12thシングル「SERIOUS」をリリースしたSnow Man。前作「BREAKOUT/君は僕のもの」から約1年ぶりとなる今作は、渡辺翔太の主演映画『事故物件ゾク 恐い間取り』の主題歌でもあります。ポップな中にホラー要素も散りばめられたこの曲とカップリング曲などについて、まとめてみました！

ポップにホラーなエンタメを楽しめるR&Bダンスナンバー「SERIOUS」！

Snow Manの12枚目シングル「SERIOUS」は、渡辺翔太主演の映画『事故物件ゾク 恐い間取り』の主題歌として書き下ろされた曲。5周年の今年、グループ初となる国立競技場と日産スタジアムという大舞台でのコンサートを立て続けに大成功させた直後に世に放つ、約１年ぶりのシングルとなる。

楽曲は主題歌であるホラー映画にリンクして、不気味な音やスクリーム（叫び声）などが随所に散りばめられたR&Bダンスナンバー。とはいえ、ポップにホラーなエンタメを楽しむ方向に振り切っていて、さすがはトップ・アイドルといえる仕上がりだ。

それはMVを見るとより立体的に伝わるだろう。舞台は真夜中の洋館。ドラゴンに追われるように洋館の壁を登る目黒蓮、操り人形と同じ格好をしたラウール、おばけに追いかけられる岩本照と、めくるめくホラー体験を、美しく、スリリングに描き出す。Snow Manの強みである“個性の異なる9人の声”がそれぞれの物語を浮かび上がらせ、〝おばけ〟や〝ファンタジー〟をキーワードに想像できるさまざまなエンタメのオマージュが掛け合わされ、アトラクションのような楽しさを生み出していく。

「君はもう逃げられない この魅力にハマる 怖いくらい」と歌詞が追いかけてくるおばけ目線というのも斬新。ミステリアスで魅力的な世界から「ゾクゾクが止まらない　世界ごと奪いたい」と手招きされるようなワクワク感は、底しれぬSnow Manの魅力にハマっていく感覚ともリンクしている。

足をゆっくりと上げる振り付けでの正確でブレることないダンス、狭い細い路地で列が乱れることなくステップで前進していく一体感など、全員が安定した体幹の持ち主だからこその美しいパフォーマンスはSnow Manの持ち味。さらにはパフォーマンスの進化も感じさせる場面だ。何度見ても気持ちがいいパフォーマンスに魅了される人も多いのだろう、MVの再生回数はすでに3000万回を超えている。

カップリング3曲も魅力的！5周年の先も9人が魅了し続けてくれる！

3曲収録されるカップリングにも注目したい。「夏色花火」は渡辺の情緒あふれる歌声で始まるミディアムバラード。9人がリレーのように歌い紡ぐスタイルで、個々の歌声を堪能できるのもうれしい楽曲だ。

「Jack In The Box」はクールでダークなエレクトロ・ヒップホップ。ラップとサウンドの中毒性がたまらない攻めの1曲。そして「ばきゅん」はポップで青春感のある王道ポップソング。メンバーの名前が隠された歌詞、キュートなセリフ、〝ばきゅん〟〝きゅん〟と耳馴染みよくキャッチーなサビと、ライブを盛り上げる要素満載。今後のライブで人気曲になること間違いなしだ。

各形態ごとに異なる特典映像も充実。初回盤Aには「SERIOUS」のMVと「Jack In The Box」のパフォーマンスビデオ、メイキング映像を収録。

初回盤Bにはスタジアムライブで初披露した「SERIOUS」のマルチアングル映像とバラエティー企画「一番度胸があるのは誰だ!? 肝っ玉キング決定戦」を収録している。

エンターテイナーとしての新たな魅力を詰め込んだ「SERIOUS」をはじめ、幅広い楽曲でファンを楽しませてくれるニューシングル。5周年のその先もSnow Manの9人が魅了しつづけてくれることを証明する1枚ともいえるだろう。これからでも遅くはない。Snow Manの世界観を覗いてみたい人もぜひ手にとってみてほしい力強い作品だ。