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【ASP】武道館直前!メジャーデビュー後の曲を全部集めた1stアルバム「ライブハウスをいっぱい回って、いろんな曲と一緒に成長してきた」

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【ASP】武道館直前!メジャーデビュー後の曲を全部集めた1stアルバム「ライブハウスをいっぱい回って、いろんな曲と一緒に成長してきた」

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メジャー1stアルバム『Terminal Disease of ASP』をリリースしたASP。このリリースから6日後の10月8日には初の武道館公演も控え、グループとして大事な局面を迎えています。そんな彼女たちに、アルバムのこと、そして武道館を目前に控えた今の心境などをお聞きしました!

「TOTSUGEKI!!!!!」の出だしは「戦に向かう武士」のイメージで!

──メジャー1stアルバム『Terminal Disease of ASP』のリリース、おめでとうございます!

一同 ありがとうございます!

──アルバムタイトルの意味は「ASPの末期症状」ということなんですが、1stアルバムで「末期症状」ってどういうことなんでしょう(笑)。

ユメカ・ナウカナ?(以下ユメカ) でも、この意味ってそれだけじゃないんでしょう?

モグ・ライアン(以下モグ) そうですね。一つの区切りみたいな気持ちで、メジャーデビューしてからの1stアルバムなので、メジャーデビュー後の曲を全部集めて、いったん区切りというか集大成という意味を込めての「末期症状」ということですね。

──なるほど。全13曲収録で、そのうち新曲が5曲ですね。新曲から1曲ずつお聞きしていきたいんですが、1曲目が「TOTSUGEKI!!!!!」。10月8日の日本武道館公演を6日後に控えた10月2日のリリースで、1曲目がこれということは「これはもしかして、武道館もこの曲で始まるんじゃないの?」みたいな(笑)。そう思わざるを得ない楽曲だなと思ったんですが、皆さんとしてはいかがですか?

チッチチチーチーチー(以下チーチー) この曲はアルバムのリード曲なんですけど、本当に『Terminal Disease of ASP』を象徴するような曲だなと思ってます。私も、アルバムの1曲目で新曲だからラップ調の曲が来るのかなって正直思ってたんですけど、リード曲がこれって聞いて、ちょっとうれしくなったんですよ。まっすぐな、ストレートな歌詞と音楽がすごく特徴的で、好きだって思います。

──まっすぐ、何しろ「TOTSUGEKI」ですもんね。

ユメカ まっすぐすぎて、「TOTSUGEKI」がASPの流行語になりました。何かに突撃する時に(オープニングの調子で)「トーツーゲキ~」って(笑)。

──しかも勝手なイメージですけど、皆さん突撃しがちっぽくないですか?

ユメカ 本当ですか!? それ、単にユメカのせいじゃないですか?(笑)。

──というか、グループとしてはもうずっと何かに突撃してるような感じですよね。

ユメカ はじめの「トーツーゲキ~」ってところがあるじゃないですか。私は一発OKだったんですけど、あんまり突撃できなかった人もいたよね?

マチルダー・ツインズ(以下マチルダー) はい(と挙手)1回目にやった時はあんまり突撃感がなかったんですけど、2回目は「本当に戦(いくさ)に行く感じで」って言われて、本当に戦に行く感じでやりました。

──でも、本当に戦に行ったことはないじゃないですか。何をどうイメージしたんですか?

マチルダー 「武士」ですね。私は普段、「突撃」のスタンスでいることがあまりないので、武士を憑依させて突撃しました。

──そのイメージをしたら、うまくやれたと。この部分、「私はうまくやれた」という人は?

(ユメカのみ挙手)

リオンタウン(以下リオン) マイク番号順にレコーディングするんですけど、私が7番で一番最後なんですよ。だから6回分予習ができるので、私もけっこうやりやすかったです。6人分聞いて、何となく「こういう感じでやろう」みたいなことを頭の中でイメージして、それがうまく出せたらいいなという感じでやりました。

ユメカ 音楽が好きな方にとっては、この曲を作ってくださったAxSxEさんって、すごい方じゃないですか。その方に今回やっていただけるということで、ディレクションとかもけっこう緊張したんですよ。でも硬くならずに、AxSxEさんの作る音楽のポップさというか、平成のポップさをより出すには、声の感じとかも面白くした方が、楽曲のよさがより出るんじゃないかなと思って、Bメロ部分とかを大事に歌ったりしたんですね。たぶんですけど、今までのASPの楽曲に注目してくれている層とはまた違った方にも届く曲になるのかなと思って。そのために、ポップな楽曲を聴いたりして挑みました。

──先ほどチーチーさんも言われたように、今までの流れからアルバムの1曲目を想像すると、ちょっと毛色が違う感じがしますよね。

ナ前ナ以(以下ナ前) 「紫色のハート」って感じですね。(一同・笑い)

──新曲2曲目が、4曲目の「Anyway」。これがまたディープな曲で。「できないんだし」と繰り返すところがちょっとクセになる感じもありますね。

リオン 私は、この曲のレコーディング前は昭和の歌とか、けっこう昔の歌を聞くようにしてました。ちょっと昔の雰囲気を感じたのと、あとなんかレコーディングした後に声を聞いたら、私がASPに入った初期ぐらいの頃と同じ声だったんです。前回の「Heaven’s Seven」とか「Black Nails」とかとは違う声をしたりしてたんですよ。別に意識して変えたわけではないけど、歌ってるうちに自然と初期に帰った曲だったなって、レコーディングして思いました。曲調から自然にそうなったのかなと思ったんですけど。

モグ 私も初めて聞いた時に、けっこう初期っぽい感じがあるなと思いました。渡辺(淳之介)さんの歌詞が来た時に、「久しぶりにドキッとする歌詞が来たな」って感じで。初期の頃も、渡辺さんから届く歌詞が自分に向けられてるというか、ケツを叩かれてるみたいな気持ちになって、「できないんだし」って繰り返すところも、「TOTSUGEKI!!!!!」みたいにまっすぐじゃなくてちょっとひねくれてる感じで、自分に対して怒りがこもってるみたいな曲だから、歌うのが楽しみだなと思って、レコーディングに参加しました。

──その感じは出せましたか?

モグ 私も初期を思い出しながら歌いました。そういう曲が、アルバムで新曲の中に混ざってるのが嬉しいです。

「開き直りソング」として書いた「Too young to get it, too fast to live.」

──次は8曲目「darma」ですね。鋭児の曲で、ベースがメチャメチャカッコいいですよね。

ウォンカー・ツインズ(以下ウォンカー) この曲はアルバムの発表前からライブで披露してるんですけど、イントロのベースの音がメチャクチャカッコよくて、全然違うタイプの曲の中にこの「darma」を入れてみても、その世界観に引き込まれるというか、一気に切り替わる曲だなと思いました。レコーディングの時もそうですし、今はライブでやってるんですけど、曲の世界観をすごく意識して歌っています。あとラップがメチャクチャ速くて、こんな速いラップはあまり聴かないので、難しいけど、自分が歌えるのがすごくうれしかったですね。歌詞を見ながら楽しんでもらえたらという曲です。

ユメカ この曲では振りの中で「だるまさんがころんだ」のアクションも入れてます。

ナ前 この曲はTOKYO MXで9月29日深夜から放送の『傀儡の声』というドラマのオープニング曲なんですけど、まずASPで初めてオープニングのタイアップができて、すごくうれしいです。ホラードラマなので、だるまさんが転んだっていうだけじゃなくて、お化けのアクションも振りに込めてるんですけど、そこは作ってて楽しかったですね。なって思いました。歌詞の意味が難しくて、私も分かってないからこそ、「だるまさんがころんだ」というフレーズがキャッチーで印象深いから、振りも楽しくできるようにしました。

──次は10曲目の「Tokyo Sky Blues」ですね。いかにも踊りたくなるという感じで。

ユメカ 実はこの曲って、「Hyper Cracker」と同じ時期にレコーディングしてたんですよ。その時にできていたので、ASPとしては一緒に成長してきた曲というか。

リオン ライブではずっとやってた曲です。

ユメカ 今回やっと音源に入った楽曲なので、私たちはけっこうライブ感を感じる曲ですね。だから「踊りたくなる」という感想はうれしいです。ライブの時もすごくバイブスが出るというか、お客さんたちが重低音に乗ってくれたらメッチャうれしい曲なので。爆音で聴きたくなりますよね。

──ラップもあるし、みんな大好きなシンガロングもあるしで、いかにもライブで盛り上がる曲ですもんね。レコーディングは、今回改めてしたんですか?

ユメカ いえ、「Hyper Cracker」の時に録ったもの、だから私たちも「音源化いつ来るかな?」ってずっと思っていて。やっぱりこのアルバムのタイミングで来るんだ!って感じです。

ナ前 この曲はだいぶ育っちゃってるよね。

ユメカ 育ってるね、だいぶすくすくと(笑)。だから、音源になってみんなの元に届くのがうれしいです。

──そして新曲ラストが、アルバムでもラストに収録されている「Too young to get it, too fast to live.」。これは作詞したナ前さん、いかがですか?

ナ前 これは「開き直りソング」ですね。

──確かに、「生まれてきちゃってどうもごめんね」というフレーズの後から、すごく開き直ってますよね。

ナ前 そのフレーズは渡辺さんなんですよ(笑)。サビとか前半は私が書いた部分が多いんですけど、後半をけっこう直してくださって。でも、その「生まれてきちゃってどうごめんね」というフレーズが入ったことは、何かうれしいです。実際にそう思ってたから。うまく歌詞に当てはめられなかったところを渡辺さんが直してくれて。

──なるほど、本当に日々思っていることを書いたという感じですか?

ナ前 そんな感じです。本当に「私」って感じで。本当に大人になれないので。この前、「アダルトチルドレン」っていう、自分にピッタリの言葉を見つけて、「メッチャ私じゃん」って思って。昔から、バイト先の性格悪いおばさんとか見て、「コイツ、子供がただ歳取っただけじゃん」って思ってたんですけど、いざ自分が大人になってみると、「本当に大人になれない人っているよね」って理解できるぐらい、私も子供なので。けど、その子供らしさみたいなのとかをなくすとつまんなくなっちゃうし……って葛藤してたんですけど、今はそれも「めんど!」って思って、開き直ってます(笑)。

──子供の時って、「大人って完成されてるもんだ」と思ってますけど、実際に自分が「大人」と呼ばれる年齢になってくると、何にも完成されてないなと思いますからね。この歌詞全体も、自問自答になってると思うんですが、基本的に歌詞を書く時はそうなる感じですか?

ナ前 確かにそうかもしれません。今回、新曲用にいくつか歌詞を提出してたんですけど、これしか採用されなくて。その時にいろいろ溜まりまくっていて消化できなくて、それを全部歌詞にして投げた感じでしたね。

──溜まりまくっていたものは、歌詞にしたら消化できましたか?

ナ前 (晴れやかな笑顔で)できました!(一同・拍手)

モグ 私も、「大人になるって……?」みたいなことを考えてた時もあったし、思い返すとそういうことをよく考えたなと思ったので、歌ってて、すごくよく分かるなと思って。曲は明るいし、「ヘイ!ヘイ!」みたいなのも入ってるけど、よくよく聴くと考えさせられる歌詞だなって思います。WACKに入って、みんな大人だけど中身は大人じゃないなみたいなことを感じることがすごく多くて。自分自身、「そういう完璧な大人になりたくない」みたいな、何もない人間にはなりたくないし、逆にずっと子供のままでいたいなって思ってたので、この曲を歌えるのはうれしいなって思いました。

──共感できたわけですね。

モグ メンバーの書いた歌詞が歌えるというのもすごいうれしいし、この曲が最後に来るのもいいなって思いました。

ユメカ ホントにそう。

この3年間、成長してる? してない?

──残り8曲は既発曲になりますが、アルバムになったこの時点で、「この曲のここをアピールしておきたい」というところを教えていただけますか?

チーチー 私は「Black Nails」ですね。メチャクチャ最近の曲なんですけど、一緒に手を挙げる振りも好きで、あと個人的にはAメロの歌い方が挑戦的な曲だったなというのをすごく思い出して、もう一度聴いてほしいなと思いました。このアルバムを聴くと、基本的にASPは1曲1曲、全部挑戦的だったなっていうのを思い出すんですよね。その意味で挑戦が詰まったアルバムではあるんですけど、個人的にはこの「Black Nails」が難しかったなという記憶があって、Aメロとかが好きなんですけど、最後にかけて盛り上がっていく感じも、改めて聴いてほしいなと思います。ライブで絶対盛り上がれる曲でもあるので、聴き込んでくれたらうれしいなと思います。

マチルダー 私は「Hyper Cracker」です。メジャーデビューして一番最初に出た曲で、初めていただいた時、曲調が今までと全然違ったからこそ、最初は驚きとかもあったんですよね。でもこのアルバムに入ってみると、すごくいい意味で馴染んでいるというか、この新しい曲調のよさが際立つなと思って。メジャーデビューして初めて出るアルバムなので、初心に返るというか、メジャーデビューした時の気持ちとか、この曲を聴いて改めて思い出すことがいっぱいあるなって思いました。

ウォンカー 私は「TOXiC iNVASiON」ですね。この曲がライブでどういう立ち位置になるのかというのを、自分たちも考えてきた曲だったので、このタイミングで出させてもらって、自分が育ててきた自信とかもある状態で、もう1回皆さんに届けられるのがすごくうれしいなと思います。時間が経つにつれてすごく大事な曲になってきたし、ライブとかでもだんだん本当に大事なところで歌わせてもらえるようになったので、もう1回この曲を聴くと、自分たちの自信とか力強いものをすごく思い出せるなと思いました。

リオン 私は「I won’t let you go」がけっこう好きで。「Black Nails」とか「TOXiC iNVASiON」とかも好きなんですけど、そのへんの強い曲で、「ガツン!」って衝撃が来ると思うんです。だけど「I won’t let you go」はスンってまっすぐ入ってくる感じがいろんな人に届くかなと思ってすごく好きな曲です。ライブでもたまにやるんですけど、落ち着いた曲だからこそ、その世界観をより丁寧に表現しようっていうのをこのツアーでもやったりしたので、ライブでやるのも楽しみにしててほしいなって思う曲です。

ユメカ 私は「Heaven’s Seven」です。この曲は本当に、歌うたび、聴くたびにあの冬の感じの匂いとかも思い出すというか。けっこうそういう思い出が詰まってる曲だなと思ってて。冬の野音ライブの時に武道館公演を発表させてもらったんですけど、その感じとかもすごく思い出すんですよね。それで改めて音源として聴くと、メチャクチャ繊細な曲だなというのを感じるなと思って。「ここでこれが来て、最後は転調してこうやって盛り上げていくんだ!」みたいな曲作りのよさが改めてすごく感じられる曲だなと思うし。あとこの曲は、最初にライブで披露した時とは全然違ってきてるんですよ。サビでどんどんみんなの手が上がっていくのを見て、一緒に成長してきたなっていうのをすごく実感する曲で、この曲はけっこう私の中でキモになってるなと思うので、アルバムに入ってくれてうれしいです。

ナ前 私は「I HATE U」です。今、ユメカが言ってくれたみたいに、このアルバムに入ってる曲は全部ライブバージョンがあるくらい育ってきた曲たちなんですよね。その中でも「I HATE U」は特に、レコーディングの時はベッドにいる人のことを想像しながら歌ったけど、ライブでは目の前にお客さんがいるけど、私は会場の外の誰かに向かって届けるという気持ちで歌ってます。でもこの曲だけじゃなくて、全曲、ASPのライブになきゃいけない曲がたくさん詰まってて、全部捨てがたいでございます。

モグ 私は「MAKE A MOVE」ですね。個人的に、もっと目立っていい曲だって思ってて。WARGASMさんに曲を作っていただいたんですけど、メチャクチャカッコよくて力強くて、ASPで女の子7人が歌うとちょっと切なさもあって、けど力強いサウンドもあって、私たちだけにしか作り出せない曲というところをもっと聴いてほしいなって思います。WARGASMさんが来日した時にオープニングアクトで出演させていただいて、ならず者があんまりいない会場でも2日間、すごく必死にライブした思い出もあるので、知らなくても聴いてほしいなっていう気持ちです。全編英語詞なので、感情を抜きにして曲を楽しんでほしいなって思います。

──アルバムという意味では、ユメカさん、ナ前さん、モグさんは3年前に1stアルバム『ANAL SEX PENiS』に関わっていますよね。それから今回のアルバムまでの間で、自分が一番成長した部分ってどこだと思いますか?

ナ前 私、成長してないから「Too young to get it, too fast to live.」書いたんですけど(笑)。ホントに、武道館を前にしてこの3年間4年間を振り返った時に、「自分、何にも成長してないな……」と思って書いたので。

ユメカ 成長してるがな!

モグ 一番思うのは、「自信持って歌ってんな、自分」ですね。1stアルバムの時は泣いてるんで(笑)。号泣レコーディングだったので、曲を楽しんでレコーディングできて、それが集まったアルバムが出せるっていうのはうれしいです。1stアルバムは通して聴くのが恥ずかしくなる時もあったんですけど、今はそんなこと全くなくて、マジでもっと聴いてほしいって思います。

ナ前 成長じゃなくて変化なんですけど……私の場合はもう、人格が変わってると思います(笑)。

ユメカ すごい、そこまで!?

ナ前 確かに成長したくてASPに入ったけど、成長じゃなくて変化してる気がします。モグちゃんも言ってたけど、人前で歌うなんてありえなかったし、今思い返すと赤面症とかだったので。そういうのも、何でなくなったんだろうと思います。今はたぶん声のトーンも違うんですよ。ASPに入る前の友達に久しぶりに会うと「声変わりしたね」とか言われるし、言葉遣いとかも全然違うんです。でも、成長してないんですよ(笑)。今の自分が、いろんな人に万人受けするなとか、なんかいろんな人に評価してもらえる人間だなとかって思ってないし……けど、ASPに染まっちゃったなって思って。良くも悪くも。

──良くも悪くも。ナ前さんの思う「変化」は、「成長」のベクトルが違うだけなんじゃないですかね。だから見る人が見れば「成長」と受け止めると思いますよ。

ナ前 やった(笑)。

ユメカ わー、私は何だろ? メッチャむずい~!

ナ前 ユメカ、メッチャ成長したよ?

ユメカ 何それ! でも、ずっとこう言ってくれるんですよ! でも……そうやって言ってくれることとかも踏まえると、マジで歌うことに対する意識みたいなものが変わった気がします。歌への解釈とかも、初期のアルバムの頃は「自分の思いを乗せたもん勝ち」と思ってたり、「マイクにぶつける!」みたいな気持ちで歌ってたんですよね。それがどんどん変わっていって、ASPが作る音楽は、ただ自分の今のアドレナリンだけを乗せるんじゃなくて、音楽として届いていくものを、自分が歌をこう乗せたらこう届くんじゃないかって思ったりして、そういう歌に対する意識みたいなものはどんどん変わってってるなっていうのは感じますね。それに、踊りととかも変わっていってるなというのを感じます。ただお客さんと踊れるのももちろんとっても素敵なことだけど、そのASPとしてよいと見られるのはどういうものかとか、グループをよりカッコよく見せるためにはどうするのかみたいな方向に変わってきている気がしますね。「自分の意思で歌ってる、イケイケゴーゴー!」みたいな感じだったのが、だいぶ変わっていってるなという気がします。

──しかし、ユメカさんとナ前さんは2人で「成長してるよ!」って言い合ってましたね(笑)。

ナ前 でもユメカはホントに成長したと思います! 最初は「猪突猛進!」って感じで、ガン決まってたので。

ユメカ 決まってたねー(笑)。

ナ前 口角も上がりまくりでちょっと怖かったけど(笑)、今は本当にグループのことを大事に考えてくれて、一歩引いて見てくれていて。よくみんなで話すんですけど、「大人になったね」って(笑)。

ユメカ いやいやいや、そんなことないです!(笑)

いよいよ目前の武道館、私はこうしたい!

──10月2日にこのアルバムが出ます。そしてその6日後、10月8日に武道館公演があります。ASPにとっての一大決戦じゃないですか。このアルバムも引っさげてという形になる武道館は、どういう日、どういうライブにしたいですか?

チーチー 武道館の日をどうしたいというのはいっぱいあるんですけど……今、たくさんライブをして、ツアーを回って、一番はライブハウスをいっぱい回ってきて、いろんな曲と一緒に成長してきたというか、「この曲と一緒に育ってきた」みたいなこともいっぱいあって、今はならず者とのライブに自信があるというか、そこにいる全員で作り上げるライブみたいなものが、ASPの強みなんじゃないかなと思ってて。自分の人生で「これに自信がある」みたいなことがそんなにないし、人生で何かにすごく自信を持てることってそんなにないと思うので、それはすごく大事だなって思うし、自信があるからこそ、やっぱり1人でも多くの人に見てもらいたいなっていうのが、ずっとあります。今、行こうと思ってる人だけじゃなくて、ASPにとっての大挑戦の日なので、たくさんの人と武道館を迎えたいなっていう気持ちがあります。

マチルダー 武道館の前にアルバムが出るので、実際にレコーディングする時にも、武道館のことを意識して歌ったというか、武道館でやる曲だからこそ、すごく気持ちが入った部分が多いアルバムなんですよね。そのアルバムの良さも生かしつつ、今すごいライブハウスをメチャクチャ回ってるんですけど、そこで培ったならず者との距離感っていうものを、日本武道館ってメチャクチャ大きい場所だけど、でもいつものライブハウスの距離感を、私はそのまま武道館に持っていきたいなってすごく思ってて。武道館って、2階席とか3階席とかあるじゃないですか。物理的には遠い席でも、どこにいても心の距離が近いというか、ちゃんと近くでライブしてるんだなって、来てくれた人に思ってもらいたいというのがすごくあります。だから、ライブハウスでやってきたのとは全然違うと思うんですけど、その中で最近はだいぶ武道館を意識するようになっていて、目の前にいるお客さんだけじゃなくて、もっと遠くにいる人とかもちゃんと楽しんでもらいたいなって思うので、距離は遠くても近くにいるっていうのは、思ってもらいたいなってすごく思います。

ウォンカー 私も47都道府県をライブで回ってきたりとか、武道館を発表する時に、ならず者との絆を深めるということをやってきて、本当にこの2024年はそこに費やしてきた1年間だなと思ってるので、その費やしてきたものを武道館で私たちがどう発揮して、ならず者やお客さんが喜んでくれたりとか、どういう反応をしてくれるのかなっていうのがすごく楽しみ日ですね。本当にいろんなところを回ってきて、ライブハウスとかでも有名な人の「日本武道館公演決定!」みたいなポスターとかが貼られていて、本当にライブハウスを回って、手売りとかもさせてもらってるからこそ、日本武道館がASPだけじゃなくって、音楽が好きな人とかミュージシャンの人とかにとっても、やっぱりすごい場所なんだなっていうのは、すごく感じました。なので、自分も武道館という場所に誇りを持ちたいし、自信を持ちたいし、お客さんもはるばる東京にまで来てくれる人がたくさんいるので、絶対自慢したくなるような、後悔させたくないし、後悔したくないなと思います。だから、今からでも友達とか家族とか誘って、来てくれたらすごくうれしいなと思います。

リオン 武道館の日は、何かすごく新しい始まりの日みたいだなと思ってて。アルバムが2日に出て、その曲たちを武道館で届けて、中には初めての曲もあって。「武道館をどういうライブにするかによって、ASPの見られ方が変わってくる」って言われたことがあって、当日までどう頑張って、それをどう武道館に繋げたかみたいなことは、武道館後の私たちにもすごく関係してくることだなって思うから、武道館後の未来のためにも頑張りたいなって思います。本当にカッコいい方たちに曲を作ってもらっているし、当日の演出も本当にたくさんの人が力を合わせて作ってくださっていて、いろんな「カッコいい」が集まった日なので、1人でも多くの人に見てほしいです。

ユメカ ツアーも回らせていただいていて、その最後の日、武道館に立つ日に「あれをやり残したな」ってことがないようにしたいなというのをすごく思っていて。このタイミングでアルバムを出させていただくっていうのは、やり残しがないようにさせてくれてるんだなという気持ちになったんです。これを出して、「もう全部やることはやったぞ」っていう。ツアーも回ってきたし、アルバムも出して、盛り上がりに盛り上がった瞬間に武道館という舞台に立つんだよっていうことを、すごくうれしく感じたから、レコーディングとかもやり残しがないようにしっかり歌いました。振り付けとか作ってる最中も「武道館に立った時に、サビの振りはもっと大きい方がいいよ」とか言ってもらったりして、武道館に向けてできる限りのことをアルバムに詰め込んできたし、日々のライブもそう思って回ってきてるし、でもやっぱりそうやってきても、届ける場所がないと意味がないものじゃないですか。どれだけ詰め込んでも。それを武道館っていう大きな場所で届けられるというのが、すごくうれしいことだなって思って。私たちの詰め込んだ全てを、その集大成のように皆さんにお届けできるのがすごく楽しみだし、思い返してみたら、ASPが「ちょっと無茶かも」って言われてた大きい舞台に立てるって時に、やっぱりいっぱいのならず者たちと作る瞬間っていうのは、忘れられないものになるんですよ。アルバムの曲も、きっと忘れられない思い出になる曲になるんじゃないかなっていうことをすごく感じていて、武道館のみんなで作る曲にできたらなって思ってます。

ナ前 まず、7人で武道館に立てることが、私はすごくうれしいです。あと、このASP人生で私はたくさんライブしてきたんですけど、ライブ前に「このライブ超楽しいな!」っていうのだけを思えたことって1回もなくて、毎回、「これ失敗したらどうしよう」とか「直前まで確認しよう」とか、何か一つでも不安を消化する緊張感みたいなのがずっとあるんですけど、でも今回の武道館は用意してもらってるものだったりとかがすごすぎて、楽しみだなっていう気持ちがどんどんどんどん膨れ上がってきて、そこが新鮮でいいなって思う自分もいるけど、やっぱり今までのこの緊張感があるのが、ASPのキモカワなところ、いいところだなって思うので、私は。それはやっぱり前日とか、ステージに立つ前までしっかりと持っていきたいなって思うし、やっぱり現状、チケットが売り切れてないっていうことも事実だから、そういうところもしっかり受け止めないといけないとも思うんです。でも、私はもっと大きくなりたいと思うし、チケットを売り切りたいって思うから、武道館が終わった後のことも見据えて、本当にすごくいいライブができたらいいなと、チーム全体で思います。

モグ 私は、47都道府県ライブハウスツアーを回っていて、自分の中でも、たまに来るライブハウスの、人がギュウギュウでお客さんとの距離が近くて、酸素がなくて気絶しそう、みたいなライブがやっぱり大好きだなって思うんですよね。で、武道館に立つ時の気持ちって、自分的にどうなの?みたいに、すごく葛藤してた時期もあったんですけど、ならず者からも「メンバーと距離が近い方がいいけど、もう顔が見えなくなってもいいし、分からなくなるぐらい小さくなってもいいから、ASPに大きくなってほしい」みたいなことをすごく熱く語ってくれるならず者にもたくさん会ったんです。だから武道館はそういうのがどんどん積み重なって直前まで来て、自分の中でもやっぱりASPとして大きくなりたいなっていう気持ちが強くなったし、ここまで一緒に来てくれたならず者にも、初めて会う人にも、武道館を終えて、「武道館に立ったアーティストなんだ」って知ってくれた人にもちゃんと「カッコよかったな」とか「このライブに行ってみたかった。だから次のライブ行こう」って思ってもらえるようなライブにしたいです。だからやっぱり、チケットが売り切れてないのは悔しいし、今までならず者と一緒に作ってきたライブを、知らない人にも絶対に見てほしい。メンバーのことも、ならず者のことも見てほしいし、その輪をもっと大きくしていく、通過点の武道館にしたいなと思います。

──武道館も楽しみですね。ありがとうございました!

撮影 長谷英史

Major 1st Album『Terminal disease of ASP』
2024.10.02 ON SALE

 

「We are in BUDOKAN “The floor is all ours!!”」

2024年10月8日(火)[東京] 日本武道館

開場/開演17:30/18:30

[問] サンライズプロモーション東京

0570-00-3337(平日12:00-15:00)

【ASP Official Site】

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記事情報

高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。