Miyuuワンマンライブ「MANDARIN」8月31日&9月20日にワンマンライブを控えるシンガーソングライター・Miyuuが語る、これまでとこれから。
【Part 1:旅とインスピレーション】
──まずは、現在出演中の『朝だ!生です旅サラダ』でのイタリアの旅、お疲れさまでした!とても素敵な映像でしたが、実際に旅をしてみて、どんな時間でしたか?
Miyuu ありがとうございます!本当に濃い旅でした。イタリアは初めてだったんですけど、もともと都市ごとに国家があったからか、街によって全然表情が違って。2週間くらい滞在したんですが、毎日が新鮮で刺激的でしたね。どこを歩いても美術館みたいで、人も街もすごくあたたかくて、感動の連続でした。
──街全体がアートって、まさにイタリアって感じですね。印象的だった場所はありますか?
Miyuu たくさんあるんですが…(笑)全部は言えないので一つだけ。フィレンツェの街並みですね。普段あまりショッピングに夢中になる方じゃないんですけど、気づいたら「欲しい!」ってなってた(笑)。小道に入るとヴィンテージショップやアンティークのお店がたくさんあって、番組で訪れた「ブティック・ナディネ」ではバーバリーのジャケットに一目惚れしちゃって…撮影後にどうしても忘れられなくて、奮発して買っちゃいました(笑)。
──うわ〜、素敵な思い出ですね!ビンテージって、そのモノが歩んできた時間にロマンを感じますよね。
Miyuu そうなんです!30年以上前の服が、いろんな人と景色を見てきて、今ここにあるって考えると…なんだかグッときちゃいますよね。
──旅の中で、「この瞬間、曲にできそう」と感じた場面ってありましたか?
Miyuu ありました。ローマでのことなんですが、広場で朝市が開かれていて、実はその場所が昔“異端者”が処刑されていた場所だったんです。旅の前にアニメ『チ。』を観ていて、ちょうど地動説を信じた人たちの話だったので、リンクするものを感じて…。
今はにぎやかな朝市が開かれているけど、かつては真逆の空気があったんだなって思ったら、不思議な感情が湧いてきて。その夜、ホテルで歌詞の走り書きのような感じで感じたことをメモしました。
──歴史が積み重なった場所って、今と昔が重なってくる感じ、ありますよね…。
Miyuu 本当に。時間って不思議ですね。そういう時、言葉にならないんですけど、どうしてもその感情をとっておきたくて。曲として形に残そうと試みています。
──異国の文化や風景に触れて、アーティストとしての視点にも変化があったのでは?
Miyuu ありますね。たとえば、日本では「当たり前」のことが、海外だと全然違っていて。便座がなくてもそのまま使っちゃう文化とか(笑)。「こうあるべき」っていう固定観念が崩れて、自分の中の“自由”が広がっていく感じ。
旅をすると、他人軸じゃなくて“自分軸”で生きる大切さを改めて感じるんです。だから音楽も、もっと感情のままに、自由に表現していいんだって、背中を押される気持ちになります。
【Part 2:人生の転機(結婚について)】
──そして、結婚おめでとうございます!SNSでも話題になっていましたよね。
Miyuu ありがとうございます!Instagramで報告したときは、ほんとにたくさんメッセージをいただいて…。いつもの投稿の何十倍ものリアクションがあって、びっくりしました(笑)。『旅サラダ』でもお祝いしてもらって、あたたかい気持ちになりました。
──生活に変化はありましたか?
Miyuu 劇的に変わったわけではないんですが、あたたかく寄り添ってくれる存在がいるというのは、とても心強いなと感じます。安心感が増えましたね。
──音楽活動と家庭のバランスについてはどう考えていますか?
Miyuu 私にとっては音楽も旅も生活の一部で、バラバラじゃなく重なり合っているもの。そこに「結婚生活」という新しい色が加わったような感じですね。それぞれが私をつくる要素だから、無理せず、自然体でいたいなと思います。
【Part 3:音楽について】
──ワンマンライブ「MANDARIN」が8月31日(東京)と9月20日(大阪)で開催されますね。準備は順調ですか?
Miyuu ワンマンライブ自体、2年ぶりなので、ソワソワしています。
今回のワンマンライブのタイトルが「MANDARIN」なんですけど、プライベートでも仕事でも温暖な国や、南国に行くことが多くて、暖かい国はなんせフルーツが最高に美味しくて……そして、昨年から、出身地の愛媛県の観光大使にもなり、愛媛のみかんと旅先で描いたフレッシュな曲を楽しんでもらえたらと思って、タイトルをつけました。今年は東京に加え地元大阪での開催もあるので、どっちにきても楽しめるようなセトリを考え中です!
──ライブで特に伝えたいテーマはありますか?
Miyuu “日常の中の特別”というものを表現できたらいいなと思っています。私のライブで異世界に連れて行けるわけじゃないし、日常の嫌なこと全部忘れさせられるわけでもないかもしれない。だけど、日常の中にある見落としがちな感情に気づくきっかけになりたいし、日常の中で楽しいことやハッピーになれることを作ってみるきっかけになればいいなという気持ちで歌いたいです。
──Miyuuさんの音楽にはいつも自然や旅がテーマにありますよね。今、一番伝えたいことって何でしょうか?
Miyuu ステイナチュラル!です。
いろんな人がいて、いろんな出来事があって、時代も変わっていく。
他人の「こうあるべき」というのは、自分の「こうあるべき」ではないと思っています。
そうは言いつつ、自分も誰かと比べたり、それで辛さを感じてしまうんですよね……
私はそんな時いつもドライブしながら音楽を聴くのが一番のチャージ方法なので、
私の音楽が寄り添って、彩りを与える存在になれたらいいなと思っています。
──最近、音楽的に影響を受けたアーティストはいますか?
Miyuu 4月からFM愛媛でレギュラー番組をやっていて、旅に合う音楽を探していく中で、70年代の日本のフォークや文学的な楽曲に惹かれています。
はっぴぃえんど、サカナクション、柴田聡子さんなど、日本語に深みのある音楽を聴くことが増えました。海外に行けば行くほど、日本語の美しさに気づくんですよね。
──ソングライティングの方法に変化はありますか?
Miyuu 日記みたいに言葉をメモしておいて、そこからメロディを乗せていくことが多いですね。最近は、ギターを使わずに声だけでデモを作ってみたり、コード進行をループさせて即興で歌ったものに肉付けしていったりですね。
──今後、挑戦してみたいことや夢は?
Miyuu 旅と同じくらい野球観戦が大好きなので、横浜スタジアムで歌いたい!という野望があります。
始球式のためにピッチング練習もしています。本気です!
【Part 4:ファンへのメッセージ】
──最後に、応援してくれているファンの方へメッセージをお願いします。
Miyuu 旅したり、車中泊したり、最近は専門学校にも通ったりしていて、「こういう自分、全部出していいのかな?」って迷った時期もあったんです。でも、“こうでなきゃ”って考えを手放したら、表現がもっと自由になって、音楽がさらに楽しくなったんです。
ライブも昔は「失敗したらどうしよう」って思っていましたが、今はハプニングすらも楽しもうって気持ちでステージに立っています。
そんな私をずっと応援してくれるファンの皆さんには、本当に感謝しています。私の本を読んで車中泊を始めてくれた方や、「一人旅してみたよ」って報告してくれる方もいて、すごく励みになっています。これからも一緒に、音楽も旅も、たくさんシェアしていきたいです。
Miyuu ONE-MAN LIVE「MANDARIN」
東京公演:2025年8月31日(日)三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
開場 12:00 / 開演 12:30
大阪公演:2025年9月20日(土)真心場 -MAHOROBA-
開場 12:00 / 開演 12:30
<チケット発売中!>https://t.livepocket.jp/t/miyuu2025
チケット価格:5,800円(税込)全席自由・整理番号順入場
※入場時、ドリンク代が別途必要です。
ライター
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