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【2019年版・80年代アイドル誕生!】ソロプロジェクトが始動した新井ひとみとクレープ屋デートに行ってきた~あなたと寄り添う青春回顧~

2019.11.13
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発表されるやいなや衝撃を呼んだ、東京女子流・新井ひとみさんのソロデビュー。そりゃあモロに80年代アイドル・リスペクトの衣装と髪型、コンセプトは「あなたに寄り添う青春回顧」、そして極めつけに11月27日発売のシングルが「デリケートに好きして」となると、知ってる人はビックリ、知らない人もビックリ、ってなもんです。そんな新井さんに、原宿・竹下通りのクレープ屋さんに来ていただきました!


私も楽しむし、みんなにも楽しんでほしい!

平日でも多くの人でごった返す原宿・竹下通り。そんな中に、突如現れた80年代アイドル! 場所柄、派手な服装の女の子も少なくないんですが、新井さんはそれでも目立ちまくり! 思わずみんなスマホを取り出して写真を撮り始めるほど! そして老舗・マリオンクレープが今回の衣装にはすごくお似合いです。まさに80年代! 何だかそこだけがタイムスリップしたかのよう。そして新井さんご本人は、イチゴと生クリームがタップリ入ったクレープに大満足なのでした。



──撮影お疲れ様でした!

新井 ありがとうございました! あなたの心におじゃま虫~! 新井ひとみです!

──キタ!(笑) 今日は原宿の「マリオンクレープ」さんで撮影させていただきましたが……。

新井 これって、もしかしてアニメの「クリィミーマミ」に出てくるからですか?

──まさにそうです! クリィミーマミに変身する主人公の森沢優の家が、クレープ屋さんなんですよね。

新井 そうなのかなあ?って思ってたんです。よかった、答え合わせができました!(笑)



──それはよかったです(笑)。竹下通りでも目立ちまくってましたもんね。さて、ソロデビュー曲のタイトルや今回のビジュアルが発表された時、ファンの方々からはいろんな反応がありましたよね。実際に接してどうでした?

新井 ツイッターの反応を見た時に、私のことは知らなくて、初めてこの姿を見る親衛隊のみんながいたりとかもして、「新しく知ってもらえたんだな」っていううれしさがこみ上げてきました。「えっ、誰だこれは?」ってビックリされた方も多かったんだろうと思います。

──この話が持ち上がった時、ご自分ではどう思いましたか?

新井 まず「この『デリケートに好きして』って曲を歌ってほしい」って言われて曲を聴いた時は「あー、そうなんだー」っていうぐらいだったんです。でもコンセプトを練っているうちにいろんな方が「一緒にやろうよ!」って言ってくださって、みんなで世界観とかを作っていきました。私も要望を出したりして昭和アイドルな感じに出来上がったんですが、レコーディングとかの段階になったら「私も楽しみたいし、みんなもより楽しんでほしい」という気持ちになりました。

──昭和の中でもちょっと特殊ですけどね(笑)。

新井 こういう衣装にも憧れたりしてたので、着れてうれしいです。

──それこそ、東京女子流の衣装とは真逆ですよね。

新井 そうなんです! 今だとブラックで、メンバーのべーさん(山邊未夢)が作ってくれてるんですけど、実はこの衣装もべーさんなんです。

──あっ、そうなんですね! それこそ真逆(笑)。

新井 「この衣装はひとみにしか着れないと思う」って言ってて(笑)。「肩の部分にはこだわったよ」とも言ってくれて、すごく考えて作ってくれたので、うれしかったです。

──両方作れる山邊さんもすごいし、両方着こなせる新井さんもすごいと思います!

新井 ホントに両方とも、愛がこもってる感じがするんですよ。その思いも胸に受け止めつつ、これからやっていきたいなと思ってます。



──曲のタイトルやビジュアルを見た瞬間に、“その世代”の人たちは「アレか!」って盛り上がってましたが、それこそ「魔法の天使クリィミーマミ」という作品だったり「デリケートに好きして」という曲についてはもともと知らなかったですよね?

新井 はい、最初は知らなかったですね。でも曲をいただいてからアニメのことも知って、作品も見たんですよ。それでどんどんハマっていっちゃって。変身するときの魔法の呪文とかも面白いし、続きが気になって、たくさん見ちゃいました(笑)。

──作品が放送されたのが83~84年なので、今とはいろんなところが違いますよね。

新井 その時代のいろんなことを、今勉強中なんです。言葉遣いだったり背景だったり、いろいろ知ったことをこれからの活動に生かしていけたらいいなって思ってます。

──単純に新鮮だったのでは?

新井 そうですね、面白いです! 私は少女漫画が好きなので、少女漫画らしいキャラクターが出てくるのはうれしかったですし、「クリィミーマミ」だけじゃなくて他の作品も含めた、あの年代の世界観に寄り添えたらいいなって思ってます。


松田聖子さんなど歴代アイドルを研究しました!


──「デリケートに好きして」という曲にしても、そもそもタイトルからして、いかにもその時代というか、「今とは違う」感じですよね。

新井 この曲を歌ってほしいということでプロジェクトのきっかけになった方がディレクションもしてくださっていて、歌詞にしても歌い方にしても、みんなで研究してこだわって、作り上げていってるんですよ。女子流ではやったことのないような、跳ね上がるような歌い回しも新鮮でしたし、今通ってる道の全てが新鮮です。

──ですよね(笑)。

新井 歌詞も女の子の気持ちをストレートに表したものなので、気持ちを入れやすいですね。今回、1曲の中で3つの人格が出てくるんですよ。サビまでのところは「少女」、サビは「アイドル」、そして間奏のところはいつもの「新井ひとみ」で。1曲を通して3つの自分を見てもらえるというのもワクワクして楽しいですし、ダンスもちょっと昭和な感じにアレンジして作ってみたので、ライブではそこにも注目してほしいです。9月から10月にかけて、女子流で「LIVE HOUSE TOUR 2019 "Birthplace ~それぞれの原点~"」という、各メンバーの出身地を巡るツアーをやったんですが、私の出身地の仙台で一度だけ、オープニングアクトとしてやらせていただいたんですけど。

──その時の反応はどうでしたか?

新井 ステージに出た瞬間に、女の子のお客さんが「クリィミーマミだ!」って言ってくださってて。たぶん、知ってる方も知らない方もいたと思うんですけど、みんな曲に合わせて手拍子してくれたのはうれしかったですね。曲の中でお客さんにしてほしいことがあるんですよ。10月27日に行った親衛隊ミーティングでは、親衛隊のみんなに説明させてもらったんですけど。

──その内容のおさらいがYouTubeに上がってましたね



新井 そこでもお話ししてるんですけど、「ひとみ全部BOX」という商品が発売されるんですよ。そこにはCD、DVD、VRに加えて、グッズとサイン会イベントの参加券も入ってるんです。そのグッズの中に「ひとみ大好きはちまき」というのもあるので、それを巻いて応援してもらいたいです! それを見れば私のファンだってひと目で分かると思うので。

──はちまきは当時のアイドルファンっぽい! あとははっぴがあれば完璧ですかね。

新井 そうなんです! 私の活動を大きくしていって、オフィシャルのはっぴも作れたらなって思います。当時のアイドルイベントの映像とかを見ると、ファンの方もすごく熱狂的なんですよね。そういう世界を、親衛隊のみんなと一緒に作り上げていけたらって思ってます。

──アイドルについての研究も欠かしてないわけですね。

新井 松田聖子さん、中森明菜さんとか、あとは年代がちょっと後になるんですけど、松浦亜弥さんとかの曲を聴いたり、映像を見たりしています。特に松田聖子さんの曲は女子流の定期ライブとかでも歌わせていただいてたんですけど、歌声に芯があるし、映像で見るときれいで見入っちゃいます。

──当時の歌番組の映像とかも見ましたか?

新井 見ました! セットとか演出が何でもありという感じで、すごいですよね! ゴンドラに乗って歌ってたりするし、銀テープが降ってくる時も本人の姿が隠れちゃうぐらいたくさん降ってきたりしてて、どれだけ目立つかを競ってるみたいで、面白いです!

──TVの「歌番組」というものがすごく影響力を持ってた時代でしたからね。

新井 そういうところで、歌手やアイドルがアピールする場がたくさんあったと聞きました。1曲ごとにセットも違うし、一つ一つの演出にすごく力が入っているし、今じゃ危険すぎてできないようなことまでやってたりするので、あの時代はよかったんだろうなーって思います。見てる人たちも、「今回はどういうセットなんだろう?」とか、そういうワクワク感があって応援してくれてたと思うんですよね。そういうのも作っていけたらいいなって思いますね。



──先ほども少し出ましたが、歌い方の面でも松田聖子さんなどを研究して臨んだんですよね?

新井 女子流で10年間やってきたこともあって、レコーディングの時には歌い方でとっても苦戦したんですよ。その面でもディレクションしていただいたからこそ、80年代の歌い方に近づけたと思います。ホントにいつもと違うので、聴いてほしいです! それから、私のバージョンと太田貴子さんの原曲を聴き比べてほしいなと思います。

──原曲は意識したんですか?

新井 やっぱり、ちょっと意識しました。ディレクションしていただいた時にも「歌い方が似てるね」って言っていただけたので、それにちょっと近づけるように頑張りました。

──そもそも女子流の曲とは、声の出し方からして違いますよね。

新井 違いますね! 一番は跳ね上げるところ。それからサビ前の「♪本当よ」(実際に歌ってみせる)というところの出し方とか、原曲をたくさん聴いて練習しました。

──今のを聞いただけでも、練習の成果が分かりますね。

新井 おお~!(拍手) 頑張ったので、聴いてほしいです!


みんなに幸せを届ける、唯一無二の存在に!


──さて、イベント出演も発表され始めていますが、単独ライブなども楽しみですね。そうなると……これ1曲というわけにはいかないですよね?

新井 そうなんですよ! 一つ考えているのは、うしろゆびさされ組の「渚の『・・・・・』」を歌いたいなと思ってて。あの曲はファンの方との掛け合いがたくさんできるので、そういうのも楽しそうだなと思って。他はまだ具体的には出てないんですが、いろんな曲に挑戦できたらなと思ってます。あと、80年代の流行語とか「こんなことがあったよ」っていうのもライブやイベントで挟んでいけたらいいなと思って、勉強中なんです。ツイッターで「#新井ひとみ80年代はこんな時代」というハッシュタグを作って募集していて、今もたくさんいただいてるんですけど、皆さんにもっと教えてほしいです。

──あのハッシュタグは楽しいですね(笑)。

新井 「ほう、こういうのが流行ってたんだ!」と思って見させていただいてます。今では使われなくなってる言葉も多いし、深いところに行けば行くほど知らない言葉もたくさん出てくるので、驚き桃の木山椒の木!ですよね。

──さっそく(笑)。

新井 「あたり前田のクラッカー」っていう言葉も教えていただいて。そういうクラッカーがあったんですね。

──そうですね。前田製菓という会社のクラッカーのCMで、それはけっこう古くて60年代なんです。これも80年代よりはちょっと前なんですが、「な~んちゃっておじさん」というのも流行ったりしたんですよ。今思うと何が面白かったのか謎なんですが(笑)。

新井 「な~んちゃって」ってかわいいですね! 使いたいです!

──新井さんが使うと喜ばれると思います!(笑)

新井 昔の流行語とか、本とか雑誌でも勉強させていただいてて。ん~と、あの雑誌……何でしたっけ……

──「明星」とか?

新井 それ! 「明星」です!

──あー、「明星」と「平凡」っていうのが、2大アイドル雑誌だったんですよ。これも今見ると、全然雑誌の名前っぽくないですね(笑)。

新井 「明星」とかも読ませていただいてるんですけど、昔だからなのか、アイドルのインタビューとかも全然雰囲気が違うんですよね。

──「●●ちゃんは××なのカナ?」みたいな感じですよね。ちょっとインタビュアーが上から、みたいな雰囲気で(笑)。

新井 そうなんです! それがすごく面白くて。タイトルとかデザインとかも凝っていて、見ていて面白いんですよ。そういう感じとかもいろんなところで再現して、盛り上げていきたいですね。

──そうすると「●●ホイホイ」的な感じで、いろんな人が寄ってくると思います(笑)。

新井 親衛隊の人の中でも、当時の「明星」を今でも持っている方がいて、写真を送ってくださったりするんですよ! 実際には持ってない方でも、記憶の中にはあったりするから、それを復活させるようなものにしていきたいです。イベントとかも含めていろいろ始まってくると思うんですけど、ツイッターやYouTubeで告知していくので、そちらに注目していてほしいです。



──80年代復活!がコンセプトで、告知はツイッターやYouTubeでというのが、また面白いですね。

新井 中身は昭和なんですけど、「ひとみ全部BOX」にはCDとDVDとVRが入ってますからね。「アレ? 昭和にはなかったVRとかやっちゃうんだ!?」って感じで、両方のいいところを取り込んで発信していきたいなと。VRは「こういうのをやりたいな」っていうアイデアを出させていただいてて、「私とデート」的な内容になってるんですよ。VRだとより近づける気持ちになれると思うので、楽しんでほしいです。

──VRで新井さんとデートって、ファンの人は戻ってこれなくなるんじゃないですか?(笑)

新井 かわいく仕上がっていると思うので、ハマってほしいです!

──このソロでの目標としていることはありますか?

新井 私も楽しむし、みんなにも楽しんでほしいんですよ。青春時代にタイムスリップするというか、そういう頃を思い出してほしいし、みんなで一緒に楽しいものを作り上げたいと思ってます。

──ぜひこの曲で「ザ☆ベストテン」の1位を取ってほしいです!

新井 取りたいです! この曲がきっかけになって番組が復活したらすごいですよね! ホントに、世の皆さんに幸せを届けていけるような存在、唯一無二の存在になっていきたいと思っているので、頑張ります! 私にしかできないことをやっていきたいので、たくさんの人に参加してほしいです!

──楽しみです! 今日はありがとうございました!

新井 それではドロンします! バイビ~! 


撮影 木川将史

2019年11月27日(水)発売
『デリケートに好きして』




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高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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