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豆柴の大群

【豆柴の大群】夏を代表する2曲!汗ビショビショになって踊ってもらいたい!

2022.07.20
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音楽
インタビュー
7月20日に両A面シングル「豆んJOY / 間違いだらけのヒーロー」をリリースした豆柴の大群。聞き覚えのある“あのリズム”に乗って、ストレートなメッセージ性の強い歌詞が印象的な「豆んJOY」、作詞のクロちゃんならではのワールドが展開される「間違いだらけのヒーロー」と、それぞれに個性的な楽曲が、この夏のライブでもファンを楽しませてくれそうです。そんな彼女たちに、楽曲のことなどいろいろ伺ったんですが、いつものように話はそれがちです(笑)。


「豆んJOY」の聞き覚えのある“あのリズム”は……!?



──今回は両A面シングルということですが、CDで「A面」って、よく考えたら不思議ですよね(笑)。
 
ナオ・オブ・ナオ 確かに(笑)。
 
ハナエモンスター あ、確かに。そういうものだと思ってました(笑)。
 
ナオ 「トリプルA面」もありますしね。
 
カエデフェニックス あ、そうか。不可能じゃん(笑)。
 
──最初から横道にそれてすみません(笑)。さてその両A面のうちの1曲目、「豆んJOY」なんですが、この曲のイントロは……。

ハナエ オマージュです!(笑)
 
──あ、失礼しました(笑)。曲を受け取る時とかに、「この曲のオマージュだよ」というようなことは言われたんですか?
 
カエデ 言われてはいないです。
 
ハナエ 言われてはいないですけど、振り付けを作る時にその動画が送られてきて、「こういう風に盛り上がれる振り付けをつくってほしい」というのは言われました。
 
アイカ・ザ・スパイ 「参考動画」として。
 
──何となくいろいろ受け入れながら進んでいるわけですね(笑)。実際、特徴的なリズムパターンが新曲の要になっていて、どう感じましたか?

ミユキエンジェル 「これは盛り上がるな!」と思いました。ライブでやったら絶対楽しいだろうなって。
 
ナオ 誰でも一度は聞いたことがある有名なビートだし、耳馴染みがあるから、それこそ私たちの曲を知らない人でも、このイントロがかかれば「あ、こういう曲なんだな」と分かると思うんですよね。それはすごく強みというか、いい武器だなと思いました。
 
──歌詞の内容については?
 
ハナエ めちゃくちゃポジティブだよね。今までになかったようなポジティブさだなと思いました。豆柴でもこんなストレートな歌詞、あんまりないよね。
 
ナオ 振り切ってるよね。だって「人生 エンジョイ」なんて……ねえ。
 
アイカ もろポジティブ(笑)。
 
ナオ メンバー全員、作詞活動もしてますけど、何かを表現する時にストレートに言うんじゃなくてどう言い回すかみたいなことを試されているところがあるんですよ。そこで、逆にここまでストレートな歌詞もあんまりないから、歌っていてすごく楽しいよね。
 
──しかも、特にそういうワードがあるわけじゃないのに、夏らしい感じもしますよね。
 
ナオ そうですね、爽やかな感じ。(カエデに)どうですか?
 


カエデ 「周りの声 聞かないで」とか「ほほほほぐせ」とか、具体的に自分たちの背中を押してくれる感じが、作詞家の方からのメッセージなのかなって。
 
ハナエ 「作詞家の方」って! 言っていいんだよ、別に(笑)。
 
ミユキ  メッチャ他人みたい(笑)。
 
カエデ 社長(J×S×K=WACK代表の渡辺淳之介氏)ですね(笑)。メッセージ性がある曲だなあと思って、歌いながらすごく前向きになれます。
 
ハナエ 豆柴って、渡辺さんからよく「硬い」って言われるんですよ。だから「ほほほほぐせ」は本当に私たちへのメッセージなんだろうなって。
 
ナオ 「そんな硬くならなくていいんだよ」なんて、本当に私たちに言われている感じがするよね。
 
──詞というよりは、皆さんへのメッセージという感じ?
 
ナオ そうです。それを今度は私たちがお客さんに向かって「ほほほほぐせ」って、自分たちを通して伝える側になれればいいなって思っています。
 
ミユキ  「ほぐせ」って言う方が硬かったら伝わらないもんね(笑)。
 
ナオ パフォーマンスしてる時に、「あ、ほぐさなきゃ」と思いながらやってる。
 
ハナエ あ、そうなんだ(笑)。
 

レコーディングで歌わなかった過去を暴露!(笑)
 
 
──レコーディングの時は、今回も具体的なディレクションがあったんですか?

 

ミユキ  今回は特になかったんですけど、普段の曲調だと、あんまりはっちゃけないじゃないですか。でも今回の「イエイ! イエイ!」っていうところは、カエデとかナオとかが(勢いよく手を上げて)「イエーイ!」ってやってて、そこは他の曲にない部分だなと思いました。
 
ナオ 確かに、私は「ガヤ」を担当することがあまりないので、すごく新鮮な気持ちでやったんですよ。だからみんな聞いたことない「イエイ!」をやってるよね。
 
ミユキ  うんうん。カエデも普段は声出さないけど、ここでははっちゃけてた。
 
ハナエ 「壮大に歌ってほしい」みたいなアドバイスをもらったよね。
 
ミユキ  「広い会場で歌ってるつもりで」って。
 
──レコーディングブースではっちゃけるのも難しいですよね。
 
ナオ 確かに、スイッチの入れ方がよく分からないんですよね。でもミユキはうまいと思う。
 
ミユキ  マジ?
 
ナオ 「こうして」っていうディレクションがあった時に、すぐ柔軟に対応できるのはミユキなんですよね。
 
ミユキ  「合っているかな?」って思いながらも、そのままやっちゃうみたいな。ムチャ振りみたいなのもけっこうあるんですけど、分かってないまま全力でやっています(笑)。
 
──カエデさんもはっちゃけたんですよね?

カエデ 私もそういうのが本当に苦手で、最初は全然できなかったんですけど、ブースでは松隈ケンタさんの声が聞こえてくるので、それでちょっとほぐれる部分があって。「聴いてくれている人がいる」と思って。
 
──1人じゃないと。
 
カエデ はい。人の気配を耳から読み取って。
 
ナオ カエデは、それこそ以前はディレクションされてもあんまりはっちゃけられなかったけど、前の「WOW!!シーズン」というミニアルバム(2021年7月)の時に「カエデーモン」っていうデスボイス・キャラが誕生してからはいろんな声が出せるようになったんじゃないかなと思います。
 
カエデ 確かに、あれで殻が破れました。「恥ずかしい」とかなくなりました(笑)。
 
──恥ずかしがっていたら、特に豆柴は務まらない気がしますね(笑)。
 
ハナエ アイカは最初、めっちゃ恥ずかしがってたよね。
 
アイカ (笑)
 
ミユキ  歌わないんですよ、レコーディングなのに。
 
アイカ 最初は歌うことに少し抵抗があったんですけど、今は大丈夫です!(笑)
 
──歌わないと、こういうところでエピソード・トークのネタにされますしね(笑)。
 
アイカ そうなんですよ! みんなうまいから、その中で歌うのが本当に恥ずかしかったのをよく覚えています。
 
ナオ だって「りスタート」(2019年12月)の一番最初のレコーディングの時、歌の途中で笑い出すんですよ。
 
アイカ 本当に最低な人でした(笑)。
 
ミユキ  でも初めてのレコーディングだったからね。
 
アイカ みんな初めてじゃない?
 
ミユキ  そっか。
 
ハナエ いやでもホント、あの頃を考えると見違えるように成長しました。
 
ナオ 本当に、成長で言ったらアイカは一番すごいですよ。
 
アイカ (深くうなずいて)みんなのその言葉で、今生きています。(一同・笑)
 
ハナエ さっきから言うことが大きいんだよな(笑)。
 
──この曲はリリックビデオが公開されていますよね。「振り付けを見ろ!」という感じの。
 

ナオ そうですね。あれを見てもらったら、ライブで一緒に楽しめるんじゃないかと思います。
 
ハナエ この曲は振りの数が少ないので(笑)、誰でも一発で分かると思います。
 
ナオ ホントにね、振りの数を少なくして、簡単に覚えられるようにという感じで作っているので。普段の曲も、サビの振り付けとかはできるだけシンプルにしようと思いながら作っているんですけど……
 
ハナエ 「豆んJOY」は特にシンプルに作りました。
 
ナオ ね。でも最初、「ドンドンパッ!」っていう、この足踏みとクラップ(実際にやってみせる)しか思いつかなくて、それとは違うものを作るのが大変で。最初は「お客さんにも一緒に手を上げてほしいね!」っていうところから作っていきました。
 
──この曲はライブハウス・ツアーでもやっていたんですよね。
 
ハナエ みんな習得が早かったですよ(笑)。
 
ミユキ  やっぱりこの曲は盛り上がるよね。
 
ナオ サビの「オッオー、オッオー」っていうところで手を上下に振るのも、みんなが真似してくれて。みんなちゃんと手を上げてくれてたので。
 
ミユキ  あとライブではペンライトを多くのお客さんが持っているので、この曲の振りで手を上げるとペンライトが見えて、めっちゃキレイなんですよ。この曲ならではで楽しいです。
 
ハナエ 一体感が生まれる曲だなと思いました。今回はライブハウスでしたけど、大きい会場でやりたいですね。みんなが手を上げたら、きっとめっちゃカッコいいですよね。
 
ナオ あと、いつかみんな声出しできるようになったらという意味を込めて、途中で客席にマイクを向けているんですよ。いつかみんなで大合唱できたら、マジすごいだろうなって思います。
 
 
それぞれがエンジョイしているものを聞いたら、意外な事実が発覚!?
 

 
──先ほども「人生 エンジョイ」という歌詞の話が出ましたが、皆さんが今一番エンジョイしていることは何ですか?
 
カエデ ツアー中に、各地のごはんを食べることをエンジョイしています。
 
ナオ カエデ、一番ごはんに行ってなくない?
 
アイカ 一番外食に行ってないし!(笑)
 
カエデ コンビニのごはんとかでも、意外と地域限定とかあるから(笑)。
 
ハナエ 誘っても、カエデだけ来ないんですよ。
 
アイカ 断られちゃうよね。
 
カエデ 1人の時間がほしいタイプなので(笑)。
 
──でも各地のごはんは楽しんだわけですね(笑)。ちなみにその中でも一番は?
 
カエデ 広島のお好み焼きです。
 
ハナエ わりと普通(笑)。
 
カエデ それはちゃんと食べに行ったんですよ。
 
アイカ 1人で行ったもんね。
 
ナオ カエデは1人飲みとかするんですよ。
 
カエデ はい、寂しく飲んでいます。
 
アイカ・ナオ・ミユキ (一斉に)寂しいの?
 
アイカ ならみんな行く時に来ればいいじゃん!
 
カエデ 寂しささえも楽しいんで(笑)。
 
──意外な展開に(笑)。他の方はいかがでしょう?
 
ミユキ  くら寿司がサンリオとコラボしてて、「びっくらポン」を楽しみに生きてます(笑)。
 
アイカ くら寿司おいしいよね。
 
ミユキ  ね!
 
──食べたお皿を入れると5枚ごとに抽選されるアレですね。でも当てるためにはけっこう食べないといけないですよね?
 
ミユキ  そうなんですよ! なかなか当たらなくて! 今、8個出たんですけど、ほぼ缶バッジなんですよ!
 
ハナエ その話、分かんないから!(笑)
 
アイカ ほしいものがあるんだよね。
 
ミユキ  「鮮度くんフィギュア」っていうのがあって、そっちがほしいんですよ!
 
ナオ その話、もうやめよ?(笑)
 
ミユキ  あ、興味ない?(笑)
 
──くら寿司はみんなで行ったりするんですか?
 
アイカ ミユキとアイカのペアでしか行かないかも。15分とか時間あったら行っちゃいます(笑)。
 
ナオ ホントにスキマ時間で行くんですよ!
 
ミユキ  でもちゃんとお腹いっぱいになって帰ってくるんですよ。2人で15皿ぐらい食べて。
 
ハナエ それはマジですごいよね(笑)。
 
──えーと、次の方お願いします(笑)。
 
アイカ 最近コンビニで「チーズいももち」っていうお菓子があるんですよ。それを買うのが毎日の楽しみで。
 
ミユキ  毎日買ってるの? (笑)
 
ハナエ みんな話が細かいんだよな(笑)。
 
ナオ アイカはハマったら1種類をずーっとリピートするよね。
 
アイカ そう。気に入ったら、それが店頭からなくなるまで食べ続けるんですよ。だから今はチーズいももちをエンジョイしてます。それを楽しみに帰っているんで。
 
ナオ 私は何だかんだ、寝ることが一番好きかもしれないです。それぐらいしかないですけど。あとは、サウナを最近始めました。
 
ハナエ おお~、ととのってるんだ。
 


ナオ 「ととのい」を最近初めて感じ始めているんですよ。やっぱり全然違って、最高の気分になるの。
 
ハナエ 怖い、怖い!(笑)
 
アイカ 今、ダメなこと聞いた気がする(笑)。勧誘されてる(笑)。
 
ナオ サウナ好きですか? ととのったことはありますか?
 
──サウナはまあまあ行きますけど、「ととのい」の感覚は正直、あんまり分かってなくて。
 
ナオ えっ、ホントに?
 
ミユキ  私も「ととのい」は分かんないかも。
 
ナオ 今までもサウナに入ったことはあったんですけど、「ととのい」までは知らなくて。最近は本当に「あ、これが『ととのい』か!」っていうのを感じたんですよ。それを経験してからは、早くサウナに行きたくて。
 
ハナエ ええ~、怖っ! 中毒じゃん、もう!
 
カエデ 大丈夫?
 
ナオ なんかね、頭がグワングワンするの。
 
ミユキ  えっ、それがいいの?
 
ナオ いいの。ちゃんと治まるし。治まったらまた10分ぐらいサウナに入って。
 
ミユキ  グワングワンしてる時が『ととのい』なの?
 
ナオ そう。それがいいの。
 
ハナエ あ、顔から汗が出なかったのに、出るようになったよね。
 
ナオ そう! 私は代謝があんまりよくなくて、ライブ中も顔から汗をかかなかったんですよ。でもサウナに行きだした後のツアーからは、おでこぐらいから汗が流れるのを感じるようになって。「ちゃんと代謝よくなってる!」と思って、それがうれしくて。だから早くサウナに入りたいです、今も。(一同・笑)
 
ミユキ  いいことなのか悪いことなのか分かんない(笑)。
 
ナオ 「あまみ」ってヤツも出るんですよ、足に。肌がピンク色になるの。後で調べてみて(笑)。
 
ハナエ 何か怖いワードがたくさん出るんだけど(笑)。
 
──そんなハナエさんはいかがですか?
 
ハナエ 私はお笑いがメッチャ好きで、姉妹でハマっていて。でも妹が大学で忙しくて、最近は全然共有できてないので、ナオ・オブ・ナオをお笑いにハマらせるということをエンジョイしてます。ひたすら面白い動画を買わせるっていう。
 
ナオ そうだ、ハマってるわ。メッチャ買わされてます。今も買った動画一つ見れてなくて。
 
ハナエ 大阪の芸人さんが好きで、見に行けないので配信で楽しんでるんですけど、ホントはみんなで共有したいんですよ。でもこの話ができる人もいないので、ナオ・オブ・ナオに買わせて、感想を語り合ってます。
 
ナオ その話をする時はイキイキしてるんですよ。「このネタがすごいの! 早く見て!」って。
 


ハナエ すごいんですよ、私がお笑いの話をする時の、みんなの冷めた目が。(一同・笑) さっき、ミユキがくら寿司の話をしていた時と同じで(笑)。
 
──この質問になってから、それぞれが分かり合ってないなと思いました(笑)。
 
ミユキ  みんな一方通行なんですよ。バラバラなんだよね!(笑)
 
ナオ でもお笑いの内容を知っていたら分かり合えるんで。
 
ハナエ ありがたい存在です。見てくれるので。
 
 
「間違いだらけのヒーロー」、レコーディングで大苦戦の理由とは……
 
 
(2022/07/20 22:30にプレミア公開)

──さて、次は両A面のもう1曲、「間違いだらけのヒーロー」です。こちらはクロちゃん作詞ですが、クロちゃんの作風もだんだん確立されてきた感じがしますよね。この詞についてはどう感じましたか?
 
ハナエ 「作詞:クロちゃん」って書いてなくても、そうなんだなって分かる感じですよね。
 
ナオ 語呂がいいというか、口で発してて面白い言葉が並んでるなと思って。例えば「ラッピーラッピー ラブリーハッピー」とか「しゅらしゅしゅしゅしゅしゅ」とか。意味はないんだろうけど歌っていて楽しくなる言葉というか語感が、すごく面白いですよね。レコーディングの時も歌っていて楽しかったです。
 
ハナエ でもサビはけっこうメッセージ性があるんですよね。今回はすごいよね。盛りだくさんな感じで。
 
──曲は疾走感のあるバンドサウンドですよね。レコーディングはスムーズでしたか?
 
ハナエ いや、この曲は大苦戦でした。「豆んJOY」の何倍もかかったよね。
 
ミユキ  そうだった!
 
カエデ 正解を探しながらレコーディングする感じで。
 
ナオ 仮歌のメロディーを覚えてくるんですけど、結局レコーディングの現場で譜割りが変わったりすると。大苦戦します(笑)。
 
ミユキ  サビが特に苦戦でしたね。「間違いだらけでオーバーヒート」のところとかめっちゃメロディーが変わって、難しかった。
 
ハナエ 最終的には「オーバヒー」って歌ってます(笑)。
 
ナオ だから元の歌詞ではみんな歌えなくて、「オーバーヒート」を「オバヒー」とか、メロディーに合わせて書き直した歌詞を見ないと歌えないという(笑)。
 
ハナエ 「しゅらしゅしゅしゅしゅしゅ」のところもみんな言えてなかったよね。
 
アイカ 口が回らなかった。いまだに言えないもん。
 
ミユキ  アイカは特に苦戦していたよね。
 
アイカ ホントに苦戦して、家でも「しゅらしゅしゅしゅしゅしゅ」って言うのが成功しなかったのに、ここのレコーディングに入っちゃって、いまだに苦戦しています。
 
──この曲の振り付けは?
 
ナオ これも踊りやすい振り付けになっているので、みんなで踊ってくれたらうれしいですよね。
 
ハナエ 曲名にちなんでヒーロー・ポーズをたくさん散りばめてたり、みんなで歌う感じのところもあるので、そこはみんなで肩を組むんですけど、お客さんにもぜひ肩を組んでほしいと思っているんです。可能になったらなんですけど。
 
ミユキ  ねー、肩組んでほしいよね!
 
──そうなると盛り上がりそうですね。ではこの曲にちなんで、皆さんにとってのヒーローは誰ですか?
 


アイカ 私のヒーローはお母さんですね。ママがヒーローだなって、ずっと思ってます。上京してホントに気づいたんですけど、家のことを全部やるので精一杯なのに、それプラスごはんも毎日作って、掃除も毎日して、っていうのを考えたら、ホントにすごいなって思いました。自分じゃできないから。
 
ミユキ  確かに、ママって偉大だよね。私は小学生の時の先生がヒーローです。5年生の時の先生なんですけど、クラスで人間関係がうまくいかなかった時に、その先生だけが気づいてくれて、休み時間に軽い感じで話しかけてくれたんですよ。それで救われたから、その先生にはメチャ感謝しています。
 
カエデ 私は、「間違いだらけの」も含めて、クロちゃんがヒーローですね。クロちゃんがいないと私たちはいないので。私たちをすくい出してアイドルにしてくれたクロちゃんには、本当に感謝感謝です。
 
アイカ でも「間違いだらけ」も含めてだよね(笑)。
 
ナオ それは間違いない。(一同、口々に「確かに!」)
 
──ではこの曲のタイトルは、皆さんから見たクロちゃんのイメージにピッタリということですかね。
 
ナオ 自分のことを書いたのかな?
 
ミユキ  そしたら「酔った勢いでファーストキス」とか危なくない? でもやりそう!(一同、「あ、やりそう~!」)
 
ハナエ 私は一期BiSさんですね。私がWACKに出会ったのはBiSさんのおかげだし、BiSさんと出会ってなかったらここにはいなかったでしょうし。曲にも救われましたし、アイドルの常識を覆させられました。あと、舞浜(豆柴の大群特別公演「豆柴の大群の疾走」)でコラボさせていただいたことがあって、「アイドルをやってて本当によかった」と思えた瞬間だったし、本当に私を救ってくれた存在ですね。
 
ナオ 私は人ではなくて、「音楽」という概念がヒーローだなと思ってて。
 
アイカ 「……」)
 
ナオ すごい小声で「すごい!」とか言わないで(笑)。音楽って絶対に必要というものじゃないし、なくても生きていくことはできるんですけど、なくてはならない存在じゃないですか。人が作るものだし、誰かが作ったものが他の誰かの人生を変えることもあって。今のハナエの話のように、一期BiSさんが今のハナエを作っているというのもあるわけですよね。音楽っていうのは、いろんなところで人との関わりを作ってくれてるんですよね。自分たちも音楽に救われたし、自分たちも音楽を作っているし、その音楽で誰かの心を救ったりできているんだったら、ヒーローって呼んでもいいんじゃないかなって思いました。
 
 
この2曲を、豆粒の夏を代表する曲にしていきたい!
 
 
──4月からはライブハウス・ツアーを回られていましたが、残すは沖縄の追加公演のみというところですね。ここまではいかがでしたか?
 
ナオ 何回やってもやっぱり緊張するものだけど、でも毎回、豆柴の新しいところを見せられているんじゃないかなと思います。前のツアーよりは成長した姿を見せていると思うし、これからも公演ごとに見せ続けられたらいいなと思います。
 
ハナエ 今回、13ヵ所と多かったですしね。初めて来るお客さんもいらっしゃるんですけど、複数公演、中には全部来てくださるお客さんもいて、その両方を楽しませるというのが私たちの課題でもあったんですよね。「どうやったら飽きずに楽しんでもらえるだろう?」とか「どうやったら初めての人に寄り添えるだろう?」というのを、毎回課題としてやってきました。
 
──その両方というのは、かなり難しいですよね。
 
ハナエ ホントに難しいです! いろいろ考えて、「失敗してもいいから1回挑戦してみよう!」という精神で挑みました。
 
ミユキ  やっと半分ぐらいいったところで、挑戦をし始められるようになったんですよ。前半はアオリとかMCにずっと課題があって、アオリも同じ言葉でしかできなかったし、MCも同じようなことしか言えなかったんですよ。でも半分回った後に、やっとアオリの話し方を変えてみたり、MCで何を話したら初めての人も楽しんでくれるかとか、逆に何回も来て下さっている人も楽しんでくれるかとか、考えられるようになりました。
 
──それは何公演かやって慣れてきたということですか?
 
ミユキ  ライブって、練習やリハだけじゃ分からない感覚があって、何回かやったからこそ分かることもあると思うんです。だからやりながら反省していって、自然とできるようになった……というのが最近の話です。
 
アイカ 私は前の方のお客さんを見がちなところがあったんですけど、後ろの方には初めてのお客さんも多いし、どうやったら後ろの方まで楽しんでもらえるかというのをずっと考えていて。でもやっぱり緊張もしていて、いつも自分に余裕がなかったんですよ。歌うこと、踊ること、立ち位置とかで精一杯で。でも公演を重ねていくうちに、後ろのお客さんとかとも目を合わせることができて、手を上げてもらえた時があったりしたんですね。その時はすごくうれしかったです。
 
カエデ これだけ長い期間、毎週ライブがあるツアーって初めてだったんですよ。毎週ライブをして、来てくれるお客さんがいるというのも、2年前だったら考えられなかったんですよね。2年前は私たちの初めてのワンマンライブが延期になったりして、「本当にまたライブができる日が来るのかな?」っていうのが分からない状況だったんですね。そこから2年経って、3回目のツアーもできて、毎週ライブができるこの状況が本当にありがたいなって思いますね。毎週やらせて頂いていても、その一つ一つが特別だなっていうのは変わらないし、来てくれる人たちにもそれぞれいろんな思いとか生活があって、「今日この日に私たちに会いに来てくれた」ということには毎回感謝しかないですね。
 
──ここからも「GANG PARADE × BiS × 豆柴の大群」というメンツでの中高生限定&女性限定スリーマンライブもあるし、他にもイベント出演もたくさん決まってます。そんな夏を、この「豆んJOY / 間違いだらけのヒーロー」とともに楽しんでもらいたいですよね。
 
ハナエ 夏フェスみたいな感じで、汗ビッショビショになって踊ってもらえたら、一体感を持って楽しめると思います。やっぱり踊ってほしいですね。一緒に。
 
ナオ この2曲が、豆粒(豆柴の大群のファンの総称)の夏を代表する曲になってほしいです。そうなれるように私たちも頑張りたいと思うし、一緒に楽しんで、この曲とともに一緒にこの夏を作っていきたいですね。
 
──ありがとうございました!


 
撮影 長谷英史
  


「豆んJOY / 間違いだらけのヒーロー」
2022.7.20 ON SALE

 
 
 
9月から全国ライブハウスツアー『WE MUST CHANGE TOUR』開催!!
 
【公演日程】

◆2022年9月10日(土) [新潟県] live Hall GOLDEN PIGS RED STAGE
開場/開演16:30/17:00

◆2022年9月11日(日) [長野県] NAGANO CLUB JUNK BOX
開場/開演16:30/17:00

◆2022年9月17日(土) [愛知県] THE BOTTOM LINE
開場/開演16:30/17:30

◆2022年9月18日(日) [静岡県] LIVE ROXY SHIZUOKA
開場/開演16:30/17:00

◆2022年9月24日(土) [福岡県] DRUM Be-1
開場/開演16:30/17:00

◆2022年9月25日(日) [熊本県] 熊本B.9 V2
開場/開演16:30/17:00

◆2022年10月1日(土) [大阪府] UMEDA CLUB QUATTRO
開場/開演16:30/17:30

◆2022年10月2日(日) [兵庫県] 太陽と虎
開場/開演16:30/17:00

◆2022年10月9日(日) [愛媛県] W studio RED
開場/開演16:30/17:00

◆2022年10月10日(月祝) [香川県] 高松MONSTER
開場/開演16:30/17:00

◆2022年10月15日(土) [神奈川県] F.A.D YOKOHAMA
開場/開演16:30/17:00

◆2022年10月30日(日) [宮城県] JUNK BOX
開場/開演16:30/17:00

◆2022年11月5日(土) [北海道] SPiCE SAPPORO
開場/開演16:30/17:00

◆2022年11月19日(土) [広島県] 広島CAVE-BE
開場/開演16:30/17:00

◆2022年11月20日(日) [岡山県] 岡山IMAGE
開場/開演16:30/17:00

◆2022年12月4日(日) [千葉県] 柏PALOOZA
開場/開演16:30/17:00
 
 
豆柴の大群 × GANG PARADE × BiSスリーマンライブ
 
中高生限定ツアー「BE AMBiTiOUS TOUR」
■2022年8月4日(木) 東京 Spotify O-EAST
open/start 13:00/14:00
[問]KM MUSIC 045-201-9999
 
■2022年8月9日(火) 大阪 UMEDA CLUB QUATTRO
open/start 13:30/14:00
[問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
 
■2022年8月10日(水) 愛知 THE BOTTOM LINE
open/start 13:30/14:00
[問]ジェイルハウス 052-936-6041
女性限定ツアー「GiRLS ONLY PARTY TOUR」
■2022年8月4日(木) 東京 Spotify O-EAST
open/start 17:00/18:00
[問]KM MUSIC 045-201-9999
 
■2022年8月9日(火) 大阪 UMEDA CLUB QUATTRO
open/start 17:00/17:30
[問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
 
■2022年8月10日(水) 愛知 THE BOTTOM LINE
open/start 17:00/17:30
[問]ジェイルハウス 052-936-6041
 
 
【TOKYO IDOL FESTIVAL 2021】
●⽇程:2022年8⽉5⽇(金)、6⽇(土)、7⽇(日) 豆柴の大群は8/6(土)に出演します。
●会場:お台場・⻘海周辺エリア
●主催:TOKYO IDOL PROJECT
●URL :https://official.idolfes.com/
 
 
 【豆柴の大群オフィシャルサイト】
https://mameshiba-no-taigun.jp/
 
【豆柴の大群Twitter】
https://twitter.com/MAMESHiBATAiGUN



高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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