BoAや東方神起にはじまりaespaやRIIZEまで、超人気K-POPグループを輩出してきたSMエンターテインメントに所属するNCTにまたあらたなグループが誕生した。その名もNCT WISH（エヌシーティー ウィッシュ）。彼らは2023年7月より放送されたオーディション番組「NCT Universe：LASTART（ラスタート）」で選抜されたメンバー6名で構成された、NCT最後のグループだ。このグループについてまとめてみた。

日本人4名、韓国人2名でアジアを股にかけて活躍！

NCT WISH は名前からもわかるとおりNCTという大きなグループの中の１ユニット。NCTとは「ネオ・カルチャー・テクノロジー（Neo Culture Technology）」の略で、「開放」と「拡張」をグループテーマとし、活動グループとメンバー数に制限を設けないことを掲げて2016年に始動。そしてこのNCT WISHをもってNCTから誕生するグループは最後になることが発表されている。

構成メンバーは日本人4名・韓国人2名からなる6人組ボーイズグループ。SMルーキーズとして公開されていたシオンとユウシの2名に、オーディション番組「NCT Universe：LASTART（ラスタート）」で選ばれたリク、ジェヒ、サクヤ、リョウの4名が加わり、2023年10月にはNCT NEW TEAMという仮名でプレデビューシングル「Hands Up」をリリース。それにさきがけて9月9、10日に大阪・ヤンマースタジアム長居で、16、17日に東京・味の素スタジアムで開催されたNCTのスタジアム公演「NCT STADIUM LIVE ‘NCT NATION : To The World-in JAPAN’」のオープニングアクトに抜擢。いきなりスタジアムという大きなステージに立つことになった。その後、2024年2月21日、22日に東京ドームで開催された「SMTOWN LIVE 2024 SMCU PALACE @TOKYO」でNCT WISHとして正式デビュー。その直後の2月28日にデビューシングル「WISH」をリリースし、まさに超大型新人グループとして輝かしいデビューを飾った。

スタジアム、そして東京ドームと大きなステージが続いた彼らだが、合間には初の単独ツアー『NCT Universe : LASTART PRE-DEBUT TOUR』を開催。全国9都市計24公演をめぐり、ホールという近い距離でシズニ（NCTのファンネーム）たちと初めて出会うことになった。練習生生活を長く経験しているシオンとユウシはもちろん、他のメンバーにとっても初めてのツアー。ここで多くのものを吸収し、さらにプロフェッショナルになった彼らは今年、満を持してアジアツアーを敢行。11月3日の石川・本多の森北電ホールにはじまり京都、神奈川、兵庫、福岡、愛知と6箇所12公演のジャパンツアーを経て、来年3月からはソウル、マカオ、マニラ、香港、シンガポール、ジャカルタ、バンコクとアジア8か所のツアー開催が発表されている。

NCT WISHの魅力はなんといってもフレッシュさ。リーダーで最年長のシオンが2002年生の22歳、最年少のサクヤとリョウは2007年生まれの17歳。まだあどけなさが残る少年が青年に変わるさまを見守ることができるというのは、ファンにとってはたまらなく魅力だろう。

彫刻のように端正な顔立ちと笑った時の大型犬のような人懐っこい笑顔がギャップのシオン、

寡黙だが独特の間が癖になる、ダンスの線の美しさに定評のあるユウシ、

きゅるんとした丸い瞳で愛され力ナンバーワン、口から飛び出すラップセンスはピカイチのリク、

やわらかい歌声と笑顔でみんなを包み込む心やさしいジェヒ、

何事にも一生懸命、誠実な人柄でボーカルの成長著しいリョウ、

そしてもちもちほっぺの可愛いマンネ（末っ子）と思いきやド低音ボイスで聴く者を魅了するサクヤなど、NCT WISHのメンバーはみんな個性も才能も豊か。そんな6人が、ひとたびステージに上がればプロの顔になり、すべての観客を楽しませるために全力でパフォーマンスする。若くてかわいいだけでない、プロフェッショナルな姿も彼らの魅力だ。

初のフルアルバムがリリース！　MVでも彼らの魅力が炸裂！

12月25日にはNCT WISH初のフルアルバム『WISHFUL』がリリースされる。このアルバムにはNCT NEW TEAM(仮)として発表したプレデビュー曲「Hands Up」、「We Go!」をはじめ、NCT WISHとしてデビューしたシングル「WISH (Japanese Ver.)」や「Sail Away (Japanese Ver.)」、2ndシングル「Songbird (Japanese Ver.)」、「Tears Are Falling (Japanese Ver.)」、そしてこのアルバムに向けて制作された新曲7曲を含む、計13曲が収録されている。

アルバムリリースに先立って配信されたタイトル曲「Wishful Winter」のMVは、リョウが子どもの頃から大事にしていたという犬のぬいぐるみのとんとんがモチーフ。片耳が緑色のぬいぐるみ・とんとんと1人の少年、そしてNCT WISHのメンバーたちが織りなす心あたたまるストーリー仕立てのMVで、メンバーのふとした表情から普段の彼らが垣間見られる気分になる。

「Wishful Winter」

「Hands Up」は、NCT WISHになる前の彼らのはじまりの曲。制服と野球のユニフォームの衣装に身を包み、今よりさらにあどけない彼らの魅力がぎゅっと詰まっている。

「Hands Up」

NCT WISHらしさを決定づけた日本の 2ndシングル「Songbird (Japanese Ver.)」は曲もMVも名作。綿菓子と金平糖でできたようなファンタジーな世界観がNCT WISHとよく似合う。

「Songbird (Japanese Ver.)」

Youtube公式チャンネルのオリジナルコンテンツではメンバーの素顔が覗ける動画も多数配信。「NCT WISH PRESENTS」ではスポーツをしたり、街歩きをしたり、活動の合間に撮影していたり、普段のNCT WISHが垣間見られる。

日本と韓国で活動を並行しているNCT WISH。ジャパンツアーは終わったばかりだが、12月25日に初のフルアルバム『WISHFUL』がリリースされることもあり、日本での活動が期待される。フレッシュなメンバーを見守りたい人が続出中のNCT WISH、これをきっかけにぜひ注目してみて。