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【髙石あかり、上坂樹里】日曜劇場『御上先生』 松坂桃李さんとは本当に先生と生徒みたい

髙石あかり、上坂樹里
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【髙石あかり、上坂樹里】日曜劇場『御上先生』 松坂桃李さんとは本当に先生と生徒みたい

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1月19日放送開始のTBS系日曜劇場『御上先生』にレギュラー出演する、髙石あかりさんと上坂樹里さん。俳優としてさらなる躍進が期待される今年、ドラマで初共演するお二人に、作品のことやお互いのこと、今年の抱負など、いろいろお聞きしました!

「あかりさんのお芝居を受けて自分がお芝居をする、という場をいただけたことが本当に幸せです」(上坂)

──お2人の初対面はどれくらい前になるんですか。

上坂 14歳の時だから……5年前?

──そんなに前なんですか。当時のことは覚えていますか?

上坂 たしか、私が初めて宣材写真を撮るときに一瞬だけご挨拶しました。もちろん、私は髙石さんのことは当時から知っていたから緊張して、「あ……! 本物だ……!」って思ったのを今でも鮮明に覚えてます。

──そんなことを思われていたなんて知ってましたか?

髙石 いや、そもそも私のことを知ってくれていたなんて思ってもみませんでした。でも、私も樹里ちゃんのことは個人的に知ってて、活動も見ていたので……。

上坂 え……!

髙石 それまでは画面上でしか見たことがなかったので、本物の樹里ちゃんの透明感があまりにもすごすぎて、そのことが本当に強く印象に残ってます。

──だそうですけど、上坂さん。

上坂 今初めて聞いた……。私はそれ以前からあかりさんの舞台を観に行かせていただいてて……。

髙石 嬉しい。

上坂 そのほかにもあかりさんが出演されていた作品は観てましたし、なんかもう、いちファンの気持ちでいました。

──1月19日からTBS系「日曜劇場」枠にて放送されるドラマ「御上先生」はお2人にとって初めての共演になるわけですが、今のエピソードから想像すると「まさか」という感じじゃないですか?

髙石 いや、びっくりしましたし、同じ事務所ですごく仲のいい樹里ちゃんと共演できることはすごくうれしくて、心強いなと思いました。友達ぐらい近い関係なので安心だなと。

上坂 私は、あかりさんのお芝居を受けて自分がお芝居をする、という場をいただけたことが本当に幸せです。なので、今回の撮影はあかりさんからいろんなものをとことん吸収させていただく気持ちで臨んでいます。あかりさんが現場にいるだけで安心感があるので、本当に心強い存在です。

──しかも、初共演の場所が「日曜劇場」という、これまで数々の名作を送り出してきているドラマ枠です。この作品に出演することに対して、今、どんな気持ちでいますか。

髙石 いくつもの大作が生み出されてきた「日曜劇場」では初の学園モノということで、スタッフのみなさんがすごい熱量で撮影に臨まれていることを日に日に強く感じていて、そんな雰囲気の中でお芝居できることがすごくありがたいです。

──現在のところ、私立高校の先生として1人の官僚が派遣されてくる、というところまでストーリーは明かされていますが、もうちょっとお話できる部分はありますか。

髙石 第1話ではいろんな伏線が張り巡らされています。文部科学省から御上先生が派遣されてきて、私たちは高校3年生の役なんですけど、御上先生がやって来たことによってクラスの雰囲気がガラッと変わるんです。

上坂 最初は、クラスの生徒みんな、御上先生のことを受け入れられないんですけど、生徒一人ひとりが抱いている感情が繊細な表現から感じ取れると思います。

──あらすじを聞いた時点ですでに、「御上先生」はこれまでの学園ドラマとは異なる印象を受けます。台本を読んだときはどう感じましたか。

髙石 たしかにただの学園モノではなく、教育や政治といった現代の日本が抱えている問題に対して先生と生徒が一緒になって切り込んでいく、という内容からすでにすごい覚悟を感じました。きっと、この作品を観てくださる方々もいろいろと考えさせられるんだろうなと思います。

──クラスには29人の生徒がいますが、 その一人ひとりにしっかりとしたキャラ設定があることにも驚かされました。たとえば、髙石さん演じる千木良遥は「真面目で控えめで周りに流されがち」。ご自身の実際の性格と比べてみてどうですか。

髙石 全然違うかもしれないです(笑)。でも、仲のいい友達とか、信頼している人の言葉はなんでも素直に受け入れるところがあるので、そういうところは似ているかもしれないですね。

──一方で、上坂さん演じる東雲温は「真面目すぎて猪突猛進な一面もある」とのことです。上坂さんは中学生の頃に生徒会長をされていたそうですが、真面目すぎるという性格は近かったりしますか?

上坂 真面目という部分に関しては、演じていてもすごく自分と似たところを感じます。あと、東雲には周りに対してすごく敏感なところがあったり、強がってしまうところもあったりして、そういうところも自分に似てると思います。

──今回、役作りや演技で意識していることはありますか。

上坂 この作品は、お芝居をしているときも、撮影の合間も、本当に学校みたいな雰囲気が感じられる現場なので、ふとしたときに全体を俯瞰して、その場の空気感を味わって、「東雲だったらこういう空気感に対してどう思うだろう?」みたいなことをよく考えています。たとえば、次に控えている自分のセリフやシーンがあるときに、「この空気感だったらこういう行動をするんじゃないか」みたいな。そういうことを日々感じながら、どんどん更新していっています。

──髙石さんはどうでしょう。

髙石 何かを意識的に変えようとはしていないんですけど、千木良遥というキャラクターは周りにいる人々の感情や物事にすごく敏感で、誰かが悲しんでいたらそれに寄り添うような女の子なんです。なので、彼女が何か言葉を聞いたときの体の反応……たとえば鳥肌が立つとか、そういうものを今まで以上に感じていますし、10代の子たちが初めて立ち向かう議題に対する恐怖心というのはこんなにも強いものなのか、と感じながらお芝居しています。

「『御上先生』第1話にはたくさんの伏線が張られています。みんなの表情に注目して見てほしい」(髙石)

──お互いの演技をどんなふうに見ていますか。

髙石 今回、樹里ちゃんが私の演技について何かを感じる機会はまだ少ないので私だけお話しますけど、樹里ちゃんは……すごいです。

上坂 (小声で)いやいやいやいや(笑)。

髙石 この間、すごく長いセリフをやられていたのですが、本当に一発OKで。このときのことをしっかり説明したいんですけど、このタイミングではまだお伝えすることはできなくて……。樹里ちゃんは、東雲温というキャラクターを一番に理解した上で生まれてくる感情をすべてリハで役に一度乗せてみて、そこから自分で調整していくんですけど、調整したあとの東雲は全然違うんです。一度すべてを放出したときの東雲もすごく素敵なんですけど、そこから自分の中で「東雲はこの場で何を伝えたらいいのか」と考えて調整していくところもすごく尊敬しています。ぜひ見ていただきたいですね。

──上坂さんが恐縮した表情をしてます(笑)。

上坂 プレッシャーが……(笑)。そのシーンのときは本当に緊張していて、クラスのみんなの前で喋ったんですけど、私を見てくれている生徒一人ひとりの目に吸い込まれそうになったり、周りの演技から吸収するものが本当に大きくて。だからこそ初めてその場で表現できた感情がありました。そうやって、クラスのみんなからエネルギーや感情を受け取ったことで初めてできたお芝居でもあるので、私ひとりだったら絶対にできなかったと思います。

──なかなかヘビーな作品になりそうですが、現場の雰囲気はどんな感じなんですか。

髙石 すごく賑やかで明るいです。

上坂 和気あいあいとしていて、休憩時間も生徒のみんなでご飯を食べたり。重たいシーンが多いんですけど、撮影の合間はみんな仲よくしています。

髙石 テーマが重たいからこそ、スタッフさんが私たちの気分を明るくしてくれようとしてくださったり、そういう気遣いみたいなものはすごく感じます。

──御上先生役の松坂桃李さんとの距離感はいかがですか。カメラが回っていないときは、役を意識して少し距離をとっていたりするんでしょうか。

髙石 フレンドリーにお話してくださいます。休み時間になると、教卓から降りて生徒たちのほうに来てくださったり。びっくりしたのが、朝、私たちがセットに入る前に松坂さんがすでに前室にいて、生徒がセットに入るタイミングで一人ひとりに挨拶をしてくださったんです。そうやって生徒と関わってくださるのは本当に尊敬すべきところだし、素敵な方だなと思いました。

上坂 今、あかりさんが言ったみたいに、御上先生はフレンドリーに接してくださるんですけど、干渉しすぎないというか、本当に先生と生徒みたいないい距離感を保ってくださっているのを感じます。あとは、松坂さんが御上先生に切り替わる瞬間は、何度見ても気持ちがグッと張るというか。

──どう切り替わるんですか?

上坂 目つきと、口元の表情筋が一気に変わるんです。御上先生は、第一印象は怖いかもしれないですけど、目の奥に優しさが感じられて、でも、口元に浮かぶ不気味な笑みを見るとぞっとするというか、「なんだ、この人は……」という衝撃を毎回受けるんですよね。

髙石 あと、御上先生はセリフの量が膨大なんですけど、ほとんどテイクを重ねなくて、一発OKがほとんど。すごすぎて言葉にならないです。

──これだけ大規模なドラマに出演するのはお2人とも今回が初めてだと思うんですが、現場はこれまで出演してきたドラマとは違うんでしょうか。

髙石 やっぱり、規模感がすごくて。学校のセットが階段で2階までつながっていてちゃんと行けるようになっていたり、オリジナルの校章が付いた制服を着させていただいたり、そういう細かいところへのこだわりや繊細さに触れることで、すごく大きな作品に出させていただいているんだなと感じます。

──この記事が公開されるのは初回放送直前です。それを踏まえて視聴者の皆さんへメッセージをいただけますか。

髙石 先ほどお話したように、第1話には伏線がたくさん張られています。あとは、この学校の1クラスから日本を動かす力が生まれるかもしれないという面白みを感じていただきたいですし、クラスにいる29名の生徒一人ひとりが持っている感情がすべて違っていて、誰かの一瞬の表情が未来につながるかもしれないんです。なので、一人ひとりの表情にも注目していただけるとうれしいです。

上坂 「御上先生」というドラマは、ひとつのクラスという枠から飛び出して、日本の政治や教育など、大きな問題一つひとつと向き合っていくという、これまで観たことのないような新しい学園ドラマになっています。今、スタッフの皆さんやキャストの皆さんは本当に大きな熱量をもって撮影に臨んでいるので、作品を通じてそれを感じていただけたらと思います。

──ところで、お2人が過去に観たことのある学園ドラマはありますか。

髙石 死ぬほどあります。中でも、私が俳優を目指すきっかけとなった「花より男子」は、初めてときめいた作品なんです。テレビシリーズも映画もしっかりBOXセットで持っているぐらい好きですね。

上坂 私は「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」を毎週楽しみに観てました。その頃の私はまだお芝居はやっていなかったんですけど、作品の内容を飛び越えて、一人ひとりの俳優の皆さんの演技から「お芝居ってすごいな……」と感じた作品なので、すごく印象に残っています。

──お2人とも2024年は大きな変化があった一年でしたが、2025年はさらなる飛躍の年になるんじゃないかと思います。どんな一年にしたいですか。

上坂 私は今年20歳になるんですけど、一人の人間として進化したいです。進化の一年にしたい。今の現場でも毎日本当にたくさんの学びや、吸収させていただくものがありますし、2025年もたくさんの作品に関わって、役と向き合いたいです。お仕事以外でもこれまでの自分とは違った、ひとつ上の段階へ行けるように頑張りたいです。

髙石 私にとって2024年は本当にガラッと変わった一年で、2025年もきっとそうなると思います。なので、逆に……変わらず。

──変わらず、ですか。

髙石 はい。環境とか変わるところは変わります。でも、周りの方への感謝などは忘れず。お芝居が好きだということもそうです。なので、変わらないものは変わらずに、今、目の前にある「御上先生」に没頭して頑張りたいと思います。

──まさか、このタイミングで「変わらない」という言葉が出るとは思いませんでした。とても貴重な時期にお話が聞けてよかったです。今年の活躍を楽しみにしています。

髙石&上坂 ありがとうございます。

撮影 長谷英史

【TBS系日曜劇場『御上先生』】

https://www.tbs.co.jp/mikami_sensei_tbs

https://x.com/mikamisenseitbs

【髙石あかり】

https://x.com/takaishi__akari

https://www.instagram.com/a_akari1219

【上坂樹里】

https://x.com/juri_kosaka

https://www.instagram.com/juri_kosaka

記事情報

阿刀“DA”大志

ライター

阿刀“DA”大志

1975年東京都生まれ。学生時代、アメリカ留学中にHi-STANDARDのメンバーと出会ったことが縁で1999年にPIZZA OF DEATH RECORDSに入社。現在は、フリーランスとしてBRAHMAN/OAU/the LOW-ATUSのPRや音楽ライターなど雑多に活動中。Twitter:@DA_chang