外出自粛を乗り切るためのプレイリスト! この機会に今までやってこなかった家の掃除、不要物の断捨離を行っているという人も増えているとのことで、今回はロマンポルシェ。をはじめ多方面に活躍する掟ポルシェさんに、「掃除・断捨離がガンガン進むユーロビート・プレイリスト」を選んでいただきました。さあ、激しいビートに乗ってガンガン進めましょう!
全部捨てちゃえ! な断捨離加速チューン!
あ~やることがねえ! どうすっかな、掃除か断捨離でもすっかな! でも、モチベーションが上がんねえんだよな~、ってそんなあなた! そうそこのANASTHASIA! そんなときはAVEXにおまかせください! 手前どもの豊富なスーパーユーロビート名曲の数々を聴きながらやれば、あら不思議! 掃除&断捨離が進んで進んでしょ~がない! 興が乗ってきてうっかりいるものまで捨ててしまいそうになる、そんなユーロビート・プレイリストでっす! お前もピカピカにしてやろうか!
1. VANESSA『CRAZY FOR YOU』(SEB VOL.7)
1988年、ユーロビートの元祖的レーベルTIME RECORDSから出た超マハラジャHIT。硬めのキックとガシ目のカウベル、チャラっとギターカッティングでフリードリンクフリーフード横目に気分はタイムマシンでナンパ箱 is Back!
2. Linda Ross『Bad Girl』(SEB VOL.6)
1990年。カコカコ言ってる印象的なカラミティクラッシュイントロの鳴り物が貴方の断捨離速度をチョッパヤに加速! どこに何をしまったかなんて関係ねえ! 全部捨てちゃえ! なくて困ったもんは後で買え!
3. MIKE HAMMER『DIVINE』(SEB VOL.1)
元祖ドラァグクイーンにして元祖PWLディスコクイーンにして元祖階段手すり舐め最低クイーンだったDIVINEの死後、イタリアのユーロのふるさとブレシア所在のTIME RECORD所属のマイク・ハマーが彼に全力で捧げたディスコ節。細切れボイスサンプルで掃除機自宅芋掘り&部分的に超キレイ!
4. Virgin 『All Your Love』(SUPER EUROBEAT HEISEI(平成) BEST ~PRODUCED BY LAURENT NEWFIELD WORKS 2 FOR TIME RECORDS~)
1991年、Giacomo Maioliniプロデュース、TIME RECORDS。SEQUENTIAL DRUMTRAKSっぽいキック+TR-909スネア+CR-78風ブレイクのドラムサンプル複数混声で91年最前線ダンスマシーン。もう掃除なんてやめてダンス・ダンス・ダンス! どうせ人んちのことだ、キレイでも汚くてもどっちでも可!
5. Gino Caria 『I Wanna Be Your Superman』(SEB VOL.11)
イタリア初期2大ユーロレーベルのうちのひとつA.Beat-C.の創設メンバーにしてTIME RECORDSでも裏方として活躍していたイタロディスコ&ユーロビートの歴史全部入り男。楽曲制作を手掛けると同時に歌も歌うが、この曲ではユーロ以外の何者でもないアツい歌声を聴かせる。多分雑巾絞りながら歌ってる。晴れ時々スモーク・オン・ザ・ウォーターなアウトロ聴いて壁という壁みんな拭いちゃう!
いよいよ終盤! 掃除の息抜きに最適な1曲も!
6. Marc B.『Won’t You Be My Lover Tonite』(SEB VOL.27)
え、またTIME RECORDSかって? よく気付いたな! それはどういうことかってえと我が国のユーロビートの父DJ BOSSさんによればこういうことみたいなんで、掃除の合間に読んどくことをオススメします!(俺も激しく参考にさせていただきましたすみません)
【エイベックスの原点!】SUPER EUROBEATの歴史にせまる!
https://avexnet.jp/column/detail.php?id=1000132
7. DAVE RODGERS『BEAT OF THE RISING SUN』(SUPER EUROBEAT presents DAVE RODGERS Special COLLECTION Vol.2)
初期にはTMNのMIXもやってたイタリアA.Beat-C.のユーロ職人Giancarlo Pasquiniの変名。朝日の当たる家的なアニマルズ的タイトルと曲調はまったく無関係で気が抜けない。間奏の泣きすぎなクラプトンギターでブチアガらないような奴は俺は嫌いなんだけど君はどうかな?
8. MIKE HAMMER『HEARTBREAKER!』(SEB VOL.110他)
1992年、TIME RECORDSよりの刺客。デンデーンデンデンデンデンデンデーン! のシンセフックで急速に偏差値下がった分だけ上がるマインド! 掃除の手を休めてカレーヌードル食べながら聴きたい! 平易な英語サビ+アイアイアイアイ! ブヒ上げ掛け声MAXで、あの、ホントは日本人なんじゃないの?
9. NIKO『NIGHT OF FIRE』 (SEB VOL.82)
1999年、オリジナル盤はイタリアのDELTAから。SEBのキリ番MIXで何度となく必殺技的に使用されてきた定番にして、HINOIチームwithコリッキー(長州小力)や頭文字Dでもおなじみの超有名和モノユーロ元ネタ。掃除のしすぎでこの時点で軽い腱鞘炎に。それも良い思い出に変わる日がやってくると思うの。
10. キーヤキッスぱにっく『私の彼は石油王(Y&Co.EURO OIL MIX)』(SEB VOL.210)
ギリ20世紀末の2000年、デカダンスを突き抜けた荒廃ユーロ無の境地。伝統と信頼のブランド横田商会による激烈パラパラマシマシリミックス。アルバム発売時渋谷マルイ前のバレンタインイベントに行って生キーヤキッス見てブチアガったのがまるで昨日のことのよう&死の直前走馬灯全速力グル回し系。断舎離し過ぎで気がつけば部屋に物が一個もない状態。床で寝るのも慣れれば平気。
……さて、家はキレイになったでしょうか? 「結局ユーロビート聴いて自宅で踊ってただけだった」というあなた! そうそこのANASTHASIA(T99)! ユーロビートに興味が出てきたらこちらもご一読ください! ユーロビート&avexはあなたを待っています!
『SEB VOL.250発売!ユーロビートもサブカルに!? DJ BOSS VS 掟ポルシェ スペシャル対談!』
https://avexnet.jp/column/detail.php?id=1000246
【掟ポルシェ公式サイト】
http://ginrame.com/
【掟ポルシェTwitter】
https://twitter.com/okiteporsche
【SUPER EUROBEAT(スーパーユーロビート)公式サイト】
https://avex.jp/eurobeat/
ライター
高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。