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あき姉SUN

【LIVESTAR】 avexポータル掲載権獲得イベント 《LIVESTAR部門 1位》 あき姉SUNインタビュー

2023.03.29
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LIVESTAR
LIVESTARの「avex portal掲載イベント」で上位となった人気ライバーの方々のインタビュー、第2回はLIVESTAR部門で1位に輝いた「あき姉SUN」のご登場です。500曲近い歌のレパートリーを持つまでに至った経緯や、枠をどう作ってきたかという苦心談まで、いろいろと伺いました!
 
 
配信スタイルは「バーのママ」とか「居酒屋の女将さん」?
 
 
──1位おめでとうございます! ところで、お名前はどうお呼びしたらいいですか?
 
あき姉SUN(以下、あき) あ、「あき」で大丈夫です(笑)。
 
──では「あきさん」で。そもそも「あき姉SUN」という名前はどこから?
 


あき 「あき姉」っていうのが、専門学校の時に初めてもらったあだ名なんです。それまであだ名って言ったら「ゴリラ」とか「アンパンマン」「朝青龍」とかだったので。その「あき姉」に、みんなを照らせるようにということで「SUN」をつけました。
 
──イベントでは最後、接戦だったようですね。
 
あき そうですね。競っていた相手の方には爆投げ師がついていたので、最後は心理戦になりました。1週間あるので、自分が先に飛び抜けちゃうとそれに合わせて爆投げされるので。こちらには爆投げ師がいないので、ラストの10分でバッと抜かしました(笑)。
 
──競馬みたいですね(笑)。そのように勝ったのなら、うれしさもひとしおだったのでは?
 
あき アーカイブが残ってるんですけど、決まった瞬間は泣き崩れて。それからあだ名が「3歳児あき姉」に変わりました(笑)。
 
──では改めて、ご自分の配信内容などについて自己紹介をお願いします。
 
あき 主に歌枠をやってて、J-POPをメインに歌わせてもらっています。最近は雑談もやらせてもらっていて、そこも幅広くやっております。
 
──LIVESTARのプロフィールページから、レパートリーのリストが見られますが、すごく多いですね! 曲数もですが、男性の歌も女性の歌もあり、時代も新旧取り混ぜて。
 
あき この2年間で覚えたリストです。私のリスナーさんは30代後半から50代前半の方が多くて、私のもともとのレパートリーとはほとんどかぶらない層なんですよね。自分の世代で歌える曲にプラスして、その世代の歌を増やしていったらこうなったという感じです。そのリストも、私が整理もせずに歌える曲をとにかくエクセルに打ち込んでいたのを、リスナーさんがいい形にしてくださったものなんですよ。
 
──それはいいですね。その豊富なレパートリーの中でも、得意なものは?
 
あき 一番リクエストされるのが、バラードだと中島みゆきさんの「誕生」という曲ですね。これもリスナーさんから教えていただいた曲です。アップテンポの曲だとAdoさんの「新時代」とかをよくリクエストされます。もともと得意だったのは、絢香さんとかMISIAさんとかの歌い上げる系ですね。最近はジャンルがロック系に寄ってきて、自分には未知だった世界をリスナーさんたちが広げてくれた感じです。
 
──配信を始めたきっかけは?
 


あき 一番大きな要因はコロナなんですけどね。コロナ禍に入る前から東京で劇団に所属していて、ミュージカルとかに出させてもらってたんですよ。でもコロナで舞台も何もできなくなった時に、「今のうちにTik Tokとかで集客して、コロナが明けたらお客さんに来てもらえるようにしよう」と思ってやろうとしたんです。そしたら劇団が配信NGで、「だったら劇団を辞めて、自立できるようになるまで集客していこう」って考えてた時に、ちょうどLIVESTARさんにスカウトしていただいて。
 
──劇団のためを思って始めようとしたのに、劇団側がNGだったわけですね。最初はどういう意識で配信をやってたんですか?
 
あき 最初はコロナの時期で、みんな外に遊びにも行けなかった頃なんですよね。全国各地にそういう方がたくさんいらっしゃるので、自分が少しでも歌を届けて、楽しい場を作っていけたらなという感じで始めました。でも、最初の頃から「前に配信やってたの?」って言われて。
 
──それだけ慣れた感じだったんですね。
 
あき たぶん舞台とかには出てたので、それで場慣れというか、話すことに慣れていたので。形を作ってから入るというのじゃなくて、リスナーさんたちと一緒に枠を作っていくというスタイルだったので、楽しみながらやれました。メーターのこととか分からなかったことは、マネージャーさんに聞いてやってましたね。
 
──話す内容については苦労しなかったわけですか。
 
あき C帯ぐらいまでは歌がメインで、雑談少なめだったんです。「来てくれてありがとう。じゃあ歌いますね」みたいな感じで。そこから、ある1人のリスナーさんきっかけで雑談を増やしていくようになったんです。「居酒屋とかバーみたいに、『あそこに行ったらみんないるから』みたいな感じにしたら枠が盛り上がるんじゃない?」っていうアドバイスをいただいて。それで、1対1じゃなくて、1対全員みたいな感じで話したら、ワイワイ盛り上がれるじゃないですか。そうやっていくうちに、みんな私に会いに来るだけじゃなくて、リスナーさん同士にも会いに来るみたいな感じになったんです。
 
──では、バーのママ、あるいは居酒屋の女将さんみたいな存在になったと。
 
あき ホント、そんな感じです(笑)。あのリスナーさんのアドバイスのおかげで、配信スタイルもガラリと変わりました。リスナーさん同士もめちゃめちゃコミュニケーションが取れていて仲がいいし、ケンカもほぼないし「出来過ぎじゃない?」って感じですね。
 
──主にどんな話をしてるんですか?
 
あき うーん……何だろう? ホントにその時次第というか、「今日はこれを話そう」という感じじゃなくて、「おつかれー!」「仕事終わったよ!」みたいな感じなので。
 
──ホントに居酒屋っぽいですね(笑)。
 
あき そうですよね(笑)。私も改まって質問をしたりっていう感じでもなくて、またリスナーさんが他のライバーさんのところに行ってコミュニケーションを取って「こういう話題が盛り上がる」っていうのを研究して、私のところに戻ってきた時に、その話題を話すみたいなことをやってるんですよ(笑)。
 
 
深夜の配信で普段見せないような本音を話すことも……。
 
 

──本当にリスナーさんに助けられてるんですね。
 
あき それが一番大きいです。本当に歌しか歌えないタイプの人間だったんですけど、「リスナーさんも“人”なんだから、人と話さないと配信の意味ないんじゃない?」っていう助言をいただいて、一人ひとりと向き合ってコミュニケーションを取ることを重視するようになりました。
 
──それでリスナーさんの間も潤滑なんですね。
 
あき ゴールデンタイムの配信では、雑談に徹してますしね。ただたまに夜中の配信の時なんか、「私はこう思ってやってる」みたいな話をすることもありますけどね。
 
──ところでツイッターを見ると、つい最近まで髪が長かったんですね?
 
あき 訳あってエクステつけてたんです。それでこのインタビューがあるということで、リスナーさんに「ロングとショートどっちがいい?」って聞いたら断然ショートが多くて。それでこうなりました(笑)。
 
──なるほど(笑)。それも含めて、髪型や髪色、服装なんかにも気をつけてるんですね。
 
あき メッチャ変えました。配信を始めた頃は髪も真っ黒で、染めたこともなかったぐらいなんですよ。配信始めて半年ぐらいの頃にブリーチしてカーキアッシュみたいな色にして、それからは自分に合う色を試してます。リスナーさんも明るい色がいいと言ってくれるので、明るい色がメインで。服装も、始めたての頃はジャージでやってたんですよ(笑)。でも他のトップライバーさんの配信を見ると、皆さん身なりも気をつけてらっしゃるので、メイクとか服装とかも徐々に変えていきました。
 
──その原動力は、上を目指す気持ちですか?
 
あき そうですね。常に上を目指して、下は見ずにやってます。自分がやろうと思ったことは、どこまでできるか納得するまで突き詰めるタイプなので。
 
──配信に関しては、現状をご自分でどう思ってますか?
 
あき 今はやっと、自分の頑張った度合いとランクが一致してきてるかなあと思います。一度S帯にも行かせていただいたんですけど、維持することができなくて。そこで自分の足りないものだったり、改善点だったりを見つけられたので、今はA3(※)に戻ることができました。
(※Pocochaのランク https://avex.jp/livestar/magazine/pococha_use
 
──そこで見つけたものってどういうことでしたか?
 
あき リスナーさんへの対応ですね。例えば1000コインとかのアイテムをいただくことがあるんですけど、歌ってる途中にいただくことが多いので、花火が上がっても「花火ありがとー!」で終わってたんですね。でも他のライバーさんだと、雑談中に花火が上がるとその方の名前をテンション上げてメチャクチャ連呼してて。そういう違いもあるんじゃないかなというのは見つけたので、意識して改善するようにしてます。
 
──それは歌との両立がやや難しそうですね。
 
あき いま、歌が好きな人と雑談が好きな人の割合が、ちょうど半々ぐらいなんです。話したいという人と歌を聴きたいという人がいて、これはきっと、私の永遠のテーマなんですよね。なので、歌の時も雑談の時もアイテムが飛ぶように、リアクションとかも工夫して頑張っている最中なんです。
 
 
オリジナル楽曲をもっと作って、ライブもやりたい!

 

──歌の話に戻りますが、そもそも歌い始めたのはいつ頃だったんですか?
 
あき 小学生の時に、倖田來未さんの「愛のうた」を聴いて「私もこうなりたい!」と思ったのがきっかけなんです。それから専門学校で歌の勉強もしてたんですが、その時に「声質的に、ミュージカル系もいけるんじゃない?」ってお声がけいただいて、じゃあ演技も勉強しようかとなって今に至る感じです(笑)。演技はまだド素人なんですけど、メッチャ楽しいです。憑依じゃないですけど、違う1人の人間を自分に入れるという作業を人生でやったことがなかったので、それがハマったというか。また、歌を歌う時にもそれを取り入れられるんじゃないかと思って、「こういう心境の人が歌ったらこうなるだろうな」みたいなのを1人で想像して、遊びながらやってます(笑)。リスナーさんは私がそんなことやってるなんて知らないですけどね。
 
──密かにやってるわけですね。
 
あき 例えば中島みゆきさんの「糸」を1週間毎日歌ったら、飽きるじゃないですか。なので、「今日は20歳の失恋した女性が歌う『糸』」とか「今日は50歳男性が歌う『糸』」とか設定を勝手に作って、遊びながらやってます(笑)。男性からリクエストされたら男性っぽく重めに歌うとか、女性からリクエストされたら女性らしく吐息を増やすとか。これは誰にも言ったことなかったんですけど(笑)。
 
──そうなんですね! では最初に出たレパートリーは、歌い方でさらにバリエーションが増えてくるわけですね。そもそも今は何曲ぐらい覚えてるんですか?
 
あき 今だと400~500曲ぐらいだと思います。「何でこの曲知ってるの? 年齢詐称じゃね?」とかメッチャ言われますけど(笑)。
 
──オリジナル曲は?
 
あき 1曲もなかったんですけど、ちょうど配信アプリ内のオリジナル楽曲イベントがあったので、そこに合わせて挑んだら、このイベントと合わせて両方1位をいただきました。
 
──では、初めて作った曲が1位ということですか。それはすごい!
 
あき ありがとうございます(笑)。
 
──ギターはもともと弾けたんですか?
 
あき いえ、ギターも配信を始めてから練習し始めました。もともと父がやってて、「お父さんちょっとさあ、ギターほしいんだけど、これメーカー何?」とか、そんなところから入って(笑)。弾き方も父のを見てマネしてました。最初はFのコードも弾けなかったですからね。
 
──それは誰もが通る道ですよね(笑)。でも2年で弾けるようになったのはすごいですね!
 
あき 毎日練習して、指に豆ができても頑張りました。「痛ーい!」って言いながらやってました(笑)。今は全然大丈夫です。
 
──頑張り屋さんなんですね。
 
あき どうなんでしょうね? 自分では分からないですけど、よく言われます(笑)。追求してたらそうなるんでしょうね。「自分が今やったら、ここまで行けるかな?」っていうのを想定してやってます。
 
──これからもオリジナル曲は作っていきたい?
 
あき 作りたいですね。でも作詞の能力がなくて、思いついたことをメモするんですけど、それを詞にしようとすると「わからなーい!」ってなって(笑)。そこはもっと頑張りたいですね。
 
──作るとしたらどういうタイプの曲にしたいですか?
 
あき 「新時代/Ado」みたいなイケイケの曲だったり、バラードなら「命」とか「生きる」みたいなことをテーマにしたものですね。そういうテーマの曲を歌った時に、「メッチャ感動した!」って言われるんですよ。なのでそういうテーマの曲を作って歌ってみたいなと思ってます。
 
──SNSの対応はどうしてますか?
 
あき SNSはしばらく止めてたんです。Pocochaだけに集中しようと思って。でもS帯(※)に行かせてもらった時に他のライバーさんを観察したら、ツイッターやTik Tokをすごく活用されてたんですね。「これを取り入れよう」と思って、最近また始めました(笑)。YouTubeはPocochaを始める前に開設してたんですけど、編集の時間がなくて1個も載せられてません(笑)。あとはTikTokですね。こっちは集客につなげようと思って、これから頑張るつもりです。
(※Pocochaのランク https://avex.jp/livestar/magazine/pococha_use
 
──LIVESTARに入ってよかったことは?
 
あき マネージャーさんが真摯に対応してくださるところがいいと思います。ちょくちょく「どうですか?」って声かけしてくださいますし、こんな資料がほしいとか頼んだらすぐに手配してくださるので。リスナーさんへの対応も親身になってくれるので、メチャクチャいいと思います。
 
──これからやっていきたいことは?
 
あき やっぱり、さっきも出たオリジナル楽曲ですね。曲を作って、ライブとかもやりたいです。
 
──その先、究極の夢とか目標って何かありますか?
 
あき 生きること、ですかね。
 
──というと?
 
あき 私って、「消えてしまいたい」と思うことがあったりするんですよ。ニュースを見てる時とかにもそういうことがあって。なので、自分も何があってもこの命を大事にしていきたいと思うし、死にたいと思った人に私の歌や私の存在で生きる勇気を与えることができたらと思って、今ふと「生きる」という言葉が浮かびました。
 
──では最後に、これからライバーになりたい人、ライバーとしてもっと上に行きたいと思っている人に、メッセージをお願いします。
 
あき 「ネバー・ギブアップ」(笑)。
 
──何と!
 

あき マジです、これは。私の座右の銘みたいなもので、アドレスとかにも入れてるぐらいなんですよ。常に諦めない。どん底に落ちたとしても、頑張って努力すれば必ずいい景色が見られるよっていうことは伝えたいです。私もトントン拍子でS帯に行ったわけでもないので。A帯に1年ぐらい居続けて、メンバーも揃ってたのに行けなかった時期がありましたから。B帯に落っこちた時もあったし、コロナが緩和されたタイミングでリスナーさんがたくさん離れていったこともあるんですよ。人が離れていくという恐怖を経験して、一度はやめようかなと思ったこともあったし。でもその中でも、応援し続けてくれる人がいるというのがリスナーさんの声から伝わってきて、「よし、じゃあ一緒に頑張ろう!」って感じで1年半かけてS帯に行けて。そういう経験があるので、やっぱりトップに行くには、諦めずに自分の欲をずっと持ち続けるのが大事かなって思います。あとは、人に頼ること(笑)。つながりを大事にするのは大切だと思います。
 
──つらくなった時に頼れる存在というと?
 
あき 私はけっこう、アシスタントさんにどうしたらいいか聞くことが多いんですよ。リスナーさんもアシスタントさんも私と同じ目線で、同枠を作っていったらいいかということを考えてくださるので、その意見を取り入れてモチベーションにしてますね。
 
──人のつながりは大事ですね。ありがとうございました!
 
撮影 沼田 学


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高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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