昨年の育成プロジェクト&オーディション「a-genic PROJECT」期間を経て11月に男女7人で正式に結成された、“avexのDNAを継承する新ダンス&ボーカルグループ”GENIC。彼らの待望のデビューアルバム『GENEX』がついにリリースされました! 新型コロナウイルスの影響でリリースに伴うツアーは中止になってしまうという悔しい状況にもなってしまいましたが、外出自粛の期間に溜めているそれぞれの思いも含めて、Zoomインタビューでいろいろと伺いました!
7人それぞれの“おうち時間”の過ごし方とは?
──緊急事態宣言で外出自粛が続く中、Zoomでのインタビューにお応えいただき、ありがとうございます。こんな状況ですが、今は皆さんどのように過ごしていますか?
宇井 歌とダンスの練習はもちろん、筋トレしたりもしてるんですが、最近は料理など、今まであまりやったことのなかったことに挑戦しています。オムライスと釜玉うどん、パスタなどに挑戦して、おいしくできました(笑)。
小池 歌やダンス、楽曲制作、ギターの練習などをしていて、最近は弾き語り動画をよく撮ったりしています。あとたまーに絵を描いてみたり、お料理をしてみたりという感じです。
──ダンスの練習は、自室だと大変な部分もあるのでは?
小池 そうですね。なので、体が固まらないような動き方をしています。ガッツリ踊ることはできないので、それこそ体幹トレーニングだったりアイソレーション(体の各部分を別々に動かす、部位ごとのトレーニング)だったりと、少ないスペースでもできることをやっています。
西澤 この自粛期間は普段見ないような映画やドラマを見たり、曲作りに生かせるようなインプットがすごく多くて、いろんなことにチャレンジしています。今までヒーローものとかはあまり見てこなかったんですが、Netflixの「THE FLASH」というドラマを見てみたらグッとくるセリフが多くて、曲のインスピレーションが湧いてきたりしています。
西本 僕もいろんな作品を見たり本を読んだり、ちょっと料理をしてみたりという感じです。最近はスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」を読み始めていて、面白いです。今まであまり本は読んでこなかったので、読んでみると面白いんだなと感じています。
増子 僕も、今までなかなか機会のなかった料理に挑戦したり、体がなまらないように走ったりしています。あと僕はもともと映画が大好きで、邦画を字幕表示で見て、「台本がこうなっていて、それを元にこう演技してるのか」というのを勉強したりもしてます。最近は堺雅人さん主演の映画を見ることが多くて、「ゴールデンスランバー」などはすごく素敵で、勉強になりました。
金谷 私も海外の映画やドラマを見ることが多いですね。あと体作りを気にかけていて、筋トレだけでなくプロテインなどをとって効果が上がるようにしています。プロテインにもいろいろ種類があって、今はアセロラ味のプロテインにハマっています。ちょっと酸っぱいんですけど、コラーゲンのサプリを入れると少し甘くなるので、オススメです。それからファッションがすごく好きなので、近くの本屋さんでたくさん雑誌を買って隅から隅まで読んで、気になったことがあったら書き留めたりして、自分磨きの時間を多く作るようにしています。
雨宮 僕はTikTokに毎日投稿しているので、基本的に毎日それ用の動画を撮ったり、楽器を弾いたりしています。今はピアノとギターとドラムを練習していて、この期間に上達できたらいいなと思ってます。
──この期間、メンバー間のコミュニケーションはどう取っていますか?
増子 やっぱりZoomでやりとりすることが多いですね。もうすっかりZoomerです(笑)。連絡やミーティングだったり、配信とかで集まるときは必ずZoomを使ってます。
──今はSNSをはじめいろんなツールが揃ってはいますが、やっぱり通常時よりは不便ですよね?
西本 はい、かなり(笑)。Zoomでコメント撮りをするときも誰かの画面が固まってたり、音声が途切れ途切れになってしまったりということがあるので。あと、なぜか画面越しだと話が入ってきづらいところもあって、やっぱり対面がいいなとは思いますね。
GENICを皆さんにお届けする、自己紹介となるアルバム!
──では、デビューアルバム『GENEX』について伺いたいと思います。まず初めてのアルバムが完成して、今はどういうお気持ちですか?
西澤 新しい宝物ができた感じです。
雨宮 「デビュー」という言葉がついたこのアルバムを出せて、やっとスタートに立てたんだなという思いがあります。
小池 今2人が言ってくれたような気持ちもありつつ、外出自粛期間の前に矢継ぎ早に作業を進めていて、自粛に入る前に完成できていたのがよかったという安堵の気持ちが今は大きいですね。完成していても延期という可能性もあったぐらいなので、待ってくださっている皆さんに届けられたことはうれしいですね。
金谷 結成が11月で今は半年経ったところなんですが、中止にはなってしまったんですがツアーが決まってたりとか、この短い期間でデビューが決まったり、オーディションから今までやってきたことをアルバムという形にできたことに、すごくありがたさを感じています。こういう状況だからこそありがたいなという思いと、やっとファンの皆さんの手元に届けることができるうれしさもあります。やっぱり初めてのことというのは本当に1回きりなので、今はとにかく完成してよかったなという気持ちですね。
西本 今はまだ現物が手元に届いてないということもあって、正直実感は湧きづらいところがあるんですが、先行配信されている曲を聴いたりしても、「ああ、始まったんだな」というか、「ここからだな」という感覚をすごく持ってます。
増子 僕は「デビュー」という言葉にはすごくこだわってしまいますね。もともと、デビューということを目標にして頑張ってきたこともあって、その言葉の響きがうれしいです。ただその反面、オーディションを通過できなかった人たちの思いも背負って、これから頑張らなきゃいけないんだなという思いもすごくあって、気が引き締まっています。
宇井 こうやってアルバムをリリースすることができたのも、自分たちだけでできたことではないんですよね。ファンの皆さんの応援だったり、スタッフの方々とか家族とか、いろんな人の支えがあってこそのアルバムだと思うので、そういうことも含めた、GENICの新たな一歩なのかなと思います。
──この『GENEX』というタイトルの意味というのは?
西本 「GENIC」と「EXPRESS」を合わせた言葉です。初アルバムと、中止になってしまったんですが初ツアーの開催ということを踏まえて、「全国にGENICをお届けします」という、僕たちGENICの自己紹介的な意味を込めたものです。このタイトルの案をいただいたときには、みんなで「素晴らしい!」ということで意見が一致しました。
──まずアルバム全体としては、どういう作品に仕上がったと感じていますか?
小池 GENIC1年目の代名詞になるようなアルバムになっていくと思うので、そういう意味では今回の11曲は振り幅も広くてそれぞれに全く違った曲が集まったと思います。ラップで攻めてるアップテンポの曲もあれば、しっとりとしたバラードもあったり、多種多様な曲が揃っていて、映像も盛りだくさんなので、今の僕たちを代表するような1枚になってるんじゃないかと思います。
金谷 結成してすぐに「SUNGENIC ep」と「MOONGENIC ep」というデジタル配信EPを2作出させてもらってるんですね。「SUNGENIC ep」はお昼、「MOONGENIC ep」は夜という、対照的なイメージの作品で。それを踏まえた上での今回の『GENEX』なので、その2作を聴いてくださっていた方々とか、昨年12月の「GENIC Premium Showcase 2019」を見に来てくださった皆さんには、思い入れの深い作品になってるんじゃないかなと思います。
西本 竜暉と呈が自分たちで作詞作曲した曲、メンバー全員で作詞をした曲とか、いろんな挑戦をさせてもらっているアルバムでもあると思います。
──今回、初めて「CD」という形になることについてはどういう思いがありますか?
宇井 今までは配信などで楽曲をお届けしてきたんですが、今回は初めてCDという形のあるものとして皆さんの元にお届けできることがうれしいという気持ちでいっぱいです。普段からSNSなどで、いろんな思いを言葉では伝えてきたんですけど、形のあるものとしては初めてなので。
メンバーそれぞれが「イチ推し曲」を解説!
──今回の収録曲の中で、まずは新曲の3曲について伺いたいと思います。収録順に言うと「FLY」ですが。
西澤 竜暉君と僕で作らせていただいた曲なんですが、アルバム全体を考えた時に、「ファンの人と一緒に盛り上がれる曲がほしいね」という話になったんです。ライブでファンの人との一体感を生めるような曲にしたいという思いから、「タオルを回せる曲を作ろう」というところで作り始めて、できた曲です。
小池 作詞・作曲・編曲が僕と呈のクレジットになってるんですが、呈が主に編曲をしてくれて、僕が作詞と作曲を主に担当しています。楽曲だけでなく歌詞も今までのGENICにないものにしたいと思って、ファンタジー的な内容というか、自分を卑下して感傷的になってしまいそうな気分を吹き飛ばせるような「憂い吹っ飛ばしソング」を書きたくて。その上で、タオルを回すというイメージが2人の中にあったので、ノリやすいリズムを呈のアレンジでいろんな楽器が盛り上げてくれる曲になりました。またその中で、メンバーが歌うことをイメージして、「ここは女子に歌ってもらおう」「ここはみんなで合唱的にウォウウォウしよう」とかいろいろ考えながら、2人で作っていった曲かなと思います。
──フェスとか、野外の開放的な場面に合いそうですよね。次は「BURNIN’ BURNIN’」ですね。
西澤 この曲は「KING OF DANCE」というドラマの主題歌で、GENICとして初めて地上波のドラマを担当させてもらうというもので、僕が作詞をさせていただきました。作詞をするときにドラマの台本をいただいて、「この物語に沿った歌詞を書いてほしい」と言われて、そういう経験は初めてだったんですね。台本を読ませてもらうと、ストーリーとGENICの状況でいろいろ重なるものが感じられたので、自分たちと重ねつつ、メンバーや自分の思いを乗っけて書かせていただきました。今まで、自分が書きたいように書くことがほとんどだったんですが、何かに沿って書くというのは初めてで、何度も見失いそうになったんですけど、そのたびに何度も台本を読み直して自分なりに噛み砕いて、書かせていただきました。
──そして、アルバムの最後となる「TOGETHER」ですね。
増子 この曲はデモ音源と与えられたテーマを元に、全員が歌詞を書いて提出して、それを竜暉がまとめる形で作った曲です。お客さんが聴いたときに、「どのメンバーがどの歌詞を書いたんだろう」とか「どういう気持ちを持って書いたんだろう」ということを思って聴いてもらえると、ライブでもすごく楽しめると思います。僕たちの等身大の歌詞になっているので、今の僕たちに一番近いものになってると思います。
──また、「月夜に馳せる」はバージョンが変わっていますよね。
小池 以前の「MOONGENIC ep」ではアコースティックバージョンになっていたんですが、今回は楽器でもさらに盛り上げていただいていて、曲の構成自体も変わって尺も増えています。僕が作詞をしたんですけど、歌詞も追加で書かせていただいていて。この曲は、今この状況でこそ分かる歌詞になってるんじゃないかなと思ってるんですね。もともとは恋愛をテーマに書いたんですが、よく噛み砕いて聴いてみると、離れているけどつながっているという、今のこの状況にすごく合ったものになってるなと思います。この新しいバージョンが、すごくいいタイミングで出せたなと。
──この状況になったからこそ、自分で書いた歌詞の新たな面に気づけたと。
小池 はい。最初は離れて過ごす恋人同士のことを書いていたんですが、僕は「好き」とか「愛してる」という言葉を直接入れるのはあまり使わないので、それが今回はそういう効果を生んだかなと思ってます。
──では、お一人ずつ全11曲の中での「イチ推し曲」を伺えますか?
宇井 私は「TOGETHER」ですね。どの曲にもすごく思い入れがあるんですけど、この曲は特に全員で作詞をして、みんなで携われたので、また特別な気持ちがあります。ファンの皆さんへの思いを歌詞にした特別な曲で、すごく空気が暖かくなるような感じの曲だなと感じていて、早くライブで歌いたいという思いがすごく強いです。
雨宮 僕は「SUN COMES UP」です。Da-iCEの工藤大輝さんが作詞・作曲してくださった曲で、僕らGENICの代表曲になっている曲です。初MVとか、TV出演してGENICをお披露目するのもこの曲で、「GENICというものを知ってください」という曲になってるのかなと思っています。歌詞もすごく前向きな内容で、いろんな場面で聴いていただきたいなというものになっているので、推し曲です。
金谷 「UPDATE」です。「HISTORIES」とどっちにするかすごく迷ったんですけど、「UPDATE」で。竜暉と呈君が作詞・作曲をしてくれた曲で、これからスタートラインに立ってどんどんアップデートしていかないといけないっていう思いが詰まった曲だなと思ってます。3月のYouTube生配信ライブで初披露したんですが、『曲調もカッコいいし、頑張ろう!という気持ちになりました』という感想をたくさんもらいました。GENICみんなでもっと大きなステージに立って、この曲を踊っている姿が想像できたりもするので、この曲を推したいです。
増子 すごく迷ったんですが、僕も「TOGETHER」がイチ推し曲です。ライブで歌ってるところを想像すると、「早くライブしたいな」だったり「早くファンの人と会いたいな」だったりということをすごく思います。歌詞もそうですけど、曲調もすごく僕の好みにハマってる曲です。僕のイメージでは、本編の最後かアンコールの最後に、ライブを作ってきたファンの皆さんと「また会える日まで頑張ろうね」と確認し合うような、温かい気持ちになる曲ですね。
西澤 僕は「BURNIN’ BURNIN’」です。音も歌詞も、そしてみんなの歌い方も、どこを探してもないような曲で、GENICの新しい一面というだけじゃなくて、新しいグループの感じを見せられる曲なんじゃないかなと思ってるんですね。この曲でパフォーマンスするGENICを見て、誰かに「何だこれ!? 新感覚だ!」と思ってもらえる曲だと思います。
小池 僕もすごく迷いますが……先ほど、自分が関わった曲のことはお話させていただいたので、「抱きしめたら」を推したいと思います。この曲調がホントに単純に好きというのもあるんですけど、歌詞も「月夜に馳せる」と一緒で、今の寂しい時間を埋めていくという内容にもなってると思うんですね。タイトルの通り、抱きしめて温めるみたいな包容力のある曲かなと思っているので、心が寂しくなるような昨今の日常を、この曲で少しでも埋めていただけたらなと思います。
西本 僕は、最近は「月夜に馳せる」をすごく推したくて。というのも、つい最近この曲が先行配信で聴けるようになったんですね。深夜0時に解禁になったんですが、ずっとリピートで聴いていたらいつの間にか寝ちゃったっていうぐらい、「寝れる」曲です(笑)。
増子 めっちゃ分かる(笑)。
西本 さっき、竜暉が言ってたようなことを僕もメッチャ感じていて、この曲もこういう期間だからこそ、受け取り方の違うものになったと思うんですね。元は遠距離恋愛だったり、その中で月の下でつながっているという思いの歌だったんですけど、今この状況で、ファンの人たちとつながれるものになったということをすごく思っていて。あと、一人ひとりの声がすごく映える曲になってるんじゃないかと思っていて、先行配信で聴いてから、改めてすごく好きになりました。
──ありがとうございます。全員分が出揃ったところで、「この曲は追加で語りたい!」という方はいらっしゃいますか?
増子 その他の曲も全部、メッチャ素敵です! それが言いたかっただけです!(笑)
宇井 私もいいですか? さっきもメッチャ迷ってたんですけど、「MOONLIGHT」もすごく好きです。この曲、すごくオシャレなんですよ! 曲名からも分かるとおり夜のイメージの曲で、オシャレなんですけど落ち着く感じの曲調なので、ちょっとしんみりした夜に気持ちを落ち着けるのにいいと思います。それから、さっきみんなが挙げたような他の曲とジャンルがかぶらなくて、そういうところも好きです。
-1st ALBUM “GENEX” [全曲試聴トレーラー]
またライブができる日には、GENICを“爆発”させたい!
──DVDとBlu-rayには映像特典も収録されますね。
西本 DVDとBlu-rayには「SUN COMES UP」と「抱きしめたら」のMVとメイキング映像、それと昨年12月に行った「GENIC Premium Showcase 2019」のライブ映像が入ってます。で、初回生産限定豪華盤には、「7 Stories」というインタビュー映像が入っていて、僕ら7人がGENIC以前の活動だったり、GENICとしてどうしたいか、この先の未来をどうしていきたいかということを、自分たちの言葉でありのままに語っています。今まで、こういうことを一人ひとりがそれぞれの言葉で話すという機会がなかったので、それが見られるというのは僕たち自身にとっても「こう思っていたんだ」ということを新しく知れる機会で、すごくいい作品になってると思います。ぜひ見ていただきたいですね。
──「初回生産限定豪華盤」はPHOTOBOOKも入ってますし、ファンならマストですね。先ほども話が出ましたが、ライブ映像として収録されている「GENIC Premium Showcase 2019」でのパフォーマンスは、今改めて見るといかがですか?
西澤 映像を見て、その頃の記憶を思い出したんですが、リハーサルの時とかステージに立つ前って、まだGENICが一つになりきれてない感じがしてたんですね。でも、実際のステージでのリハーサルをしたあたりから、少し変わってきた感じがして、そこからみんなの気持ちが同じ方向を向いた気がしたんです。僕はあのライブからGENICが一つになれたと思うので、僕にとってもすごく大切で、GENICにとってもすごく大事なライブでした。映像を見ると、自分でもちょっとジーンときちゃいます。
金谷 本当に、超全力だったなと思います。時間がない中で急いで振り入れをして自分たちのものにして、リハーサルを重ねて、「こういう企画をやれば面白いかな」とかもすごく考えて、短期間でみんなでものにしたライブだったんですね。すごくバタバタしてたのも、今のこの時期に見るとありがたいことだったなと思えます。この日はLINE MUSICで「SUN COMES UP」をたくさん再生してくれた方を招待して見に来てもらったライブだったんですけど、何度も繰り返し曲を聴いて準備してくださっていた方がたくさんいたので、思っていたよりも歓声がすごくて、圧倒されたのを思い出して、すごく楽しかった思い出が蘇りました。
──今はライブができない状況ですが、思いが溜まっている分、またできるようになったらどうしたいですか?
小池 今はライブがしたくてウズウズ状態で困ってるんですが、できた暁には、生でパフォーマンスを届けたいという思いが一番ですね。もう3ヵ月ぐらい、僕たちの歌ったり踊ったり笑ったりする姿を直接お届けするということができていないので、本当にできたら、会えた喜びを皆さんと分かち合いたいですね。僕たちが歌ったり踊ったりする姿に皆さんが感化されて笑顔になっている姿を、また僕たちも見たいという思いが素直にあります。
雨宮 ライブをしたいというのもそうなんですけど、「できるようになった」というのをファンの皆さんに伝えたいという思いがあって。ファンの皆さんからも、「ライブが見られなくて悔しい」という言葉をすごくいただいていて、できるようになったら、とにかく「ライブができる!」っていう思いをすごく伝えたいですね。
宇井 まずメンバーにもファンの皆さんにも会えてないので、今はすごく寂しいんですけど、ライブができるようになったらとにかく楽しみたいですね。メンバーのみんなにもお客さんにも「久しぶり!」って言って楽しみたいです。今の時期に「ライブがしたい!」って願ってる思いを、できるようになったライブにぶつけて、はっちゃけたいです!
西澤 今はこの自粛期間で、僕たちもファンの皆さんも、やりたいことをいろいろ我慢してる状態ですよね。その中でも僕たちは、またライブができた時にGENICの成長した姿を見せるという思いでそれぞれのおうち時間を過ごしているので、その時にはいい意味でGENICを爆発させたいと思っています。もうみんな引き金は引いた状態で、撃つ準備はできているので、とにかく成長したGENICの姿を皆さんの前で爆発させたいです。
金谷 私もライブがとてもしたいんですけど、ファンの皆さんと「会えましたねー!」って喜びたいです。あと、本当はやるはずだった場所でのライブをやりたいです。Live Circuitでもやるはずができなかった場所とか、「何年後にはここに立ちたいね」っていう目標もあるので、そのためにライブができる喜びを噛み締めながら、やるはずだった同じ場所だったり、近くの場所で多くの人にライブを届けられるように再チャレンジできたらいいなと思ってます。
西本 今だからこそ、普通に歌ったり踊ったりできることの喜びっていうのが、フツフツと沸いてきてる状態なので、ライブでは本当に「エラいこと」にしたいです。「こんなGENIC見たことない!」って言われるぐらい、僕たちの全てをさらけ出して、ファンの人たちもさらけ出して、コール・アンド・レスポンスとかもたくさんやりたいし、ライブができる喜び、見られる喜びを、みんなで分かち合いたいなって思います。
増子 僕たちGENICは結成からまだ1年も経ってなくて、グループで言えば0歳の赤ちゃんのようなもので、ライブというミルクをまだ飲んでないような状態ですよね。自粛期間にずっといろんな気持ちを押し殺して、それでもSNSとかで応援してくれるファンの方たちに、ライブができるようになったら感謝の気持ちを見せたいし、新曲を披露したりして楽しい思い出を作ってもらえるように頑張らなきゃなと思います。
──では最後に、デビューアルバムが出るこのタイミングで、改めて“今”の皆さんの目標を伺えますか?
増子 僕たちには「ドームツアー」という一番大きな目標があって、そこに至るまでの「デビュー」だったりとかっていう節目節目で、どんな活動をしていったらいいかとか、いろいろ模索しながら頑張っていきたいです。その上で、SNSとかもいろいろ流行っている中で、「TikTokにもGENICいる!」「ツイッターにも!」「TVでも!」ってなって老若男女に愛されるようなグループになりたいです。
西本 以前のインタビューで話させていただいた時から時間も経って、メンバーもすごくたくさんのことを経験して、でもその中でドームツアーという大きな目標はブレずにいます。国内ではそれを目標として、海外とかアジアにも進出していけるように、たくさんの方に愛されるようなアーティストになりたいという思いもあります。その中で今回、CDが発売されることになったり、ライブができない状況を踏まえて、今まで言っていたようなことの難しさも感じてはいるんですが、最終的な目標という部分はブラさずにやっていきたいです。そのためにも一つ一つ、目の前のことを楽しみながら全力でやって、GENICらしく乗り越えていきたいなって思います。
宇井 前にこうして取材を受けさせていただいていた時には、どちらかというとちょっと遠くの目標を言っていたと思うんですね。その時はこんな状況になるとも思っていなかったんですけど、今はホントにライブができるように、一人ひとり自分ができることを精いっぱいやり尽くして、近くの目標をそれぞれが達成しながら、メンバーもファンの皆さんも、みんなが再会できる時を迎えたいというのが目標です。
西澤 今この状況でライブ自体ができない中で、まずはこの状況が終息してほしいというのが一番強い思いです。でも逆に、今しかできないこともあると思うので、今できる方法を最大限に使って、GENICという存在をもっともっと多くの人に知っていただきたいなと思ってます。
金谷 今、終息後の「新しい生活スタイル」みたいなことが言われてはいますけど、やっぱり「音楽の力で誰かのためになりたい」という思いを抱えているアーティストはたくさんいると思うんですよね。でもこういう状況だとライブができなくて、悔しい思いは私も抱えているので、Zoomだったりいろんな形で、グループとして一つになって勇気や元気を届けられるようになりたいなって思います。今このタイミングで思うことは、初めてのツアーが中止になってしまったんですが、逆に言えば「初めてのツアー」はまだやっていないことになるわけで、これから再開できた時にはまずツアーを完走して一歩一歩みんなで上っていきたいです。
雨宮 現状、『GENEX』というアルバムを引っさげてのツアーができていないので、ツアーなりライブをやれるようになるまでに、ファンの皆さんの気持ち、GENICに対する思いというのを切らさないように、つなげていきたいなという気持ちがすごくありますね。
小池 みんながすごく大きな目標を言ってくれたので、僕は日々の目標を言わせていただきたいんですが、先ほども話に出た去年12月のライブ映像を見返していて、「あそこはこうしておけばよかった」とか「ここの歌はヤバいな」「ここのダンスはヤバいな」とか、今になってみるとやっぱりあるんですよね。でもそれも成長している証で、その感情がないと劣化・退化していく……そんな不首尾に終わるようなことにはしたくないので、みんなで努力し続けて日々の目標を達成して、大きな目標につなげていければと思います。
GENIC
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Debut Album『GENEX』
2020.05.27 on sale
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ライター
高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。