“いっくん”の愛称で親しまれる、Every Little Thing・伊藤一朗さんのファンクラブ(以下 FC)イベントが開催! 今回は何とミステリーバスツアー! 一体どこで、どんなことが行われるのか? そしてイベントはどんな雰囲気なのか? 同行させてもらいました! 盛りだくさんのイベントを完全レポート!
ミステリーツアーのヒントはさらにミステリー?
大好きなアーティストがいて、ファンクラブにも入ってて、FCイベントが開催されるとしますよね。もちろん大好きだから参加したいんですが、「でも……」と二の足を踏んでしまうという人もいるようです。なぜでしょう?
「参加者がたくさんいると、一人一人とは触れ合ってくれなそう……」
「実際に接してみて、思ってたよりも無愛想な人だったらどうしよう……」
「一人で参加したら楽しめないかも……」
こんな想像をしてしまうのはごもっともです。実際に参加してみるまでには、いろいろ考えてしまいますよね。もちろん全てのFCイベントを見たわけではないですが、でも、少なくとも“いっくん”ことEvery Little Thingの伊藤一朗さんのイベントに関しては、そんな心配は全く必要なさそうです!
今回、同行取材させてもらったのは「伊藤一朗FCイベント2019・春~いっくんと行くミステリーバスツアー~」。そう、何と行き先が分からないミステリーツアーなのです。オフィシャルサイトによると、
★いっくんと一緒にランチを堪能!
★いっくんとツーショット撮影あり!
★いっくん撮影用カメラを参加者全員にお渡し!いっくんを撮影できちゃいます!
★参加者全員にお土産付き!
おお~、エラく楽しそうじゃないですか! ということで定員40名のバスは満員御礼! 3月3日(日)の朝、東京駅を出発するバスに乗り込んだ会員のみなさんの顔は、これから起きるあれやこれやに期待の笑顔ばかり。この日は朝からあいにくの雨でしたが、そんなこと関係なし!という感じです。
バスが走り出すと、まずは車内のモニターでいっくんからのビデオメッセージが流されます。ご挨拶の後は、本日のツアーを構成する「3つのエレメント」について「いっくんからのミステリーヒント」が出されます。
エレメント1 「体を使って……みなさんの利き腕はどっちですか?……木製の工具で何かを作ります」
エレメント2 「日本のものすごくポピュラーな山の何かを使って、ある食材を食べられるようにしてみよう」
エレメント3 「みなさんに競争をしてもらいます。イメージカラーを赤にして、それぞれみんなで奪い合ってもらいます」
車内に飛び交う「???」の嵐! 「分かりにくいようにヒントを出してほしい」と言われたそうですが、あまりにも分かりにくいです(笑)。「配布のカメラでたくさん写真を撮ってください。ただ、少し残しておくように。それでは後ほどお会いしましょう」という言葉で締めくくられたビデオメッセージ。まだ行き先は分かりません。
バスは高速道路に乗ったようですが、外はけっこうな雨量のため窓も曇りがち。なので、余計にどこを走ってるか分からない! さらにミステリーみが増してます。約1時間走った後、高坂サービスエリアでちょっと休憩。全員が車内に戻ると、添乗員さんから「全員揃ってるんですが、あと1人いますので、もう少しお待ちください」と、謎のアナウンス。数分して「そろそろカメラを用意しておいた方がいいかも……」と言われると同時に、目ざといファンから「あ! あ! いっくんだ!」の声が。おお、確かにいっくんがバスに向かってる!
車内のざわめきは、いっくんが乗り込んでくると最高潮に。乗るや否やマイクを渡されたいっくんがご挨拶を始めると、全員が配布されていた「写ルンです」でバシャバシャと撮影タイム! 「こんなに撮られるの、何かエロいっすね(笑)」という謎の感想からご本人も認めるグダグダトーク(失礼)の後、最後列に着席。後方の座席に座っていたファンは一気に特等席になって、大興奮!
(ちなみにいっくんはシートベルトを締めるときに「蒸着!」とつぶやいてました。宇宙刑事ギャバンか!)
目的地(どこか分からないけど)まではまだ1時間ほど。ここでいっくんの出席タイム! 全員のハンドルネームが記された名簿を元に、いっくんが一人一人に声をかけ、ちょっとした会話が交わされます。もうね、憧れのアーティストが名前を呼んでくれて、1対1で会話ができるってだけで、ファンにとっては夢のようですよね。しかもその会話が絶妙にテキトー!(再び失礼) 「何でまた来ちゃったの?」から始まり、「ハンドルネームの由来」「出身地」「マイブーム」など、思いつきで選んだ(に違いない)質問をして、ファンがそれに答える形なんですが、ファンにとってはもうお馴染みのユルユルトークが展開されます。
餅つき! イチゴ大福! そしてバーベキュー!
そうこうしているうちに、バスは目的地に到着。バスを降りたタイミングで、いっくん自ら全員に名札をかけてくれます。こういうのもうれしい! そしてミステリーツアーの行き先は、埼玉・秩父の「小松沢レジャー農園」! 広い農園の中はたくさんのゾーンに分かれていて、いろんな体験ができるスポットなのです。家族連れもたくさん来ていて、賑わっていますね。まずはいっくんを囲み、全員で記念撮影。
さて、ここでいよいよさっきの「ミステリーヒント」の答えが明らかに!
最初のアトラクションは「もちつき体験」! あー、ヒント1の「木製の工具で何かを作る」というのは、「杵で餅をつく」ということだったんですね。分かってもやっぱり分かりにくい!(笑) いっくんが最初に見本を見せると、みんなから「おお~!」の声。それから参加者全員がお餅をつくわけですが、このときもいっくんが「●●!」とその人のハンドルネームを呼ぶとみんなが「ヨイショ!」というかけ声をかけます。バスでの出席に続いて名前を呼んでもらえて、杵を振るう腕にも力がこもるというものです。
最後にもう一度いっくんが仕上げでついて、お餅の出来上がり! で、これをどうするかというと、その場でイチゴ大福にして食べるのです! あんこに包まれたイチゴを、つきたてのお餅に包んで食べるのはおいしさもひとしお。最後はいっくんが作って食べる姿を、またもみんなが撮影。「完全にギョウザだ!」という形になったイチゴ大福をパクリと食べると「のどの水分が持ってかれる~」と言いつつ、満足げないっくんでした。
続いては昼食タイム。室内でのバーベキューであります。しかも、富士山の溶岩を使ったプレートで焼くというもの! あ! ヒント2の「日本のものすごくポピュラーな山の何かを使って、ある食材を食べられるようにしてみよう」っていうのがコレなんですね! なるほど!
「デーデン、デーデン」とジョーズのテーマを口ずさみながら現れたいっくんの音頭で(水で)乾杯して、いただきまーす! ……なんですが、ここで同時に2ショットタイムも開催!
「カメラのフィルムを残しとくように」というのはこのためだったのです。順番にいっくんと2ショットを撮るんですが、これが今回唯一の2ショットチャンスとあって、みんなやっぱりうれしそう。ここでも少し会話を交わしたりして、和やかに進んでいきます。
イチゴ狩りで真剣な表情になったワケとは?
お腹いっぱいになったところで、最後のアトラクションであります。ヒント3、「みなさんに競争をしてもらいます。イメージカラーを赤にして、それぞれみんなで奪い合ってもらいます」とは……ズバリ、イチゴ狩り! 赤いものを奪い合う……まあ、分からなくはないです(笑)。
ビニールハウスの中で練乳の入ったカップを持って待っていると、いっくん登場! 何と、イチゴの被り物! これがまた妙に似合うのが不思議(笑)。「完璧に出オチですからね」と言うご本人を尻目に、ファンはまた一斉にバシャバシャと撮影します。いろんな姿のいっくんを写真に収められるのもいいですね。
で、ヒントに「競争」とあったのは、ここで開催された「大きいイチゴ選手権」のこと。みんなで摘んだイチゴを味わいつつ、「これぞ最大!」というイチゴを見つけて一人1個ずつエントリーし、重さを競うという催しです。真っ赤で甘いイチゴを頬張りながら、大きなイチゴを探す目はみなさん真剣。いっくんもかなり真剣に探しています。「このレーンのでっかいヤツは全部俺が取った!」って、真剣すぎませんか(笑)。
もちろん、このイチゴ狩りの間もずっとファンとの交流は続きます。「カメラに向かってイチゴをあーんって食べさせるポーズしてください」というリクエストにも応じて、気がつけば撮影希望の列が。お話ししたり撮影に応じたりイチゴを頬張ったりと、いっくんもなかなか忙しいです。
大きいイチゴ選手権のエントリータイムになると、いっくんは「一番デカいの食べちゃった!」。あんなに真剣だったのに、なぜですか(笑)。ファンのみなさんは自信作を次々にエントリー。スタッフさんが厳正に計測した結果……62グラムという巨大イチゴが優勝決定!
その他には、特別賞として一番キレイな形の「イケメンイチゴ賞」と、一番個性的な形の「ブサイクイチゴ賞」が設定され、これはいっくんが審査員に。エントリー作をじーっと見つめて熟考し、慎重に受賞作を選んでいました。
大きいイチゴ、イケメンイチゴ、ブサイクイチゴの受賞者が出揃ったところで、いっくんからのプレゼント……は、そのイチゴを「いっくんにあーんして食べさせてもらう」か「いっくんにあーんして食べさせてあげる」かを選べるというもの。すると3人とも迷わず「食べさせてあげる」ほうをチョイス! 大きなイチゴを3つ続けて、口いっぱいに頬張るいっくんの姿に、みんな爆笑&撮影。これが最後の撮影チャンスとあって、ファンからは「変顔してー!」というリクエストも飛んでました。
楽しかったアトラクションの数々も、終わってみればあっという間。帰りのバスにみんな乗り込み、いっくんともお別れ……かと思いきや、ここでいっくんから全員にお土産が。何と、農園に着いて最初に撮った集合写真がすでにプリントされていて、これをいっくんから全員に手渡し! 車内を巡って一人一人に渡してくれるといううれしいサプライズ&本当のラストチャンスに、みんな喜びを隠せません。全員と握手して短い会話を交わし、最後の交流です。
その後、いっくんが締めの挨拶をして、農園を後にするバスをお見送り。名残惜しそうに手を振り返す参加者のみなさんの姿が印象的でした。
ときには自分からツッコミを入れながら、終始、ファンと気さくに交流していたいっくん。ファンのみなさんも最後まですごく楽しそうで、イベント全体がすごくいい雰囲気でした。ね、最初に挙げたような心配は全然いらないでしょ? いっくんも締めの挨拶で「またこういうくだらないことをやりましょう」と言ってたので、次にFCイベントが行われる機会にはぜひ、参加してみてください!
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ライター
高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。