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「m.c.A・T 30周年記念 「ごきげんだぜっ!」 featuring ISSA & 屋良朝幸」ジャケット撮影レポート!

m.c.A・T、ISSA (DA PUMP) 、 屋良朝幸

「m.c.A・T 30周年記念 「ごきげんだぜっ!」 featuring ISSA & 屋良朝幸」ジャケット撮影レポート!

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デビュー30周年という節目の年を迎えたm.c.A・Tさん。その記念シングルとして、あの名曲「ごきげんだぜっ!」がニューバージョンでリリースされました。そこにフィーチャリングされているのは、ISSAさんと屋良朝幸さんという、ファン垂涎の組み合わせ!3人が揃ったジャケット撮影の現場に潜入(?)し、その様子をレポートします! さらにリリースにあたっての3人のコメントもどうぞ!

「ナーイス!」「カッコいい!」の声が飛び交う撮影現場とは?

某月某日、都内のスタジオにお邪魔。今日はここでm.c.A・Tさんのデビュー30周年記念シングル「ごきげんだぜっ!」のジャケット撮影が行われるということなんですが……指定されたのは、同じ「スタジオ」でも写真撮影用のスタジオじゃなくて、レコーディングスタジオ。ここでいいのかな?と思いつつ入っていくと、確かに室内からはシャッター音が聞こえてきます。

この時点ではまだ本撮影前のテスト中。何でも、レコーディングをしたスタジオの事務所部分が、コンクリート打ちっぱなしの壁など雰囲気がいいので、「ここで撮ろう!」となったとのこと。実際、広くはないですが、ギュッと凝縮された空間は適度な緊張感を醸し出しています。

アシスタントに逐次指示を出しながらファインダーを覗くのは、フォトグラファーのHiro Kimuraさん。DA PUMPのファンの方にとっては、いくつかのアルバムでジャケット撮影を担当されていることでお馴染みでしょう。特にモノクロの写真が印象的な作風ですが、今回もモノクロを生かした撮影が中心となるようです。

セッティングが完了すると、最初にやってきたのはISSAさん。赤のシャツに黒のハット姿で入ってくると、気心も知れているHiroさんの作った世界に、スッと入っていくよう。机に座ってポーズを取り、まず1枚。モノクロの画像がモニターに映し出されると、Hiroさんは「イエー、カッコいい!」とサムアップ。Hiroさん自身がロック・ミュージシャンみたいな風貌ですが、こんな感じでとにかく被写体を盛り上げ、乗せていきます。

今回はm.c.A・Tさん、ISSAさん、屋良朝幸さんの3人の撮影ですが、それぞれのソロも必要ということで、モノクロの正面、シルエット、モノクロの横顔、特典のアクリルスタンド用全身写真などのパターンを1人ひとり撮っていきます。

セッティングを変え、後ろからライトを当ててのシルエット撮影に入ると、Hiroさんが「ヤバッ!」とひと言。モニターを見ると、確かにISSAさんのシルエットがヤバい! カッコいい! その後もシャッターを切るたびにHiroさんは「イエー!」「ナイス!」を連発。いや、さっき「被写体を盛り上げて乗せていく」と書きましたが、これ、Hiroさん自身の気持ちが思わず出てるんですな。「俺の撮った写真がカッコいい」ではなく、「そこにいるISSAさんがカッコいい!」という感覚。

当のISSAさんは、長いキャリアの中で撮影にも慣れているし、Hiroさんへの信頼も厚いので、クールな様子で指示されるままにポーズを取っていくんですが、その何気ない姿がいちいちハマることハマること! さすが、すげえなーと思っていたら……

「何アレ! カッコいい!」という大きな声が背後から!

気付くと、m.c.A・Tさんが部屋の外から撮影の様子を覗きに来ていて、モニターを見た瞬間に思わず声が出てしまったという(笑)。

机を移動させてセッティングを変えると、今度はアクスタ用の全身撮影。ストロボに赤のフィルタをセットし、スローシャッターで撮る瞬間にカメラをサッと動かし、ブレさせるという技を駆使すると……いやいや、これまたカッコよすぎませんか!これが特典になったら、それこそヤバいっすわ!

というわけでISSAさんの撮影は終了。次は先ほども覗きに来ていたm.c.A・Tさん。紫の上下に黒のキャップというスタイルのA・Tさんが「俺もISSAみたいにカッコよくなるかな?」と言うA・Tさんに、Hiroさんは「何やったってカッコよくなりますから!」と、撮る前から太鼓判。そしてファインダーを覗くと「A・Tさん撮らせてもらう日が来た!」とひと言。

A・Tさんが先ほどのISSAさんと同じように机に着いてポーズを取ると、何とも言えない風格が漂います。Hiroさん、思わず「待ってました、そういうの!」。さらに両手を組み合わせたポーズを取ると、Hiroさんだけでなくその場にいた全員から「おお~!」という声が。シーンの先頭を走ってきて30年という節目を迎えたその日々が、ちょっとしたポーズに何とも言えない深みを与えるんだなあと、しみじみ思いました。

ISSAさんの時とちょっと違うのは、A・Tさんが何かにつけてはみんなを笑わせるところ。アクスタ撮影で取ったあるポーズでは「かわいい!」の声に拍手まで起きるほど。そのポーズが採用されたかどうかはお楽しみなんですが、スタッフからは「このポーズ、ソフビにしましょう!」の声が上がるほどの決まりようでした。

A・Tさんは紫のフィルタをつけて、ブラしての撮影。その効果がビッタシ決まった1枚があり、Hiroさんも「ヤバい! マジカルな男です!」と驚嘆。全部の撮影が終わってモニターを見たご本人も「こういうのになるんだ! ビックリした!」と驚嘆するほどで、まさに「m.c.A・Tマジック」が起きてました!

最後のソロ撮影は屋良朝幸さん。別の現場から直行のため、ちょっと遅れての登場でしたが、屋良さんもHiroさんとは顔なじみ。撮影開始にあたってHiroさんからは「いつも通りのカッコいい感じで」と、シンプルな言葉。それで十分なんでしょう、実際に撮り始めると、何と3カット目でHiroさんが「これじゃん?」と言うほどのショットが撮れました。「これでやめてもいいけど、もうちょっと撮っとくか」ということで撮影は続行されましたが、これもまたマジックですなあ。

3人ともそうですが、とにかく最初に撮るモノクロの正面とシルエットがいいムード。途中、モニターを見せてもらった屋良さんも思わず「渋っ!」と短く叫ぶほどです。

Hiroさんはシャッターを切るたびに「ナーイス!」「すっごくキレがあるよ!」「ヤベー!」と連発。横顔やシルエットの際には「うわーヤベー!」「ワーオ、ビューティフォー!」と、どんどん盛り上がっていきます。

アクスタ用の撮影でも、まず「立ち方カッコいい! さすがっす!」からスタート。こう書いていくと、ただ被写体をおだてているだけに思われるかもですが、そう感じさせないのはHiroさんの渋い声と、その声の後にモニターに表示される撮影の成果がマジでカッコいいからに他なりません。

屋良さんのカラーフィルターは青。ブレさせたカットが映し出されると、自らもカメラを愛する屋良さん、「カッコよ!これ、何ていう技ですか?」と興味津々。「今度試そう」と思ったに違いありません(笑)。こちらもエフェクトがハマりまくった画像にHiroさんが「何か出てるよ」と言うと、「僕が出してましたかね?」と。

これで3人のソロ撮影が終わり、いよいよ集合カットに。まず立ち姿では、主役のA・Tさんを中心に、立ち位置やポーズを変えながら、どんどん撮っていきます。そしてジャケット用のメインカット撮影に入ると、Hiroさんが見本を見せて「こういう感じで」と。

Hiroさんはある程度シャッターを切っていくと、「あと5枚!」と言って「5、4、3……」とカウントダウンを始めるんですが、「2、2、2、2が続く!」と、なかなかゼロにならない時も(笑)。これは昔からのようで、ISSAさんは「Hiroは撮りたがるからな」と笑っていました。

最後にHiroさんから「おめでたいヤツお願いします!」とリクエストがあり、3人がそれに応えると、「表情バッチリです!」ということでラストカットが無事完了。みんなで楽しそうにモニターを確認し、撮影が終了すると、その場にいた全員から拍手が巻き起こりました。

残るはMVに使用するムービーの撮影が少々。さっきまでクールにキメていた3人が思わず笑っちゃってNGが出たり、「それぞれ好き勝手にポーズを」という撮影でA・Tさんが固まっていると、屋良さんが「A・Tさん、ムービーだから動いていいんですよ」とひと言。これに爆笑が起きたりして、こちらは終始和やかムードで、全工程が終了。

こんな過程を経て撮られた写真がどうなったかは、「ごきげんだぜっ!」のジャケット、ブックレット、特典のアクスタなどでご確認ください。「このクールな表情の裏にこんな会話が……」と思うのも楽しいかも。

ニューバージョンの「ごきげんだぜっ!」、写真も楽曲もお楽しみに!

終了後の3名に、コメントをいただきました!

Q:レコーディングはいかがでしたか?

A・T「とっても楽しいレコーディングでした! 自分だけでも熱いのに、ISSAもやらっちも案の定アツアツなので、出来上がりが恐ろしい~w。3曲とも早く皆さんに聴いていただきたい! あと、3人ともよく知っている曲なのでレコーディングが早かった~w。素晴らしい!」

ISSA「楽し過ぎてあっという間でした!」

屋良「すごく楽しかったです。『ごきげんだぜっ!』と『SUPER HAPPY』、どちらの曲も良く聞いてたのとカラオケでも歌っていたので、レコーディングブースで歌っている自分が不思議でなりません‼」

Q:「ごきげんだぜっ!」新バージョンを歌うにあたって、どう臨みましたか?

A・T「オリジナルは全部自分一人で歌ってますが、今回はリレーのようにシンガーが変わっています。自分が二人を繋いでる、みたいな気持ちでやらせていただきました。自分にとっては全曲オリジナルよりキーが低い設定になっているので歌うのは楽でしたが、逆にオリジナルのようにギリギリではないので『楽そう』に聞こえないように色々工夫させていただきました!聴いてみてのお楽しみ!」

ISSA「もちろん新たな気持ちで挑みましたし、いつもと違う部分のラップも新鮮でした!」

屋良「スケジュールの関係もあり、A・TさんやISSAさんよりも先にレコーディングさせていただいたのですが、お二人と声を合わせた時にどんな化学反応が起きるのか、想像つかなかったですね。自分がずっと聴いてきたお二人の歌の中に自分のボーカルが……ちょっと今、想像しただけでもお酒飲みたくなってきました(笑)」

Q:ジャケット撮影の現場と、出来上がった写真の感想は?

A・T「カッコいい2人と一緒に撮るのは、『自分の30周年なのにイジメかっ!』と思いましたがw、カメラマンのHiroが素晴らしかったので、ギリ何とかなったって感じですかねw。さすがです!これまた撮影が早いこと早いこと! 楽しんでやらせていただきました。
ありがとうございました。出来上がりは皆さんのご判断で! 自分は気に入ってますw」

ISSA「信頼するカメラマンだったので、言われるがままに表現できて楽しかったです!」

屋良「長年の夢が叶ったなと実感できました。A・Tさんにはこれまでたくさんお世話になってきましたが、ISSAさんにも『いつか一緒にな』と会うたびに声をかけていただいていたので、エンタメを続けてきて本当に良かったと感じた撮影でした」

Q:m.c.A・Tさんの30周年についてどう思われますか? その記念企画に参加されてのお気持ちは?

ISSA「30周年は本当に凄い道のりですし、その歴史を一緒に感じられて光栄に思います!」

屋良「30周年という記念すべき企画に参加させていただけたこと、本当に光栄です。自分が音楽にこだわり続けるキッカケをくれたA・Tさんと、ダンスボーカルという自分のアーティスト像の見本となってくれたISSAさんとの合作は、これまでのエンタメ人生の中でも最大級のイベントです。最高の30周年を皆さんと共にお祝いできたらと思っています!!」

Q:A・Tさん、30周年を迎えての心境、そしてこれからの活動への意気込みは?

A・T「あっという間の30年でしたが、考えるとまだまだ『ああすればよかった』、『こうすればよかった』ということがあり過ぎる気がして。逆に30年もやるなんて思ってもいなかったな~、という気持ちもあり、本心で驚いたりしています。ということは身体のことなどで仕方なく辞めるまでは、やりたいことを突き詰めていきたいと思います。引き続き、変わらぬ応援よろしくお願いいたします!」


撮影 長谷英史


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記事情報

高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。