集英社×エイベックスによる“多”次元プロジェクト『Arcanamusica(アルカナムジカ)』に、3名の新メンバーが登場!
切沢 玲央斗(きりさわ・れおと)アルカナネーム:タイガー/CV.小野 友樹
斑目 ジュナ(まだらめ・じゅな)アルカナネーム:テティス/CV.寺島 惇太
伊調 弦八(いちょう・つるや)アルカナネーム:アリア/CV.蒼井 翔太
前回掲載した相関図やアルカナムジカ公式HP等で掲載中のショートストーリーなどで、彼らも川和たち5名と何かしらの関係があることが徐々に明らかになってきています。
これからの展開が待ち遠しいアルカナムジカですが、新メンバー3人の中で先陣を切り4月26日にリリースされるのは、切沢 玲央斗/タイガーの楽曲『Fire to the mind!』。
楽曲提供はアルムジでもいっくんの正位置『フィルム越しのモノクローム』・逆位置『翡翠色のロゼアモール』や、1stアルバム『SPREAD』のコンセプトBGMも手がけている新進気鋭のボカロP・Somari。今作『Fire to the mind!』は切沢のタロットカード「戦車」の正位置がモチーフとなっており、ボカロソングらしいハイテンポで疾走感溢れるリズムとタイガーの熱く畳み掛けるようなヴォーカル、重厚感あるサウンドがマッチした、まさに“魂が燃え上がる一曲”となっています!
そんな楽曲のリリースを記念し、切沢 玲央斗/タイガー役の小野友樹さんにインタビュー。『Fire to the mind!』についてたっぷり語っていただきました!
ボカロソングを歌う難しさと楽しみ
──『Fire to the mind!』を聞いたときの第一印象を教えてください。
小野友樹(敬称略。以下小野) もう“激ムズ”でしたね!(笑)通常の曲の場合、デモの仮歌は人間(楽曲の練習用に仮のボーカリストが歌っている)なので「こういう感じかな」と踏襲がしやすいんですけれども、アルカナムジカはボカロをベースにした楽曲を重視しているというのもあって、デモはVOCALOIDが声を当てていて。そこを人間ベースに変換して歌うのが難しかったです。デモを聞いて「音程をとって欲しい」というのはもちろん、ボカロの楽曲というものを強く意識して欲しいが故に、あえてデモの仮歌もボカロになっているという意図もあるのかなと。(機械的・人工的な)ガリっとした音も上手く声に落とし込めないかなと思いながら聞いていました。
──ボカロベースの曲ならではのエピソードですね!楽曲の特徴について、実際に歌ってみて感じたことはありましたか?
小野 今回の曲『Fire to the mind!』は、ブレスの位置をあえて意識しないで作っていらっしゃるような気がして。VOCALOIDは音符として言葉を並べて歌うことができるんですけど、人間は1行に1カ所はブレスがないと、歌えてもちゃんと息が充分な状態で表現できなかったりするんです。今回はブレスをとらないことで疾走感を出すような造りになっていると感じたので、そこをどう実際の歌唱に落とし込んでいきましょうか、というところから始まりました。僕はあえてブレスをとらずに、息をいっぱい吸った状態でぶち込んだ!というのをベースにこっそりやっていましたね。『初音ミクの消失(cosMo@暴走P)』というボカロソングがあるんですけれども、あれをブレスなしで録ったり、家で練習したりするのが好きで、ボカロ仕様の曲にも耐えうる歌唱力だったり、肺活量だったりを目指してやっていたので。さすがに『ノンブレス・オブリージュ(ピノキオピー)』は無理ですけど。多少無視程度だったら、息を吸わずにできるように訓練はしています。
──『Fire to the mind!』の中でブレス以外に難しかった部分はありますか?
小野 サビ以上にAメロBメロの譜割、つまり細かく上げ下げがあったり、ここは2拍なの?1拍なの?半拍なの?というリズムが細かく入り乱れるんですよね。僕は普段家で完璧に覚えた状態で現場に行くことが多いんですけど、『Fire to the mind!』に関してはボカロの仮歌から掬い取ることができない部分が何ヶ所かあって、自分の中では80点くらいで収録に行ったんです。あとはスタジオでディレクターの方と細かい部分を詰めながらやろう!と思って。
──切沢の職業はお笑い芸人。一般的には「お笑い芸人」と聞くとイケイケで大きな笑いをとっていくイメージがありますが…切沢として歌唱するにあたり「芸人」の側面も意識して歌われたんでしょうか?
小野 玲央斗は口数や手数で笑わせるタイプでなく、どちらかというとクールなキャラなんですよ。『Fire to the mind!』は今までのアルカナムジカの曲の中でも特に“ゴリゴリ系”の曲なんですけど、その中に「エンターテイナー」「コメディアン」というキーワードが散りばめられていて。ただ、そこも「笑いを取りにいく」のではなく煽るような感じで歌わせていただきました。ちょっと風刺的なイメージで。
──『Fire to the mind!』はとても疾走感がある曲ですが、この曲を聞くのにおすすめのシチュエーションはありますか?
小野 朝いきなり聞いてブチ上げていただくのもいいし、仕事を終えたアフター5に「さぁこれから飲み会だ!」と切り替えるときに聞くのもいいんじゃないかと(笑)。あ、寝る前には聞かないでください(笑)。
──気持ちをブチ上げたいときに聞くと。
小野 そうですね!
「歌ってみた」に推奨します!
──これまで、Arcanamusicaではボカロソングの歌ってみた動画も上がっていましたが…『Fire to the mind!』をファンの方が「歌ってみた」する時のコツがあれば教えてください。
小野 「歌ってみた」ね。もう「歌えるもんなら歌ってみてください!」と。もし歌っていただいてアップしてもらったらむちゃくちゃ嬉しいし、なんならそのページにコメントをつけにいきたいぐらい。それくらい難しいので、難しさを共有したいです。なのでこの曲は「歌ってみた」推奨です!
──実は自分も歌ってみようとしましたが…無理でした。
小野 そうなんです!パッと聞くと「面白い曲だな」と思うんですけど、実際歌おうとすると「あれ?ここどうなってるんだ?」と。
──小野さんはどうやってこの曲を歌われたんだろうと不思議に思うほどでした。
小野 まずは30回聴きました。下手に歌わず、まず耳を慣らしてから、と思って聴き込みましたね。
──ファンの方や歌い手さんが歌うときのコツはありますか?
小野 皆さんもまずは30回聞いてください(笑)それが一番だと思います。天才肌の人は1、2回聞いただけで曲をつかめるかもしれないけど、普通の人間は30回聞いてやっと曲を掴める、くらいのレベルだと思います。そこでやっと、楽譜や歌詞を見ていくのがおすすめです。この曲は耳から入っていかないと難しいですね。
──今回の『Fire to the mind!』はタロットカード「戦車」の「正位置」の楽曲でした。今度は「逆位置」の曲になりますが…
小野 それも楽しみですよね。もしかしたら逆位置では玲央斗のさらに本音の部分が出てくるのかも。それを僕自身も楽しみにしています。
──最後にファンの皆様へ一言お願いします!
小野 難しい曲だけど、疾走感や難しい譜割りに音がハマッたときの爽快感が体験できる楽曲なので「聞いて楽しい」と思ったら自分でトライしていただけると更に嬉しいと思います。ぜひ、この『Fire to the mind!』は「歌ってみた」推奨で!実際アルカナムジカの公式チャンネルでも、登場人物たちがボカロソングをカバーした動画もアップされていて…僕、そういうのが大好きなんです。僕自身も「歌ってみた」アルバムを自費で出していますし、そうやってボカロソングはみんなで楽しむ文化だと思っているので「アルカナムジカ」もみんなと一緒に楽しみたいですね。僕らはここから参加しますが、満を持して参加させていただいているので、Arcanamusicaをこれからもご注目のほどよろしくお願いいたします!
小野友樹さんも参加したAnimeJapan 2023の様子はArcanamusica公式YouTubeチャンネルで公開中!当日参加したキャストさんインタビューもあるので、ぜひぜひご覧ください。
『Fire to the mind!』
Vo.タイガー(切沢玲央斗)(CV.小野友樹)
2023.4.26 デジタルリリース
【Arcanamusica (アルカナムジカ)OFFICIAL WEBSITE】
https://arcanamusica.jp/
【Arcanamusica (アルカナムジカ)Twitter】
https://twitter.com/ArcanamusicaPR
【Arcanamusica (アルカナムジカ)YouTube】
https://www.youtube.com/c/ArcanamusicaPR
【Arcanamusica (アルカナムジカ)Instagram】
https://www.instagram.com/arcanamusicapr/
【Arcanamusica (アルカナムジカ)TikTok】
https://www.tiktok.com/@arcanamusicapr
ライター
くさがわりえ
初老直前になって二次元&バーチャル男性アイドルに目覚める。ビールとアニメと特撮とプロレスがあればだいたい幸せ。