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【わーすた】みんなの“かわいい”をギュッと詰め込んだ「王道アイドルソング」

2024.02.21
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音楽
インタビュー
ニューシングル「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」をリリースしたわーすた。メンバー自身も「私たちには意外と珍しい」と言う王道アイドルソングなこの曲を携え、3月には9周年ライブを東京・大阪の2個所で開催。節目の10周年も見えてきたメンバーの皆さんに、楽曲のこと、ライブのこと、その他いろいろ伺いました!
 

わーすたには意外となかった王道アイドルソング「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」



──今回の新曲のタイトルなんですが、皆さんはどういう感じで読んでるんでしょうか?
 
松田美里 「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」です。
 
──ああ、文字じゃ伝わらない(笑)。最後の「ちゅっ!♡」は口をすぼめるのがポイントなんですね。ただやっぱり、こちらが読むより皆さんに言っていただいた方がいいタイトルなのは間違いないですね(笑)。
 
三品瑠香 ファンの人たちにも、言わせるのはちょっと恥ずかしいんだろうなって思ってます。
 
廣川奈々聖 ライブのリハーサルとかでPAさんが「次の『えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡』なんですけど……」って言わせちゃってる時間が申し訳なくて(笑)。
 
三品 「更新中」でいいですよ、みたいな(笑)。
 
──確かに、ここの「ちゅっ!♡」を忠実に言うかどうかは試される気がします(笑)。で、この曲は本当に「超王道アイドルソング」で、ポップで楽しくて明るくてという楽曲になってますね。そして詞の内容は「ラブソング」というよりは、「恋ソング」というか。
 
三品 何か、こっちの一方的な「好き」を言語化したみたいな(笑)。
 
廣川 愛とか「好き」が溢れて止まらないみたいな感じですよね。
 
──ですよね。曲に接した時には、まずどう思いましたか?
 


三品 もともと曲を募って、5曲ぐらい選んでもらった中から、私たちで最終的に話し合いながら絞って決めた曲なんですね。最初から「こういう楽曲」っていうイメージはありながら、全部すごくよかったのでメッチャ悩んだんですけど、最終的に「この曲にしよう」ってみんなで決めた曲で。最初に聴いた時はもう、めちゃくちゃキャッチーでかわいくて、本当に耳から離れないっていう。アイドルのかわいさとかキャッチーさをここまでしっかり押し付けてくるような曲って今まで意外となかったので、ここまで「かわいい」に振り切った楽曲を歌うのが楽しみだなと思いました。
 
松田 これまでのわーすたの「かわいい」って、ポップなかわいさというか、「何言ってんだろう?」と思って1回聴いただけじゃ噛み砕けないような、ちょっと何だかヘンテコな感じの要素が入ったかわいい曲っていうのがけっこういっぱいあったんですけど、今回は王道の、「理解できるかわいい曲」が来たのが個人的には「珍しい!」って思って。でもこういうのもやりたかったので、今、三品が言ってくれたように、聴いて「これだ!」って思ったのがこの曲でした。みんなの「かわいい」をギュッと詰め込んだ曲になってて、歌詞にも推しメンが言ったら絶対かわいいフレーズがたくさん散りばめられてるので、そういうのを聴いてキュンキュンしてもらえたらなって思ってます。リリースイベントでけっこうずっとやってるんですけど、みんな楽しんでくれてるなっていうのがすごく分かるので手応えありでやってます(笑)。
あと、TikTokをたくさん更新してて、TikTok会も今回のリリースイベントから初めてやってるんです。そういう行事にもすごく合う曲なので、もっともっとこれまで以上に、いろんな方面からいろんな方に伝わりやすいんじゃないかなと思ってて、すごくワクワクしてます。
 
廣川 今回は「王道アイドルソング」を目指したんですけど、本当に今までにわーすたには意外となかった曲で、わーすたにとって王道じゃなかったというか。なので、そこのドキドキ感はすごくあったんですけど、最初聴いた時にすごくインパクトもあったし、歌詞もすごくかわいくて、1曲の中でもすごくいろんな変化がある楽曲なのでわーすたが歌ったら絶対によくなるだろうなって感覚はありつつ、セリフとかもすごく多かったので、みんなそれぞれがどんなふうに噛み砕いてどんな色をつけてレコーディングするのかなっていうのが、ここ最近の中で一番楽しみだったなっていう感覚があります。
で、実際レコーディングでもセリフとかをそれぞれがいろんな感じで言ってみたりして、そこからバランスよく作業してもらって、この曲がキレイにミックスされた状態になってるんですけど、本当に何回聴いても飽きなくて。いつも「この曲のどこがポイントですか?」とか聞かれると、大体「ここ」とか決まるんですけど、この曲は決められないというか、常に見どころなんですよ。
 
──確かに、ポイントになる部分が立て続けにドン、ドン、ドン!って感じですよね。
 
廣川 それがこの曲の良さだなって思ってるので、パフォーマンスしてても本当に忙しい楽曲ではあるんですけど、私たちだからこそ見せられるかわいい楽曲に仕上がったかなと思ってます。
 
──やっぱり忙しいんですね(笑)。
 
廣川 そうですね(笑)。過去イチって言ってもいいぐらいです。
 
三品 振り付けも相まって、ワタワタしてます(笑)。
 
小玉梨々華 止まらないよね(笑)。この曲は、恋してる方はもちろんなんですけど、推しがいる方とかにもすごく共感してもらえたり、一度は経験したことがある気持ちとかをしっかりかわいく曲にしてもらえてるなっていう感じがするので、たくさんの方に刺さる楽曲になっているんじゃないかなと思いますし、私も初めて聴いた時はみんながどんな感じでレコーディングするのかとかすごい楽しみで、あとは初お披露目したときはみんなの反応も、「どういう感じになるんだろう?」っていうのを想像してワクワクしてました。
 
──そうやってワクワクしていたところで、先行配信が年末から始まりました。それからリリイベも始まり、ライブでもお披露目しましたよね。その反応はどう感じましたか?
 
小玉 すごく好感触、好反応だなと思います。前作の「メロメロ!ラヴロック」はリード曲がカッコよくて、カップリング(「セラセラヴィ。」「星の降らないタイムライン」)がオシャレな、ちょっと楽曲を楽しむみたいな感じの曲たちだったので、「王道アイドルソング」って、意外と待ってる方が多かったのかなって思ったので、みんなの期待に応えられた感じもするし、私たちも欲しかった楽曲を新たに作れたなっていう感じもするし、ウィンウィンな楽曲になりました。
 
──TikTokでも振りの解説をやられていましたが、この曲の振りのポイントは?
 


松田 手を前に伸ばすところは、私たちがこうやって皆さんの方に手を伸ばしたら、オタクも受け入れ態勢を取るか、もしくは私たちの方に伸ばしてほしいなって思います。この振りってレスとしてやっているんですよ。この曲はファンの方に向けて腕を伸ばす振り付けが多いので、しっかり「受け取りました!」っていう感じでやってもらえると嬉しいです。
 
廣川 TikTok会とかで、1サビのところの振りを覚えてくださってる方が増えて、最近本当にみんなが踊ってくれてるのが見えるので、すごく嬉しいなって思ってます。サビのところはけっこう頭の上下が分かる感じの振り付けになってるんですけど、ライブで見てたら「上下って意外と分かるな」って思うので、そういう振り付けも真似してくれたらすごく嬉しいですし、個人的にDメロの2サビが終わった後のところなんですけど、私が先頭でメンバーが縦一列になって、みんなが横から顔を出すところがあるんですけど、それは下手側の人にはよく見えて、上手側の人は見れないので、下手側の特権になっちゃうんですけど(笑)、そこはすごくかわいいポイントだなと思うので、Dメロを注目してほしいです。「君に夢中」ってとこで、メンバー3人がヒョコって顔を出すのがかわいいです。高身長なのに頑張ってるので(笑)。撮影ポイントだと思います。
 
 
アイドルMVなのに、戦国武将たちが勢揃い!?
 
 

──この曲のMVは、最初、皆さんが並んでいるところに、どうして家康と秀吉と信長がいるんだろう?と思ったら、まさかの……という感じで(笑)。あんなに武将が出てくるアイドルMVなんて、たぶんないですよね?
 
廣川 そうですね。史上初かも(笑)。やっぱり私たちはアイドルなので、好きな相手も非現実でと(笑)。
 
三品 あれなら問題ないからね(笑)。
 
廣川 ギリギリを攻めたらああなりました(笑)。
 
松田 私はけっこう前から公表してるんですけど、徳川家康様が昔からずっと好きなんですよ、二次元の存在として。ゲームがきっかけなんですけど、だから今回はすごく嬉しいんですよね(笑)。
 
──「様」づけですしね(笑)。
 
松田 もともとは、誰かと誰かがカップリングされるみたいな感じだったんですけど、その組み合わせがあんまり決まってなかったんです。だから私が、「あの、実は……ちょっと別の人になりかけてるから言いたいんですけど……」みたいな感じで、「私、徳川家康様が大好きで」って言ったら、「あ、じゃあそうしよっか」みたいな感じでけっこうラフに決めていただいたので、私はもうMV撮影の序盤から、「徳川家康様に恋をしている女の子」をやってました。
 
──なるほど(笑)。家康様のことは、いつから好きだったんですか?

松田 高校1年生か2年生の時からですね。「東京ゲームショウ」のオフィシャルサポーターをさせていただいた時に乙女ゲームに初めて触れ合ったんですね。私はそれまで少女漫画とかを見てて、「何かいいな」みたいな感じだったのが、その時に「ウワッ、ときめきってこれか!」みたいな(笑)。ちょっと色が濃くなったんですよ、その時に。それから「乙女ゲームってすごいな」と思ってどんどん引きずり込まれて、いろんな乙女ゲームを試していろんな人に課金して、みたいな。それをずっとやってたら、「このゲームではこの人が好き」というのができるようになって、その中で一番最初に好きになって夢中になったのが家康様だったんです。他にもいっぱい好きな人ができたんですけど(笑)。
 
──なるほど、よく分かりました!(笑) あのMVの中で、自分的な見どころを教えていただけますか?
 


小玉 メンバーが、二次元ですけどイケメンと絡んでるというか……壁ドンとか、実際にキュンキュンするシーンをメンバーが演じてる姿をMVに残してるっていうのがすごく新鮮で。ちょっとドラマを見てるみたいな、キュンとしつつ恥ずかしいみたいな、今まで見たことないメンバーの顔とかそういうシーンがたくさん見られるんですよね。曲も歌詞もかわいくてキュンとするんですけど、MVでのメンバーの様子を見てると一番キュンとできるんじゃないかなっていうのが、私の推しポイントです。
 
──でも二次元相手だから、撮影の時は1人で……。
 
小玉 そうです、空気を相手にやってました。みんな、本当に相手がいるかのような顔でやってましたね。
 
廣川 私たち、CG慣れはしてるかなって感じがします(笑)。
 
三品 けっこうやってるもんね(笑)。
 
松田 初期から恐竜と戦ったりしてたし(笑)。
 
廣川 緑の背景は友達です(笑)。
 
三品 想像力は豊かだったかも。
 
──なるほど、そこは得意分野だったわけですね(笑)。
 


廣川 私は、今までのMVにはなかったものができたなと思ってて、町並みっぽいセットがかわいかったり、ブラウンの制服をみんなそれぞれが着てて、ちょっと海外っぽいというか、日本のアイドルのMVっぽくないなって感じもあったりとかして、そこがすごく自分的に新鮮だし見どころかなって思ってます。
あと撮影で面白かったのが、最後の方の制服を着たシーンで、1人ずつリップシーン(曲に合わせて歌っているように口を動かす)を撮ったんですけど、自分自身が回りながら、カメラマンさんも回りながら撮ったんですね。そこが躍動感もあって、こんな撮り方したことないって思って楽しかったし、私とかメンバーは大丈夫なんですけど、カメラマンさんが1人分終わるごとにもう吐きそうになってて(笑)。それもすごく印象的で、こんなに頑張って撮ってもらってるから、もう絶対かわいく映らないとみたいな。すごくプロフェッショナルも感じたシーンだったので、出来上がってちょっと感動しました。
 
──それを知ってからMVを見返すと、また見え方が変わりますね。
 
廣川 ああいう撮影って、何かに乗って撮ってるのかなって思うじゃないですか。前後の動きだったらそういうのはありますけど、回るとなると結局、人の足を使うしかないんだなって思って、やっぱり人間って素晴らしいなと思いました(笑)。
 
──すごい結論(笑)。

松田 私、一つだけ言っておきたいことがあるんですけど、奈々聖が家康様とピクニックしてるところを見つけちゃって、ショックを受けて遠くから見つめるというシーンがあるんですね。2人を見て嫉妬してるまではいいんですけど、その後に他の武将様から慰めてもらってトゥンクしちゃうみたいなシーンなんです。でも、あれは現実には絶対にしないっていうのを言っときたくて(笑)。あの中のストーリーではちょっとチョロい感じなんですけど、私は家康様だけってことのだけは最初に伝えさせてもらっていいですか?
 
──いや、それは全然構いませんが……。
 
三品 誰に伝えたいの?(笑)
 
松田 私が乙女ゲームが好きで、家康様がすごく好きっていうことをファンの方もみんな知ってるので……。
 
──あのシーンはあくまでMVの中の演出としてやってるだけだからねと(笑)。これで改めて伝わったと思います。
 
松田 はい、ありがとうございます! あと、メンバーそれぞれが制服を着てるシーンが私はすごく好きで、制服がとにかくかわいいなって思って。もうみんな学生ではないので、なんかアイドルの特権だなって思うし、今回の制服は統一感があって、メッチャ学生っぽいといいうよりはちょっとオシャレめな制服を着させていただいて、あれも新鮮だなって思ったので、久しぶりに見るかわいい制服姿のわーすたも楽しんでもらいたいなって思いました。
 
三品 ダンスシーンを撮った時、足元が芝生で、メッッッチャ大変だったんですよ! だから頑張りを感じてほしいというか……頑張ってる感じを見てほしいわけじゃなくて、「頑張ったんで、楽しんでください」と(笑)。すごくかわいく踊ってるんですけど、メッチャ足を持っていかれて。だから涼しい顔してるけど、実は努力してたってことは頭の片隅にちょっと知っててもらおうかなみたいな(笑)。
 
廣川 「芝生でもこんな踊れるんだ!」みたいな(笑)。
 
三品 後から裏話として情報を得るぐらいの感じでね(笑)。ダンスシーンって、なんか本当いろんな場所でやってるじゃないですか。だからバミリ(立ち位置の目印)とかも、カメラの画角でけっこう変わったりするんですよ。まっすぐな床じゃないから、けっこう不安定だったりして。そういう苦労を、実はいろいろしてるんですよ。
 
 
メンバーが「これから更新したいこと」は?
 
 
 

──ではこの曲にちなんで、「これから更新したいこと、バージョンアップしたいことを教えていただけますか?
 
三品 私は、更新というか成長したいことなんですけど、時間の使い方をうまくしていきたい1年というのを自分の中で掲げてます。私は好奇心が旺盛で、やりたいことがすごくあるんですよ。それで「時間がもう足りない!」ってなってるのに、いらないことにすごい時間を費やしちゃうんです。全然見なくていい情報を見漁ったりとか、SNS見ちゃったりとか、そういうムダな時間をどうにか減らして、効率よく、自分のためになる時間の過ごし方をしたいっていうのがありますね。
 
──すごく分かります(笑)。
 
三品 ネット配信のドラマとかも、スマホの小窓でしか見ないですから。しかも、何か他のを見ながらという感じで。本当は、ちゃんと集中してTVだけを見る時間を作りたいけどできないから、マルチタスクみたいな生き方をしちゃうんですけど、でもそれって結局、効率悪くなったりするじゃないですか。本当に、うまく生きたいです。
 


小玉 私はSNSの更新を頑張ることを目標にしたいです。私のSNS投稿って、たぶん少なくはないんですよ。
 
廣川 少ないよ!(笑)
 
小玉 でも他のメンバーがちゃんとマメで、お仕事もできるし、日常の発信もうまいから、私が少ないっていう立ち位置に今、追い込まれてる状況なんですね。普通の人間はたぶん、これぐらいなんですよ。
 
三品 これぐらいじゃないから!(笑)
 
小玉 なので、「プライベートが謎」ってすごく言われるんですよ。もうちょっとだけ明らかにするような、気軽なSNSの使い方をできるようになりたいなと思ってます。
 
廣川 それはこちら側としても、ぜひ明らかにしていただきたいです(笑)。
 
──すぐに「少ないよ!」って声が出てましたが(笑)。
 
小玉 仕事の「ありがとうございました」だらけになっちゃうんですよね。だから仕事がないと、何を言っていいか分かんなくなるみたいな。写真とかがあったら載せれるんですけど、文字だけで投稿するのがすごく苦手なんです。それを誰かからうまくパクって、真似して頑張りたいと思います。
 
三品 今日食べたアイスの商品名とかを上げればいいんじゃない?
 
小玉 確かに。じゃあそれをもらいますね。いただきます。
 
──頑張ってください(笑)。
 


廣川 私は、ちょっとニュアンス違うかもしれないんですけど、普段せっかちすぎるので、せっかちじゃない自分に更新したいなって思います。私も本当に、瑠香が言ってたみたいに「この時間絶対いらないよな」みたいなムダな時間がたくさんあるくせに、「そこはそんなに短縮する必要なくない?」みたいなところでせっかちが出て、「今の自分よくないな」みたいに思う瞬間がけっこうたくさんあるんですよね。
 
──どんな時に感じるんですか?
 
廣川 何かを同時進行しようとするんですよ。同時進行しようとして、でも結局どっちも頭に入ってこなかったりとかしてやり直しになったり(笑)、電子レンジをチンしてる40秒が待てないとか。40秒で押した後に、一回自分の部屋に戻って洗濯物を棚に入れて、また電子レンジのところに戻ってくるとか。そういう間の時間を全部を使おうとするんですよね。
 
三品 それ、みんなじゃないんだ?
 
小玉 私はないな。
 
三品 え、レンジの前で待ってるの?
 
小玉 携帯いじってたり、ソファに座って待ったりとか。
 
三品 えー!
 
小玉 そんなにセカセカしてるんだ(笑)。
 
廣川 あと、クーラーとかエアコンの風向き変えるヤツあるじゃないですか。あれが、ボタンを押すたびに段階で変わっていくヤツだったらいいんですけど、ゆっくり動いてて、いいところでもう一回押してくださいっていうパターンあるじゃないですか。アレが本当に待てなくて!(笑) 「この何十秒、ホントに無駄だな」とか考えちゃうんですよ。
 
──「ちょうどいいとこに一発で行けよ!」みたいな(笑)。
 
廣川 そう! 「もうちょっと早く動けよ!」と思うし。動きが遅いから、その間に携帯いじっとこうと思ってやってたら、違うとこに通り過ぎちゃって、「何これ!」みたいな。そういうところで変にせっかちが出ちゃうので、これがなくなったら、梨々華とかが一番穏やかな生活を送ってると思うんですけど、そういうのって顔にも出るし(笑)。
 
三品 出る出る(笑)。
 
廣川 そういうのが多少なくなれば、もうちょっと品のある動きもできそうだし、いろんなところに出てくるかなって思うので、ちょっとせっかちを減らして、ムダな時間を自分の中で上手に減らしていけたらいいかなと思います。
 
──電子レンジの40秒を待ってみるところから、かもしれないですね。
 
三品 私、無理かも。だってカップラーメンとか、3分待ってる間に何かしようと思って、結局5分経っちゃうもん。
 
廣川 私はカップラーメン本気だから、走っちゃう。絶対待てないから他の作業をするんだけど、麺が伸びるのは絶対イヤだから、走るの。
 
小玉 家で走ることないよ!(笑)
 


松田 私は趣味がゲームなので、うまさを更新できたらいいなと思ってます。別にメッチャうまくなりたいってわけではなくて、もともとエンジョイ勢なんですけど、友達と毎日のようにゲームしてるんですよ。ボイスチャットを繋げて同じゲームをして、みたいな感じのことが多いんですけど、その中で去年、一昨年ぐらいからゲームに対して芽生えた新しい感情があって。「ゲームをただ単純にうまくやるプラス、かわいい子をうまくアシストできたらカッコよくない?」みたいに思い始めちゃって、かわいい子をキャリーするためにうまくなるんだみたいな衝動に駆られてて、もっと上手になりたいと思って練習してます。
 あ、そうだ! 私、YouTubeのゲームアカウントがあって、それを更新したいんですけど、アカウントに入れなくなっちゃったんですよ。だからそこに入れたら、いっぱい更新したいです。
 
──まさか文字通りの「更新したい」が来るとは(笑)。
 
松田 コロナ禍の時はほぼ毎日配信を続けてたので、ファンの方とゲームするっていうのがすごく好きなんですけど、配信外でやるのはあんまり好きじゃないので、やってなくて。また配信ができるようになったら、そういうのも更新したいなって思ってます。
 
 
3月の9周年ライブ、そしてそこからは大事な1年!
 
 

──さて、今回もカップリングが2曲収録されてますね。まず「ミラクルマジカルヘルシーパワー」は、冷凍宅配弁当サービス「nosh」のタイアップソングということで。
 
廣川 これは去年の6月にデジタルで出したもので、それが今回初めて盤に収録されるという形です。もうライブでもけっこうやってますね。
 
──内容に合わせて、MVではウェイトレスに扮してますよね。
 
小玉 はい、撮影も楽しかったです。私たちのMVはエキストラさんが出ることって少なくて、いつもCGと戦ってたりするんですけど、本物の役者さんというか、エキストラの方と一緒に演技したり、お皿を運んだりと、本当のお仕事みたいなことをやるのがすごく楽しかったです。
 
廣川 大阪で撮影したんですよね。noshの本社が大阪にあるということもあって。
 
三品 撮影の時に、noshのお弁当をサンプルで食べさせていただいたんですけど、メッチャおいしくて。
 
松田 プライベートでも買いました。
 
三品 私には一食分の量がすごくちょうどよかったですね。
 
──そして3曲目が「恋に恋する眠り姫」ですね。

三品 ちょっと疾走感もある、壮大な雰囲気の曲ですね。おとぎ話みたいな世界観なので、かわいらしさがすごいあって。みんなの歌い方もけっこうふんわりしてる印象ですね。
 
廣川 本当にかわいい感じの、乙女心を歌っている曲で、今までわーすたもバラードやラブソングが全くなかったわけではないんですけど、これも王道のラブソングをイメージして作っていただいているので、聴いててすごく心がキュンキュンします。表題曲の「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」以上にすごく乙女チックな感じで、かわいいなって思います。
 
──この先の予定としては、リリイベが続いて、3月に9周年ライブが東京と大阪で予定されていますね。どんな感じになりそうですか?

廣川 今回の9周年ライブは、初めて東京と大阪の2ヶ所で開催できるんですよね。私たちのライブは基本2部制なことが多くて、普段は1部と2部で多少構成が違ったり、曲が少し違ったりという感じなんですけど、今回は一部と二部でガラッとやることを変えるんです。一部が「The World Standard ~古今東西!わーすた楽曲総選挙~」というタイトルで、二部がメインの9周年ライブ「The World Standard ~わーすたに、えいきゅーむちゅー!♡~」なんですけど、楽曲総選挙もせっかく東京と大阪でできるなら、何か面白いことをしたいよねってことで投票の仕方を西と東で分けて、それぞれのランキングで披露するっていうライブになってます。今は投票期間中で、ファンクラブ会員の方は1日3曲、一般の方は1曲投票していただけるので、まだまだどうなるか楽しみです。
 
──では総選挙の結果で、東京と大阪で曲目が全然違うことになると。
 
三品 その可能性もありますね。でもまだ分からないので、東西でどれぐらい差があるのか、私たちも楽しみにしてます。
 
廣川 二部の方はセットリストや構成とか演出とかも固まりました。今までいろんなライブをさせてもらってきたんですけど、今年はいつもよりもっと王道アイドルに近いわーすたが見られるライブかなと思ってます。今回、新曲のビジュアルもすごくかわいい感じなので、ライブでもかわいいわーすたがたくさんら見れるライブになるかなと思います。会場は東京がEX-THEATER ROPPONGI、大阪がumeda TRADと、いい場所でやらせていただけるので、ここでいい景色見れたらいいなと思っていて、1人でも多くの方に来てもらえるように、いいライブを届けたいなと思います。
 
──三品さんは3月にミュージカル出演があるんですよね。
 


三品 はい。2年半ぐらい前に1回やったものの再演なんですけど、ちょうど1年前ぐらいにもう1回やるって聞いて、いよいよ近づいてきました。私と、もう1人の主演の藍染カレンちゃんは変わらずで、その他のキャストさんがけっこう前回と違うので、どんな感じになるのかなっていうのもすごくあって。私は14歳の男の子の役なんですけど、前回から2年分、年を重ねてしまったから、若さをまた取り戻さないと、ちゃんと少年の頃に帰りたいなと。でも時間も経ったので1からの気持ちですね。
 
──なるほど。
 
三品 舞台はそれ以外経験がないんですけど、大事な作品なので、頑張ります。
 
──3月のライブで9周年を祝った後は、10周年に向けて大事な年ですね。
 
三品 そうなんですよ、メチャクチャ大事です(笑)。
 


──その大事な年をこれから走っていくことになりますが、「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」が出ましたっていうところで、ファンの方に向けて、メッセージをお願いします。

小玉 10周年目に入る私たちは初心も忘れず、でも成長もしていきたいなという気持ちがあります。今、この記事を見てくださってる方は、わーすたを知ってたり、好きでいてくださる方がきっと多いと思うんですけど、みんなの協力や応援があって10周年目入ることができているので、皆さんへの感謝を忘れずに、一つひとつのお仕事を大事にしつつ、もっとわーすたの良さやわーすたの輪を広げていける1年にしたいなと思っています。みんなにも協力してもらいながら、私たちもまだまだできることをたくさんやりながら、クループとして1人1人として大きくなれるような1年にしたいなと思っております。
 
──で、SNSも更新すると。
 
小玉 みんな一緒に頑張ります!
 
三品 私たちはもう頑張ってる(笑)。
 
小玉 みんなと頑張ります(笑)。
 
──では最後に、もうすぐ9周年を迎えて、10周年に向かうというこのタイミングで、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
 
廣川 今回の作品で特に感じるんですけど、「最近わーすたを知って初めてライブに来たよ」とか、「ずっと好きだったけど初めて来てみました」みたいな方がすごく増えたなっていうのを実感していて、こんなに長く続けててそれが最近多いと感じられるってすごいことだなって思ってて。そういうのを聞くたびにまだまだ頑張りたいなって思うし、それをこの10年目に入る前のタイミングで感じられてるのはすごい手応えだなと思っているので、本当に梨々華が言ったみたいにまだまだ頑張れることがたくさんあると思うから、がむしゃらに頑張る1年にしたいなって思っています。
あとは、去年の夏のライブでファンの皆さんに「武道館を目指したい」っていうのもちゃんとこの口で宣言したので、その「目指してる」ということを常日頃口にしなくても、私たちの活動とか、日頃のライブとか、全てのことから「ああ、本気なんだな」っていう本気度が伝わるような1年にしていきたいなって思います。
 
松田 「もう9年経つのか」っていう感じで、本当にいろんなことを今までさせてもらってたので、そういう積み重ねてきたものを、周年ライブやその先のライブだったりとか、いろんなライブで「やっぱりわーすたのライブって楽しいな」って、みんなの「楽しい」になるパフォーマンスだったりとか、表現力だったりとか、丁寧に一つずつやっていくというところに繋がったらいいなと思ってて。もうずっと長くやってますけど、今さら興味が湧いてほしいなって思ってて。「名前だけ知ってる」とか「たまに対バンで見る」とかってけっこう言ってもらうんですけど、そこからハマってもらうってかなり難しいなって、対バンライブとか出るたびに痛感してるんですよね。なのでそういう人たちにも、「結局、わーすたのライブっていつ来ても楽しいな」っていう印象をもっと強く持ってもらえるように、一つずつ見せたいものを見せるっていうところを丁寧に頑張って、パフォーマンスの質を上げていく1年になったらいいなと思っていて、どんな短いライブでも楽しませるので、来てもらえたらなって思ってます。頑張ります。
 
三品 「本当に、10周年に向けた1年ということを、本当にずっと意識しているんですよね。それだけに、この1年は大事だなと思ってて。今回の新曲も、かわいいに振り切っていて、原点回帰という意味で私的には勝負の曲として出している部分があります。最近知ってくれた方とかもいたり、「最近ハマった」っていう声を聞いたりすることでそういうのを実感もできて、ありがたいなと思いながら、もう長いことやらせてもらってるけど、ここからまだいろんな新しいこと、挑戦したいこともたくさんあるし、いろんな出会いがある1年になればいいなと思って意気込んでいるので、1年間、楽しいことをたくさん届けたいなと思ってます。
 
──皆さんの意気込みがよく分かりました。ありがとうございました!
 
 
撮影 長谷英史


 
「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」
2024.2.21 ON SALE

 

 
 
わーすた9周年ライブ
 
2024年3月24日(日)
1部:「The World Standard ~古今東西!わーすた楽曲総選挙~」
開場 15:00 / 開演 15:30 予定
2部:「The World Standard ~わーすたに、えいきゅーむちゅー!♡~」
開場 17:45 / 開演 18:15 予定
会場:大阪・umeda TRAD
 
2024年3月30日(土)
1部:「The World Standard ~古今東西!わーすた楽曲総選挙~」
開場 14:45 / 開演 15:30 予定
2部:「The World Standard ~わーすたに、えいきゅーむちゅー!♡~」
開場 17:45 / 開演 18:30 予定
会場:東京・EX THEATER ROPPONGI
 
 

【わーすた オフィシャルウェブサイト】
https://wa-suta.world/

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高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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