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【劇団4ドル50セント 安倍乙、青木瞭】都市伝説ミステリードラマ『藤色の封筒』 6周読んで「この伏線はここにあったんだ!」と気づきました(青木)

劇団4ドル50セント 安倍乙、青木瞭
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【劇団4ドル50セント 安倍乙、青木瞭】都市伝説ミステリードラマ『藤色の封筒』 6周読んで「この伏線はここにあったんだ!」と気づきました(青木)

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11月6日からABEMAで放送開始されているドラマ『藤色の封筒』。都市伝説をテーマに物語が進んでいくミステリアスなストーリーになっていますが、このドラマには主演のジャーナリスト・西田役に安倍乙さん、都市伝説を過剰に愛するシゴデキマーケター・榊原役に青木瞭さんをはじめとして、劇団4ドル50セントのメンバーが出演。また来年3月には、ドラマの続編にあたる物語が劇団4ドル50セントが中心となって舞台化されることも決定しています。そんな作品について、安倍さん、青木さんのお二人にお聞きしました!

「最初、台本を読んでも何が書かれているのかサッパリ分からなくて」(青木)

──今回、お二人が出演される『藤色の封筒』というドラマですが、ストーリーを読むとかなりミステリアスな感じですよね。最初はどういう印象を受けましたか?

青木 僕はもう、何が書かれているのか、サッパリ分かりませんでした(笑)。本当に難しくて、ちょっと1周目じゃ読み解けないぐらい難しいんじゃないかなと思ってまして。ミステリーと都市伝説の融合という新ジャンルなので、『何を言ってんのこの人たちは?』って最初は思ったんですよ。結局、僕は6周読んだんですけど、6周読んでようやく「だからこの役はこのセリフを言ってたんだ!」とか、「この伏線はここにあったんだ!」と気づいて。でも読んでいて、「難しいけどこういう読み方もあったんだ」とか「こういう感情があったんだ」という、その難しさゆえの面白さはありましたね。

安倍 私は『藤色の封筒』という題名からは、どう展開が進んでいくのか全然分からなかったんですけど、読んでみて、私が演じる西田響はバックボーンだったりとか、けっこう深い役だなと思って。今までそういう役柄をしたことがなくて、本当に等身大の明るい、そのままの私みたいな役が多かったので、演じたらどうなるんだろう?とすごくワクワクした気持ちになりました。

──安倍さんは、ストーリーは難しかったですか?

安倍 難しかったですね。でも都市伝説はけっこう興味があったりしたので、ワクワクした気持ちでした。

青木 真逆ですね、僕とは。僕は意味が分からなかったですから(笑)。

──でも青木さんが演じる榊原淳史は、都市伝説が大好きというキャラクターじゃないですか。

青木 そうなんです。都市伝説超大好き人間で、都市伝説のためにお金を稼いで、生活基盤を都市伝説に据えてる役で、そこは面白みがありましたね。僕も都市伝説について調べていく中で、「創作都市伝説」みたいなのもいろいろあったので、「こういう都市伝説があるのか、じゃあこれを好きになろう」とか、そういうこともいろいろ考えましたし。都市伝説を基盤に生きている……言っちゃえばある意味変態で、趣味に対しての没頭の仕方が人の10倍ぐらいすごい人なので、それを演じるにあたって、「都市伝説か、よし、じゃあ都市伝説を好きになろう!」って、まず根本から入りました。

──それまでは本当に縁がなかったんですか。

青木 そうですね。ちっちゃい頃の「学校の七不思議」、例えばトイレの花子さんだったり、誰もいない夜中の教室でピアノが鳴るとか、そういうのは昔は考えましたけど、今はもう都市伝説なんて考えたことがなかったので。

──安倍さんは逆なんですね。

安倍 はい、メチャクチャ興味ありました。それこそ「ABEMA」の「ナオキマンの都市伝説ワイドショー」も見てたし、あと小学生の頃に新聞を作るっていう授業があったんですけど、それも宇宙人にまつわる記事を書いたり、未確認生物、UMAとか調べたりとかしていたぐらいでした。

──お2人のキャスティング、逆がよかったんじゃないですか?(笑)

青木 いやもう、僕もビックリしました(笑)。すごいな、そんな好きだったの?

安倍 けっこう好きでしたよ。

青木 すごいね!

──そもそも舞台となるバーの名前が「きさらぎ」だったりと、都市伝説好きにはたまらない要素ががかなり散りばめられている感じなんですね。

青木 そうですね。「きさらぎ駅」もセリフの中には出てきますし、いろんな都市伝説の要素が言葉として散りばめられていますね。

──安倍さんが演じるジャーナリストの西田は、実はいろいろと過去があって……ということが、ストーリーの中でだんだん分かってくる感じですか?

安倍 はい。最初はミステリアスな印象で、ただバーに飲みに来てるお客さんという感じなんですけど、どんどん正体がめくれていくんです。ジャーナリストをやっていて、バックボーンもけっこう大変だったというか……抱えているものが大きくて、それがきっかけでジャーナリストを志すようになった感じで。

──西田の性格やキャラクターは、自分とはだいぶ違う感じでした?

安倍 真逆ですね。言動とかも真逆ですし、そういう役を今まで演じたことがなかったので面白かったです。でも初めてのことが多すぎて、そこはちょっと大変でした。西田は電子タバコが好きなのですが、私は今までタバコを吸ったこともないですし、バーで一人飲みもしないですし。あと口調もずーっと一定というか、あんまり感情の起伏が激しくなくて、そういうところも真逆でしたね。でもこの役を演じられて、すごく自分の学びにもつながったので、すごくうれしかったです。

「私が演じた西田という役はいろいろ隠し事も多くて、序盤は難しかったですね」(安倍)

──一方、青木さんの榊原は「シゴデキマーケター」。

青木 そうなんですよ(笑)。オフィスワークのシーンが1回だけあったんですけど、僕はもともとサラリーマンをやっていたので、懐かしいと思う反面、今のオフィスってこんなに区画整理されてきれいになってるのか!と驚きました(笑)。自分のデスクに自分のものがないんですよ! オフィスに到着して、その日の気分なのか分からないですけど、自分のデスクを決めて仕事をして、また荷物は持って帰ってという風になってるのがちょっと信じられなくて。

──フリーアドレスというヤツですね。

青木 昔は自分のデスクがあって、そこに資料を積み上げて、「あれ? ここにあったっけ?」という感じで探すのが日常でしたけど、それがないというのはちょっと寂しくもありつつ、進化したんだなと思いました。役柄に関しては、仕事の部分では自分の昔とちょっと重なる部分もありつつ、プライベートの部分では、僕も基本的にバーに飲み行くということがあんまりなかったので、そこは新鮮でしたね。趣味に一途になって、そのために全身全霊を注ぐというのはすごく尊敬できる一面で、そこは僕には確かに今欠けているところなのかなとちょっと思って、いろいろ考えさせられる役でした。

──青木さんは榊原のように「シゴデキ」だったんですか?

青木 僕は、関東でホントにトップレベルというぐらいの営業成績だったんですよ!

──そうなんですか!

青木 だからとんでもないシゴデキではあったんですけど、榊原みたいに趣味に対してここまで注げる熱がなかったんです。確かに僕も働いてた時に、目標に向かって頑張るところは似てたんですけど、榊原はその対象が趣味の都市伝説で、僕の場合は仕事をやらなくちゃいけないから稼げたという感じで、またちょっと違ったんですよね。僕の場合は、必死に頑張って業績を上げたという感じだったので。何かのために一生懸命力を注ぐという部分では、似ているところは確かにちょっとあるんですけど。

──劇中では、お二人のやりとりが一番多いんですか?

安倍 いえ、余り多くはないです。私の西田という役はまた別の人と絡んで、榊原はまた別の人と絡んでいって、その2つのストーリーが西田を軸に動いていく展開が多いんです。

──ドラマの放送が開始されると、現実でもいろんな仕掛けがあるようですし、内容的にもすごく考察がはかどりそうですよね。

青木 考察はだいぶ出てくると思いますね。いろんな意見があると思うので、視聴者さんの中で同じ意見になるところももちろんあるとは思うんですけど、意見が分かれるところもどんどん出てくると思うんです。ちょっと複雑で、いろんな考察ができるようなストーリーなので、「ここはこうなのでは?」「いや、こうに違いない」みたいなところがいっぱいあると思います。

──いろんなことが明らかになってくる前、前半部分については、役作りや演技もちょっと難しかったりしたんじゃないですか?

安倍 確かに難しかったですね。西田という役は、ジャーナリストとしていろいろ隠し事が多い役でもあったので。

青木 彼女が演じる西田という役は、例えば目のあたりのアップになるシーン一つを取っても、その目線に含みがあって、何かを示唆してるのかなとか、それとも特に意味はないけど散りばめられているシーンなのかとか、いろいろ考えられるので、その言動一つ一つに注視しないといけない感じなんですよね。彼女がふと言った一言が後々の伏線になってたとか、含みのある言い方が気になるとか、いろいろあると思います。それで大丈夫ですか?

安倍 はい(笑)。

──今回、キャストの中には劇団4ドル50セントの他のメンバーもいて、そういう部分ではちょっとリラックスできる部分もあったんじゃないですか?

安倍 はい。なじみのメンバーが多かったので、けっこうリラックスして撮影に挑めたかなと思います。ただメンバーは知っている人たちでも、監督だったりスタッフさんは初めてお会いする方ばかりだったので緊張感はありました。

青木 僕は劇団員と一緒に映像のお芝居をするということが今までなかったので、ちょっと見入っちゃって。「こんなお芝居するんだ」とワクワクしたのもありましたし、すごく楽しかったですね。そこでやりやすさもありましたし、僕も一緒にやってきた一員として、外でお仕事している機会がすごく多いので、こういう風に見せなきゃとか、立ち居振る舞いをしっかりしなきゃというのはすごく意識してやってたかなとは思います。

──ところで、お二人は『仮面ライダー』シリーズへの出演では先輩・後輩になりますよね。1年間のシリーズ作品に出演して成長した部分、それが生かせた部分というと?

安倍 映像のお仕事を1年間ガッツリやるという経験はたぶん他にないと思うんですけど、カットがかかって、またアクションをやってまた芝居する時とかの、気持ちの切り替え方とかはすごく勉強になったなと思いますし、そういう部分は今も生かせていると思います。

青木 物理的なことになってしまうんですけど、今回のドラマって撮影のスパンが短かったので、一回の撮影時間が長かったんですね。『仮面ライダー』もそんな感じで、朝始まるのが早くて夜まで撮影があるので、すごく体力を使うんです。今回の『藤色の封筒』の撮影は日数がすごく短くて、その中でギュッって詰め込まれていたので、1日に何シーンも撮ることが多くて、体力的に疲弊していく人たちも多かったんですよ。しかもメチャクチャ暑かったですし。そこで疲れちゃう人たちが多かった中で、僕はピンピンしてました(笑)。

「一話一話、一瞬も見逃さずに楽しんでほしいです!」(安倍)

──来年3月には、このドラマの続編が舞台で上演されます。そこに関してはいかがですか?

青木 このドラマはその舞台でストーリーが完結するということで、舞台に来た人しか真相が知れないという面では斬新だと思うので、楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。もちろんドラマの中でも話の締めくくりはあるんですけど、じゃあその真相は何だったの?という部分が舞台になるんですよ。

──考察しがいもあるし、現実での仕掛けもいろいろ展開されて、さらにその舞台もあると、盛りだくさんの作品になりますが、視聴者の方々にはどう楽しんでほしいですか?

安倍 まず「藤色の封筒」とは一体何なのかっていうところですね。藤色の封筒を中心に話がどんどん展開していって、一話ごとにすごく続きが気になるような終わり方をするので、そこを楽しんでいただきたいです。西田のバックボーンだったりとか、都市伝説が好きな人たちみんなで協力しうことで話がどんどん進んでいくというところも楽しんでいただけるかなと思います。最終話に向かうにつれて、どんどん話が展開していくので、一話一話、一瞬も見逃さずに楽しんでいただければなと思います。

──ご自身が演じる西田に関しては、一番どういうところを見てほしいですか?

安倍 ジャーナリストを志した西田のバックボーンであったりも含めて、けっこうシリアスな役柄ではあるんですけど、ちょっと面白い一面もあったりするので、そこのギャップを楽しんでいただけたらなと思います。

青木 ストーリーについては人それぞれの解釈で、きっと十人十色でさまざまな意見が飛び交うと思うので、もう考察は好きなだけしてほしいですし、多分1つの考察を思いついたら、「これはこうなんじゃないか」、「いや、こうなんじゃないか」という感じで枝分かれするルートというのもまた出てくると思うので、ちょっと複雑な物語の展開と、自分の考えとの照らし合わせを楽しんでほしいのもあります。「藤色の封筒」一つを巡って、世間でも自分たちの中でも論争も起きたりして、「一つのことに対してここまで執着するんだ、ここまで労力をかけるんだ、すごい、私もじゃあ何かに対して頑張ろう」みたいな、そういうメッセージも込められてるのかなと思ってますし。そういういろんな事柄に対しての力の注ぎ方を見ていただいて、「こういう考えがあったんだ」というのを楽しんでもらえればなと思います。

──榊原については、どこを一番見てほしいですか?

青木 榊原は都市伝説に対して真摯な役なので、例えば女性と話すときはそこまで興味を持ってない感じなんですけど、いざ都市伝説の話となると、とにかく熱いんですよ。そこの力の入れ具合はよく見てほしいなと思いますね。口調も、都市伝説のことになるとちょっと口調が変わるというところは少しだけ意識したので、その違いを見つけてほしいと思います。

──このインタビューを読んだ方には、「最初は台本を読んでも全く何のことか分からなかったという青木さんが、こんなに!」という楽しみ方もありですか?

青木 大丈夫です(笑)。そこも裏テーマとして楽しんでいただければ。

──そんな青木さんを現場で見ていて、どうでしたか?

安倍 榊原を演じる彼からは、本当に都市伝説が好きな感じがすごく伝わってきました。

青木 醸し出してました?(笑)

安倍 口調だったり目線だったりも、ちょっとオタク気質な部分もすごく出ていたので、見てて笑いそうになっちゃったりとかもあって、面白かったですね。

──では、撮影自体も楽しんでやれましたか。

安倍 楽しかったですね。スタッフさんもすごくいい方ばかりで。出来上がった本編の映像を見ると、かなりミステリアスな感じになってるんですよ。そういうところも楽しんでもらえればと思います。

──では最後に、来年はこんなことしたいというご希望を聞かせていただけますか?

安倍 来年は、3月にこの『藤色の封筒』の舞台が控えているので、ドラマの続編としてより多くの方に見に来てもらうことができたらいいなと思っています。あと個人としては、映像にたくさん出たいなと思っていて。今はいろんな媒体があって、配信系の作品もたくさんあるので、そういう作品にも携われたらすごくいいなって思っています。

青木 僕は本当に、今年もいろんな仕事をやらせてもらいましたし、来年に関してはちょっと3月までの予定が埋まっているので、4月からも映像、舞台問わずお芝居をたくさん楽しんで、キャラの幅をどんどん増やしていきたいと思っています。今までは基本的に真面目な役が多かったんですけど、サイコパスだったりクズ男だったり、もっと変な役というか、振り幅のある面白い役もやっていきたいし、どんどん挑戦していきたいですね。

──ありがとうございました!

撮影 長谷英史

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ミステリードラマ「藤色の封筒」(全8話)放送概要
 
配信日時:2025年11月6日(木)23時~ ※以降木曜23時より放送
 
放送チャンネル:ABEMA SPチャンネル
#1放送URL:https://abema.tv/channels/abema-special/slots/9rRFrDHi5FxB75
 
キャスト:
安倍 乙
田中 音江
青木 瞭
久道 成光
植村 颯太
細井 学
まいきち
だんどり
Naokiman Show

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舞台公演「藤色の封筒(仮)」
 
▼日程
2026年3月
 
▼会場
シアターグリーン BOX in BOX THEATER
 
▼出演者
安倍乙・田中音江 他
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高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。