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【DA PUMP】ファンの声から生まれたDJ MIX「DA PUMPが好きだったら、間違いなくこのMIXは好きなんじゃないかな」

【DA PUMP】ファンの声から生まれたDJ MIX「DA PUMPが好きだったら、間違いなくこのMIXは好きなんじゃないかな」

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10月9日にノンストップコンピ『DA PUMP DJ MIX ~SUNRISE&SUNSET~』をリリースしたDA PUMPの皆さん。これはSNSでファンから寄せられた8000超ものアンケート結果を受けて、2人のDJが「SUNRISE」「SUNSET」のテーマの元にスペシャルMIXを施した作品です。また11月3日には、DA PUMP初となる12inchLP2枚組『DA PUMP of UNPARALLELED』もリリース。こちらは1997年のデビュー曲から最新曲までを厳選した、DA PUMP27年の歴史が感じられる一作になっています。今回はメンバーの皆さんに、このDJ MIXのこと、その元になったファンのアンケートについて、などについてお聞きしました!

2人のDJの個性がよく出た「SUNRISE」と「SUNSET」。オススメのシチュエーションは?

──DA PUMPのDJ MIXというと、2021年3月の『m.c.A・T DA PUMP MIX』以来になりますね。今回は「SUNRISE」がDJ Ta-Shiさん、「SUNSET」がミッツィー申し訳さんのお2人によるMIXとなっていますが、このお2人に依頼された経緯というのは?

ISSA DJ Ta-Shiさんは沖縄を代表するDJの一人で、地元の先輩ということもありますし。以前にも曲に参加してもらったこともあるんですよね。久しぶりに先輩のMIX、スクラッチを入れるところとか、曲の作り方も面白いし、「SUNRISE」は元気な感じというか、朝から夕方ぐらいを盛り上げられる感じでと発注させていただいたんですけど、こっちの方が向いてるかなというところでお願いしました。
ミッツィー申し訳さんは、DJ Ta-Shiさんと対比させる時にどういう方にお願いしたらいいのかなというところで、スタッフ間で話し合った中で「THANX!!!!!!! Neo Best of DA PUMP」 収録のノンストップMIXの繋がりから挙げていただいて。だから僕は直接の面識はなかったんですけどね。「SUNSET」は夕方から夜という感じなんですけど、その中にミッツィーさんの好きなところだったり、曲も丸々使うんじゃなくて、そこも自由にっていう感じでお願いしたので、メロウな中にも盛り上がる曲があったり、その対比が「SUNRISE」「SUNSET」の両サイドで取れていて、すごくよくできたんじゃないかなと思いますね。

──今回、依頼される時に直接お話しはされたんですか?

ISSA いや、こういうMIXって、自分たちの意図をあまり細かく伝えてしまうよりは、大きなテーマだけお伝えして、あとは自由にやってもらう方が、新しい出会いもあったり、より新しい感じになれるので、そういう部分ではもうお任せしました。

──そうして出来上がった「SUNRISE」「SUNSET」ですが、テーマ的にもすごく対照的で分かりやすいものになっていると思います。両方を聴き比べてみての印象や感想は?

KIMI 盛り上げどころとか落としどころとかが全く違う感じで、「SUNRISE」はどちらかというとちょっと明るいイメージがあって、パーティーチューン的になってるかなと思います。「SUNSET」の方は曲調やトーンが夕日っぽい感じになってると思いますし、あと、過去楽曲と今の楽曲を、どちらもDJの方もすごくバランスよく作ってくださってるので、楽しみどころが二つあるかなと思いましたね。

U-YEAH 二つとも純粋にすごくカッコいいなと思いました。美味しいところ、DA PUMPとしてこれを見せたい、聴かせたいというところをすごく上手いことギュッとしてくれたものになったかなというのが、ざっくりとした印象ですね。個人的には、「SUNSET」はもうちょっとガッチリとバラード寄りになってくるのかなとか、メロウになってくるかなと思ったんですが、DA PUMPの壮大な部分というか、コーラスワークだったり歌詞の内容だったり、そっちをけっこうフィーチャーしてくれたのかなという印象でしたね。

──時間帯とかシチュエーションがテーマとしてはっきり分けられていますが、それぞれどんな時に聴いてもらいたいですか?

KENZO 僕の個人的な感覚なんですけど、自分の趣味が旅行で、いろんな場所に行くことが好きなので、例えば「SUNRISE」の方は出かける時にちょっと気分を高揚させるために聴いたりしますね。楽曲、MIXが旅とともに思い出の土地と、自分の中で心に残るような歴史の1ページになってくれたらうれしいなって思います。最近SNSとかでもありますけど、音楽が貼り付けてあるだけで、その景色が全然違うような形に見えてきたりとかするじゃないですか。だから自分の好きな楽曲と一緒に旅行して、素敵な思い出を作ってほしいなと思います。

「SUNSET」の方は、旅の中でも心が落ち着く瞬間ってあると思うんですよね。例えば観光地でも、賑やかな観光地もあるし、ちょっと哀愁漂うような場所もあるじゃないですか。例えば神社だったりとか自然の中とか。そういうところを歩いている時に聴くと、違う景色に見えてきたりとかする瞬間も出てくるんじゃないかなと思いますね。僕はそういう感じで、音楽とともに周りを見たりするのも好きなので。

YORI 「SUNSET」の方は休みの日、その中でもアクティブに動く時に聴けたらいいかなとは思いますね。ただただダラダラ、まったりするような曲じゃなくて、さっきもU-YEAHが言ったように、壮大な感じの曲もあるので、アクティブな休日なんかに聴いてもらえたらいいんじゃないかと思いました。あと「SUNRISE」は、僕だったら自分に気合入れたい時、勝負の時なんかに必要な感じかなと思いました。

──ご自身で、そういう時の勝負曲ってあるんですか?

YORI DA PUMPで言うと、最近は「Pump It Up! feat. TAKUMA THE GREAT」は勝負時に聴いてます。

──こういったDJ MIXの時に、既存の楽曲に対してどういう効果を期待されるものですか?

ISSA 効果を期待するというよりは、DJの方だったらどういう風にミックスしてくれるかなという楽しみがまず先にあって、DJ Ta-ShiさんならTa-Shiさんのやり方というか、自分のサンプリングしてるものだったり曲もミックスしたり、本当に自由にTa-Shiさんらしくやっていただいている部分で、あ、こういう混ぜ方もあるのかとか、元ネタに基づいたギミックだったり、そういう風な楽しみ、謎解きも兼ね備えた聴き方もできると思います。ミッツィーさんの場合は曲の切り方とかがけっこう面白かったりするし、残し方とか繋ぎ方もそうですけど、やっぱりそこってそれぞれのDJさんによって全然違うし。こういうものを通して、そういった新たな出会いというものもありますからね。自分たちがやる時にも「あ、そういえばあの時のニュアンスのミックスの仕方があったな」とか、例えばダンスを披露する時の曲を用意する時にも、参考になったりする部分はあったので、こっちも逆に新鮮なネタをもらえるという部分はありますね。

ファンから集まった声は何と8000件超! アンケート、どう思った?

──今回のDJ MIXにあたっては、7月にファンの皆さんから募った「懐かしのDA PUMP名曲!アンケート」が元になっているとのことですが、8000超も集まったアンケートの結果について、どう思われましたか?

TOMO パッと見、意外な部分もあったし、自分たち的には上位に来るんじゃないかと思っていた曲は、やっぱちゃんと上位には入ってたんですが、「あ、この曲が入ってるんだ!」みたいな驚きはいくつもありましたね。ちゃんとメイン楽曲以外のものも聴いてる方に届いてるなというのを感じたので、うれしかったです。

YORI 「これが上位に来てるんだ!」みたいな驚きはありましたし、あとは皆さんのコメントを見ていると、DA PUMPの背景もしっかりその曲に乗っかってるんだなというか……思い出といいますか、「こういうことがあった時にこの曲を聴いてたね」みたいなのがあって。それを読んでみて、みんなも同じような感覚で曲に思い入れがあるんだなというのは共感できました。

──今もお話しに出たアンケートのコメントで、特に印象に残ったものはどれでしたか?

ISSA ストレートに書かれていて一番面白かったのが、「U.S.A.」(2018年6月6日リリースシングル)に対して、「この曲はISSAしかできません!」って。いや、他の人でもできるでしょう!って。

──いやいや、ファンの方からすると、やっぱりそうなんじゃないですか(笑)。

ISSA そうですかね? その人はもう断固そう思ってるわけですよ。それがちょっと引っかかりましたね。「ありがとうございます」っていうのと、「そうですか?っていう部分と。

KIMI 曲もいっぱいありますし、過去の曲と、僕らが新体制になってからの曲が混ざってるというのもあるんですけど、やっぱり「U.S.A.」に対するコメントがすごく多かったので、改めて「U.S.A.」様々かなと思いました。あの曲があって、そこから入ってくれてる方たちが多かったので、うれしいなと思いましたね。

YORI 僕は「P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~」(2019年8月7日リリースシングル)っていう楽曲の時にちょっとお休み期間がありまして、その終わりぐらいで復帰したので、「お休みでちょっと悲しい気持ちにもなったんだけど、復帰でまたうれしい気持ちもあって、すごく感慨深い1曲になりました」というコメントがあって。僕もまさしくそうだったので、何とも言えない思い入れのある曲になりましたね。

ISSA そういうテンション感の曲じゃないけどね。

YORI そうなんですよね(笑)。

U-YEAH アンケート全般でけっこううれしかったのが、「この曲のこの踊りが好き」とか、歌と歌詞だけじゃなくて、映像とかライブの振り付けもセットで感想として入れてくれてる人が多かったことですね。「この歌が好きです」だけじゃなくて、「この歌のこの振りがカッコいい」とか「ライブのパフォーマンスが素敵でした」とかって感じで、音楽だけじゃなくて目で見るところもセットになって選んでくれているというのが、やっぱりパフォーマンスしてる側としては、いい届け方ができてるのかなと思って、うれしかったですね。

KENZO アンケートを見させていただいて、どの楽曲もやっぱりファンの方々に育てていただいてるなっていうことを節々から感じましたね。僕もパフォーマンスをやる身なので、U-YEAHさんがさっきおっしゃってたように、ダンスの部分もセットで書いてあるのが、すごくうれしかったです。しかも1曲に対して、いろんなバリエーションがあるんですよ。「この時のライブはこういうシチュエーションだったよね」とか「でもMVはこういう見方だったよね」っていう感じで、一つの楽曲にたくさんの思い入れを皆さんからいただいてるというのは、パフォーマンスする上ではこの上ない幸せだなと思いました。

TOMO 見た感じだと、やっぱり「『U.S.A.』から好きになりました」という声が多いというのは分かるんですけど、それ以上に「New Position」(2014年10月8日リリースシングル)へのコメントの数がけっこう多くて、それが嬉しいなって思いました。あの時期って、ウチら的にもいろいろ試行錯誤しながらやっていた時期なので、そこからまた「U.S.A.」があって、一緒にいろいろ経てきてる方が多いなという感じがあったので、あの曲に対する熱いコメントの数々はうれしかったです。

DA PUMPヒストリーの中で、最も思い入れのある曲は?

──DJ MIXと、11月3日発売の2枚組12inch『DA PUMP of UNPARALLELED』に入っている楽曲の中で、特に思い入れのある曲というと?

KIMI 1曲選ぶというのはすごく難しいんですけど(笑)……「New Position」はみんながショッピングモールでやってた時期から生まれた曲なので、“ゼロイチ”にした感じがあって、すごくいいなとは思いますけどね。10年前ですかね。そこに一つのターニングポイントがあったのかなと思いましたし、やっぱりあそこでいろんな方が「あ、DA PUMPって活動してるんだ」って思ってくれたので、そこにあるものに対して1人1人が情熱を注いだっていうところが、一つ大きかったかなと思います。

KENZO KIMIさんがおっしゃってたこともすごく節々に感じます。やっぱり楽曲を観て、「この時、こうだったよね」っていうのを改めてすごく感じるというか、その歴史も感じながら、個人的にちょっと嬉しかったのが「SUNRISE」のMIXの中に、僕らがDA PUMPに加入させていただいてからの曲が7曲、この中に入ってるっていうのはものすごくうれしいなって思うんですよね。DA PUMPの長い歴史の中で、自分たちの歴史もあるし、ISSAさんが最初から始めた歴史が繋がって、このMIXがあるっていうのがすごく嬉しいです。思い出のある楽曲は、最近ですけど「Pump It Up! feat. TAKUMA THE GREAT」(2024年7月24日リリースシングル)と、「Dream on the street」(2021年3月17日リリースシングル)に関しては、ダンスとかカルチャーを前面に押し出したMVにもなっていますし、僕自身そのMVの監修をさせていただいて、「ここのダンスをこう撮りたい」という要望を出したり、編集まで立ち会って、思い入れのある楽曲にできたので、その2曲がここに選ばれてるということが、個人的にうれしかったですね。

──今回のリリースに収録されている・いないを問わず、過去の楽曲で個人的に思い入れの強い楽曲というと?

ISSA それは大変だな(笑)。10年ぐらい考えちゃうかもしれないですね。

──とは思いますが(笑)。

TOMO 確かにムズいっすね! でも……やっぱりそうなると、「Lean Back ~俺たちのキーワード~」(2022年3月23日リリースアルバム「DA POP COLORS」収録)かな。本当に過去の曲って、僕らが加入前からメチャメチャ聴いてた曲がすごくいっぱいあって、思い入れはそれぞれにあるんですよ。でもやっぱりいざ自分がDA PUMPというものの一員になって、自分が関わった作品としては、やっぱりこの曲には思い入れがありますね。制作面から、曲を作るに至った経緯だったりとかをメンバーとか先輩方に話したりして作らせてもらって、踊りも含めMVの感じとか、ファッションとか、MVのエフェクトとかに関してもいろいろ話ができたので、やっぱりやりがいがありましたし、実際思い入れは強いですね。またそれをライブで披露した時のお客さんの反応だったりを見て、またやってみたいなっていう思いにもなりましたし。

U-YEAH ライブでの振り付けだったり、自分たちがパフォーマンスしてきたものに関しては、どれが一番思い入れが強いかっていうのはほぼ言えないぐらい、思い入れがそれぞれありますね。DA PUMPを聴いて育った側からすると、過去曲に対しても、それぞれいろんな思い入れがあるんですが……その中で言うと、やっぱり「SUMMER RIDER」(2009年7月15日リリースシングル)とか、「Thunder Party~DP’09 MIX~」(「SUMMER RIDER」カップリング)だったり、あとは「Without you」(1998年7月23日リリースアルバム「EXPRESSION」収録)ですね。自分が加入して初めてツアーを行って、右も左も分からずというか、DA PUMPという名前を背負ってパフォーマンスすることの難しさだったりとか、「どうしたらいいんだろう?」ってことを考えながらやってた記憶があるので、そこは自分の中ですごく勉強にもなったし、成長にもつながったし。いっぱいもがいてたなっていう感じは、聴くと思い出します。「Without you」に関しては、やっぱりDA PUMPとして初めてマイクを持ってライブで披露した曲なので、それも忘れられないというか。もともと好きだった曲なんですけど、より一層強く思い出に残っている感じです。

YORI 今も出たんですけど、「SUMMER RIDER」はそれこそ僕たちがデビューした時の曲なので、すごく思い入れもあるんですけど、それよりも「Choose You」(「New Position」カップリング)っていう曲があって、すごくもがいていた時期というか、「どうしたらいいんだろう?」ってみんなでいろんなことを話し合いながら進んでいた時期に何とか頑張って出した曲だったんです。この曲を聴くと、やっぱりその時期を思い出すというか、みんなで頑張ってたなというのを思い出すので、僕はこの曲ですかね。

──9月に終わった「LIVE DA PUMP 2024 Pump It Up!」ツアーのセットリストでも、昔の楽曲と最近の楽曲が織り交ぜられていましたが、ライブのパフォーマンスの中で、過去の楽曲との向き合い方やスタンスについて意識していることはありますか?

ISSA 意識していることは、“Neo”ってことですかね。あの時よりも優っていなきゃならないというか、“Neo”になってなきゃいけないっていうところは意識してます。4人でやってたラップを2人でやってたりとか、そういうことだったりもするし、単純に17歳の頃の歌い方と今を比べた時だったり、おのずと変わってる部分と変えている部分と、そういう意味で懐かしく思える部分ももちろん残しつつ、でも、昔の曲でも、ハイブリッドされてるっていうところですかね。

──なるほど。

ISSA あとは、実際にライブでやる時は、キーボードを入れたり新しいアレンジを入れたりとかする、昔の楽曲だけど“Neo”というハイブリッド感を、ちょっと意識する部分はあるのかもしれないですね。

──“Neo”感を感じられるようにしていくと。

ISSA というより、たぶん自分自身が感じてそうなってるので。でも、昔のニュアンスも決して置き去りにするわけじゃなくて、というところですかね。

KIMI ライブを構成するのって、これだけの曲数がある中で作るのは、すごく大変なことですし、すごく悩むんですけど……僕は見に来てくださるファンの皆さんは味方だと思ってるので、どの楽曲が来ても喜んでくれるだろうなとは思ってるんですよ。でもその中で楽曲を並べた時に、いかにリズムよく入っていくのかと、あとパフォーマンスはもうみんな間違いないと思ってるので、どの楽曲が来ても大丈夫だとは思ってるんですけど、その中で、このタイミングでこの曲が来た時の萌えポイントといいますか、そこでいかにファンの皆さんがもう一つ萌えてくれるのかっていうのを想像しながら作ってますね。あとはもう、1人1人の捉え方全てを100点にすることは絶対不可能だと思ってるので、とにかく自分たちがというか、自分がDA PUMPが好きなんだっていう思い入れを、すごく伝えたいかなと思ってます。

──例えばちょっと攻めて選曲してみたという時などは、やっぱりお客さんの反応が気になりますよね?

KIMI それこそ、今回のツアーに関しては最初、セットリストに「if…」を入れてなかったんですよ。そこは僕の中での勝負といいますか、もちろん代表曲でもあるし、皆さん聴きたいと思うんですけど、その代表曲がなくても、僕はライブが成立するんじゃないかというか、「ここでもう一つ、グループとして攻めたいな」という思いもあったんですね。結局、公演毎にセットリストも変化をつけて最終的には入れたんですけど(笑)。だから、どこまでこの曲を入れるべきなのかと考えますけど……本チャンのライブもありますけど、もっと“裏”っぽいライブもやりたいですね。「カップリングベストライブ」とか「m.c.A・Tプロデュースベストライブ」とか、「シングルベスト」とかもやりたいですけど、それだけバリエーションがまだまだあるって思うと、僕はすごく幸せだなと思いますね。

──たぶん、これを読んだ方は「それ全部見たい!」って思うでしょうね(笑)。

KIMI そうですよね。僕は、「今のメンバーでこれをやったらどうなんだろう?」っていうのは常に考えてます。

──そうやって、ライブで昔の楽曲をパフォーマンスするために準備をされる時、その曲に対しての発見とかがあると思うんですが、いかがでしょう?

KENZO 準備でというか、昔と比べて例えば過去の映像だったりとかと見比べると、年齢を重ねるごとに、みんなが技巧的になってるなという感じはしますね。いろんなものが削ぎ落とされていくというか、例えばフォーメーションの移動一つにしろ、例えば演出にしろ、昔は「ここをもっと詰め込んだ方がいいんじゃないか」って考えていたものが、「実はそこ、そんなにいらなかったんじゃないの?」っていう部分の発見だったりとか、それをそぎ落とすことによって、さらにパフォーマンスの純度が上がって、より人に届けられるようなものになっていってると思うんですよね。そういう部分で、昔に比べて見えない景色がまだたくさんあるんだなって、毎回ライブをやる上で感じますし、自分もまだまだ成長しなきゃなとも思いますし、同時にグループがずっとずっと成長していってるなというのを感じて、うれしく思ってます。

──パフォーマンスに関しては、「ここまで来ればもうOK」ということはないですもんね。

KENZO そうなんですよね。僕個人もそうですけど、メンバーそれぞれ、例えばKIMIさんもセットを作るのに葛藤したりとかもあるじゃないですか。そういうものも、各個人が自分のパートだったりいろんな場所で、きっと他の人の目には見えないような場所で、各々が葛藤しながらライブ制作に携わったりしてるんですよ。そういう部分でまだまだ成長してるなってうれしく思えるところが、自分もメンバーの中に入れさせてもらってますけど、やっぱりDA PUMPっていうグループはすげえなって、改めて思います。だからファンの方々も応援してくれるのかなって思ってますね。

YORI いつもライブやツアーが終わってから「こうしたらよかったな」みたいなのは毎回ありますし、ツアーの最中にもあるんですけど、そういった小さな発見というか、気付きみたいなものは毎回ありますね。みんなもう16年やってるので、みんなそこは「うわー!」みたいなフレッシュな気づきというよりは、小さいところ、細かいところでの気づきとか改善点は、毎回あると思います。

アンケート結果から、今後に生かせそうなアイデアはあった?

──今回のアンケート結果を読んで、ファンの声やアイデアで、今後の楽曲作りやライブに生かせそうなものはありましたか?

ISSA 自分の場合は、もちろんみんなの要望とかを一度に全部実現するというわけにはいかないので、その都度その都度、何かを生む上で、引っかかったものが多分出てくると思うんですよね。常に新しいものを作っていかなきゃいけないので、いかに似た曲にしないかとか、毎回自分たちで模索しながら、いい楽曲に出会えることを願いながら、そこで例えば詞を作る場合に、何かが出てきたら、それもそうなるんだろうし。そういう感じで常に柔軟でいながら、その曲とフレッシュに向き合っていくっていうのが一番だと思うので。またライブとなると、「あそこの振りが……」とかっていうのは、ご要望が高ければ、そういう部分もフィーチャーしていくでしょうし。いい意味で半々というか、みんなの意見も何となく頭の中にいるよ、大丈夫だよっていうか。一応、ちゃんと頭に入ってるからね、っていう感じですかね。

TOMO 楽曲に関しては、皆様の意見がたくさんある中で、やっぱりそれをむしろいい意味で裏切るというか、その上を越えていきながら、何か新しいものを提示したりとか、新しいアプローチができればいいかなっていう思いは常にありますね。DA PUMPは常にそういう感じでいたいなという気持ちはありますけど、ライブに関しては、このアンケートって8000件ぐらい集まっていて、みんなメチャクチャ熱いじゃないですか。だからISSAくんが言ったことの真逆で言うと、もうそれ全部聞いて、リクエストに応えるライブを1回ぐらいやってもいいんじゃない?っていう気はしますけどね。もちろん僕らがやりたいこともそこの中に含まれているので、それを1回やって、それを聞きつけた、最近ちょっとDA PUMPを聴いてなかったっていう方々、「昔は聴いてました」みたいな方々を1回集合させるっていうのもありかなと思いました。そうなるのか分かんないですけどね(笑)。

──では最後になりますが、この熱いアンケートを回答してくださったファンの皆さん、それからこの今回のDJ MIXや11月の12inch2枚組をこれから買おうかなと思っている方たちへ、メッセージをお願いできますか?

TOMO DJ MIXって、途切れずにずっと聴いていられるような作品になっているので、それを楽しみながら、いろんなシチュエーションに当てはめながら、あと僕が一つ思ったのは、MIXしてくださった方々のテンポ感っていうのがけっこう速めになっていく感じが、すごく今の時代に合ってるなという感じがしたので、それも含めて楽しんでいただけるといいなと思います。

KENZO アンケートを回答してくださった皆さんの声は、本当に熱いものがたくさんあって、ライトなものもあって、どれも心に響くようなものになっていて、そういう声をいただいて、うれしいなと思います。DJ MIXの購入を検討している方は、やっぱりDA PUMPが好きだったら、う「あ、こんな編集の仕方してるんだ!」とか「ここBPM上がってるね」とか「こんなアレンジ加えてるんだ!」っていう感じで、いつも聴いている楽曲が、こんなに変化して、耳に残るんだっていう感じになっているので、「ここ、巻き戻してもう1回聴こう」っていう感じでリピートして聴いていただけたらうれしいです。DA PUMPが好きだったら、間違いなくこのMIXは好きなんじゃないかなって思います。

U-YEAH 僕はもう純粋に、「ありがとうございました!」って感じですね。本当に熱い感想やご意見を、1行パッと思いついたことから、もう本当に何行にもわたる長尺のコメントまで、すごくたくさんいただいて、幸せだなと思います。自分の好きなことをそれぐらい熱く語れる皆様のパワーや情熱に負けないようないいライブ、いい楽曲をどんどんやっていって、これからもその熱を覚まさせないというか、もっともっと好きでいてもらえるようなグループでいたいなと、アンケートを読んで思いました。購入を検討されている方は、ぜひCDや12inchを聴いていただいて、ライブにも足を運んでくれたらうれしいです!

YORI 皆さんとともに作り上げた作品になっていますので、シーンに合わせて、皆さんの生活に寄り添った感じで聴いていただければと思います。

KIMI 皆さん、いろんなシチュエーションでこのDJ MIXや12inchを聴くと思うし、皆さんの中で、それぞれの楽曲についての思い出もたぶんあると思うんですけど、逆にこのMIXを聴いて「私だったらもっとこの曲の尺を伸ばすだろうなとか「俺だったらここでもう1テンポ上げる曲を入れるな」とかっていう感じで、皆さんがDJになった気分を味わってほしいと思います。あとは、DA PUMPの曲もDA PUMP自体も、もう僕らだけのものじゃなくて皆さんのものでもあると思いますので、このパッケージを聴きながら、皆さんなりの楽しみ方をしてもらえたらいいかなと思います。

ISSA 曲についてはもちろんアンケートに基づいたりしてる部分もあるんですけど、今回のDJのお二方は、彼らの好きなDA PUMPを表現してくれていると思うので、そういう意味でも共感できる部分もあると思いますし、その中でやっぱりDJならではのテクニックだったりとかいうところも、ここに凝縮されてると思うので、そういう意味でも楽しめるものになってると思います。だからそれをどう楽しむかは、とにかく聴く人の自由なので、あとはもう皆さん次第で「こんな楽しみ方もありました」っていう感想とかをまたいただけると、ありがたいですね。購入を考えている方は、聴いて損がないミックスになってるんじゃないかなと思いますので、よろしくおねがいします!

撮影 長谷英史

『DA PUMP DJ MIX ~SUNRISE&SUNSET~』

2024.10.09 ON SALE

品番:AVCD-98176
POS:498806498176/2
価格:¥2,530(税込)  ¥2,300(税抜)

『DA PUMP of UNPARALLELED』

2024.11.03 ON SALE

品番:AVJD-98177~8
POS:498806498177/9
価格:¥7,260(税込)  ¥6,600(税抜)
形態:アナログ(12インチ)2枚組<初回生産限定>

▼『レコードの日 2024』詳細はこちら
https://record-day.jp/item/avjd-98177-8/

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高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。