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【わーすた】らしくない!?夏の王道な恋愛ソング「夏恋ジレンマ」

わーすた

【わーすた】らしくない!?夏の王道な恋愛ソング「夏恋ジレンマ」

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新曲「夏恋ジレンマ」をリリースしたわーすた。夏曲としては、彼女たちの楽曲の中では意外なほど(?)ストレートな楽曲になっています。メンバー4人にその楽曲やMVのこと、そして7月に大成功のうちに行われたブラジル公演のことなどについてお聞きしました!

5000人が大絶叫! 驚きがいっぱいのブラジル公演!

──新曲「夏恋ジレンマ」の話の前に、まずは7月に行われたブラジル公演について聞かせてください。ブラジルへ行く前はどんな想像をしていましたか?
 
廣川奈々聖 ます、ブラジルへ行くこと自体が想像つかなくて。最初に話を聞いたのは去年の夏あたりだったと思うんですけど……。
 
三品瑠香 「まだ1年ある」って話してたよね。

 
廣川 そうだよね。だから「1年後かー」って思いながら気づいたら行く時期になってて、ブラジルにどれぐらいのファンの人がいるのかもよくわからないっていうすごく不思議な気持ちで向かったんですけど、ライブやミート・アンド・グリートに本当にたくさんの方々が来てくれて。もちろん、私たちのことを知らない方もいたんですけど、結果的に5000人ぐらいの方がライブを見に来てくれたということで、何だかずっと夢心地でした。

──じゃあ、実際に現地に行くまではフワッとしてるというか、何が待ち受けてるんだろう、みたいな?
 
三品 帰ってきた今でも、フワッとしてます。
 
──あはは!
 
三品 ブラジルに着いてライブをしても「これが現実である」って全然思えなくて。でも、実際にファンの方たちと会話をしたら、ずっとわーすたを好きでいてくれてたり、私たちに対して本当に深い愛を持ってくれていたことがわかって、「なんて幸せなことだ」と思いましたね。その気持ちだけは確かです(笑)。

 
──現地のファンの熱に触れたときに、グッと現実味が湧いてきた感じですか?

 
三品 みんな一斉に泣いたよね(笑)。
 
松田美里 ミーグリで、すごく長い間、私たちを好きだったということを、練習してきた日本語で伝えてくれたりするんですよ。

 
小玉梨々華 あれは刺さったよね。

 
三品 それでみんなで泣いちゃって「これじゃあ、写真撮れない!」って(笑)。

 
廣川 もちろん海外にも輸送はできると思うんですけど、「私たちのCDがブラジルに存在してたんだ!」みたいな。日本のものをブラジルにいるファンも欲しいと思ってくれて、わざわざオンラインでグッズを買ったりして手に入れてくれてるんだ!っていうのをこの目で見て、ホントにすごいことだなと思って。ブラジルで応援してても実際に会える可能性なんてメチャクチャ低いわけじゃないですか。だけど、「この日をずっと待ってた!」って言ってくれて。「今は4人体制になってるけど、5人のときからずっと好きで」って、5人体制のときのグッズを持ってきてくれたり。日本だとそこの部分ってちょっと触れちゃいけないっていうか、ファンの人たちもちょっと気遣ってくれてあんまり話さなかったりして、そこが日本人のいいところでもあるんですけど、「私が(元メンバーのメンカラである)黄色のものを持つから、みんなは普通に並んでて!」みたいな感じで、けっこう昔のものを持ってきてくれたりっていうのもすごくグッときましたね。本当に長く応援してくれてるんだなっていう感覚がありました。

 
松田 ライブ中も叫ぶように歌ったり、泣きながら歌ってくださるファンの方がすごく多くて、それに感動しました。そもそも、日本語の曲を歌えることが驚きだったし、最後に「バイバイ!」ってステージからはける瞬間まで、みんなすっごい手を伸ばして一生懸命思いを伝えようとしてくれて……。たくさん叫びながら送り出してくれた景色が本当に忘れられなくて……(言葉に詰まる)。

 
──今もグッときてしまうぐらい。
 

松田 きますね……。私、そのときも涙が止まらなかったんですよ。結成当初は「ザ・ワールド・スタンダード」って重いなーと思ってて(笑)。でも、「こういう景色が見れたらいいな」ってあのとき想像してたものが地球の反対にあっただなんて、こんな奇跡みたいな嬉しいことはなかなかないぞって。これはアイドルをやったからって絶対にできる経験ではないし、これは私たちこれまで伝え続けてきたものを受け取ってくれる人たちがいたから実現したんだなと思って、この感動は死ぬときに思い出すな、って……(と泣き出す。他のメンバーももらい泣きする)
 
──みんなもらい泣きしちゃってますね。

 
廣川 そうなんです。もうヤバくて(笑)。ホントに愛の伝え方がかわいかったんですよ。何の恥じらいもなく、男女も関係なく。男性もすごくプリティな方が多くて、猫のポーズをして「ニャン」って言うのがメッチャかわいくて! あと最後、ホントの帰り際に、「ヨ・キエロ・ビビール」っていうスペインのアーティストとコラボした楽曲をみんながアカペラで一斉に歌い出してくれて。そんなの日本じゃなかなか見られない光景ですごく心を揺さぶられたし、「また会おうね」とか「また会いに来てね」っていう言葉がすごく重くて、「また叶えられたらいいな」って、心のすごく深いところで思いました。

 
小玉 みんなを笑顔にする側、パフォーマンスする側として呼ばれて行ったはずなのに、ホントにたくさんの愛をもらって。直接言葉で伝えてくれてる方もいたし、手紙とかプレゼントをくださる方もたくさんいたし。あと、ライブの楽しみ方からも愛がすごく伝わったし、ブラジルにもっともっと来たいと思いましたし、私たちからももっといろんなものをプレゼントしたいなって、改めて思いました。

 
──僕もファンカム映像を拝見しましたが、ライブ中は本当に大絶叫でしたね。

 
廣川 そう、絶叫なんですよね。

 
──しかも、大絶叫だからメチャメチャに歌ってるのかと思いきや、しっかり歌詞を覚えてるという。客席の雰囲気までは見れてないですけど、女性ファンが多かったみたいですね。

 
三品 メチャクチャ多かったですね。

 
廣川 女性ファンの方が熱量も高かったですね。
 
 
ブラジル公演の成功で、日本のファンにも意識改革が!
 
 

@wasuta.world ブラジルで開催された 「Anime Friends Sao Paolo 2024」 わーすた出演させていただきました🇧🇷✨ すごく盛り上がってもらえて嬉しかったです!! またみなさんに会えますように🐱✨ Esperamos encontrar com vocês novamente. #animefriends #wasuta #わーすた #idol ♬ Dogs & Cats, In the Bloom of Youth – Wasuta


──女性ファンが多いという理由をどう分析してますか?


廣川 ブラジルのイベントとはいえ、周辺の国からも来てくれてる方がたくさんいたんですよ。私たちのカバーをしてくれてるカバーグループもいるし、そういう方々を筆頭に、日本の「カワイイ」をコンセプトにしてるものは女性のほうが好きなのかなっていう気がしました。

 
三品 イベント全体の参加者的にも、日本のアニメイベントみたいものと比べるとだいぶ女性が多かった印象ですね。もちろん男性もたくさんいるんですけど、比率で言うと半分かそれ以上ぐらい女性がいました。アジアでは男性が多いイメージですけど、ブラジルはちょっと印象が違いましたね。

 
──皆さんは今回に限らず、これまでも様々な国を訪れていますよね。他のアイドルに向けて、海外でパフォーマンスする上でのアドバイスはありますか?
 

三品 想定外なことは起こるものだと覚悟していくべきというのはありますね。ライブが時間どおりに始まらなくても、なぜか時間どおりに終わったりする。(一同・笑い)
 
小玉 あるあるすぎる!(笑)
 
廣川 あまりにもアバウトなので(笑)。

 

三品 ブラジルでは前日の夜にリハーサルをやったんですけど、私たちは21時スタートの予定だったのに、21時半にスタートしたんですよ。でも、「次の方のリハがあるので終わってください」って予定どおりの時間に言われて。なので、満足なリハはできなかったですね。

 
廣川 それでもハッピーに送り出してくれるんですよ。拍手をしながら、「じゃあ、ここでリハーサル終わりです! お疲れさまでした! 明日頑張りましょう!」みたいな(笑)。全てを包み込む愛のある言い方というか、とにかくみんな前向きなんですよ。こういうことって日本ではないじゃないですか。だから、私たちは「ありがとうございます!」って言うしかなくて、すぐにステージを降りました。「無理だったかー」って(笑)。

小玉 ブラジルではないんですけど、リハをしようと思ったらステージができてなかったこともあったり。だから、普通にステージがあってリハができるだけでも感謝です。何かひとつできるだけでもよかったと思えるような心の準備は必要かなと思います。
 
松田 リハでできたことが本番では真逆になったりすることもあるので、「そういうこともあるんだろうな」とか「これはこれで楽しいだろうな」くらいの気持ちでいるほうがいいと思います。

 
──タイムテーブルどおりに進むと思うな、と。

 
三品 逆に、日本が時間を守りすぎてるんですよ(笑)。

 
──でも、日本みたいに時間厳守でいかなかったらサーキットイベントなんかできないですからね。

 
廣川 確かに!

 
──そして、ブラジルから帰国してすぐにイベント出演がありました。ブラジル公演を経て、気持ちに変化はありましたか?

 
松田 今回のブラジル遠征を見守ってくれてたファンの方も日本にたくさんいたので、「ブラジルのファンの歓声を聞いて、自分も頑張んなきゃって思った!」「会おうと思ったら会える距離にわーすたちゃんがいるんだから、負けてらんないなって思った!」ってすごい笑顔で言ってくれて。

 
──オタクにも意識改革が(笑)。

 
松田 そうなんです! その笑顔を見れたことも嬉しくて。そういう日本のオタクがいるから心強いし、日本に帰ってきてみんなの顔を見て声を聞いたら安心しました。

 
廣川 これまでもたくさん海外に行ってるんですけど、私たちが向こうで頑張ってる映像を見てオタクが感化されてやる気が出る、みたいな状態って今までなかったのですごく愛おしいなって思いました。ブラジルに行った意味が日本でも生まれて、これってすごいなって。

 
──興味深い話です。
 
廣川 でも、ブラジルの方々は確かにすごかったけど、日本のオタクたちがそれを見て「悔しい!」ってなるのはちょっと違うなって私は思ってて。ブラジルの方々もみんなの応援の仕方をリスペクトしてコールとかを覚えてたりするので、日本のオタクはもっと誇りを持っていいんだよ、みたいな感覚もあって(笑)。でも、より応援したいって思ってもらえるのはすごく嬉しいし、だからこそ、帰国後のライブにはより気合いが入りましたね。


──「俺らも頑張らなきゃ」っていうのは日本人の真面目さですよね。

 
松田 わかりやすくいいとこが出てる。
 
廣川 愛おしいです(笑)。
 
 
今年の夏曲は王道ストレートな恋愛ソング!「夏恋ジレンマ」
 
 
──それでは新曲「夏恋ジレンマ」について聞かせてください。配信ではもうリリースされていますが、意外にもストレートな夏曲で。
 
廣川 夏にリリースするなら夏らしい曲がいいなっていうのはみんなの中にあって。去年も夏にリリースがあったんですけどシンプルにロックな曲だったので、今年はツアーも回れるし、夏らしさを出していきたいなと。これまでも夏曲はけっこういただいてるんですけど王道な恋愛ソングはなくて。あと、疾走感があってかわいいっていうテイストの夏曲もなかったので、これまでになかったものを作りたくてこうなりました。


──怖くはならなかったですか? 「ここまでストレートでいいんだろうか……」みたいな。

 
松田 これまでトンチキソングが多すぎて、逆に新鮮に聞こえるのが面白いなと思いました。
 
廣川 こっちのほうが全然怖くないですね。トンチキの「受け入れてもらえるかどうか」のほうがドキドキします(笑)。

 
──なるほど(笑)。歌はすごくポップですけど、サウンドは意外とロックで攻めてますよね。4人の歌い方によってポップな響きになってると感じたんですが、どうアプローチしようと考えましたか?

 

小玉 歌詞によって、切なさを出したいところだったり、恋愛のドキドキを出したいところだったり、1曲の中で伝えたい想いがいろいろあったので、歌詞に思いを乗せて歌いました。それプラス、切なさはありつつ、恋のドキドキや楽しさみたいなものも1曲を通してずっとあると思ったので、私の中では「恋愛」とか「ドキドキ」「かわいい」とかをテーマにして歌いました。
 
廣川 編曲も凝ってるんですよね。かわいい部分もありつつ、ちょっと切なさを感じさせる部分もあって。でも、そういう変化がある中でも通して聴くと意外と穏やかだなとも感じたので、自分たちの声色の色付けで変化を見せなきゃいけないなとも思いました。でもアウトロからは壮大さを感じるので、ちゃんと夏の景色とか情景をイメージしながら歌った部分もあります。

 
──どんな情景ですか?

 
廣川 この曲をどういう場面で聴いてほしいかなって考えたときに、自分たちがこの曲を一番歌うのは夏フェスだと思うので、青空とか、ちょっと暗くなってきた時間帯とか、自分たちがステージに立ってる姿をイメージして歌いました。

 
──SNSの投稿を見てみると、絶妙な表現にやられているファンが多いですよね。例えば、<初めて知ったの>の「の」にヤラれてるとか。

 
廣川 メッチャ言われました(笑)。

 
──ああいうのは自分の解釈で表現するんですか? それとも「こんな感じで歌ってほしい」という指示があったり?

 
廣川 わりと自分で解釈してレコーディングで歌って、「ここはもうちょっとこうしてほしい」って言われたら、全部「はい!」って(笑)。でも、自分の解釈と違いすぎるときは「私はこう歌いたい」ということは伝えます。<初めて知ったの>に関しては自分の解釈でしかなくて、テイクもそんなに録ってないですね。たぶん2回ぐらいだと思います。

 
──じゃあ、ここにヤラれてる人が多いというのは、廣川さん的にはしてやったりな感じなんですね。

 

廣川 そうですね(笑)。でも、レコーディングで録ったものとライブで歌ったものを聴き比べると全然違うんですよ。自分の中ではどっちがいいということもないので、音源を好きって言ってもらえてるならそっちに寄せようかなと思ったりはします(笑)。

 
──ライブを重ねていく中で早くも解釈が変わってきてる?

 
廣川 頭では「ここはこう歌おう」って思ってても、いざライブになるとすごく感情的になっちゃうことがあって、それは自分の本能がそう歌いたいって言ってるわけだから、無理して「こういう解釈だからこう歌おう」とは考えなくていいんじゃないかって。わーすたはよく「音源よりライブのほうがいい」って言われがちで、それはそれでいいことなんですけど、「夏恋ジレンマ」にはどっちのよさもあると思うんですよ。なので、自分の中では音源とライブでは違うものとして捉え始めてます。

 
──具体的には?
 
廣川 音源のほうが柔らかくてメリハリがあって聞きやすいけど、ライブのほうはもっと感情的なよさが出てると思います。

 
──歌詞に関しても聞きたいことがあって、<前に聞いたタイプじゃなくて“私らしさ”を磨いた>という歌詞が令和な感じがしました。ひと昔前のラブソングだとこうはならないですよね。

 
廣川 確かにイマドキだ。

 
三品 自分のことを好きでいるためのライフハックというか(笑)。確かに、自己肯定感を高める生活をしている女の子は多いですよね。

 
──この感覚って共感できますか?

 
一同 (口々に)できます。

 
松田 相手が喜ぼうが喜ぶまいが自分自身がそれを楽しんでる、みたいなのって今っぽいし、自分磨きを楽しんでる女の子はかわいい思うので、自分に当てはまるかどうかは分かんないけど、「うわ、いいな」って思いました。なので、私は憧れの気持ちがちょっと強いかもです。

 
 
振り付けとMV、ここに注目!
 

 
──そして、振付はオープニングの時点でクスッとさせるものになっています。

 
三品 ピアノでーす(笑)
 
廣川 私たちはこれまで歌詞でも曲でもけっこうトンチキでぶっ飛んでることをやってきましたけど、こんなにいい曲のイントロでピアノになるっていうのは、また新しいぶっ飛び方というか。
 
三品 ドレッサーもあるので、そこも忘れないでほしいです(笑)。

 
廣川 メイクするためのドレッサーになってくれてるんです。

 
──なるほど! そういうことだったんですね。

 
三品 私が1人2役でやらせてもらってます。

 
──ピアノとドレッサーを(笑)。

 
廣川 昔から振付をしてくださってる方が今回も担当してくれてるんですけど、今までになかった感じの、他とは違うものを作りたいっていう愛情からああなるっていう(笑)。愛情がおかしな方向に行ってるんですよ(笑)。

 
三品 一瞬、ラックもやってるよね? 2番の<心做しか君もちょっと優しくなったよね勘違い?>のところ。
 
廣川 そうだ、ハンガーラックだ! 数秒間、私と梨々華でラックを作ってます。

 
三品 私、ハンガー(笑)。
 
廣川 瑠香が一番やってるよね(笑)。

 
松田 それに私が肘かけながらウインクするっていう。
 

小玉 最初は腕を上のほうでピーンと伸ばしてちゃんとラックっぽくなってたんですけど、そうすると美里が隠れちゃうので、妥協して小っちゃいラックにしました。

 
三品 これは初出し情報です(笑)。
 
──あと、<切ないくらい 青い空も 煩わしい>の振りも特徴的で。


三品 「ジレンマな振付」という噂です。

 
廣川 「合わない」ってことですね。

 
──ジレンマを表現してるんですね。

 
松田 あそこは毎回楽しいんですよ。

 
──ふたりの指が合っちゃいけないわけですよね。
 
松田 はい。だから方向を間違えたら終わります。

 
三品 当たったら突き指しちゃう。まだ当たってないけど。でもちょっと緊張しちゃうな、今後。

 
──ピアノもそうですけど、遊べる振付ばかりですね。
 
小玉 遊び心はメッチャありますね。

 
──いきなりピアノが低くなったりするかもしれないし。

 
三品 たまにトイピアノみたいになったりして。

 
廣川 メッチャ大変そう!

 
──振付が浸透した上でやったら面白そうですね。

 
三品 どっかでやりたいな。ツアーファイナルとか。
 
廣川 ファイナルでやるんだ! いい曲なのに(笑)。

 
小玉 楽しいですね(笑)。

 
──遊び心のある曲じゃないはずなんですけどね。

 
松田 やっぱり、そういうちょっと飛んだところがわーすたなのかなって。普通にやらせてくれないというか。

 

廣川 昔から私たちを知ってくださってるクリエイターの方々は不安になるんだと思います。「えっ、わーすたが普通でいいの?」みたいな。だから、どうにかして面白さを加えなきゃということでコミカルさが入ってきちゃうのかなって。たぶん、私たちじゃなかったらもっと普通の振り付けになってると思いますけど(笑)。

 
──MVの撮影は晴れてよかったですね。

 
小玉 よかったです。
 
三品 すごい快晴で。

 
松田 三浦海岸のあたりだったんですけど、都内は大荒れだったらしくて。

 
三品 帰ったらすごかったよね。

 
──あれはお金では買えない空ですよね。

 
三品 実際はまだ夏前でまだ涼しい日が続いてる時期だったんですけど、あの日だけ夏みたいに暑い日で、いい空が撮れました。

 
──しかも、皆さんの表情がいいですよ。演技派だと思いました。

 
一同 ありがとうございます。

 
三品 実はやれちゃう。

 
松田 (キリッとした表情で)「みんな、すごくいい顔するな……」と思いながら見てました。

 
廣川 先生、ありがとうございます!(笑)

 
──でも、先生もよかったですよ。アクセサリーをつけられてるときの表情とか。

 
松田 好きな人が見えましたね。恋してました。

 

個人TikTokもスタート! 10周年イヤーも! これからの願いは……
 
 
──カップリング曲「君とtea for two♡」はフレンチポップっぽい雰囲気がありますけど、パリオリンピックを意識したわけじゃないですよね?

 
廣川 そういうことにしたい!

 
──「夏恋ジレンマ」から続けて聴くと、声の雰囲気が全く違うことに気付きます。「うわ、さすがだな!」と。


三品 あざす!

 
廣川松田小玉 (口々に)ありがとうございます!

 
──さっきもお聞きしましたけど、歌の解釈や表現を事前にしっかりと決め込んでるのかなと思ったのはそういう理由もあって。

 
三品 そうでございます。うれしいです! この曲はかわいく力を抜いて歌いたかったので、それだけを考えて歌いました。揺れながら。

 
──揺れながら、ってレコーディングでですか?

 
三品 はい、座って歌わせてもらいました。(手を上げながら)こうやって歌ってました。


──手を上げて?
 

三品 私、けっこうフレーズによっては手で歌うんですよ。

 
廣川 瑠香のレコーディングは手が動くイメージ。

 
三品 楽しく歌わなきゃいけないときは手を上げます。あと、この曲に関しては家で覚えてるときにそうしてたからっていうのもあります。

 
──リラックスしてる感じで歌いたいと。
 
三品 はい。立つと力んじゃうんで「座らせてください」って言って、あぐらをかく感じで。


──他の3人は普通に歌ったんですか?

 
小玉 立って歌いました。
 
廣川 逆に、座っては歌えないですね。こういう曲ほど息のニュアンスが細かく出やすいので、いつもの姿勢で全身で感じながら歌いたいなって。なのでいつもより緊張感がありましたね。ひと言ずつ細かく歌いたいっていう欲が出て。


小玉 繊細な曲ですよね。ひと言、1文字の違いでも歌詞の伝わり方とかテンションが変わるぐらい目立つから、私も立って喉だけに集中してるほうが歌えるかもしれないです。


──この曲はピッチが合ってればいいというわけではないんですね。


三品 言葉の切り方で聞こえが変わってくるんですよ。言葉の処理の仕方が心地良さにつながっていく曲なので繊細だと思います。

 
──じゃあ、レコーディングは「夏恋ジレンマ」よりもこっちのほうが大変でしたか?

 
三品 私は「メッチャむずい!」と思いながら歌いました(笑)。

 
──確かに、三品さんは地声からファルセットに移ったりするところがチラホラあって、難しそうだと思いました。
 
三品 裏声に行くか行かないかの話はいつもすごくしますね。自分としては「こういうふうに歌おうかな」と思ってるけど、毎回聞こえを確認しながらやってます。

 
──けっこう細かく調整するんですね。

 
三品 裏声に関しては毎回細かくやってます。そこでつまずくんですけど(笑)。

 
──さて、来年の10周年が徐々に見えてきましたが、現段階でやりたいことはありますか?


廣川 そのひとつが今回10年目にやる10都市ツアーだったりするんですけど、10年目のタイミングでできること、ファンの方を楽しませられることがあると思うので、1つひとつ大切にしていきたいです。10都市も回るツアーは初めてなので、これまで少しでも私たちのことを好きでいてくれた人たちをこの機会に集められるようにしたいし、そういう人たちの心を鷲掴みにして、10周年をより盛り上げられるような、満足感のあるライブツアーにしたいなって思ってます。
 
──なるほど。
 
廣川 夏って、ただでさえアイドルは忙しいから、そういう時期にツアーまでやるのは本当に過酷なんですけど、この時期にやることに意味があると思うし、夏はみんなにとって色濃く思い出に残る時期でもあると思うので、みんなの夏をわーすた色に染めたいなと思います。ライブハウスという小さい規模でやるのも久々なので、改めてファンとの距離感を楽しみながらいい夏にできたらいいなと思うし、10周年もすぐそこなので、みんなで大切に走り抜けたいと思います。

 
──10年目イヤーと10周年イヤーがあるんですね。
 
廣川 はい、今は10年目イヤーですね。
 
三品 「ロード・トゥ・10周年」ですね。
 
──しばらくは重要なときが続くわけですね。

 
廣川 そうですね。でも、こういうタイミングだからこそ何でもできると思うので、楽しいことをたくさんしたいです。

 
──楽しいことといえば、昨年メンバー個人のTikTokを開設しましたね。活用できてますか?

 
三品 やったりやらなかったり……現代社会についていくのに必死です。
 
廣川 私はインスタが大好きすぎて(笑)。でも、TikTokを見るのも楽しいので、ホントはもっと頑張りたいです(笑)。

 
──気合を入れるにはいいタイミングですよね。

 

松田 バズりたい……。

 
廣川 ボソッとリアルなことを(笑)。
 
──以前は「売れたい」って言ってましたけど、今回は「バズりたい」なんですね。
 
松田 あ、言ってましたね!

 
三品 何でバズる?

 
松田 どうしようね。でも、メンバーみんなポテンシャル高いので、何かしらでバズれると思います。

 
廣川 急に他人事になってる(笑)。
 
三品 しかも「何かしらで」って(笑)。

 
──(笑)とにかく、バズりたいと。
 
松田 (小声で)バズりたい……。
 
──では、今回はそれが締めの言葉ということで。

 
松田 うわあ、重い……。
 
──いや、「売れたい」も重いですよ!
 
松田 確かに!

 
 

撮影 長谷英史

「夏恋ジレンマ」
2024.08.21 ON SALE

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記事情報

阿刀“DA”大志

ライター

阿刀“DA”大志

1975年東京都生まれ。学生時代、アメリカ留学中にHi-STANDARDのメンバーと出会ったことが縁で1999年にPIZZA OF DEATH RECORDSに入社。現在は、フリーランスとしてBRAHMAN/OAU/the LOW-ATUSのPRや音楽ライターなど雑多に活動中。Twitter:@DA_chang