昨年から発表されていた1stアルバム『WOLF』をリリースしたWOLF HOWL HARMONY。満を持してのリリースとなった今作には、過去最高難度のダンスに挑戦をしたアルバムリード曲「BAKUON -爆音-」をはじめ、新曲・既発曲、全11曲でWOLFワールドが展開されています。そのアルバムの内容などについて、4人にお聞きしました!
発表からリリースまで、しっかり準備できました!
──いよいよ1stアルバム『WOLF』のリリース、おめでとうございます!
全員 ありがとうございます!
──昨年、アルバムがリリースされることとタイトルが告知されてから、しばらく時間がありました。その期間を経て、このリリース日を迎える気分というのはどうですか?
SUZUKI ようやく来たなっていう感じではありますね。けっこう早い段階で、アルバムをリリースさせていただきますという発表をさせていただいたんですけれども、その時から「あっという間なんだろうな」とも思っていましたし、実際、発表後からリリースイベントとかもやらせていただいてたんですけど、アルバムのジャケットも内容もどんなのか分からないっていう状態でファンの皆さんは来てくださって、CDを予約してくださって、僕らのアルバムに期待してくださっていたので、その期待には応えなきゃいけないですし、いい意味でこの期待を裏切っていかなきゃいけないな、もっともっとさらに皆さんに届けていかなきゃいけないなっていう思いもあったので、その分、準備にもより気合が入りましたし、皆さんに喜んでいただきたいっていう思いで、しっかり準備していくことができたなって感じてます。
HIROTO 1日1日がすごいスピード感で進んでたっていうのもあったので、発表したのはわりと早かったんですけど、「もうリリースか」っていうぐらい、あっという間に自分では感じてます。
GHEE 僕は逆に「やっとか」って感じですね。リリースイベントも長い期間ずっとやってて、早く皆さんに届けたいという気持ちが強かったので、いい意味で早くもあるんですけど、やっと皆さんに届けられるっていう気持ちですね。
RYOJI もう本当にあっという間に過ぎるんだろうなと思ってはいたものの、この期間で絶対に嘘なく集中して、アルバムに注いだ時間が間違いなくあるので、今はどんどん近づくにつれてワクワクしてますし、ファンのみんなだったり、知らない人が知ってくれたりとか、そういう人たちを喜ぶ顔を想像するとすごくソワソワしますし、本当に今後のWOLFに期待してほしいなと思いますね。そして今となれば、ちょっと先のことまで少し考えられるというか、このリリースの後にFCツアーをさせていただいて、今年あとリリースは何回できるのかなというのも考えますし、そんな風にこの後のこともすごく考えるようになりました。
──今回はアルバムと同時に、それがCDパッケージにもなりますよね。そこはいかがですか?
GHEE 自分たちはデビュー曲の「Sweet Rain」からデジタルリリースが多かったんですけど、そしてちゃんと盤にして皆さんに渡せるのも店頭に置いてもらえるのもすごくうれしいですし……最後は「Frozen Butterfly」でしたっけ?
RYOJI そうだね。
GHEE 「Frozen Butterfly」以来1年ぶりにこういう盤が出るので、自分たちもすごくうれしいです。今回、MEMBER PRODUCE盤もあるんですけど、そういった部分でも気合い入れて頑張ったので、ぜひ手に取って、部屋に飾ったりしてほしいなって思っています。
──皆さんは、家でCDは聴けますか?
SUZUKI 聴ける環境は一応あります。プレステがあるので。でも盤を入れて聴く機会はなかなかないですね。やっぱりサブスクの時代でもありますし。
RYOJI 僕とかSUZUKIはもう28、29歳なので、コンポはいまだに部屋に置いてありますし、あと、当時買ったDJキャレドのアルバムとか、そういうディスク系は常にその横にあるので、いつでも聴けるようにはなってます。
SUZUKI 正月に、久しぶりに沖縄の実家に帰ったんですけど、当時買ったCDがまだあって、ちょっとエモくなりましたね。それこそDJキャレドの何曲もバーッと入ってるヤツとか、当時TSUTAYAとかにめちゃくちゃ置いてあったじゃないですか。そういうのとか、DJ KAORIさんとかそのへんをで流すように買ってて。
RYOJI パーティー系だね、意外と。
GHEE ね(笑)。
SUZUKI 当時、流行ってたじゃないですか。車で聴くためにメチャクチャ買ってて。そのへんがあったので、すごいエモくなりました。
HIROTO 僕は部屋にスピーカーがあって、USBで繋げるタイプのCDプレーヤーがあるんですよ。学生の時にEXILEのSHOKICHIさんのCDを買ったので、せっかくなので盤で聴きたいなと思って、聴いたりしてました。あとお母さんが、メッチャ小さいCDで安室奈美恵さんのヤツをメッチャ持ってたりして、大事に取ってあったりしますね。
GHEE 僕はウォークマンとか、iPod touchとかの世代なので、TSUTAYAとかで借りてウォークマンに入れるっていうのが主流だったので、そういうので入れてました。
RYOJI そうか、GHEEちゃんも歳は1つしか変わらないのか。
GHEE 親もMDとか使ってて、そういうのも実家に行けばありますし、あと親の車も、Bluetoothもつなげるんですけど、意外と親も自分たちの「Sweet Rain」とかをCDで車の中で聴いたりしてるらしくて。だから意外と、実家帰るとそういう環境がありますね。
──先ほども少し出ましたが、9月からリリイベが始まってますよね。
RYOJI うわー、あっという間やな。ヤバッ(笑)。
──ですよね(笑)。そのリリイベの手応えはいかがですか?
RYOJI だいぶWOLFらしいライブになってきたのかなっていうのもありますし、ファンの方もすごくWOLFを好きな人たちになってきてくれてるんじゃないのかなって思っていて。僕たちがMCで「みんなの声を聞かせて!」って言ったら大きな声を出してくれたり、あと、ライブエディションは一部二部三部を2曲で回ってるんですけど、知ってるはずなのにアンコールしてくれたりとか、すごく熱い人たちになってきてるなと思いますね。僕自身もいろいろなアーティストのライブに行かせていただく時に、どんなファンの方々が集まってるんだろうって注目する中で、自分たち自身も、そのアーティストのファンらしい方々というか、そのアーティストが絶対好きな人たちが集まってるから当たり前かもしれないですけど、すごく同じ匂いがするというか、そういう仲間たちなんだろうなって思うんですよね。その分、僕たちのファンの皆さんもすごい「仲間たち」って感じるになっていて。メンバー同士での絆もそうですけど、ファンの皆さんとの絆もどんどん強まってきてるなって感じます。
アルバム全曲解説! メンバーの思いが詰まった「Letters」
──では、収録曲について伺えればと思います。まずは先行配信曲の「Letters」。この歌詞は皆さんの手紙から作られたそうですが、どういう思いでその手紙を書いて、実際の歌詞に使われた部分についても教えていただけますか?
SUZUKI 今回、お手紙を書かせていただいたのは、メンバーに対してだったりとか、グループに対して、そして自分に対してみたいなところを、結成からこれまでを振り返って、本当に包み隠さずワーッと全部書き起こしていくっていう作業を各々がやっていったんですね。もちろん楽しいことだけじゃなく、つらいことだったりとか、いろいろぶつかったことだったりとかそういうことも全部含めて書かせていただいて、そこからまた未来に向けてのことも書きましたし。そうやって4人が書いたものをFUKIさんっていう方にまとめていただいて「Letters」という形になりました。各々が改めて今までの自分、そして自分たちグループとしっかり向き合ったことで、また絆がより深まったように感じましたし、自分としても改めてしっかりと自分そしてグループと向き合えたことで、すごくすっきりしたなって感じた部分もあって。今までだったらメンバーに対してなかなか恥ずかしくて言えないようなことだったりとか、ぶつかるのを避けるためにしなかったこととかでも、グループのためには必要だなって感じることについてはより深く話し合うようになってきたし、この「Letters」をきっかけに、また一歩成長できたなってすごく感じました。
──なるほど。
SUZUKI 手紙の中から自分が書いた言葉だったり、自分が思ってたことを表現してくれている部分はすごくたくさんあるんですけど、まんま抜粋されているところは、1番の「まっすぐなヤツだから また強がったりして」っていうところと「もっと本当の自分を見せてほしいよ」というところなんですけど、それはRYOJIに向けて書いた部分なんですね。RYOJIは本当に良くも悪くもすごくまっすぐで、僕とは真逆な性格なんですけど、それだけにぶつかる部分も多いんですよ。一番付き合いも長いですし、この4人は本当の意味での運命共同体だと思っていて、なので1人でも欠けたらたぶんWOLFは進んでいけないと僕は思っているんです。だから、みんながもっともっとお互いのことを好きにならなきゃなというか、僕自身がみんなのことをもっと好きになりたいと思ってるし、もっと深く、心から繋がっていたいなと感じているので、そういうところを書かせていただいたのが本当にその形になっていますね。
HIROTO 僕も、メンバーに対してふだん言えないことだったりとか、照れくさくて言えないこととかを本当に本音で書いたんですけど、それこそ「Letters」のAメロで僕が歌ってる部分はGHEE君に向けて書いたところなんですね。これも本当に一言一句、本当に僕が感じて、手紙としてGHEE君に書いたことがそのまま使われていて、歌っていてその気持ちがより感じられます。
GHEE 自分のは2Aのところで、「初めて会った日から 変わらないよずっと」のところですね。ここはメンバーにも言っていますし、HIROTOなんかはオーディションの一番最初から一番一緒にいるメンバーで、その時から変わらないよというメッセージを込めています。あと「信じることさえも怖くなった」というフレーズは、そこは自分は歌ってないんですけど、そういう思いもけっこう書いてたので、そういったところもわりと自分たちが書いたものがそのまま歌詞にされていると思いますね。
RYOJI 僕のは「どんな未来だとしてもそれが最高のStory」というところです。本当にそういうことだよってメンバーにもずっと言い続けてきたし、この楽曲を制作する上で、それをどう説明したら分かりやすいかと考えた時に、とある大先輩の方から「例えば旅行って、行く場所も大事だけど、誰と行くかがすごく大事じゃない?」って言われたのがすごく刺さったんです。今はボーイズグループもすごくたくさんいるし、その中で僕たちはデビューさせていただいてスタートすることができたんですけど、ここから自分たちが目指してるスタジアムだったりドームだったりという大きいステージに立つための旅路は、僕たちが一緒だからこそ最高のストーリーになると思うし、1人1人に存在意義があるっていうところは絶対に曲げられないし、そういうところをメンバーには言っていたつもりではあったんですね。また改めてこの「Letters」という歌を通して、どんな未来だとしても、一緒にみんなといることが、俺はマジで最高だと思うし、そこに最高のストーリーがついてくると信じてるっていうメッセージが直球で込められてます。
──この曲は2月7日にサプライズという形で配信が始まりましたが、その反響はいかがでしたか?
RYOJI いやあ、みんなびっくりしてましたね。
GHEE 同時にドキュメントとかも上がったりしたので。
SUZUKI 配信の前に手紙をXにアップし始めて、しかも何の告知もなく急に上げたので、やっぱりファンの方は「え、何? 何?」って感じだったと思うんですけど、そこからの畳み掛けというか伏線回収みたいな感じで楽曲を動かしていった感じで。みんなたくさんビックリしてたと思うんですけど、結果としてすごく喜んでくださっているのも見れたし、感じられたので、よかったなって思いましたし、
──ファンからするとたまらなかったでしょうね(笑)。
SUZUKI そうですよね、「告知してよ~!」って思う方もたくさんいらっしゃるとは思うんですけど、でも僕らとしても告知しなかったのも、僕らの気持ちなので、変に盛り上げてほしいとかいうことでもないし。本当に素直に、まっすぐに受け取ってもらいやすい形なのかなっていうのもあったので、この形を選ばせていただいたんですけど、それに対してしっかり反応してくださっているのが見えたので、うれしかったです。
──2曲目は「Frozen Butterfly」ですが。
RYOJI この曲をなぜ2曲目にセレクトしたかという意味も含めて説明させていただくと、この「Frozen Butterfly」って僕たちにとっては出発というか、新しい第一歩、つまりMV撮影においては、KADOKAWA DREAMSさんとダンスコラボをしたり、自分たちの本当の第一歩というか、原点でもあるんですよね。そういう僕たちのベーシックな部分をここに入れることで、次の楽曲にも生きてくるというか。本当に原点でもある、ちょっと2000年代風味のあるサウンドを感じられるような楽曲になってます。
──そういった意味でも、オープニングの次しかなかったということですね。続いて3曲目は「BAKUON -爆音-」。この曲はすごいですね! 2分半という短い時間でこれだけ展開するのもすごいですし、とにかく語彙力がなくなるほど衝撃的でした。
全員 ありがとうございます!(笑)
GHEE この曲はブラジリアン・ファンクの要素が入った楽曲で、すごくエッジのきいたアップテンポなパートから急にスイッチしてすごいスイングの深いR&Bになったり、あとダンスパートもあったりして、新しいサウンドアプローチで自分たちから発信して、世の中のボーイズグループがやったことないことをやりたかったし、あとはサプライズ的な感じで自分たちから強気にいける楽曲がほしかったというのもあって、かなり強気で攻めた楽曲になってます。
──攻めるあまり、かなり難しくないですか?。
GHEE そうですね、確かに難しいんですけど、各々が全員の良さを出せている楽曲なのかなと思います。確かにダンスはメチャクチャ難しいんですけど、「自分たちって意外とこうなんだ」みたいな部分がすごく詰め込まれてるかなって思います。
──そういう意味では、今皆さんが持っているもの、要素とかスタイルとかを、1曲の中にこれでもかと詰め込んでますよね。
RYOJI ライブでやったらどうなるんだろうって考えると、また楽しみですね。
SUZUKI リリース前の時点から、すごくワクワクしてます。
RYOJI 本当に爆音で聴いてもらいたいですね。
SUZUKI そう、みんなで踊ってね。
RYOJI 僕が将来的に思ってるのは、こういった「BAKUON -爆音-」みたいな楽曲って、ヒップホップだったりR&Bのカルチャーを継承する意味としてもリミックスとかもあっていいなと思ってるんですよね、今後。ノれるところをもうちょっと増やしたり、あとはいろんなアーティストの方にも参加していただいたりとか、今後そういったこともしていきたいなと思っている中で、この「BAKUON -爆音-」という楽曲はそういうイメージができましたね。「Frozen Butterfly」とかもそうですし。
──そもそもこの曲全体がちょっとリミックスバージョンみたいですからね。
RYOJI そうですね。CLUBとかでクイックから流れるところも、あそこを伸ばしたりするだけでも「ノれるなあ」みたいなとこもあったり。ちょっとワクワクしています。
最後まで考え込まれた曲順。「LOVE RED」から「You&!」で終わる意味とは?
──4曲目は「Sweet Rain」ですね。
SUZUKI これは僕らのデビュー曲ですし、僕らにとってもすごい大事な曲で、収録順としては、言ったら爆音の後で1回仕切り直しみたいな形になって、そこから「Sweet Rain」以降、これまでのWOLFについて流れで聴いていけるという順番にもなっています。だからここはわりと悩まず、曲順もスムーズに決められましたね。1~3曲目とか、最後の方とかはけっこういろいろ悩んで、みんなで話し合ったり、プロデューサー陣も話し合ったりして決めていたんですけど、ここからの4~8ぐらいまではわりとすぐみんな「こんな感じだよね」って感じですぐにまとまってました。
──5曲目が「Sugar Honey」。
HIROTO この曲は最初バラード調から始まって、どんどん疾走感が出てくるという流れで、ビートもすごく遊び心があって。TikTokだったりSNSを中心に、WOLFの楽曲でこの曲は知ってるって言ってくださる方がすごく多かったりしますね。ライブでも、サビとか一緒に歌ってくれたりする人も多くなってきていて、ライブの中でこの曲が盛り上げ楽曲の一つになってるんです。皆さんと一緒に楽しめる楽曲になってますし、MVとかも見てもらえば、本当に4人の仲の良さというか、グループのグルーヴ感っていうのも分かるんじゃないかなと思います。これからもずっと歌い続けていきたい楽曲でもありますし、ライブでもすごく尺を伸ばしたりとか、切り取ってサビから始まったりとかいろいろ変化させられる曲にもなってますし、いろんな聴き方をしてもらえたらうれしいです。
──6曲目は「Love Triangle」ですね。
RYOJI この楽曲はこのアルバムを通してこの立ち位置っていうのもすごくベストだなって思っているくらい、リラックスして聴いていただける、ちょっとしたチルソングだと思っていて。歌詞の内容は恋の三角関係を描いた楽曲になっているんですけど、曲の方はデモのトップラインを、実は僕の大好きなアーティストさんが書いてくださっていて、僕はもともとその方の楽曲もよく聴いていたので、、すごくエモーショナルな気持ちになりました。リリースが昨年6月で夏に入るところだったというのもあって、少し乾いた夏を想像できるような楽曲の世界観だなって思っていたので、恋の三角関係とともに、恋の儚さとかをビートでも感じてもらえるかなと思います。
──このあたりは確かにシングルの時のリリース順に並んでいますね。次は「ピアス」。
SUZUKI この曲は「青春三部作」の最後の作品としてリリースさせていただいた楽曲なんですけど、この曲を作る際も、メンバーでフレーズ集めというか、メンバーみんなで青春にまつわる言葉とかのをプロデューサーチームに送ったんです。プロデューサーさんたちからは、僕らのリアルな気持ちだったり、僕らが普段使ってるような言葉を使いたいっていうお話をいただいてたので、その中でピアスっていう言葉とかも出てきて。あえてカタカナで「ピアス」って書いてるのも、青春ならではの雑さだったり、どこにも向けられない感情だったりとか、まとまりきってないからこそ、いびつだからこその儚さや美しさみたいなところを表現してる楽曲になっています。すごいロック調で、何かを訴えかけるような歌になってるんですけど、その中でも青春時代に感じていたモヤモヤだったり、モヤモヤはあるけどどこかで自分らが最強だって感じてる力強さだったりとか、そういうまとまりきってない感情みたいなものを表現していて。その青春の力強い瞬間は一生の中で見たらすごい短いもので、ピアスもトータルのコーディネートで見た時にはちっちゃいけど、それでも強く、キラリと輝くみたいなところに、青春とも関わる部分があるっていう、そういったところを表現してる楽曲になっています。
──8曲目が「ROLLIN’ STONES」ですね。これは以前、シングルのリリース時にお話をお聞きしたましたが、アルバムの流れで聴くと、改めてこの曲は目立ちますよね。
HIROTO 僕たちの楽曲の中でも初めての、頑張ってる人たちの背中を押す応援歌だったんですけど、僕たちのテーマとして、「カラオケでも歌いやすい曲」というのが合ったんですね。あとライブをする中で、こういう感じで人の背中を押したりとか、拳を上げたりして一緒に盛り上がれるような楽曲がほしいねって言ってた時に来た曲だったんですね。ライブをする中でこの曲は絶対に外せないですし、僕たちも誰かに背中を押されて今の立場があったり、アーティストになるっていう夢が叶ったりというのもあったので、今まさに夢を追いかけてる人だったり、何かで挫折しそうな人に対しても、背中を押せるような楽曲だと思います。
──次が「Pink Flash Lights」です。
GHEE この曲は三部作の最初の曲で、まさにこれからの春に入る季節にもすごくいいと思います。自分のイメージとしては、ライブのオープニングにもすごく合う曲になっていってるなと思いますね。誰が聴いてもすごくハッピーになれるような楽曲ですし、実際に「LOVE RED」を作っていただいたSHOKICHIさんからも「すごくいい曲だな~!」って言ってもらえたのがうれしかったですね。
──続いて10曲目が、今も出た「LOVE RED」。
RYOJI これはもう、僕たちの本当の始まりというか、初のオリジナル楽曲でもありますし、今ではファンネームにもなっている「LOVE RED」を、アルバムの最後ではなくここに置くことで、ラストの「You&I」をアンコールのような曲にしたいよねっていう思いがあったんです。ここにこそ、この曲を入れる意味があるのかなと。すごい安心感もありつつ、本当にいい曲なので。J-POPっぽさもありつつ、どこがWOLF HOWL HARMONYのDNAというか、歌い分とか各メンバーの声やキャラクターだったりもすごく分かりやすい楽曲になってると思うんですよね。今でもファンの方の前でこの楽曲をパフォーマンスするとすごく喜んでもらえるし、自分たちも歌っていてすごく気持ちがいいので、これからもずっとずっと大切に守っていきたい楽曲ですね。
──そこから最後の「You&I」につながると。この曲はWOLF HOWL ハーモニーらしく、「歌声」というものがすごく強調されてるという印象でした。最後に来るのも納得というか。
SUZUKI まさに今おっしゃっていただいたように、僕らの色というところもそうですし、この曲はもともと、「ライブとかで一番最後に、お客さんもみんなで一緒に歌える楽曲がほしいよね」というところから、制作が始まった楽曲なんです。だから最後に置くにはもってこいな楽曲ということもあるし、「You&I」というタイトルには僕たちと、聴いてくださっているファンのみんなという意味も込められているので、この曲で終われたらすごくキレイなんじゃない?っていうところもあって、最後に持ってきました。
──なるほど。最後に来ていることにいくつもの意味合いがあるんですね。
SUZUKI 「LOVE RED」を最後に持ってくるのはどうだっていう話もあったんですけど、最後まで聴いてまた最初の「Letters」に繋がった時に、ちょっと重く感じるなっていうのもあって。最後はハッピーに終わりたいという気持ちがあって、「LOVE RED」ももちろんハッピーな楽曲ではあるんですけど、「You&I」からの「Letters」の方が聴感上、気持ちがいいという意見が出たというのもありました。
──すごく考え込まれた曲順なんですね。
SUZUKI そうですね。曲順はメンバーでも話し合いましたし、あと僕らのディレクターでもあるDARUMAさんがDJもされているので、DJならではの感覚を踏まえたいろんな意見もいただいたりしながら組み立てていきました。
──さて、これで収録曲全てについて話していただいたわけですが、今回は通常盤の他に、「MEMBER PRODUCE盤」もありますね。皆さんそれぞれのコンセプトを教えていただけますか?
RYOJI 僕は「ネオY2K」をテーマに作らせていただきました。僕自身のルーツ、僕がどういう人間なのか、何を好きで音楽に出会ったのかとか、そういうのをファッションと音楽、あと見た目、この三つで伝えたいなというのをテーマにさせていただいてます。全身がDIESEL衣装になっているのも、高校を卒業したらDIESELで働きたかったっていうのもあって。あと、タンクトップにワイドデニムにブーツなのも、僕が当時音楽を好きになったきっかけが、ヒップホップのアーティストで、ブカブカのデニムに白のタンクトップにベースボールキャップで、ティンバーランドのブーツを履いてっていう、今は「Y2Kスタイル」と言われてるファッションスタイルだったんです。それを実際に僕もやってきたからこそ、今回はちょっとその新しい版、「ネオ」にしようと。ただの白タンクトップだけじゃなくて、バックを2つつけてみたりとか、グローブとかもDIESELなんですけど実はオーディションの時から衣装で使ってたものだったりして、かなり僕らしい作品になってると思うので、ぜひ手に取ってください!
GHEE 自分は「ロック」と「ヒップホップ」をテーマにさせていただきました。もともと自分はラップをやっていることもあってヒップホップが好きだし、あとロックをすごく聴いていたてロックも好きなので、ロック要素のあるアプローチをしていったら自分らしくなるのかなと。ふだん絶対こんな髪型しないんですけど(笑)、パンク寄りな髪型にしています。あとデザインはイラストを全部自分で描いていて、中にも自分の今まで見せたことない部分が見られる要素がたくさんあります。全てが「THIS IS WOLF」ならぬ「THIS IS GHEE」になっているので、そういったところを見ていただけたらうれしいです。
SUZUKI 僕もまさに「SUZUKIとは」みたいなところをテーマにさせていただいています。自分を表現する時に、あんまり直接的には表現したくないというか、「自分で自分のことを語るのもなあ……」みたいなところもあったりするので、自分が好きなものを使って表現できたらうれしいなと思って。例えばお花だったり宇宙だったりというところで表現していこうって思いました。花にもすごく分かりやすい花言葉があったりするので、そこに自分の思いを込めて表現したりしています。またパッケージの中にもいろんな写真とかがあったりするんですけど、その中でも自分の気持ちとか思いっていうのを、ちょっとアートチックに表現していて……でもそれも、見る人によって全然違う風に受け取ってもらっていいなというのも感じてて。音楽も、作り手は自分の思いを持って発信してるけど、別に聴く人によってどう感じてもいいわけで、正解はないなと思っているので。このMEMBER PRODUCE盤を通して、音楽だけじゃなく、僕という人間自身も、このアートワークに関しても、各々の受け取り手が好きなように自由に感じ取って自由に楽しんでいただきたいなという思いから、あえて抽象的なものを多く使ったりしてるんです。それこそがアートの本来の楽しみ方なのかなというのもあるので、こういう、一見「何だこれ?」ってなるようなものも含めて楽しんでいただきたいなと思って、作らせていただきました。
HIROTO 僕は作る前から全体的にピンクをベースに作るっていうのを決めていて。自分の好きなものでもあるんですけど、このキラキラしたかわいい感じは、自分が学生の時に交換日記みたいなのが流行ったことがあるんですよ。そのノートにキラキラのステッカーを貼ったりして遊んだ時期があって、何かそういった昔を思い出すものにしたかったというのもあります。あと、かわいいんだけど誰でも持てそうなものにしたいなと思って、こういうデザインにししたというのもあります。かわいいだけで終わらず、セクシーな感じにもして、どっちも両立してる感じ、誰でも手に取りやすいものというところで、「HIROTOワールド」を表現しています。
恒例? 共同生活の中での最近の出来事は……?
──では最後なんですが……恒例ということで(笑)、最近は共同生活の中で何かトピックになるような出来事はありましたか? 前回伺った時はクモが出たというお話でしたが。
RYOJI 最近は、事件みたいなことはないんですけど……進歩したことで言ったら、僕は誰かと一緒にお風呂に入れるようになりました
──ほう! 誰かと一緒に入ることがあるんですか?
RYOJI いや……去年とかはくっく(HIROTO)とGHEEちゃんが一緒に入ってるの見て、「ちょっと大丈夫かな?」って思ってたんですよ。でも普段から仲がいいし、本当に兄弟みたいなんやな、みたいに思ってて。でも、自分のパーソナルスペースとかも大事だよなと思ってたんですけど……。
HIROTO 意外と。
RYOJI 意外と(笑)。なんならもう、GHEEちゃんがシャワー浴びてても、俺も待ってらんないから「入りまーす!」とか言って(笑)一緒にシャワー浴びちゃったりとかしてて。
HIROTO メチャクチャ笑い声聞こえますもん(笑)。
SUZUKI ワチャワチャしてね。
GHEE (小声で)RYOJI君、それだけは言っちゃいけない!
全員(爆笑)
RYOJI その距離感はバグってきたかもしんないですね。
──では、より楽しくなってきてるわけですね。
RYOJI そうですね。よりガチで、ちょっと兄弟みたいな感覚に近くなってきてるのかな。パーソナルスペースも別に今はもう、そんなに……ないわけじゃないんですけど。やっぱり1人1人の部屋がちゃんとあるので。そういう環境はありがたいですけどね。
HIROTO でもどうやら、最近、GHEE君の部屋にシアタールームができたらしくて。
GHEE シアタールームじゃないけどね(笑)。
RYOJI 何か買ったって言ってたよね? 何だっけ?
GHEE スクリーンとプロジェクターを買ったんですよ。
HIROTO さっそく、映画を見に行きました。15分で寝たんですけど。
GHEE すぐ寝るんですよ!(笑)
──皆さんがより楽しくなってるのが分かって、安心しました(笑)。ありがとうございました!
撮影 長谷英史
WOLF HOWL HARMONY 1st ALBUM『WOLF』 発売中
▼STREAMING & DOWNLOAD
https://wolfhowlharmony.lnk.to/WOLF_dlstr
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ライター
高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。