昨年、5人体制となって新たなスタートを切ったSOLIDEMO。この1月には新体制で初のミニアルバム『Ⅴoice』をリリースし、お待ちかねの全国ツアーもスタートした5人に、ミニアルバムのこと、ツアーのこと、そしてこれからのことをお聞きしました!
メンバー全員が作詞にも携わったミニアルバム『Ⅴoice』
──1月に『Ⅴoice』が発売になりましたが、反響はいかがですか?
シュネル 5人体制になってから初めてのパッケージのアルバムだったので、僕たち自身も気合いが入った作品です。定期的に配信リリースはさせてもらっていましたが、パッケージでは初めてだったんですね。だからファンの人たちも楽しみに待ってくれていたんじゃないかと思います。
──本当にファンの皆さんも待っていたでしょうしね。その期待に応える自信のある作品だったと。
シュネル そうですね。今回、5人になってから自分たちで作詞も携わるようになって、より自分たちの思いが届けられる1枚になったんじゃないかなと思います。
──作詞に皆さん自身が携わられているのは今回、大きな要素だと思います。各曲のクレジットはグループ名義になっていますが、具体的な作業はどんな感じで進められたんですか?
シュネル 曲によって違うんですけど、例えば「Precious one」はみんなで一つのテーマを決めてから5人で案を出し合って、一つのものを作り上げたという感じですね。他の曲では、テーマを出した上で作詞家さんと話し合いながら作ったものもあります。
手島 全体的に、みんなで話し合いながらって感じでしたね。ストーリー作りもそうだし、「こういう言葉を入れたいね」っていうところとかも、話し合いながら作っていった感じでした。フレーズとかも各自が持ち寄ったりして。
──昨年から作詞の作業を重ねられてきた中で、感じられたことは?
中山 メンバー5人で作り上げてるっていうのもあって、自分からは出てこないワードだったり、「こんなの思いつく人なんだ」「こんな素敵な表現があったんだ」とか、これだけ一緒にいるメンバーですけど、改めて「こんな感性を持ってるんだ」っていう発見とかもありましたね。
──「この曲のこの部分は自分!」っていう自慢のフレーズなどはありますか?
手島 「Precious one」の「僕だけの女神 泣かないで」っていうところですね。デビューシングルの「THE ONE」に「泣かないで 僕の女神」っていうフレーズがあって、「Precious one」5人になって一発目の曲なので、そこに引っかけたいなっていうのがあって。
木全 「Precious one」の「青く深い 君への想い」のところは毅ちゃん(向山)じゃない? 原案を毅ちゃんが出して、みんなで言い回しとかを考えたよね。「あ~、そういうことか!」ってなった記憶があるもん。
向山 そうだね。
シュネル ただ、みんなで出し合ったものを組み合わせたり変えていったりして、かなり混ざり合ってるんですよ。そこからまた作り変えたりもしているので、「ここが誰」っていう感じではなく、みんなの出し合った言葉を並べて作っていきましたね。
──それだけ全員で練り上げたということですね。では、収録曲について改めて語っていただきたいんですが。まずは1曲目の「Precious one」から。
向山 男性もそうだし、女性もたぶんそうだと思うんですけど、思いを伝える時って、なかなか言葉に出すのは恥ずかしかったり、自分のプライドが邪魔したりということがあると思うんです。でもその中で、言葉にして伝える大切さというものを、この「Precious one」という世界観に当てはめて表現した曲ですね。
木全 初めて聴く方にはそういう風に届いてほしいというのがあるんですけど、もう一つのテーマとして、僕らのファンの人たち、「collars」に届けたいというのがあって。その2つを常に考えながら作った曲です。
中山 あとは、サビがどストレートというか、「愛してる」から始まるんですよね。日本人って、そこまでストレートに言うことってそんなにないかなと思うんですよ。「直接言葉で伝えることも大事だよね」っていうことも、歌詞を作る段階でみんなで話し合って、冒頭に力強い「愛してる」を入れようということになりました。
手島 僕らの意図としては、「Precious one」の「one」にはいろんな意味があるんですよ。「Precious girl」でもあるし、「Precious love」でもあるし。ストレートなラブソングではあるんですけど、僕らからすると「Precious one」っていうのは、「言葉で伝えることの大切さ」という意図で歌ってます。
──サビに向かって壮大に展開していく曲調ですよね。歌うにあたって意識したことは?
シュネル レコーディングってワンフレーズごとに切って録ることもあるんですけど、今回はサビのインパクトが強いので、自分の感情をぶつけようと思って、止めないでまるまる歌って自分の感情が爆発できるようにしたというのはありますね。
──では2曲目、「#シェアハピ」については。
シュネル この曲は昨年の夏頃に配信させていただいたんですけど、その時期もなかなか全国を回るようなライブができなかったんですね。そんな中でも、今までみたいにファンの皆さんと楽しい時間を共有したいなと思って、楽しい曲を作らせていただきました。ライブでも振りがあったりして一体感のある曲なので、そういう意味でも「笑顔を広げていく」というのをテーマにしていますね。
中山 この曲はコーラスアレンジをINSPiの吉田圭介さんにお願いしてるんですけど、サビで僕と木全がコーラスをやっていて、ドゥビドゥバもやったりしてるんですけど、そこをライブ中に目を合わせながら歌ったりとか、振りをやったりとかしながら、僕らの武器であるアカペラとかも入れながらやっているので、すごく好きですね。
手島 スキャットコーラスを入れたいという話を圭介さんにして、それを形にしてもらったんですけど、すごく新しい感じで楽しくできましたね。
木全 そのスキャットを、ライブ中に優貴君(中山)と一緒にやるんですけど、目が合ったらカッコよすぎて照れるっていう(笑)。
中山 オイオイ(笑)。でも思い出したら、けっこう木全は笑ってますね。
シュネル それこそシェアハピだね(笑)。この曲はけっこう歌ってる時に目が合うよね。
向山 合いますね(笑)。
木全 ライブしてる時の楽しさも一緒にシェアするみたいな曲ですね。
──今、話が出たようなスキャットコーラスとかドゥビドゥバだったりとか、コーラスの入れ方もすごく種類がたくさんあるじゃないですか。そこも「次はこれをやってみよう」とか、新しいチャレンジをしてるわけですね。
手島 「#シェアハピ」では圭介さんに、あえてスキャットコーラスにしたいという話をして。メチャクチャ身近で言うとLittle Glee Monsterとかがやってるんですけど、そういうのを出して「こんなのがやりたいです」って言ったのを形にしてくれた感じでした。今回のツアーのSEは、僕が大好きなTAKE 6っていうアメリカのアカペラグループみたいなジャズコーラスをしてみたいという話をして、作ってもらったりして。そんな感じで、アカペラやコーラスの部分でも、ちょっとずつ新しいものに挑戦させてもらってますね。
──そういったコーラスのパターンも世界にはたくさんあるので、まだまだやれることもたくさんあるという感じですね。
手島 フォー・シーズンズみたいなのもやってみたいですね。ドゥーワップみたいな感じの。
「Wing Fragment」はグループ史上最高に●●●な楽曲!
──3曲目は「Wing Fragment」です。
木全 みんなが生きていく中で、うまくいかなかったり大変だったりして、悩んだり葛藤したりすることがありますよね。「あなただけじゃなくてみんなもそうだし、そんな中で手を取り合って強く生きていこう」と背中を押せるような楽曲になってるかなと思います。
向山 同時に自分自身にも問いかけているというか、自分もそれで背中を押されるような曲だなあと思って。自分も頑張るから、聴いてる皆さんも一緒に頑張ろうよという気持ちにもさせてくれるかなと思います。
中山 グループ史上、一番壮大な曲になったなと。誰かが歌ったらその後すぐにかけ合いがあったりとか、どんどん声が重なり合っていく感じが、僕らが今までやってなかったような感じなんですよね。またこの曲は、コロナ禍に入ってからすごく久々にMVも撮らせていただいたんですよ。MVもすごく壮大な感じになっていて、今の大人なSOLIDEMOのよさもすごく出していただいているので、楽曲と映像、どちらも味わっていただきたいものになりました。
シュネル 歌ってる間もついつい歌詞の世界観に入り込みすぎて、力が入りすぎちゃうんですよ。1曲で3曲分ぐらいのパワー使ってますからね。
手島 僕も、今までやってきて初めて、歌ってたら百発百中で酸欠になる曲なんですよ。レコーディングの時は大丈夫だったのに、ステージで歌う時の方が、回数を重ねてコツも掴んだはずなのに、百発百中で酸欠になるんですよね(笑)。
シュネル よりアドレナリンが出てるんじゃないの?(笑)
──ステージで酸欠になった時って、どうリカバリーするんですか?
手島 けっこう、マジで落ちそうになるんですよ。危ないですよね、たまにフラッとしてて。たぶん、後ろにいるメンバーは気付いてると思うんですけど。「ヤバい!」と思いつつ、何とか持ちこたえてます。まあ、そうなるまで歌いたくなる曲というか、身を任せて歌ってたらそうなるってことなので、それはそれで嫌いじゃないんですけど。
シュネル 毅(向山)と章斗(手島)はメインを張ってるとこが多くて、他の3人はコーラスが多いんですけど、やっぱり主線につられてコーラスもどんどん熱を帯びていく感じがありますね。最後に5人の気持ちがハマって高まるところが気持ちいいですね、この曲は。
木全 主線がバン!っていってくれるので、確かに僕もつられてガッといきたくなるんですよ。その気持ちでマイクに近づきすぎちゃって、「ああ、ハモりを忘れちゃいけない」と(笑)。引っ張られるんですけど、頭のどこかは冷静にしとかないといけないですからね。
中山 ライブの時は「2人、爆発してるな!」って感じますよ。一番近くで見てるというか、確実にお客さんより近くにいるわけじゃないですか。それもあって、返しのモニターからもすごく気持ちが伝わってくるし、章斗も毅ちゃんも、体からも何か出てきちゃってるんですよね。「これ、正面から見たらどんな顔してるんだろうな?」って思います。
木全 たぶんだけど、羽が生えてるよね。
中山 それぐらいパワーを背中から感じますね。だから僕らも相乗効果で、乗っていけるかんじですね。
向山 僕、3連の曲が好きなんですけど、SOLIDEMOの曲では今までなかったんですよ。それで、改めて3連で壮大なバラードの曲をお願いしたんです。そしたらこんな壮大な曲をいただいて、本当にありがとうございますっていう感じで。
──4曲目は「Grateful Love」です。
シュネル この曲は「人に優しくありたい」というテーマで一緒に作っていったんですけど、日常の中で、いろんな感情があるじゃないですか。その中でも人に優しくありたいっていう温かいテーマを選びました。
木全 大変なことが多い世の中で、自分が大変な時、自分がつらい時って、人にも当たっちゃったりとか、厳しくしちゃったりとかしてしまうと思うんですけど、そんな時こそ人に優しくありたいし、そんな人になれたらいいなっていう、本当に温かい曲になりました。歌ってる時も、温かい気持ちになりながら歌っているし、コーラスもたくさん入っているので、本当に一つの温かいまとまりになった曲だなって思いますね。
──実質、収録曲はここで締めになるわけですが、それにふさわしい曲になってますよね。そして、「Precious one」と「#シェアハピ」のアカペラバージョン、「Grateful Love」のアコースティック・バージョンも収録されています。
手島 アカペラはコーラスもパン振ってて、ベースとボイパが右にいたら優貴くんが左にいて毅ちゃんがセンターにいて、俺と毅ちゃんが場所を変わったりするので、聴いてくれてる方は「あ、今度はこの人がこのパートなんだ」っていうのが他の曲より聴きやすくなってると思います。そこに注目したら、たぶん何回聴いても飽きないと思いますね。アカペラだからこそよく聞こえてくるし。あと、「#シェアハピ」では僕と優貴くんと毅ちゃんで「ハッピーハッピーデイズ」っていうコーラスを回してるんですけど、その部分がファンの人に人気で。この曲はオリジナルの方ももちろん人気なんですけど、「アカペラのあそこがかわいくていい」っていうことで人気ポイントらしくて。圭介さん様々なんですけど(笑)。
向山 オリジナルとは全然違ったアカペラのアレンジを吉田圭介さんがしてくださって、同じ曲なんですけど別物になっている感じで聴き応えがあると思います。
──このアカペラバージョンのための作業があったわけですね。
手島 そもそもコーラスのラインが違うんですよ。だから、覚えるのにゴッチャゴチャになっちゃって(笑)。アカペラバージョンではシュネルはボイパをしてくれてるから、シュネルのパートを俺と毅ちゃんが歌うとなったらコーラスの立ち位置とかも変わってくるし。だからけっこう立ち位置をグルグル変えながらになるんですけど、そこが面白いところでもあると思いますね。
久々のツアーは手応え十分! 見どころは?
──で、ツアーも始まって、この取材の時点では東京公演のみ終わったところですが、やってみていかがでしたか?
中山 ようやくツアーができたというのが第一ですね。コロナ禍に入ってからは、「ツアー」と銘打って全国を回れたのはこれが初めてなので。約2年ぶりにやることができて、まず初日を迎えることができたのがよかったなと思います。このご時世で、なかなか思うようにいかないという方たちもたくさんいると思うし、僕らもできなかったことがたくさんある中で、こうやってやることができたということ、そしてそんな状況下でも来てくださる方がたくさんいるということが、本当にうれしいことだなと思いますね。で、実際にやってみて、「ツアーってこうだよね」「ツアーって、こういう楽しさがあるよね」っていうのを、東京公演でたくさん感じたんですよ。この情勢になって、まだ行けてなかったところもあるので、そこに行った時、久々の方たちに会った時に、どういう感じになるんだろうって、今からワクワクしてます。
向山 ツアーのセットリストの中には、アカペラの曲とか、本当に久々に披露する曲とかも入ってるんですよ。僕たちもそれを歌えることがすごく幸せだったし、それを聴いてもらった時のお客さんの反応が、声を出せない中でも、本当に喜んでくださってるのが分かるんですよね。そういうことで、楽しい気持ちを共有できる場があるということが、すごくうれしいなと思います。
シュネル セットリストを作る時に、やっぱり『Ⅴoice』のツアーなので、ここに入ってる4曲をどこに散りばめれば一番生かせるかっていうのをすごく考えました。それもあって、全体的にロマンチックでストーリーが分かるようなセットリストに仕上がったと思うので、『Ⅴoice』をたくさん聴いていただいて、1曲1曲を楽しんでいただきたいなと思います。あと、1部と2部で曲も少し違うので、その違いも楽しんでほしいですね。
木全 今回、セットリストとかテーマとかが徐々に決まっていく段階の途中で、「大人っぽさ」とか「色気」みたいなものを自分の中のテーマにしたいなと思って。そのために……前髪を伸ばしました。(一同・笑い)そしてそこから1ヵ月ぐらいかけて、前髪をかき上げた後でも戻るようなセットを研究して臨みました。東京公演では、前髪をかき上げても何とか戻るようにできていたので、現状は成功かと。(向山・拍手)
手島 ……これ、オチだよね? 俺がまだ残ってるんだけど(笑)。
シュネル (木全に)見せ方の工夫をしたってことだよね。
木全 そうそう!
手島 けっこうメンバーが言ってくれたんですけど……初日ならではのメンバーからも、ファンの皆さんからも熱量を感じて、1部も2部も全力で歌えたかなと思うんですけど、本当にツアーの流れの中で成長していきたいので、「初日が一番よかったね」ということにならないように。もちろん全力でやるし、力を抜くとかはないけど、ツアーの間ではダレちゃう時とかもあると思うので、そこはみんなでケツを叩き合って、しっかりいいものにして、ラストの仙台まで行けたらなというのを、初日が終わってすごく思いました。
──ちなみに木全さんの前髪の工夫というのは、他の皆さんは認識してたんですか?
シュネル 本人が言ってたので。
手島 俺も同じく前髪を伸ばしてたんですよ。だから奇遇だなと思って(笑)。
木全 考えてることは一緒だったんだ(笑)。
──東京で成功したので、その前髪の長さとセットはキープしていくんですか?
木全 でも髪は伸びていくので、そのつど、長さに合ったセットを見つけていきたいなと思ってます。
シュネル 何でそこだけマジメなの?(笑)
──ここまでの1年間も、コンスタントにリリースもライブもあったし、活動が止まりはしなかったですよね。そこはどう考えて駆け抜けましたか?
向山 グループとしては単発のライブもやらせてもらっていて、配信も3曲出させていただいて、新しいものを途切れさせないように、collarsの皆さんだったり聴いてくれる人たちに、常に新しいSOLIDEMOを見せていきたいねということを一番に考えてましたね。みんなソロ活動もやっている中で、グループでもファンの皆さんに会える機会を、このご時世の中でも少しでも多く作れたらいいねという話をして、やっていきました。
今年、メンバーそれぞれが特にやりたいこととは?
──今出たように、個人の活動もそれぞれに精力的な中で、グループの活動との兼ね合いで意識していたことはありますか?
手島 逆にソロをやったからできることも増えてますからね。グループに帰ってきた時に、意識もそうだしできることの幅も広がってるから、僕はそういう感覚でしたね。個人とグループでは責任感も違うし、やる内容も違うのは当然じゃないですか。そこの切り替えとかはあるんですけど、どちらかというとそういうマインドでしたかね。いろんなことに挑戦して、いろんな学びを得て帰ってくるっていうメンバーが多いと思います。
シュネル 個人が強くなれば、それだけSOLIDEMOの認知度も上がるってことなので、個人の活動もイコールSOLIDEMOの活動になってくると思うんですよね。だから僕個人としては、別々という考え方ではやってなかったですね。
中山 僕は役者をやらせてもらってたんですけど、共演する人たちのフィールドが全然違うので、そこでしか感じられないものがありますからね。僕は秋に3本ぐらい舞台をやらせていただいたんですけど、1ヵ月間、ある役をやったらまた違う役をやって、その中でSOLIDEMOの活動もあったりするので、自分の中でスポットみたいにするというか、「今はこの役の自分」「今は中山優貴」みたいな感じで切り替えて、その時その時で全力でできるようにしてましたね。人によってやり方は違うと思うんですけど、僕はそういう感じで。
──さて、ツアーは3月末の仙台まで続きます。今後に関してはどんな意気込みですか?
中山 行く場所行く場所、僕らは何回目かでも、そこが初めての人もいるだろうし、久々に生で会えますという方もたくさんいるだろうから、一つひとつの公演をしっかり大事にやりながら、僕ら自身が一番楽しまないと、見てる方も楽しめないと思うので、そこを忘れずにやっていきたいなと思います。
手島 掲載の頃には終わってるんですけど、次、12日が僕の地元の広島なので、ツアー2発目、広島でカマしたいなと。いつも広島ってツアー後半になることが多くて、「2発目が広島って早いな!」って思ったんですけど、その翌日、13日は毅ちゃんの地元の福岡で、地元公演が続くので、間延びする期間がないってプラスに考えてて。そこで勢いづけて、他の土地までつなげていきたいなと思ってます。
シュネル ツアーっていうのは僕たちだけじゃ完成しなくて、来てくれるお客さんとみんなで作り上げていくものだと思うし、会場によってノり方や雰囲気もやっぱり違うんですよね。1部と2部でパッケージはちょっと違うんですけど、ベースの部分は同じなので、その公演ではどう盛り上げていくのかっていうのをお客さんたちと一緒に楽しみながら、残りの公演を作り上げていきたいと思います。
木全 前の公演より少しでもいいものをということを、毎公演毎公演考えながら、なおかつ、一番最初に「こういう気持ちの流れになるセットリストにしよう」とか「こういうコンセプトで」と考えた大きなものもあるので、それを崩さず、しかも会場の皆さんと一緒に作っていくものでもあると思うので、ツアーファイナルまでにいいところは伸ばして、変えないところは変えずに駆け抜けていきたいと思います。
向山 前回のツアーが2年前だったんですけど、コロナのために完走することができなかったんですよね。ちょうど福岡をやるかやらないかという時に流行り始めてしまって、中止になって。それがやっぱり、メチャクチャ悔しかったんですよ。完走できなかったこともそうだし、地元でツアーができなかったということもそうだし。今回は新体制になってやっと全国ツアーもできるようになって、まだまだこういう状況下ですけど、その中でも来てくださる方がいらっしゃったり、「やっと会える」と思ってくださる方もいらっしゃると思うので、その方たちには、ライブの間だけでもいろんなものを忘れて、ライブを、音楽を楽しめるようなツアーにしていけたらなって思ってます。
──分かりました。今年は、まずはツアーの完走ですよね。最後に、個人的なことも含めて、今年特にやりたいことというのはありますか?
手島 キャンプですね。僕は生まれが田舎なので、自然が好きなんですけど、東京は自然が少ないので、あんまり落ち着かなくて。東京は素敵な街だし、刺激もたくさんもらってますけど、やっぱり自然の中が落ち着くから、山にこもってキャンプとかバーベキューとかしたいですね。
シュネル 俺もいろんなところに行きたいですね。ずっと東京から出られなくて、今回ツアーで少し出ますけど、やっぱりいろいろ見て自分で感じて、それをインプットしたいなと思いますね。
中山 最近、チワワを飼い始めたんですよ。初めてのことだらけで、すごく癒やされてて。その犬を広ーいところで無邪気に走り回らせてあげたいですね。
手島 それ大事!
中山 太陽をメッチャ浴びれるところで。もちろん散歩もしてるんですけど、リードとかつけて、どうしても抑制しちゃうじゃないですか。そういうのも全部大丈夫な、ドッグランみたいなところで、ストレスフリーに全力ダッシュさせてあげたいです。1回、手島が遊びに来てくれて会ったんですけど、僕より懐いてたんですよ。
手島 いやいや(笑)。でもホントに人懐っこい犬なんですよ。
中山 だから一番懐かれるようにもしたいですね。今って家で過ごすことも多いじゃないですか。だから機会があれば、感染対策もしつつ、自然の中でリラックスできたらいいなと思いますね。
向山 まだ再会できてないファンの皆さんだったり、応援してくださっているファンの皆さんと会える時間というのを、もっともっと大切にしていきたいですね。
木全 今年は……うまい麻婆豆腐が作れるようになりたいですね。
シュネル まさかの意外な……まあ、麻婆豆腐が好きなのは知ってるけど。
木全 好きなんだよね。だから本格的な麻婆豆腐を家で作れたらなと思うんですよね。まだ家では作ったことがなくて。
手島 誕生日プレゼントに中華鍋買ってあげるよ。
木全 ええっ、マジ!?
手島 中華鍋がないと、ちゃんとしたのは作れないからさ。
木全 ちゃんとした四川風のヤツが作りたいんですよ。なので今年は頑張ります。
シュネル 明日にでもできるんじゃないの?(笑)
木全 いやいや、一筋縄ではいかないんだよ! ちゃんとできたら、お持ちしますんで。
──いえいえ、そこまでしていただかなくても(笑)。しかし、中華鍋をプレゼントしてくれるという時の反応が、このインタビューの中で一番テンションが上がってたというのもどうかと……(笑)。
木全 確かに!(一同・笑い)
『Ⅴoice』
NOW ON SALE
SOLIDEMO TOUR 2022-Ⅴoice-
・札幌 2/27(日)Sound Lab mole 14:30/15:00
・札幌 2/27(日)Sound Lab mole 18:00/18:30
・横浜 3/5(土) 横浜ランドマークホール 14:30/15:00
・横浜 3/5(土) 横浜ランドマークホール 18:00/18:30
・大阪 3/12(土) 大阪BIG CAT 14:30/15:00
・大阪 3/12(土) 大阪BIG CAT 18:00/18:30
・名古屋 3/13(日) 名古屋ダイアモンドホール 14:30/15:00
・名古屋 3/13(日) 名古屋ダイアモンドホール 18:00/18:30
・仙台 3/26(土) 仙台誰も知らない劇場 14:30/15:00
・仙台 3/26(土) 仙台誰も知らない劇場 18:00/18:30
【SOLIDEMOオフィシャルサイト】
http://solidemo.jp/
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ライター
高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。