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【NAQT VANE】光と影、性格が正反対だからこそ、二人で歌うってこんなに素晴らしいんだって思いました。

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【NAQT VANE】光と影、性格が正反対だからこそ、二人で歌うってこんなに素晴らしいんだって思いました。

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2024年にYunoaが加入してツインボーカル体制となったNAQT VANE。2025年は2月から3月にかけて4ヵ所8公演からなるツアーも決定しており、さらに飛躍を期している。そんな中、HarukazeとYunoaの2人は路上ライブも展開して経験を積んでおり、12月22日には新宿でもライブを行った。その路上ライブの様子とともに、2人のインタビューをお届けする。

12・22新宿での路上ライブはどうだったのか?

2024年5月に新進気鋭のダークポップシンガー・Yunoaが加入し、ツインボーカル体制となったNAQT VANEが、12月22日、東京・新宿でストリートライブを行った。場所は歌舞伎町タワー北西部の一角にある「和牛特区」店舗前スペース。並んで開始を待つファンを前に「こんにちは、NAQT VANEです。まずはカバーから聞いてください」と挨拶し、ライブは久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」のアカペラによるカバーから始まった。歌い出しのHarukazeは、持ち前の透き通った歌声を冬の澄んだ空気とシンクロするようにまっすぐに響かせる。次にマイクを受け取ったYunoaの歌声は少しざらついていてスモーキー。そのざらつきがハンドメイド感を思わせるというか、人肌の温もりのようで実に対照的だ。同曲のサビ部分だけを歌唱した後は、間髪入れず、アップテンポの「FALLOUT」へ。こちらは新体制になって最初にリリースした楽曲で、コントラストをなす二人の歌声がくっついたり離れたりしながら美しい二重曲線を描き、無類のハーモニーを生み出す。

この日の新宿は冬晴れに恵まれたが、現場はビル風がとても強く、14時半からのライブ開始でも、身を刺すような寒風がビュービューと吹きすさぶ過酷な環境。ときには歌声が強風にかき消されるような場面もあったが、続く「Vanilla Days」ではYunoaが“こんな風には負けないぞ。こんちくしょう!”と言わんばかりに声を張り上げ力強く歌唱。そのパワフルな歌声に引っ張られてHarukazeの声量も増し、パフォーマンスの熱量がアップすると自然と観客から拍手が起こり始めた。

その後は「NIGHTINGALE」「Break Free – NV」「Beautiful Mess – NV」を寒空の下、集まってくれたVANEs(NAQT VANEファンの呼称)、立ち止まってくれている人たちに思いを寄せるように丁寧にパフォーマンス。「Beautiful Mess – NV」では手を挙げて左右に振るアクションで観客を煽ったり、サビで「Ay! Ay!」と掛け声を入れてライブを盛り上げていった。

途中のMCではHarukazeが「私たちNAQT VANEのプロジェクトコンセプトのように、皆さんに本当の追い風を吹かせてごめんなさい」と強風の悪条件をいじったり、Yunoaが「さっき髪が口に入って歌えなかった(笑)」とおどけたりして笑いを誘う場面も。実直なパフォーマンスに対し、トークは自然体で気取りがなく、そのギャップもまた二人の大きな魅力だ。

最後は凍てつく冬の空気に似合う凜とした佇まいの「TOUCH – NV」を披露して約30分のストリートライブは終了。エモーショナルな歌声に引き寄せられ、気づけば当初の倍に増えていた観客が、二人を応援する温かな拍手を送っていた。

この日に先立ち、12月19日に名古屋駅、12月20日に静岡駅でもストリートライブを行ったが、NAQT VANEにとって路上で歌うことは初の試みだった。トータルプロデューサーの澤野弘之とボーカリストHarukaze、そしてアートワークを担うクリエイティブ集団のClassic 6が集まり、チームプロジェクトという形で2022年9月にデビューしたNAQT VANE。そこから2年、Yunoaが加わって一回りも二回りもパワーアップした彼らは2025年2月、初めてのツアーに挑む。プロジェクト名にあるVANEは、英語で“翼”という意味。さらなる飛躍をめざし、新たな可能性を探るために行われた今回のストリートライブに、二人はどんな手応えを感じたのか。ライブを終えた直後、話を訊いた。

さまざまな点でいい経験になった路上ライブ!

──ストリートライブお疲れ様でした! まずは感想から聞かせてください

Yunoa 風が強かったんですけど、みんなが目の前で見てくれて一緒に歌ってくれて気持ち良かったですね。名古屋、静岡、新宿とやってきていちばん人も集まったし、私がNAQT VANEに入って初めてちゃんとファンの方と触れあえた気がして嬉しかったです。最後もツアーのプロモーションカードを配れて良い時間でした。

Harukaze 名刺サイズのカードを配ったんです。表に私たちの写真があって、裏に2月に行うツアーのインフォメーションが書いてあって。ライブは、Harukazeっていう名前なので風を吹かせすぎたなと思ったんですけど(笑)、楽しい時間でした。

──生まれて初めてとなった名古屋での路上ライブはどうでしたか?

Harukaze 最初の最初なので何が起こるかわからない。どんな人が通るのか、マイクの響き方とかもわからない。その挑戦が逆に面白かったです。ただ、名古屋も最初からファンの方が並んで待っていてくれたんです。知ってる顔があるというのが名古屋では追い風になって安心して歌うことができました。

Yunoa 名古屋では1部と2部のライブの合間に歩く人たちにカードを配ったんです。それも初めての経験でしたけど、カードを渡そうとしても、“あっ…”という感じで通り過ぎていく人たちが多くて。それでももらってくれる人がいるとすごく嬉しくて、何回無視されてもその1回だけでめちゃくちゃテンションが上がるっていう新たな喜びも知れました。路上ライブはだいぶ不安だったんですけど、悪くないなという気がしました。

──さながら駅前のティッシュ配りのようですね。

Harukaze 本当そう。ティッシュを配ってる人はメンタルすごいなって思いました。

──ぶっちゃけ、これまでティッシュは取ってました?

Harukaze 取ってなかったですね。「すいません」とか言いながら通り過ぎてて。けど、静岡のときにティッシュ配りの人がいたので受け取りました。気持ちが痛いほどわかったので。

──それも含めて、いろんな意味で貴重な経験になりましたね。

Harukaze 力が付いたと思います。来年2月のツアーに向けてNAQT VANEを知ってもらいたい、新しい人たちに如何に足を止めてもらうかっていうことが今回の目的だったので。こうやって未知数なことをやるのは自分たちの糧になったし、パワーアップした経験を次に活かしたいと思います。

──Yunoaさんが加入してまだ半年です。今回のストリートライブを企画した背景には、二人で歌う姿を見せたいという思いもあったんですか?

Harukaze ありました。NAQT VANEはこういう形態ですよということをなるべく多くの人に知ってもらいたくて。2月のツアーのときにはNAQT VANEはツインボーカルなんだっていうことが当たり前になっているようにしておきたいという気持ちがあったんです。

Yunoa Harukazeだけだったときからのコアなファンの方たちは、私が入ったときも温かく迎えてくれたんです。だけど、本当に心の底の部分で受け入れてもらいたいから。今日みたいにちゃんと触れあえる場を作れたのはすごく嬉しかったし、必要だったなと思います。

──ツインボーカルになったことで、ライブ面ではどのような変化がありますか?

Harukaze 同じ歌詞を歌っていても、Yunoaの声色に乗せて歌うことで、自分でも違って聞こえる曲はありますね。お互いの声色は違うところもあれば似ているところもあって。Yunoaが加わることによって良い味が出てきたり、今まで思ってなかった観点から曲を見ることができたのでとても新鮮でした。

──Harukazeさんは、Yunoaさんの歌声にどんな印象を持っていますか?

Harukaze 温泉に浸かったときの「ハァ~」っていう感じがあるじゃないですか。身体が溶けていく感じ。アレです(笑)。

Yunoa あはは(笑)。

──癒やしということ? 

Harukaze そう。自分が自然に戻れるというか。

──あるいは肩の力が抜ける感じ。包まれる感じとか?

Harukaze なんていうか、全部「あ、大丈夫かも」ってなる感じ。そういう部分をYunoaの声は持っているなと思っていて。自分の声はその反対なんです。私の声は水風呂に入ったとき(笑)。

──キーンと引き締まる感じとか?(笑)

Harukaze だから、お互いの声が合わさったときは、いい湯加減になる(笑)。それくらい対照的だから、Yunoaの声を初めて聞いたときは、もしかしたら合わないかもしれないと勝手に思っていたんです。だけど、声の相性ってあるじゃないですか。二人で歌うと脱力感と引き締まった感じが両方取っ払われて、また違った音色になる。違いや対照的なところがうまくハマっているんですよね。

──良いシナジーが生まれると。

Harukaze そう。相性もわからないまま二人体制が始まったけど、結果上手くいったと思います。上手くいったからこそ、今後もっともっときれいにしていきたい。

──一方、YunoaさんはHarukazeさんの声にどういう印象を持っていますか?

Yunoa Harukazeの声は引っ張ってくれる声だと思いますね。私って放っといたら部屋の隅で膝を抱えて座ってるタイプなんですよ。暗いところが好きで、そこでギターを抱えながら歌ってる。でも、Harukazeと歌うことによって明るい場所に連れて行ってくれるというか、前向きにさせてもらえるというか。そういう意味で引っ張っていってくれる。

──明と暗。BrilliantとDarkみたいな関係。

Yunoa 光と影みたいな。そういう感じです。

──光と影は切っても切れない関係ですからね。影を作るのは光だし、光が強いほど影もまた濃い。

Yunoa だから、無理やり合わせなくていいんだなと思ってます。私も最初は「合うのかな?」と思ってたんです。でも実際に歌って、そんなに声を変えなくていいんだなって。性格の相性もそうだけど、素の自分でいられるんですよね。

ツインボーカルとしての初楽曲「FALLOUT」はどのように生まれた?

──性格の相性はどんな感じなんですか?

Harukaze 性格は正反対かもしれないんです。二人でいると、大体私がずーっと喋ってて、Yunoaは「うん、うん」って頷いてる感じ。……なんですけど、たまに面白いことをぶっこんでくる(笑)。

Yunoa あんまり頭が良くないんです(笑)。

──そんなこと、誰も言ってないです(笑)。

Yunoa 別に面白いことを言ってるつもりはないんです。だけどHarukazeは笑ってくれる。

──天然ってこと?

Harukaze そういうところがあるかもしれないですね、Yunoaは。

──こうして話しているとYunoaさんは会話のテンポがゆったりしてますよね。

Harukaze 私はめっちゃ早いんですよ。

──せっかち?

Harukaze だと思いますね。でも、自分ではせっかちだと思いたくない。

──エレベーターの開閉ボタンを連打しちゃうタイプ?

Harukaze それはやらないんですけど、何時に家を出て、何時にこれをしてとか全部考えるタイプ。何時の電車に乗ってとか。たぶんYunoaは考えない。

Yunoa というか、考えられない(笑)。

Harukaze 一緒に行動するとき、私は頭の中で何時何分の電車に乗るからって感じで少し早めに歩いたりするんですけど、Yunoaはゆっくり歩いてて。

Yunoa 待ってーって(笑)。

Harukaze そこに性格の違いがいちばん表れるかも。でもそれで険悪になることはまったくないんです。お互いがお互いのペースで、結局、電車には間に合ってるから。それに私もYunoaに引っ張ってもらえるところがありますしね。

──今日も披露しましたが、ツインボーカル1発目となった「FALLOUT」はどのように制作したんですか?

Harukaze 「FALLOUT」は、二人で歌うことを最初から考えて作られていて、パート分けや、声の強弱とかも澤野さんが全部緻密に計算して作ったんです。レコーディングでは二人共ひとまず全部歌ったんですよ。私はラップのところは歌わないですけど、私のパートをYunoaが歌うとこういうふうになるんだっていう新しさを知れたし、できあがったものを聞いたときは「確かにここのパートは私の方がいいし、ここはYunoaの方が活きるな」って、きれいに計算されていたことを実感できた曲でした。

Yunoa 「FALLOUT」で私はラップを初めて録ったんです。というか、レコーディングは全部が初めての状況で、すっごい緊張と不安でしたね。最初はめっちゃダメ出しされると思ったんです、特にラップは。でも、「かっこいいじゃん!」ってHarukazeが誉めてくれたし、澤野さんも「じゃあ、ここはもうちょっと強くやれる?」みたいな感じで、みんな気取らずにディレクションしてくれて。私は褒められて伸びるタイプなんで(笑)、気持ちも乗っていったし、どんどん試しながらやっていくレコーディングがすごく楽しかったです。二人の声が合わさったとき、二人で歌うってこんなに素晴らしいんだってすごく思いました。

──過去にリリースした楽曲にYunoaさんが参加するNVシリーズも幾つか制作してきましたが、どんな魅力が新たに生まれたと感じていますか?

Harukaze 今、二人でパフォーマンスしたときに、新しいNAQT VANEの形をいちばん楽曲で表現できているのは「Break Free – NV」じゃないかと思います。お互いの良さがパート別にちゃんと出てる。あと、やっぱりラップが入ってるNVシリーズはかっこいいし、私も新しい曲だと思って歌えますね。これからもどんどんみなさんに聞かせられると思います。

──たとえば?

Harukaze 名古屋と静岡のストリートライブ限定で「Reminiscing」のNVバージョンを初披露したんです。まだリリースしてないんですけど、今まで私が歌っていた2番がYunoaのラップになってる。いいよね、アレ?

Yunoa めっちゃいい。

Harukaze 私たちはお互いを高め合うために個別に練習するんですよ。そうすると相手がどれくらい練習してるかわからないから、私も頑張らなきゃなっていう気持ちになる。特にラップが入ってくる曲は、Yunoaのラップパートがめちゃくちゃかっこいいだろうから、もっと自分の歌パートを極めなきゃなって、良い意味でライバル視できるんです。最終的にはお互いに練習したものをリハーサルで合わせるんですけど、「これ、やっぱいいよね?」っていう曲があって。「TOUCH」もそうだし、「Reminiscing」も「これ、いいよね」って言いながらお互いに誉め合ってました。

──今日、新宿で歌った「Vanilla Days」のNVシリーズはあるんですか?

Harukaze 今、作ってます。「Vanilla Days」はインストアイベントでも二人で歌ってるんですが、今は原曲通りに二人で歌ってるんです。

Yunoa 音源化されるときは、原曲からちょっと変わるので楽しみにしていてください。

──今日のライブでは久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」をカバーしましたが、他会場は?

Harukaze 名古屋はマライア・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」、静岡は桑田佳祐さんの「白い恋人たち」です。どっちもアカペラでサビ部分を歌いました。

──カバーした3曲はルーツにある楽曲でもあるんですか?

Yunoa マライアはよく聞いてました。

Harukaze 私もそう。「LA・LA・LA LOVE SONG」は私のカラオケの十八番なんですよ。この曲はスタッフさんが提案してくださったんですけど、「え、十八番ですけど、いいんですか?」みたいな(笑)。

Yunoa 桑田さんや久保田さんは両親が好きだから聞いていたし、二人とも洋楽の要素が入っている人なのでメロディーが好きです。桑田さんはジャズの要素もたまに入ってたりして、すごく好き。

音楽への向き合い方も対照的な2人!

──そもそもYunoaさんはどんな音楽に慣れ親しんできたんですか?

Yunoa 小さい頃はディズニー音楽を聴いてました。あとミュージカルが好きで「アニー」とか「サウンド・オブ・ミュージック」とか「メリー・ポピンズ」とか、セリフを覚えるまで見聞きしてました。

──自発的に掘って聴くようになった音楽は?

Yunoa 小学校から中学校に上がる頃に、NHKで放送していた海外ドラマの「ビクトリアス」とか「アイ・カーリー」とかを見ていて。その「ビクトリアス」でアリアナ・グランデを知ったんです。アリアナがデビューしたときに日本の「めざましテレビ」に出たんですよ。それを見たときに「(ドラマの役名の)キャットやん!」と思って。「え、歌手なん?」となってアリアナのデビューアルバムを買って。

──それを入口にして、どのようなアーティストを?

Yunoa 邦楽だとSuperflyや安室奈美恵さんを聴いていたし、洋楽だとエド・シーラン、ビリー・アイリッシュですね。他にはサム・スミスとかテイラー・スウィフトとかブルーノ・マーズとかレディ・ガガとか。その中でも「これだ!」となったのがエド・シーランで、そこからギターの弾き語りを始めたんです。その後、高校生からバーで歌わせてもらうようになって今に至る感じですね。

──一方、Harukazeさんはどんな音楽を?

Harukaze 私は両親の影響で山下達郎さんをよく聴いていました。自発的に聴くようになってからはアデルとかSuperflyとかの歌姫系。ドンピシャで来たのはアデルでした。アデルのアルバム「19」を買って、ハスキーなのにこんなに綺麗な声を出せる人がいるんだっていう衝撃を受けて。中学生のときにオペレッタを3年間習ったんです。その頃から歌うことにめざめて、そこからはブルーノ・マーズとかレディ・ガガとか、洋楽のポップシンガーたちをいろいろ聴きました。リアーナやビヨンセも好きでしたね。

──高校はカナダに留学したんですよね?

Harukaze そこから何故かK-POPにハマったんですよ。カナダで韓国人の親友ができて、韓国語を学ぶのと同時にK-POPを聴くようになったんです。

──K-POPの入口は?

Harukaze 韓国ドラマの主題歌などを歌うソロシンガーの方にハマったんです。ダンス&ヴォーカルグループじゃなくて、Aileeとかの歌い上げる系。高校では部活でコーラス隊に入ったので、そこでは洋楽を歌ってクラシックも習い始めて。その後、ロサンゼルスの大学に進むんですけど、親に歌手になりたいと伝えたところダメと言われたんですよ。でも音楽に関わりたいと思って、大学は音楽ビジネスの学部に進むことにしたんです。その学部に入るには楽器が演奏できることが絶対条件だったので、じゃあ、声を楽器にしようと考えて。声楽クラスに入ってイタリアのクラシックとかを習ったので、そこで歌の基礎を身につけたんです。

──アカデミックな道を進んできたHarukazeさんが理論派だとすれば、Yunoaさんの歌い方は感覚派のように思います。

Yunoa そうですね。小学校5年生くらいからゴスペルを習っていたんですけど、その先生が全部イメージで伝える人だったんです。大きい声を出すには、崖の向こうにいる人に助けを求めるつもりで出しなさい、みたいな。ここの筋肉を使ってこう歌うのよ、みたいな説明の仕方ではなかったので、私はイメージだけで歌ってきたんです。

──そこも対照的なんですね。面白い。

Yunoa この仕事を始めてから筋肉とかを意識し始めたので、今やっと勉強してる感じです。でも全然頭に入らなくて(笑)。今、受けているレッスンの先生も、たまに座学を採り入れるんですけど、私がわからないということがわかったのか、最近はイメージで伝えてくれます。高い声を出したいときは、(頭の後ろから手を上に上げる動作をしながら)ここからこう、みたいな(笑)。

Harukaze もう真逆じゃん。私のボイトレの先生は人体模型から始まるから。解剖が得意な先生で、模型を持ち出してきて、この筋肉でこの筋肉を動かすと……みたいな。でも、Yunoaみたいにイメージでやる方がわかりやすいけどね。私もわからないときがあるもん、筋肉を触られて動かされても(笑)。

2025年は自分たちがもっと動いて、いろんな人と交流する1年に!

──話題を変えて、来年2月に行うツアーはどんなライブにしたいですか?

Yunoa 二人とも主役になれるライブ。各々が主役になってちゃんと輝けるように昼公演と夜公演で内容を変えるんです。昼公演はHarukazeが主役になって、夜公演は私が主役になる。照明や演出も変わるし、セットリストも昼夜で変えます。

Harukaze ツアーのコンセプトが太陽と月なんです。今回は新体制のお披露目も兼ねて、二人だけで回るんですけど、ツインボーカルの魅力をどのようにアピールするかと考えたときに、お互いの得意なところや違う部分を出していこうと。お昼が太陽公演、夜が月公演ということで、演出も変えるのがいちばんの見どころです。

──札幌・大阪・福岡・東京と回りますが、ツアー自体、初めてですよね?

Harukaze 未知数で楽しみです。実際にその場に行って「NAQT VANEです。これが今の私たちです」っていうライブができることがとにかく嬉しい。ずっとツアーをやりたいと言ってたんです。デビューして2年経って、それがやっと叶うから。

Yunoa 初日の公演と最後の公演で、同じ内容だけど全然違うものにしたいですね。それくらい成長している自分たちを楽しみにしてます。

──ツアーで、ライブ以外に楽しみにしていることは?

Harukaze ツアーグッズです。新しいものがあるのでその反応が楽しみ。あとは地方の美味しい食べ物ですね。地方に行くときは大体、自分たちで探して、ここ行きたい、あそこ行きたいっていうリストを作るので。

──そっちの準備もそろそろ始めていきたい感じ?

Harukaze そうですね。インスタグラムとかで「福岡 グルメ」とかで検索して(笑)。有名なところもいいんですけど、現地の方々に美味しい穴場を教えていただきたいんです。地方のことを知ることでもっとお近づきになれるんじゃないかと思うので。

──福岡人しか知らないツウな店とか。

Harukaze そう。NAQT VANEはちゃんと福岡知ってるんだ、ちゃんと福岡が好きなんだって。そう思ってもらえるようになりたいツアーでもありますね。だから裏テーマは、「もっと地方を知ろう」ツアー。札幌は私の地元なので大丈夫なんですけど。

──Yunoaさんは、食べることは好きなんですか?

Yunoa 大好きですね。

Harukaze 幸せそうだよね、食べてるときは(笑)。私もすっごい幸せになります。Yunoaが食べてるのを見てると。

Yunoa でも食べると黙っちゃうんですよね。美味しくて無口になるんで、たまに「どうした?」って言われちゃう。

Harukaze その間は私がひとりでペラペラ喋ってるから大丈夫。美味しいものを食べてるときも私はひとりで喋ってるから(笑)。

──そんなツアーから始まる2025年はどのように活動していきたいですか?

Yunoa いろんな人ともっと交流したいです。今日も路上ライブを通じてファンの方と触れあえたので、そういう場をもっと増やしていきたい。

Harukaze NAQT VANEを知ってもらえる機会が増えればいいなと2023年に言っていて、2024年にそれは増えたんですけど、まだまだ足りないと思っているので。これからは待つだけじゃなくて自分たちから動くことが大事だと思うので、そこに注力していきたいです。

──NVシリーズではない新曲も現在作っているんですか?

Harukaze 作ってますし、ツアーで新曲やります。

Yunoa しかも、数曲やりますよ。

Harukaze そういう新曲を2025年はどんどん出していく予定だし、ツアーでも初披露するので、それも楽しみにしていてください!

撮影 長谷英史

NAQT VANE Prologue Tour 2025 – DUOVERSE ep.1

2025年2月16日(日)北海道・SPiCE

  15:00開場 / 15:30開演

  18:00開場 / 18:30開演

2025年2月24日(月)大阪・梅田シャングリラ

  15:00開場 / 15:30開演

  18:00開場 / 18:30開演

2025年3月1日(土)福岡・DRUM Be-1

  15:00開場 / 15:30開演

  18:00開場 / 18:30開演

2025年3月8日(土)東京・KANDA SQUARE HALL

  15:00開場 / 15:30開演

  18:00開場 / 18:30開演

ツアーチケット情報 https://naqt-vane.com/news/detail.php?id=1119051

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記事情報

猪又 孝

ライター

猪又 孝

1970年生まれ。音楽ライターとして国産のR&B/HIPHOP/歌モノを中心に執筆。日本の著名ラッパーが作詞術を語る単行本「ラップのことば」「同2」を企画・編集・執筆。安室奈美恵、三浦大知、東方神起、ナオト・インティライミなどのオフィシャルプロダクツにも関わる。HIPHOP専門ラジオ局「WREP」に放送作家/ディレクターとして参加した他、ラジオ/TV/配信コンテンツの構成も多数手掛ける。