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Peach Tree Rascals

【Peach Tree Rascals】毎月1曲ずつリリースしてMVも制作するので、テレビシリーズみたいに楽しんでほしい

2024.04.10
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音楽
インタビュー
2月末に「HIGHWITCHA」、3月末に「Rendezvous」という新曲を連続リリースしたカリフォルニア出身のポップ・バンド、Peach Tree Rascals。連続リリースはこれからも続き、夏過ぎ頃にはそれらの曲を含めたアルバムのリリースを予定しているそうです。昨年には初の来日公演も実現させて好評を得た彼らに、メンバーのプロフィールに関することや、新曲のこと、アルバムのこと、日本への思いなどを伺いました!


移民2世の集まりということで、音楽的にも大きな影響を受けている!



──まずはお一人ずつ、自己紹介をお願いします。お名前と担当パート、そしてバンドの中での役割を教えていただけますか?
 
Isaac シンガー兼ラッパーのIsaac(アイザック)です。声をたくさん使うし、性格的にはチャーミングで、グループ内に光を当てる存在ですね。なかなか唯一無二の存在だと思います。
 
Joseph Joseph(ジョセフ)です。ギタリスト兼ソングライターで、最近はちょっとプロデューサー業にも手を染めている感じですね。グループ内では、シャイな役割です。
 


Dom Dom(ドム)です。シンガーと、プロデュースもやってます。物事を仕切るのがけっこう得意かなと思ってます。
 
Tarrek Tarrek(タレック)です。シンガーでソングライターで、楽器もちょこっとだけ弾くんですが、ホントに赤ちゃん程度の腕しかないので、音楽のアイデアがあったらJosephやDomのところに持っていって、大人っぽいサウンドに発展させてもらってます。
 
──それぞれ、音楽的に一番影響を受けたアーティストは?
 
Isaac 一番はケンドリック・ラマーですね。
 
Dom スティービー・ワンダーです。
 
Joseph ビートルズですね。
 
Tarrek ジャスティン・ビーバーかな……一つには絞れないんだよな……じゃあ、やっぱりマイケル・ジャクソンで!
 
──「Peach Tree Rascals」というバンド名の由来は?
 


Isaac 結成してから6年ぐらい、一緒にやってたんですけど、最初はリリースは特にしてなかったんです。自分たちが完璧だと思えるようになるまでは、曲をシェアしないでいようと思ってたんですが、「よし、ようやく納得いけるレベルの曲ができた」って思った時に、実はバンド名がないっていうことに気づいて。そこから1週間ぐらい、グループチャットでお互いに「これはどう?」「この名前は?」って提案し合ってたんです。そこで、今日はいないんですがビジュアル担当のJorge(ジョージ)が、「“Peach Tree Village”はどう?」って提案してきて。でも僕は「“Village”はちょっと違うな」って思ったので、代わりに「“Village”じゃなくて“Rascals”は?」って案を出したんです。「“Rascals”っていう音の方がいいし、自分もよく使う単語だし、何かこっちの方が総合的に合うんじゃない?となって、Peach Tree Rascalsに決まりました。
 
──皆さんは様々な土地からの移民2世が多いとお聞きしていますが、そのことがバンドの音楽性に影響を与えている部分というのはあるんでしょうか?
 


Tarrek 確かに親が移民だということは、大きな役割を果たしていると思います。自分自身は子供の頃、家ではアラブの音楽がよく流れてたんです。あのメロディーや楽器の使い方は、その後の自分の音楽性に大きく影響していますね。ただ、音楽だけじゃなくて、親が移民ということで、決意という部分にも大きく影響があると思っていて。というのは、やっぱり僕らの親たちは、子供たちの未来を思ってこそ、いろいろ犠牲を払って、アメリカに住むっていう決断をしたわけです。それをずっと見て育っていくと、その決意が伝わってくるんですよ。だから自分もそうですけど、全員同じようなモチベーションを持って、バンド活動をしています。それも仕事ぶりに影響してくると思いますね。
だからPeach Tree Rascalsが成功を得ることによって、自分たちだけじゃなく自分たちの家族だけでもなく、その家族の元の国にも何か還元できるようにっていう思いが強いですね。だから、サウンドだけの問題じゃないです。
 
Isaac 確かに音楽だけじゃなくて、「夢を見る」ということも含まれるんじゃないかと思いますね。僕らの親がもし普通の一般的なアメリカ人だったら、もっと一般的な仕事を選んだと思うんですよ。だけど、僕らの親も夢を見てアメリカに来たってことで、自分たちもその夢の産物なわけです。そうすると、狭い視野じゃなくて、もっと広く物事を見て、地平線の向こうにもいろんな可能性があるんじゃないかなって、親のおかげで見えてくるようになったんだと思います。
 
──そのようにバックボーンが異なる5人が集まって、もう長くバンド活動をしていて、家での生活習慣とか違う部分とかもあったりすると思います。そんな5人がバンドとしてうまくやっていってる理由とか秘訣みたいなものってあるんでしょうか?
 
Isaac 僕らはバンドを結成する前から友達だったんですよ。だからバンドとして音楽を始める前も、毎日学校が終わったら集まったり、週末も集まったりしてたんです。だから本当にお互いのことも性格も知り尽くしてるっていうところがあります。だから、バンドとしても楽に過ごせてるのかなって思いますね。One Directionなんかもそうですけど、テレビのオーディション番組なんかで全然それまで関係性がなかった人たちを3~4人集めてグループにするっていうのとは、僕らは全然違うんですよね。友達から始まってグループを結成しているので、そういう意味でもお互いのエゴは忘れて、バンド活動に集中しています。
 
──そのキャリアの中で、2019年に「Mariposa」がTik Tokをきっかけにヒットしたことでいろんな変化があったと思うんですが、実際にはいかがですか?
 


Tarrek そうですね。あれだけのヒットが生まれて一番変わったことは、やっぱり多くの目、多くの耳が自分たちに注がれたということですね。音楽業界で僕らに関わりたいという人たちがいっぱい出てきて、それにどう対処するかというのが一番のポイントでした。それまでは自分たちだけでやってたのが、マネージャーがついて、ビジネスマネージャーもついて、エージェントもついてという感じになりました。ビジネス面については、それまであまり経験がなかったので、僕らもよく理解できていなかったところもすごくありました。「Mariposa」のヒットの後数年は、ずっと勉強でしたね。やってみてダメだったこと、成功したこと、新しく知ったこと。いい人もいれば悪い人もいるし、悪い経験もあったりもするけれどもそこから立ち直って……という日々を送ってきました。
 
 
日本公演ではすごく感激した。早くまた日本に戻りたい!
 
 

──では、先日リリースされた「HIGHWITCHA」という曲についてお聞きします。この曲のテーマや、創作のきっかけになったことについて教えていただけますか。
 
Isaac この曲は、愛する人と一緒に、本当にリラックスしてゆっくりするということ。人生の美しいものを、しっかりと感謝の気持ちを持って楽しむということについて歌っています。Domがビートを作ったんですが、僕らの曲作りは、まずビートから始まるんです。しっかりとしたビートが決まっていることもあれば、アイディアの破片から始めることもあるんですが、それに即興でメロディーをつけていって、そのメロディーがよければ、今度は歌詞を作って、それで曲になるという形です。だから、完成までには1年ぐらいかかりました。
 
Tarrek そう、Isaacが言ってたように、本当に自分の目の前のことをしっかりと楽しむ、そういう余裕を持とう、っていう内容です。人生そのものを楽しむというか。僕らは1年ぐらい曲をリリースしていなくて、そこからの最初のリリースということで、今回は今までの曲よりシンプルな曲がいいなと思っていました。だからちょっとイージーなテンポから入っていけば、みんなも聴きやすいかなと思ったんです。歌詞の最初が「久しぶりだね」と始まるのも、自分たちの心情と重ねました。今までは1年も曲を出さないなんてことはなかったので、この曲を通して、今の自分たちの状況なんかを皆さんに伝えたい、聞いてもらいたいという気持ちがありました。
 
──タイトルの「HIGHWITCHA」という言葉は、スラングか何かなんでしょうか?
 
Tarrek 「HIGHWITCHA」は、若者が使う口語体の言い回しです。元は「High with you」なんですけど、ババッと詰めて言うと「Highwitcha」になるんです。意味は、ハイな気持ち、明るい感情を一緒に体験したいという、そういう願いが込められています。
 
──その次、3月末にリリースされたばかりの「Rendezvous」という曲はいかがですか?

 

Joseph 僕はだいたいギターで曲作りをするんです。ギターって魔法っぽいというか、ごまかしがきかないところが素晴らしいなと思っていて。この曲を作り始めて、ちょっと1回放置してたんですが、数週間後にもう1回聴き直したら「いや、これはちょっといいかもしれない」って思ったんですね。そこから歌詞をちょっと紡いで、7割ぐらいできたところで、プロデューサーで友達のAndre Samuel Harsvikのところに持ち込みました。僕自身は「こういう方向性にしたいな」という思いがあったんですが、彼はそれを360度変えてしまいました(笑)。でも、想像よりも遥かにいい曲になっていたので、これこそがコラボの賜物だよねという思いを新たにしましたね。自分の持っていたものと全然違うものにしてくれるというか、自分の想像を超えるものを提案してくれるからこそ、コラボというのは素晴らしいんだなと。
 
──これらの曲も含めて、夏にアルバムを計画されているそうですね。どんな作品になりそうでしょうか?
 
Isaac 2月から7月にかけて、毎月1曲ずつリリースしていって、それが真夏か……ちょっと過ぎたかぐらいの時期に、一つのプロジェクトとしてリリースする予定になっています。1曲ずつリリースしていくのは、1曲ずつじっくり皆さんに聞いてもらいたいという理由からです。それがアルバムというプロジェクトとしてまとまった時に、例えば曲順だったりアートワークも含めて、全てが判明するという仕組みです。
 
Tarrek 今までにも、1曲ずつリリースしてきた時期もあったんですが、ある時、いくつかの作品を一度にリリースしてみたんです。そうしたらちょっとしっくりこなくて。だからこそ、今回は1曲ずつリリースするようにしました。僕らのディスコグラフィーを見てもらうと、基本的には1曲ずつリリースしてるんですが、全体には何となくゴチャゴチャしてる感じがあるなと思って。だから今回のようにひと月ごとにリリースして、最後に一つのプロジェクトとしてアルバムがリリースされることによって、その全貌がキチンと分かるんじゃないかと思います。単独の作品が集まることによってアルバムという別の作品になることで、それぞれの曲を2回捉えてもらえるんじゃないかなと。
また、各曲のMVも制作するので、それはテレビシリーズみたいに楽しんでもらえるのではと思います。週1回放送されるドラマを、毎週楽しみにして見る人もいれば、全部終わった時点で一気に見る人もいますよね。それと同じように、曲がリリースされるごとにチェックしてもらってもいいし、アルバムにまとまった時に聴いてもらうのもいいかなと思ってます。
 
──昨年には来日公演も行われましたよね。ライブの時の印象、また日本の印象はどうでしたか?
 


Joseph ライブの時にミート&グリートもあったんですが、そこに来てくれたファンの人たちは本当に僕らに敬意を持っていて、人柄もよくて気遣いもありました。プレゼントだったりサイン入りのお手紙をもらったりして、すごく心を打たれました。ただ、ライブの時に驚いたのは、演奏中はすごく静かに、誠意を持って聴いてくれてるんですが、曲が終わるとものすごくラウドになるということでした。その対比にはすごく驚きましたし、ものすごく感激しました。
 
Isaac ライブの時に素晴らしいなと思ったのは、本当に皆さんが心の底から音楽を楽しんでいて、さらにその音楽を作った僕らに敬意を示しているということがすごく伝わってきたことでした。アメリカのお客さんの楽しみ方とはちょっと違っていて、僕は日本のそういう感じがすごく気に入りました。
 
──また日本で皆さんのことを見たいと思っているファン、これからリリースされる曲を楽しみにしてるファンも多いと思います。最後にお1人ずつ、日本のファンにメッセージをいただけますか?
 


Isaac ありがとうございました。日本のファンのことが大好きなので、早く戻ってきたいです。日本は本当に大好きな場所の一つで、皆さんにはすごく感謝しています。
 
Dom みんなのことが大好きで、明日にでもまた日本に戻りたいぐらいです。
 
Tarrek 皆さんのことを愛してます。本当に応援してくださってありがとうございます。早く日本に戻りたいと思っていて、まだ日程は出てないんですが、もう少ししたら、いつ頃行けるかを検討し始められると思います。僕もDomと一緒で、明日にでも戻りたい気持ちです。
 
Joseph 本当に皆さんに感謝しています。日本のことが大好きですし、敬意も感じています。日本は本当に世界の中でも一番好きな国の一つですし、早く戻りたいです。
 
──日本で皆さんに会える日を楽しみにしています。ありがとうございました!
 



「Rendezvous」
2024.3.29 デジタルリリース





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高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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