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【DA PUMP】木梨憲武×所ジョージ×DA PUMP、“宇宙を楽しむ”話題曲『サンライズ・ムーン ~宇宙に行こう~』の全貌とは?

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【DA PUMP】木梨憲武×所ジョージ×DA PUMP、“宇宙を楽しむ”話題曲『サンライズ・ムーン ~宇宙に行こう~』の全貌とは?

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向かうところ敵なし。DA PUMPが、6月7日に「紡~TSUMUGI~」以来、約1年8カ月ぶりとなるシングル「サンライズ・ムーン ~宇宙に行こう~」をリリースした。ハッピーを前面に押し出した今作は、楽しいDA PUMPを彷彿とさせる “お祭り騒ぎ“ナンバー。エグゼクティブ・プロデューサー/木梨憲武によるトータルコーディネート、作詞・作曲に所ジョージ、アディショナル・アレンジャーには第65回グラミー賞(R)『最優秀グローバル‧ミュージック‧アルバム賞』を受賞した宅見将典を迎えた破天荒(!?)な新曲は、一度聞いたら忘れられない。インド風のサウンドをまとった彼らが提示する最新ポップスとは。その全貌に迫ります。

ノリから誕生したアッパーソング 25年経っても「まだまだ面白いことがある」

――今回の新曲『サンライズ・ムーン ~宇宙に行こう~』は、『紡~TSUMUGI~』以来、約1年8カ月ぶりとなるシングルになります。DA PUMPのリスナーを楽しませる仕掛けは、25周年を経てもとどまることを知らず驚かされました。

ISSA このタイミングで(木梨憲武さんや所ジョージさんに)DA PUMPのことを考えて頂けて、コラボできたのは嬉しいことです。小さな頃から見ていた人が同じ空間にいるのも凄いなと思いました。25年活動しているんだけど、「まだまだ面白いことがあるんだな」と、今後の期待にもなりましたね。

――新曲は完全に“ノリ”で制作されたそうですが、昨年12月に木梨憲武さんのレギュラー番組『木梨の会。』(TBSラジオ)主催のゴルフコンペにKIMIさんが一般公募で参加され、リリースされることが決定したそうですね。 メンバーの皆さんは、この話を聞いた際どのように感じましたか?
 

U-YEAH ラジオを聞いて、ノリとはいえ最初は、やるのかやらないのか分からない感じでした(笑)。仮歌をラジオで流して、ライジングプロダクション(DA PUMPの所属事務所)の副社長が番組のスタジオに来て…『正式にやります』というふうに言われて。

――あはは(笑)。そこで決定したんですね。コンペに居合わせた所ジョージさんが作詞・作曲を担当。宅見将典さんをアディショナル・アレンジャーに迎え、番組に出ていた学生にコーラスをお願いするなど、凄い展開ですね。

KENZO そこから凄いスピード感で走っていったので、自分たちもわかっていない状態でした。
 
ISSA そういう意味で、今回はノリでいけた部分がありました。瞬発力が大事だったかなと思います。特に楽しさを全面に出して、「肩の力を抜いて何も考えないで良いんだよ」ということを今一度伝えたかったし、それを伝えられることは良いことだと思いましたね。
 

KIMI 見切り発車じゃないですけど、「どんどん提案していかないと」ってなって。あとは生放送という力を借りて(笑)、「世田谷ベースとかで撮影させていただけないでしょうか?」と話したら所さんが「いいよ、それ面白そうじゃん!」ってMVを世田谷ベースで撮影する流れになりました。
 
――KIMIさんのヴァイタリティが高いですよね。
 
TOMO  そうですよね。今回の新曲の話は、KIMIちゃんからちょこっと聞いていたんだけど、どんどんリアルになる様を見ていたので「これKIMちゃんは乗ってるけど、ISSAくんはどうなの?」と思いながら番組を見て、ISSAくんに電話しました(笑)。
 
――電話では、どんな様子でしたか?
 
TOMO  ISSAくんは スタジオとの温度差もありながらも「やります」的なくだりがあって、副社長も出てきて。そこで「会社もノッてます」というところで、それが凄すぎて。「KIMIちゃんの昔からの真骨頂が、ここで出たんだ」みたいな(笑)。
 
――そうだったんですね。TOMOさんはKIMIさんのことをよくご存知なんですね()
 
TOMO いちばん、付き合いが長いからね。
 
KIMI 20年くらいの付き合いだからね。


 
TOMO (KIMIちゃんは)人に愛される男なんで、そこは「よくぞ、いってくれた!」という、ところですね(笑)。昔からスタッフさんの名前を覚えていたり、コミュ力が高いんですよ。そこはKIMIちゃんの良さかなと思いますね。
 
――いやぁ、凄いですね。

YORI KIMIちゃんのコミュニケーション能力は物凄く高いんですよ。今日もリハーサル後に掃除のおばちゃんとも仲良くしてましたから(笑)。いろんな方とコミュニケーションをとるのが得意だったんですけど、とはいえ今回は『まさかこんなところまで!?』という(驚)。
    
――そうなんですね。番組で拝見しましたが、ゴルフコンペの帰り道からすでに楽曲制作はスタートしていたんですよね?

KIMI 所さんがゴルフコンペ終わった後にはタイトルが浮かんで、家に帰って作ったって言ってましたね。ギターでデモを弾いて、所さんが口ジャミ(※口三味線の略。口でとったリズムに合わせて踊る用語)みたいにして。
 
――ダンスは今回TOMOさんとKENZOさんが考案されたそうですが、制作現場はどのような雰囲気でしたか? 
 
TOMO 今回は自分が基盤を作ってその後、けんちゃん(KENZO)に「どう?」って相談して、メンバーのみんなで肉付けして完成まで持っていった感じになりますね。
 

KENZO 現場は楽しかったですね。TOMOくんと一緒に2人で踊って、見てダンスを共有する時間が大切だから「これいいね」「面白いね」って笑いながら作ってるっていうのが。僕たちが楽しんで心が踊ってる状態が基盤になってるから、「これだったらみんなも楽しめるよね」っていうものを提示したかった。楽曲の制作もそんな感じで良いムードだったから、僕らダンスを考える時もそのグルーヴが出たのかなって。

TOMO 楽曲がどういうパワーを持っているかによって、ダンスの考え方も変わってくるので、今回に関しては直ぐに出来ましたね。

MV撮影は「所さんと木梨さんのお2人がだいぶ前のめりでした(笑)」

――また、今回は “宇宙を楽く!”がコンセプトの楽曲ですが、YORIさんは“宇宙好き”としても知られていますよね。楽曲タイトルを聞いた時どう感じましたか?

YORI すごく素敵だなと思いました。大好きです!(笑顔)。

――やっぱり!(笑)。

YORI 曲が来た瞬間に、宇宙服を着れるかもしれないので「キター!」と内心でめっちゃ喜んでました(笑)。「衣装をどうしたい?」って訊かれたときに「ヘルメットをつけれるような装置つけてください」というワガママもお願いしたんですけど、流石に「そこまでは出来ない」って言われちゃいました(笑)。

――それは残念(笑)。他にも、制作現場でのおもしろエピソードを伺えますか?

KIMI 所さんから「これ聞いて踊れる感じなの?」って聞かれて「ドラムが入ってた方が踊りやすくなるかもしれないです」と話したら、ドラムの人にその場で電話して「今から来れるの?」ってノリで聞いたら、ドラマーが1時間後にドラムセットを持って現れましたね(笑)。

YORI みんな、もともと好きだからね、あの2人が(深くうなずく)。

――ミュージック・ビデオの撮影で印象的だった出来事は?

TOMO 撮影はぜんぶ世田谷ベースにあるもので撮りました。ワンシーンごとに時間も決められていたので進行具合も大変だったんだけど、「ここまで来たらとことん行かないと!」ってノリでしたね。ノリさんがバイクで来て、そのまま撮影でもバイクで走り出した時は「マジか!」って思ったね(笑)。

――そこは台本にはなかったんですね。

TOMO うちらは何も聞かされてなかったよね(笑)     。

U-YEAH そうだね。レコーディングをして、所さんと木梨さんも声を入れてもらって、「MVはDA PUMPが踊ってカッコよく仕上げてね~! 」という感じだったんですけど、見て貰えばわかるとおり…だいぶ2人が前のめり(笑)。

――そうですね。タイトルにちなんだ「太陽」と「月」のコスチュームを着て動き回ってましたね(笑)。

TOMO 「月」と「太陽」のダンスシーンは…あれ、本当はもうちょっと撮る予定だったでしょ? でも、1回だけだったんですよ。

――そうなんですか!? スムーズに移動されていたので、動きはずべて決まっているのかと思いました。

ISSA いやいやいや、そんなの全然! 来たら来たで、メンバーがそれをどう受けるかというアドリブで。あの2人に関しては、何も決まってなかったです(笑)。

――他にも、エピソードが多そうですね。

YORI それを言ったらステージ横に階段と椅子があったんですよ。じつは、そこに2人に座っていただいて、お茶でも飲みながら僕たちが踊ってるのを監修してもらう絵も考えていたんですけど…もう、いっさいステージは使わずに終わったという(爆笑)。謎のセットの状態のままでしたね。それを思いながら見てほしい

――1回だけであの動きができるんですね!(驚)。

YORI 僕たちが踊っているなかに来てもらって、「自由にやってください」って感じでスタートしました。

TOMO 2人の長年の技が、その1回に詰まってました。
 

どこへでも飛び込んでいくエネルギーの源は「D(段取り)・A(アテンド)・B(バミり)」!?

――撮影日の雰囲気はどのような感じでしたか? 木梨さんと所さんの印象も伺いたいです。

KENZO 木梨さんがいると、行く場所、行く場所、みんなが笑顔になるんですよ。そこを凄い学ばせて頂いたというか、いろんなところで感じましたね。本当にエンターテイナーだなというか、偉大だなと思いましたね。

ISSA 朝早かったんですけど、とにっかく“楽しい”がいっぱいあったから、あっという間でしたよ。「本当にこんな感じ(仕事)がずっと続けばいいな」って思いました。オンオフがあまりないお2人なので、本当にそのまんまなんですよ。そういう生き方が俺は良いなと思いますし、そろそろ年齢的にそういう生き方が良いなって(笑)。「気楽にそのまま思ったとおり、思ったうちにが自由にできるような感じになれればな」と、思いました。

YORI あと、レコーディング終わりに木梨サイクルにみんな連れて行ってもらいました。お昼ご飯を近くの中華屋に連れて行ってもらったんですけど、お昼から夜までず~っと、みんなと一緒にいてくれて。子どもの頃から好きだった自分たちからすると、その時間が夢のようでした。「子どもの頃に見ていたあのキャラって何ですか?」とか、たくさん当時の答え合わせをしました。もう、お2人が昔から大っ好きで。出られていた番組はぜんぶ見ていましたし、僕のお笑いのルーツはとんねるずだったりするので。
 
――ほんとうに大好きなんですね。
 
一同 大好きですよ!
 
――改めて、今作は凄いコラボレーションでしたね。DA PUMPだからこそ出来た楽曲だと思います。皆さんの今後の展望も教えてください。
 
U-YEAH 歴が長いぶん、時代の変化とともにこうでなきゃいけないというよりも柔軟に言われたことは何でも率先的にやれるところはグループの良さかなと思っているので、何があっても強いと思います。そこは大事にしたいかな。
 

KENZO DA PUMPは日本人に笑顔や元気を届けられるグループだと思っているので、1人ひとり経験をしてきて培ってきたものが、多くの人に届いたら良いなと思う気持ちはあります。それと、個人としては公益社団法人の日本ダンススポーツ連盟のアンバサダーに就任させていただいて、『パリ2024オリンピック』の公式新競技にブレイキングが加わったので、子どもたちのダンスシーンや日本の未来のためにもお力添えも出来ればなって思ってます。
 

TOMO 所さんや木梨さんは好きを仕事にしきっちゃってるカッコよさがあるんですよ。それを見て習ったように、良い感じの歳のとり方をしたいなと思いました。お2人はめちゃくちゃ良い意味で少年のような心を持ってらっしゃるので、6人で一緒に歳をとっていきたいです。
 
KIMI 僕らもデビューしてから一緒にいるんですけど、ようやく1人ひとりの個性を出せるところに来たのは、年数を重ねたぶん、味があるので、そこを出していきたいです。まだまだ楽しいことを続けたいですし!                    

――良い考えですね。
 
KIMI 簡単では無いですけどね(笑)。段取りが大事なんで!
 
――どこへでも飛び込んでいくエネルギーは、どこから生まれるんでしょうか?
 

KIMI 自分が好きなのもあるんですけど、やられて嬉しいことは嬉しいと思いますし、段取りはいろんな面でバミって(はみ出て)こうかなって。
 
YORI 段取り、アテンド、バミりだからね。
 
KIMI その三段階を作るのもそうですし、まず段取りです。そしてアテンド…最後はバミるんです! それが「Way to ハッピー」に繋がるんで。
 
YORI D・A・B(段取り・アテンド・バミり)からの、ポジティブ・エンジョイ・ハッピー(P.E.H.)!
 

ISSA グループの方向性は、いまは無いけれど目の前に来たことをできるか、できないか。大それたことでは無いんですけど、(歌の中の人として)いろんな人にならなきゃいけないし、何でもできなきゃダメだ」と思う性格なので、それを思って常にどう生きるか。いまの自分にできることを精一杯やるってことだけですかね。それは、未知数で楽しめるところです。

 

撮影 長谷英史


「サンライズ・ムーン ~宇宙に行こう~」
2023.06.07 ON SALE

 
 

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後藤千尋(ごとう・ちひろ)

ライター

後藤千尋(ごとう・ちひろ)

1987年生まれ。編集者、ライター。大学在学中よりライターとしての活動をスタート。その後、音楽メディア「OKMusic」「EMTG MUSIC」編集部を経て、2020年より編集プロダクション Why Not!を立ち上げ、運営責任者・コンテンツディレクターとして主にファッション/エンタメ/ビジネス関連の仕事に携わる。編集書籍に『あと10歳若くなる DJ KOO流 心・体・脳の整え方』。 https://www.w-not.jp/