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グラビアデビューから舞台、バラエティ出演まで...今大注目の立野沙紀 (劇団4ドル50セント)に直撃インタビュー!

2020.11.18
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インタビュー
劇団4ドル50セントの一員で、今年は「週刊プレイボーイ」や「ヤングマガジン」などのグラビアでも大活躍している「驚異の顔面偏差値」こと立野沙紀さん。女優としては11月25日から舞台「左ききのエレン ~横浜のバスキア篇~」に出演するほか、さまざまなカットが満載の2021年カレンダーも発売されたばかり。ますます活動の幅を広げている彼女に、それらの活動で感じたこと、そしてこれからやりたいことなどをお聞きしました!


「左ききのエレン」では自分と正反対の役にチャレンジ!

──今年も終わりに近づいてきていますが、みんながいきなり大変なことになった年じゃないですか。どう過ごしていましたか?

立野 今年からグラビアの仕事も始めさせていただいてたんですが、急にコロナで大変なことになって、4月・5月は本当に自粛期間で家から出なかったですね。6月あたりからまたグラビアのお仕事を復活させていただいていて、撮影現場とかは感染対策バッチリでやるようになりましたね。そんな中で一番コロナの影響を感じたのは舞台ですね。延期になったり中止になってしまったりして。



──ですよね。

立野 7月に劇団時間制作さんとのコラボ公演「大人になる、には」をオンラインでやらせていただいたんですけど、お芝居を配信でやるという概念がなかったんですね。でもコロナの中でも何とか公演を皆さんにお届けしたいということで、エンタメ界も負けじといろいろできるようになったのは、今になってみるとうれしいなって思いました。

──目の前にお客さんがいない状態で行うオンライン公演というのは、やってみていかがでしたか?

立野 お客さんの生の反応とか、それこそ笑い声とかも何にもない状態でやっていたので、やっぱりやりづらさはありましたね。

──逆にそこで得たものってありましたか?

立野 カメラ越しではあるんですけど、見てくれてる人はいるということを意識した上でやれたので、公演っていろんな形でできるんだなって思えましたね。会場に来られない方もいる中で、そういう方にも作品を見ていただけるということで、舞台関係者みんなの中で得るものがあったんじゃないかなって思いました。

──9月から10月にかけては舞台「キューティーハニー The Live 秋の文化祭!!!」にも出演されました。衣装も話題になってましたね。

立野 そうですね。すごく生地の面積が狭い衣装で(笑)、普段グラビアの時はスタイリストさんがいろいろやってくださるんですけど、あの時は自分でいろいろ工夫して、手探りでやっていたので、すごく達成感があったんです(笑)。「この子の衣装はどうやったら映えるんだろう?」ということを考えながらやってました。

──しかもけっこう動きの激しい舞台ですよね?

立野 そうなんです。ダンスもあるしゲームコーナーもあって、かなり体を動かすことがあったので、その中でいろんなことに気をつけながらやるのが大変でした(笑)。

──今回はキャンディクロー役ということでしたが、いずれはキューティーハニー側も演じてみたかったりしますか?

立野 やってみたいですね。私、すごく推しの子がいるんですよ。ラブリーハニーちゃんっていう金髪の子なんですけど、待ち受けにするぐらい好きで、いつかやってみたいと思うぐらいかわいらしい役で。実はセリフも全部覚えちゃってて、本番中は裏でずっと一緒にやってました。

──それは「狙ってるな」と思われてるのでは?(笑)

立野 いえいえ、全然そんなことないです!(笑) 崇拝してるからやってるだけで、狙ってるなんて全然ないです(笑)。

──そして11月25日からは「左ききのエレン」も始まりますね。

立野 はい、本当は4月にやる予定だった舞台で、最終稽古までやってたんですけど、公演の前日に中止になってしまって。それが11月に復活ということで、公演自体がなくならなくてよかったなと思って、やれることに今は喜びを感じています。



──一度、最終稽古まで高めたものがお預けになって、半年後にまた再開というのは、気持ちを戻すのが大変だったりしませんか?

立野 最初は思い出し稽古みたいな感じで、思い出すのが大変で(笑)。私の出番が後半の方になるんですけど、最初ダンスで登場するんですよ。そのダンスを思い出すのに精一杯でした(笑)。衣装もピンヒールだったり、作品の中で生着替えがあったりして、私の役はいろんなことをやるので、一生懸命思い出しながら本番に挑みます(笑)。

──どんな役柄なんですか?

立野 私の役は岸あかりちゃんというスーパーモデルなんですけど、全てが完璧で、ステージの上でもみんなから「キャーッ!」って言われるぐらい愛されているような女の子なんですね。でも、いざ舞台を下りたら周りに大変な思いをさせるような、おてんばでお騒がせガールな役どころになってます。主人公の朝倉光一君という子に恋をするんですけど、光一君の近くに行ったら肩にスーッと手を置いたりするような、ちょっと色っぽい女の子なんです(笑)。

──その役柄と自分の性格を比べると、どうですか?

立野 天と地ほども違います(笑)。私はどちらかというと人見知りで、お休みの時もインドアでこもっちゃう方なんですね。性格とかも真反対で。でも、わがままではあるけど光一君に恋した時のあかりちゃんがすごくかわいくて、「あ、やっぱり女の子だな」っていう一面もあるので、そういうところで似てる部分はあると思います。ただ性格は全然違うので、今までやってきた役の中では一番チャレンジな役どころではありますね。

──役への感情移入という点ではどうですか?

立野 性格が真反対ということで最初はちょっと苦戦してたんですけど、演出家のIZAMさんが色っぽい人で……何なら私よりも色っぽいので、IZAMさんから女性の色っぽさをいただいて(笑)、「こういう感じでやるんですね!」って感じで2人で一致団結してやってます


グラビアのお仕事も、だいぶ慣れてきました!

──さて、劇団4ドル50セントの劇団員になって4年になろうとしています。その中で、自分の中で成長できているなというのはどういう部分ですか?

立野 今年に入っていろんなお仕事をやらせていただけるようになって、ちょっと忙しい部分もあったりするんですけど……一昨年ぐらいに、「いつかこの雨がやむ日まで」という渡辺麻友さん主演のドラマにプラス、「夜明けのスプリット」っていう劇団の週末定期公演が重なった時期があったんですね。2つがかぶっただけでパニックになってしまって、自分の公演の初日にセリフをど忘れして大変なことになったことがあるんですよ。今思えば焦らなくてよかった頃にテンパってしまっていて、それを思うと、「あ、この数年でできる範囲が広がったな」と感じられるようになりました。一つ一つのお仕事はしっかりやってるんですけど、抜けるところは抜くようにして、自分で自分の調整ができるようになったのは一番の成長かなと思うようになりました。

──それに伴ってやれることの幅も広がったのでは?

立野 そうですね。自分の中でできる範囲も広がって、数年前だったら「もうできない!」ってなってたりもしたんですけど、最近は「もっと他のこともやりたい」とか意欲的になりました。



──劇団の一員としては、これからどうしたいというのはありますか?

立野 今は劇団としての活動があまりできてないんですけど、今は劇団員一人ひとりが個々でいろんなお仕事をいただいて、いろんなところで頑張っている中で、いつか本公演という形で集まった時に、今までできなかったことができるようになってたり、できることが増えていると思うので、もし次に本公演があるとしたら成長した部分をお客さんに見てもらえると思うんですよね。そうなれるように、今は一人ひとりが頑張るという感じですね。

──それぞれの成長した部分を持ち寄るというか。

立野 ホントに今はそれぞれがいろんなお仕事をいただいて頑張っているので、以前よりも大きなことができるんじゃないかと思います。

──劇団員で集まる機会もなかなかないですよね。

立野 そうですね。「大人になる、には」の時には岡田帆乃佳とか福島雪菜、中村碧十と一緒だったんですけど、他のメンバーとは会う機会がなかなかなくて。メンバーのSNSを見て「みんながそれぞれの場所で頑張っているんだ」と確認したりしてます(笑)。それだけに、今度集まった時はいろいろ変わっていると思うので、早くみんなで集まる機会があればいいなと思います。

──個人としては、女優として現状にどんなことを感じていますか?

立野 去年はお芝居に出る機会があまりなかったので、演技のスキルとかを伸ばしていきたいなと思ってます。劇団では強い女の子を演じることが多かったので、もっといろんな役柄を演じてみたいんですよね。そうなると場数というか、いろんな経験をさせていただけるように、自分自身がもっといろんなことを意識して、自分の実になればいいなと思います。

──「いろんなお仕事」という点で、先ほども出たように今年はグラビアでの活動が目立ちましたよね。けっこうな数のメディアに登場されていて。

立野 そうですね、今年始めたばかりなのにたくさん出させていただいて、本当にありがたいなと思ってます。最初は2月に「週刊プレイボーイ」さんに出させていただいて、9月には「ヤングマガジン」さんで週刊と月刊同時表紙というのもやらせていただいて。SNSのフォロワー数も格段に増えて、今まで私のことを知らなかったという方にもたくさん知っていただく機会ができたので、貴重な体験をさせていただいたなと思います。



──コンビニに自分が表紙になっている雑誌が並ぶ光景はいかがでしたか?

立野 地元のコンビニに行った時、チラッと見たら自分がいると「おお~!」ってなりますね(笑)。バレてないのに帽子をかぶってマスクも直したりして(笑)、「どう生活したらいいんだろ?」という異様な状況でした。ラジオ番組で一緒に仕事しているAKB48の大西桃香さんとか、以前に共演させていただいた俳優の山崎裕太さんとかも連絡をくれて、表紙を一番前にしてくださったりその動画を送ってくださったりして、すごくうれしいなとおもいます。反響もいろいろあって、やってよかったなって思いました。

──最初の撮影の時ってどんな感じでしたか?

立野 去年の11月ぐらいに撮ったんですけど、本当に緊張していて、これでもかってぐらいにガチガチでした(笑)。そのせいで表情とかも固くなってしまってたんですけど、周りのスタッフさんたちが本当に盛り上げてくださったんですよ。それこそいろいろ笑わせてくれたりして、いろんな表情が撮れて楽しい現場でしたね。最初、グラビアを始めた時は自分のスタイルにも自信がなかったので、「自分でいいのか」って思っちゃったり、水着になることに抵抗があったりしたんですけど、最初の撮影が終わった時には本当に楽しくて、「これからもやっていきたいな」と思えました。

──出来上がった誌面を見た時の感想は?

立野 すごくうれしかったです。最初、「25歳のツインテール?」っていう題名で出させていただいて、ディレクターさんからも「沙紀ちゃん、今回はツインテールで売ってくから!」っておっしゃってたんですね。だから私も「ツインテールがバズるのかな」って思ってたら、まさかのお尻がバズるという(笑)。「アレッ?」とは思ったんですけど、見た方たちがすごく食いついてくれて。それで誌面を見た時に「こんな風に評価を頂けるんだ」と思ったし、「自分、やれるじゃん」って思って、ポジティブな気持ちになれました。

──それはよかったですね。

立野 最初はコンビニで買ったんですけど、すぐ見たかったので隣のマンションの前で見てました(笑)。すごく怪しいですけど(笑)。



──ちなみに自分が表紙の雑誌も自分で購入したんですか?

立野 知り合いが3冊ぐらい買ってきてくれて、「あげるよ!」ってもらっちゃって。自分でも買いましたし、家には何冊もあって。この前、おばあちゃんに1冊あげました。

──喜んでもらえましたか?

立野 水着なのでちょっとアレかなと思ったんですけど、すごく喜んで見てくれたので、よかったです。普段、自分で買うのは恥ずかしいんですけど、表紙になった雑誌は記念に買いました。

──最初の撮影からちょうど1年経ったわけですね。もう慣れましたか?

立野 だいぶ慣れました! でも人見知りがすごくて、初めて会うスタッフさんとかだと緊張しちゃうんですけど、メイクさんとかといっぱいしゃべって自分なりに緊張をほぐして、撮影に臨むようにしています。


2021年カレンダーのオススメカットは?

──10月に発売された「FLASH」では「グラビア第七世代」の一人として紹介されていましたね。

立野 すごくうれしかったです! バラエティ番組を見るのがすごく好きで、EXITさんとかぺこぱさんとかお笑い第七世代の方々を「面白いな」と思って見てたら、今度は自分が「グラビア第七世代」に入れていただいて(笑)。「いいのかな?」とも思いますけど(笑)。



──年代も近いし、いずれ共演する機会もあるのでは?

立野 できたらいいですね! 今、ラジオでよゐこの有野晋哉さん、スピードワゴンの井戸田潤さん、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さん、フルーツポンチの村上健志さんがメインMCで出ている「オレたちゴチャ・まぜっ!」という番組に出演させていただいてて、これからバラエティの活動の幅もどんどん広げていきたいと思ってます。もし共演できたら「グラビア第七世代の立野沙紀です!」って言おうと思ってます(笑)。

──その番組では、けっこう大変そうですが……。

立野 そうなんですよね……(笑)。私、ありがたいことにけっこういじられるんですよね。私は「ヤンヤンガールズ」の一員で、リモート出演で今週の出来事を話したあとに「トップを目指せ」っていうコーナーがあって、そこで優勝すると次の週にスタジオに行ける仕組みなんですよ。そこではいろんなことをやりましたね……。うまい棒を3本早食いとか、ハロウィーンの時は仮装をしたりとかいろんなことをやってるんですけど、何とか食いついてます(笑)。

──テレビではTOKYO MXの「音ボケPOPS」という音楽バラエティに出演中ですね。こちらは?

立野 つい最近も収録に行かせていただいたんですけど、ゲストのアーティストとのトークがメインの番組なんですね。普段私が聴いている音楽とはまた違ったジャンルのアーティストの方とお会いできるし、ちょっとトークを回す機会もあったりするんですよ。中川翔子さんとかダイノジの大地洋輔さん、lolのhibikiさんとかいらっしゃる中で回すのはすっごく緊張するんですけど(笑)、すごく温かくてアットホームな現場で、楽しく収録させていただいています。

──いろんな現場でいろんな経験をされてますよね。そして、来年2021年のカレンダーも発売になりました。

立野 表情とかもそうなんですが、特に衣装に関してはスタッフさんから「沙紀ちゃんの着たい服を選んでいいよ」って言っていただいて、本当にこだわりを持って撮影させていただきました。自信、あります!(笑)

──衣装もかなりバリエーションがありますよね。

立野 カレンダーなので12ヵ月しかないはずなのに、なぜか28ページありますからね(笑)。ホントにボリューム満点でお送りできたかなって思いますね。



──月によって浴衣だったりと、季節感もバッチリですね。

立野 はい、グラビアでは水着がメインなので、ここでは服のカットも入れたいなと思って。普段、浴衣もあまり着てないし、花火とかもなかなかやらなくなってしまったので、こういう機会に「やりたいです」って言って入れてもらいました(笑)。

──特にオススメのカットは?

立野 7月の水鉄砲を持ってる写真が一番お気に入りですね。ホントにカメラマンさんに向けて撃っていて、小さい頃に戻った気持ちになって撮影しました(笑)。これを買っていただいた方は来年1年間を私と一緒に過ごしていただくことになるので(笑)、玄関のところとかに置いていただいて、月曜の朝とか「あー、今日も会社だ」とか「学校に行かないと」っていう時に、パッと見て元気になっていただけるといいなって思います。

──玄関と自分の部屋と、2組必要ですね(笑)。

立野 そうですね、トイレでもいいんですけど(笑)。

──では最後に、来年に向けての目標などを教えていただけますか?

立野 今年はグラビアをはじめとしてたくさんのお仕事をさせていただいた年でもあったので、来年はその経験をもっといろんなところで生かせるように、そしてさらに新しいお仕事をいただけるように頑張っていきたいと思います。そしてメインは劇団4ドル50セントでの女優業なので、その筋は変えずに、映像なども含めていろんなことにチャレンジしていきたいなって思ってます。

──先ほど話が出たバラエティ番組もですよね。

立野 そうですね! 私、目標にしてるのがイモトアヤコさんなんですよ。タレントをメインにしながら女優業もやられてるし、山に登ったり、この前はブルーインパルスに乗ったりもされていて、すごくカッコいいなと思うんですよね。自分もいろんなことにチャレンジして、いろんな人に感動を与えられるようなカッコいい女性になりたいなって思いますね。

──これから、さらにいろんなところで見られることを期待してます。ありがとうございました!


撮影 長谷 英史



立野沙紀(劇団4ドル50セント)
■Twitter:https://twitter.com/saki_tateno
■Instagram:https://www.instagram.com/saki_tateno/

舞台『ききのエレン ~横浜のバスキア篇~』
2020年11月25日(水)より
横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ ホール
https://www.4dollars50cents.com/news/detail.php?id=1086156

立野沙紀 2021年カレンダー発売中
https://amzn.to/2TuLjr4


レギュラー出演
MBSラジオ「オレたちゴチャ・まぜっ!」
https://www.mbs1179.com/ore/

TOKYO MX「音ボケPOPS」
https://s.mxtv.jp/music/otobokepops/index.html
高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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