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【Peach Tree Rascals】アルバム『Love, The Rascals』はファンへのラブレター

Peach Tree Rascals

【Peach Tree Rascals】アルバム『Love, The Rascals』はファンへのラブレター

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今年、連続で配信されていた楽曲が中心のアルバム『Love, The Rascals』をリリースしたPeach Tree Rascals。サンノゼを拠点に、さまざまな土地からの移民2世を中心に構成されていて、昨年の7月には初来日も果たしている5人組。「好きな人に贈るミックステープ」というコンセプトで制作されたというアルバムは、彼ららしいリラックス・ムードに満ちています。そんな彼らに、アルバムのことや今後のことなど、いろいろお聞きしました!

『Love, The Rascals』は、僕らからファンの人たちへの贈り物!

──皆さんには今年4月にお話を伺って以来、半年ぶりぐらいになりますね。お久しぶりです。

Tarrek(タレック) はい、覚えていますよ。またお会いできて嬉しいです。

──今年の夏はどう過ごされていましたか?

Tarrek 今年の夏は、初めて北米ツアーをやったんです。みんなでバンに乗って全国を回って。

Isaac(アイザック) 27日間の間に19公演をやって、それで『『Love, The Rascals』の全体的なプロモーション期間が終わりを迎えました。すごく疲れたけど、北米ツアーは初めてだったので、北米のファンのみんなに初めて会えたのはすごく嬉しかったですし、大変だったけどやった甲斐があって、充実した夏になりました。

Joseph(ジョセフ) で、夏の終わりにはサンノゼの自分たちの家に戻って、そこでまた疲れを癒して家族に会えたのがすごくよかったですね。

──一般論として、長くツアーに出るといろんなアクシデントがあったり、時にはメンバーの中がギクシャクしたりということもあると聞くんですが、皆さんはどうでしたか?

Tarrek 5年間一緒に住んでいたし、友達としてはもう10年の付き合いがあるから……

Isaac 10年“以上”ね。

Tarrek そうそう、10年以上。しっかりコミュニケーションして意志の疎通を図れるし、言い争いをしたりとかはないですね。意見が合わないことがあったとしても、それがケンカにつながるようなことは全然なかったです。

Isaac バンドの中に問題児がいないですからね。暴力的なヤツもいないし、攻撃的だったりケンカっ早いヤツもいなくて、みんな穏やかでいいヤツばっかりだから、ちゃんと話し合いで物事が解決するんです。

Dom(ドム) 幸い、コンサートに関しても特に大きな問題はなかったですしね。

Tarrek 全てスムーズに進んだよね。あと、とにかく移動が多くて疲れてたので、何かあってケンカしようと思っても、疲れてるからそれよりも寝たくて。だから特に問題はなかったです。

──まず今回のアルバムタイトル『Love, The Rascals』ですが、どういう意味合いなんでしょう?

Isaac 長く応援してくれている自分たちのファンへのラブレターという思いで、このタイトルをつけました。収録されている一つ一つの曲が、それぞれみんなへの思いを込めて綴った歌になります。

──当初は「真夏かちょっと過ぎた頃にリリースしたい」というお話だったと思いますが、少しずれたんですね。

Isaac そうですね。どうして遅れたんだっけ?

Tarrek もともとは8月を予定してたんですけど、ツアーなどの日程と重なったせいもあって。やはりツアー中はツアーに専念したかったんです。他のことがあるとツアーに専念できないのでので、一度サンノゼに戻って、みんなが落ち着いてからの方がいいだろうということで、このタイミングになりました。

──今年、毎月配信リリースされていた曲がメインで収録されていますが、収録順も含めて、全てアルバムを意識してのことだったのでしょうか?

Isaac 当初は配信リリースの順番に収録する予定だったんですが、その後曲順を見直してみたところ、「この曲の後はこの曲がいいよね」という感じで曲のつながりというものを意識して、ちょっと見直しました。

Tarrek 「毎月リリースして、最終的にアルバムにしよう」というプロジェクトが立ち上がって、その段階でまだ書いていた曲もあったし、そこからさらに作った新曲も出てきたんですね。当初、前半にこれをこういう順でリリースしようと考えていたものが、別の曲ができてきたりして、結局は全部リリースの順番通りにするよりも、こういう流れの方がもっといいよねというようなことを考えて、自分たちにとって最善の流れを優先して、曲順を決めました。

──そういう意味では、最初の段階で「アルバムをこういうものにしよう」とか「こういう感じで作ろう」というような考えはあったんでしょうか?

Isaac 最初は、自分たちが一番強いと思う10曲を集めて、アルバムとして出そうという発想だったんですね。

Tarrek 僕らにとって2023年は、何も曲を発表していない1年だったんです。2018年からいろいろな音楽をを作って曲を出し続けていたんですが、2023年だけは何も発表していなかったから、2024年はとにかく曲を出し続けたいという思いがすごくあったんです。だから年の頭から、とにかく自分たちの自信のある曲をどんどん出していこうと。そして最終的に、年の終わりぐらいにアルバムとしてまとめようという計画で進めていたんです。初めのうちはそういうざっくりした感じでやっていたんですが、いろいろな曲が上がってきて全体像が見えてくる中で、もっとビジョンがハッキリしてきて、並べていくと、「あ、この曲とこの曲のこの流れはこういう感じでできていくね」という感じで、アルバムの全体像が見えてきたという感じでした。

Jorge(ジョージ) 初めは、自分たちの曲をとにかくリリースしたくて、もうこれ以上待てないねという感じだったんです。

Tarrek 要は、「アルバム全体としてこういうものを作ろうね」とじっくり考えて待つよりも、いい曲からどんどん出していこうという気持ちで、まずリリースしたところから始まったんです。

──最終的にこの10曲という形に決まったわけですけが、出来上がってみると、どういうアルバムになったと思っていますか?

Jorge ファンの人たちに、僕たちからの贈り物を受け取ったような気持ちにさせられる作品に仕上げられたと思います。兄弟でも友達でも、大好きな人でも、奥さんとか旦那さん、誰でもいいんですが、愛してる人に対して、頑張って時間と労力をかけて一生懸命作ったミックステープみたいな。「愛する君へ」みたいなタイトルを書いて「はい、どうぞ」みたいな感じで、すごく思いを込めて作ったものができたかなっていうのが、僕の個人的な気持ちです。

──通して聴かせていただくと、すごく居心地の良さが感じられます。前回、「HIGHWITCHA」についても「リラックスしていられるということがテーマだ」と伺ったと思いますが、やはりそれは、皆さんが曲を作る一番のテーマでもあるんでしょうか。

Isaac 自分たちが曲を作ると、自然とそうなるという感じで、意識しているものではないんです。曲を作れば作るほど、多くの人から「君たちの音楽からはこうすごく懐かしい感じだったりとか落ち着く感じ、リラックスできて心地いい雰囲気をすごく感じる」という風に言ってもらえます。おそらく、自分たちがこういう曲、こういう音、こういうバイブスが好きと思って作った結果、自然とそういう風になるもので、意図して狙ってそういうものを作ろうと思ってるわけではないです。できたものに関しては、それを世に出して、いろいろな人がいろいろな受け止め方をすると思います。少なくとも、それがすごくポジティブなものであれば、どんな受け止められ方をしようと、僕たちもそれでいいんです。

Tarrek 自分たちの音楽に共通する大きなテーマとして、歌詞にしても音楽にしても、自分たちにとっては音楽というものが自分たちのためのセラピー、癒しだったりするんです。自分たちが経験したいいことも悪いことも大変だったことも、すごくうれしかったことも踏まえて、自分たちの曲を作るわけですが、その曲のおかげで「ああ、全て大丈夫なんだ。全部オッケーだ」と思えるように書いているというところが、すごくあるのかなと思っています。

あの“大作映画”に僕らの曲を使ってもらいたいんだけど、ツテないかな?

──10曲のうち、配信リリースされた曲は7曲で、初収録の新曲が3曲ですね。この3曲が、7曲連続配信している間に新しくできた曲なんですか?

Tarrek 3曲のうち2曲は、今年書いてレコーディングして完成させたものなんですが、「House Of Blues」という曲だけは、実は5~6年前に書いた古いものなんです。寝かせてあったんですが、この曲順の中にすごく馴染むんじゃないかなと思って、入れました。

──勝手な推測で、1stアルバムということで、何らかの形で「Mariposa」が収録されるのかなと思ったんですが、入っていないですね。

Tarrek 今回のアルバムを1stアルバムと認識する人たちも多いと思うんですが、僕たち自身としては、これは僕たちの正式なデビューアルバムではないと思ってるんです。だからデビューアルバムっていう形では、来年にも、ちゃんと出したいなと思っているんです。

Joseph 「Mariposa」は5年前の曲なので、今の自分たちが作っているものとは、ちょっと分けたかったんです。

──1stアルバムではないというのは、今回は「この企画から生まれたアルバムだから」という感じなんでしょうか?

Isaac これは、自分たちが思い描いた「プロジェクト」でもいいし、「コンピレーション」でもいいし、「ミックステープ」でも何でもいいですし、それこそ「アルバム」と呼んでもらってもいいんですが……実際、SpotifyとかApple Musicみたいなデジタル・プラットフォームで聴く時には、きっとこれは「アルバム」として表示されると思いますし。ただどんな形であれ、みんなには僕たちの曲を聴いてほしいので、そこはどうでもいいんです。ただ、正式なデビューアルバムについては、まさに今、それに向けて取り組んでいる最中で、来年の夏の終わりか秋ぐらいのリリースを目指しています。

──ではお一人ずつ、アルバムの中でオススメの曲、お気に入りの曲を教えていただけますでしょうか?

Isaac 僕が一番好きなのは「Oliver」という曲です。子供の頃に大好きで、家族でドライブした時に親にお願いしてかけてもらうような感じの曲だなと思うのと、自分の大好きなアーティストが参加してくれているところも、すごく気に入っています。

Dom 僕も「Oliver」ですね。ずっとずっと頑張って作ってきて、こうやって形になったということが、とにかくうれしいですし、「やっとリリースできた」という思いもすごくあります。サンプルも途中でやり直さなきゃいけなかったり、いろいろ学びも多くて、すごく自分たちにとって思い出のある曲です。

Tarrek 僕は「Rendezvous」ですね。何とも居心地のいいサウンドなんだけど、そこにちょっと情熱とか熱さも感じるという、その両面がすごくうまく出ていて、すごく好きです。あとMVもすごく出来がよくて、自分たちがこれまで作ってきた中でも、最高の曲の一つだと感じています。

Joseph 僕は「Cigarettes」です。これは本当に個人的な思い入れがある曲で、実は父親に対する自分の思いを書いた曲なんです。父はアルツハイマーで。今年他界してしまったんですね。自分の親を失ってしまうことはものすごく怖いんですが、でもそれは生きていれば誰もが通らなければいけない現実なんだということを受け入れる、そんな思いを綴った曲です。

Jorge 僕が選ぶのは「Airplane Window」です。すごくクールな曲だと思うし、Isaacが歌っているバースが特にすごくて、彼のすごく生々しく、そのまま歌っている感じがすごく好きで。ただ、どの曲もすごくいいところがいっぱいあるので、1曲だけ選ぶのは難しいですね(笑)。今回のプロジェクトは、特そういったいろいろな思いの詰まった曲がいっぱい入っています。

──この「Airplane Window」についてお聞きしたかったんですが、配信でのジャケットというか、サムネイルで飛行機の窓から見えているのって、富士山ですよね?えっと、どうしてそうなったのか。

Jorge 実はあれは、アメリカ版とは違っていて、日本のファンの方向けに特別に作ったバージョンなんです。僕はそんな感じでいろいろなカバーを作るのがすごく好きで、その中で日本のファンに向けて作ったんです。

Tarrek ツアーで日本に行って、ちょうど日本から発つ時に、飛行機の窓から富士山が見えて、その光景がものすごく素敵だったんです。その時に撮った写真を見せて、参考にしてもらいました。

Isaac 日本にはまたすぐにでも行きたいですね。まだ具体的な予定はないんですが、アルバムも出たし、行く機会があればと期待しています。日本のことがすごく大好きなので。

──待っているファンも多いと思います。今はアルバムのプロモーションだったりが多いかと思いますが、これからグループとしてでも個人としてでも、やってみたいこと、トライしてみたいと思っていることは?

Isaac もちろん、それぞれグループとしても個人としても、今後成し遂げたいゴールというものはありますが、その中でたぶん、みんなの意見が一致すると思うのは、自分にでき得る最高の自分を目指して、これからも頑張っていくこと。アーティストとしてこれからも成長を続けて、自分たちがたどり着ける頂点にたどり着いて、力を発揮できるようにこれからも頑張ってい来たいということです。そのために一生懸命やるし、こうした大きなチャンスを無駄にせずに、取り組んでいきたいと思います。

Dom まだやっていないことがいろいろあるから、どんどんやっていきたいよね。

Tarrek 大作映画に僕たちの音楽が使われたらいいな。

Isaac そうそう。『シュレック5』に僕たちの曲を使ってもらいたいんです。皆さんはきっと製作会社にコネクションがあると思うので、ぜひ僕たちのことを推薦してください。

──実現することをお祈りしております(笑)。では最後に改めて、日本のファンの皆さんにメッセージをお願いできますか?

Isaac 僕らの音楽を聴いてくれているファンの皆さん、みんなの応援に、本当に心から感謝しています。みんながアートに向けて、すごく献身的に応援してくれて聴いてくれることで、僕らがつらい時も支えてくれていることに、感謝の気持ちでいっぱいです。みんなにもこの新しいアルバムを聴いてもらって、充実感とか情熱、落ち着き、リラックス、そんな気持ちを感じてもらいたいです。また日本に行くのを楽しみにしています。

Joseph 日本のみんな、いつも愛を送ってくれて、応援してくれてありがとう。みんなのメッセージはちゃんと見ています。また日本に行くのを楽しみにしています。大好きだよ。

Tarrek 日本のみんな、本当に応援してくれて、そしてライブにもミーグリにも来てくれて、たくさんプレゼントをくれたり、愛してくれて、ありがとうございます。また行くのを楽しみにしています。今回のこのプロジェクトが、僕たちの音楽を通して、とにかく一番いい自分を表現できるように、背中を押してくれるものになってくれたら、すごくうれしいです。愛してるよ、ありがとう。

Dom 日本に本当に行けたというだけでも本当に信じられないし、他のみんなが先に全部言ってくれましたが、日本の皆さんのことがすごく大好きで、また日本に行ってファンのみんなに会って、みんなのエネルギーと愛に触れたいと思います。それがすぐにでも実現したらいいなと思っています。

Jorge 僕からのメッセージは、皆さん、自分の周りの人に対して、愛していることやすごく思っているということ、大事にしているということを、言葉にして伝えてほしいということです。周りのいろんな人に、愛をたくさん広めてください。愛と思いやりで、自分の周りの世界をいっぱいにしてください。皆さんが僕たちのことを知っているということが信じられないですが、でもすごくうれしいし、ワククワクさせてもらえます。僕たちの音楽に込められたメッセージ、ラブ&ハッピーのメッセージが多くの人に届いていることで僕たちもハッピーに思えるし、すごく誇りに思っています。

──またお会いできる日を楽しみにしています。ありがとうございました!

『Love, The Rascals』
2024.11.08 デジタルリリース

 

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高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。