11月4日掲載のスタッフ座談会ではその内容などについて語ってもらった、エイベックスが手がける「キラットエンタメチャレンジコンテスト」(通称「キラチャレ」)。今年で18回目を数え、過去にはめるること生見愛瑠さん、2025年後期NHK朝ドラのヒロインも発表された髙石あかりさん、GENICのメンバーなどを輩出したコンテストです。今年、2024年の決勝大会は、11月10日(日)に開催されました。イオンモールでの地区予選などから勝ち上がった3部門、111組129名が緊張の中、それぞれ果敢にチャレンジ!その様子をレポートします!
ボーカル部門は1コーラス勝負! 年齢関係なく熱唱!
会場となった品川インターシティホールには、朝から緊張の面持ちの親子連れやグループがたくさん。最後の確認をしたり、歌の練習に余念がなかったり。もうこの時点から、今日の決勝大会、最終決戦に懸ける意気込みが伝わってきます。
時間が迫り、ステージから突き出したランウェイの左右に出場者らが着席すると、まずはお馴染みのMCであるMC KENSAKUさんと、今回のゲストMC、GENICの金谷鞠杏さんが登場。MC KENSAKUさんがマシンガントークでぶっ放す中、決勝大会がいよいよ開幕!
続くオープニング映像ではavex ROYALBRATS、GENIC、lol、生見愛瑠さん、髙石あかりさんら、このコンテスト出身者、そしてDJ KOOさん、川栄李奈さんらから、このコンテストの合い言葉「チャレンジすること、それが大事。」のメッセージも。
ゲストMCの金谷さんは、2014年のモデル部門ファイナリスト。そこからアーティストとしての道を切り開き、現在7人組ダンス&ボーカルグループGENICのメンバーとして活躍。自身も東北エリアからエントリーした時、非常に緊張していたという思い出を語りつつ、「皆さん、緊張してると思いますが、皆さんらしく楽しんでください」とエールを送りました。
MC KENSAKUさんのトークも「緊張をほぐして楽しもう」という点を強調。頑張って、ついにこの日を迎えた出場者たちがベストを尽くせるように配慮している様子が窺えました。
各賞の紹介では、この日初めて発表される賞も。それが全部門を対象とした「イオンモール賞」で、受賞者には副賞として10万円分のイオンモール商品券が贈られることも明かされました。
というわけで、いよいよ各部門のパフォーマンスが開始! 最初は「ボーカル・ラップ部門」です。この部門にはゲスト審査員として、Every Little Thingの伊藤一朗さん(この日がお誕生日!)と、avex Youthのボーカルディレクターで、作詞、作曲、プロデュース、ボイストレーナーなど幅広く活躍する大藪良多さんが登場。
ゲストパフォーマンスとして昨年の同部門グランプリ受賞者・坂西雫さんが貫禄の歌声を披露した後、23人が次々にトライ。
7歳の女の子から始まって、だんだん年齢が上がっていくんですが、年下の子でもさすがの声量や音域を持っているあたり、全国から勝ち抜いてきたレベルを感じさせます。ただし、ここでの歌唱は1コーラスのみ。短い時間で存分に実力をアピールしなければならず、そこも勝負ポイント。でも全員、大人顔負けの熱唱を披露した直後に「ありがとうございました!」と言う声はやっぱり年齢らしさを感じさせるもの。そのギャップにも、彼ら・彼女らの歌の力を気付かされました。
自信のコーデと表情でウォーキング&ポージング! モデル部門も熱戦!
続いてはモデル部門。ここではまずゲストモデルとして、2023年ニコ☆プチ賞をダブル受賞した藤田青果さんと青島希愛さん、2022年ニコ☆プチ賞の外山凛夏さん、同年審査員特別賞の山腰理紗さんが登場。いずれも現在は新潮社『ニコ☆プチ』専属モデルとなっている4人で、ウォーキングとポージングを披露し、今年の出場者にエールを贈りました。
また、出場者へのアドバイスを聞かれると、外山さんは「自分に自信を持ってたくさんアピール。ランウェイの前に行った時に、長めにポージングするのがオススメ」、山腰さんは「自分もキラチャレが初めてのポージング。自信を持ってウォーキングしてほしい」と、経験者ならではの回答。これでウォーキング、ポージングの意識が変わった人も多かったのでは?
この部門は基本的に6人1組となり、まず1人ずつ今日のコーデのポイントが金谷さんから読み上げられる中、ランウェイをウォーキング。審査員の前に来た時、またステージに戻った時にポージングしていったん退場。最後に6人がまた登場して、ラストポーズという流れ。1人目は3歳の女の子で、登場するなり場内からはどよめきが。ウォーキングの時には泣きそうな顔になっていましたが、最後に観客に手を振る姿には、大きな拍手が起きました。
ボーカル部門もそうでしたが、このモデル部門も出場者の大半が女の子。74人のうち、男の子はわずか12人という数ですが、それだけに男の子が登場すると目立つのも事実。笑顔でポージングする子もいれば、ずっとクールにキメつつ、最後のポーズだけニッコリ笑顔を見せる子もいて、こういうところにもそれぞれの個性が見えますね。
女の子たちも各自、親御さんの協力も得ながら考え抜いたであろうコーデに身を包み、自信のポーズでキメていました。「この子は笑わなくてカッコいいな」と思った子は、もしかしたら緊張のせいでうまく笑えなかったのかりするのかもしれませんが、でもランウェイで自信なさげに見える子は1人もいません。このあたり、たくさん練習したんだろうなと思わせられました。
幅広い表現が繰り広げられたダンス部門! そして豪華ゲストコーナーも!
最後はダンス部門! こちらはゲスト審査員にavex ROYALBRATSのリーダーであり、マルチに活躍するJUMPEIさん、東方神起などさまざまなアーティストの振り付けやバックダンサーを務めるYWKIさんが登場。各組のダンスに熱い眼差しを送っていました。
ダンス部門は、ソロ、チームのどちらでもエントリーが可能。1人で独自の世界を表現する子もいれば、2人組でコンビネーションの妙を見せるコンビ、5~7人でスケールの大きいダンスを披露するチームと、手法にもバリエーションがあります。
ダンスの種類も、ヒップホップ、レゲエなどの曲調に合わせたものもあれば、アクロバティックな技を取り入れたもの、あえてスローな動きで表現するものなど、こちらも多種多彩。表現のバリエーションという意味では3部門の中で最も幅が広く、「この中で一番を決めるのは大変だろうな」と、思わず審査員の方々の心境に思いが至ったりもして。このダンス部門に限らず、出場者はみんな個性的だったのでどの部門も審査は大変そうでした。
14組のパフォーマンスが終わると、休憩を挟んでゲストパフォーマンスに突入! まず登場したのは、「PG(30日後に仮面を外す小中学生集団)」。メンバーの中にはキラチャレ出身者も5人いることから全国の地区予選を盛り上げてくれて、今回の決勝大会にも出演となったわけですが、この翌日、11月11日にメジャーデビューを控え、このステージで初めて全員が仮面を外してのパフォーマンスを披露するというスペシャルなもの。
小学生5人と中学生9人、男女7人ずつの14人は、ランウェイを生かしての歌と踊りを披露。最初は仮面をしたままで登場し、曲の途中で一斉に仮面を外すと、場内からは大きな歓声が巻き起こります。2曲目のメジャーデビュー曲「WA・BI・SA・BI」では、サビのお辞儀ダンスも含めて大いに盛り上がりました。
続いては、10年前にもゲストとして出演したというlol-エルオーエル-の5人。メンバーのmocaは2011年度モデル部門出身でもあり、彼らはオーディションを経て出会っての結成ということで、キラチャレ出場者にも大きな刺激となったはず。キラチャレ2024オフィシャルテーマソング「Life is」を含む計3曲を披露しましたが、10年間のキャリアと自信を感じさせるパフォーマンスに、大きな拍手が巻き起こりました。
そして最後は、世界初のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」で活躍中のavex ROYAL BRATS。男女7人で繰り広げるパフォーマンスは圧巻そのもので、ダンス部門の出場者はもちろんのこと、他の部門の出場者にも大きな刺激となるようなステージでした。
いよいよ結果発表! ドキドキの中で、受賞者は?
さて、いよいよ待ちに待った結果発表! 着席している出場者、そして親御さんたちの緊張もマックスになる中、次々と各賞が発表されていきました。
まず全部門対象の「イオンモール賞」は、ボーカル部門の一番手、窪田紗奈(7)さん。小柳ゆきの「あなたのキスを数えましょう」を熱唱した7歳が、喜びの受賞となりました。
続いてボーカル・ラップ部門、急きょ設けられた「審査員特別賞」は、橋元 優(13)さん。最初、カラオケのキーが違っていたというアクシデントの中、Beverlyの「A New Day」を見事に歌いこなしました。
そしてグランプリは、Eminem ft. Rihanna「The Monster」で圧巻の歌とラップを披露した杉浦希寧(13)さん。「ラップがうまくいかなかった」とコメントしていましたが、誰もそうは思わなかったはず(笑)。
ダンス部門は、「avex ROYALBRATS賞」がリズミカルなヒップホップダンスを披露した10歳の近藤色乃(10)さん。
「審査員特別賞」は、長崎出身「Pearl Crew」の6人。『となりのトトロ』の楽曲「風のとおり道」に合わせ、独特な動きを見せてくれていました。
そしてグランプリは今野朝陽(11)さん。Skrillex, Missy Elliott, & Mr. Oizoの「RATATA」に乗って、11歳とは思えない特徴的なダンスには、大きな拍手が起きていたほどでした。
モデル部門は、「XLARGE KIDS賞」が関 颯一郎(6)さん。
「X-girl Stages賞」が小林 涼(7)さん。
「NARUMIYA賞」が村上くるみ(12)さん。
「ピンク ラテ賞」が鈴木めい(12)さん。
「ニコ☆プチKiDS賞」が吉田向茉莉(6)さん。
「ニコ☆プチ賞」が丸山晏奈(12)さん。
「審査員特別賞」が藤沼玲衣(10)さんにそれぞれ贈られ、
栄えあるグランプリは谷口莉子(9)さんに決定!
受賞者はそれぞれ、喜びの言葉の後、MC KENSAKUさんに促されて家族への感謝の言葉を述べ、最後に「愛してるよ!」「大好きだよ!」と締め。中にはうれしさのあまり、泣いてしまった子もいましたが、全員が自分の言葉で感謝の気持ちを表現していたのが印象的でした。
全部の発表が終わると、「キラチャレ」の責任者であるエイベックス・エンタテインメント株式会社 事業開発本部 avex Youthグループ・ゼネラルマネージャー三上雄亮さんから総評、そしてMC KENSAKUさんも熱いメッセージで、ともに「チャレンジすること、それが大事。」の精神を改めて語り、これからもチャレンジしてほしいというメッセージを送っていました。
さまざまなドラマを生んで幕を閉じた「キラチャレ2024」。受賞者のみならず、モデル部門でファイナリストだった金谷さんがアーティストとして活躍していたりと、出身者の進む道はそれぞれ多岐にわたるだけに、今年の受賞者や出場者がどのようになっていくのか、楽しみです。そしてただ一つ言えるのは、チャレンジして一歩を踏み出さなければ、何も変わらないということ。今年惜しくも受賞を逃した人も、「次こそは頑張ってみよう」と考えている人も、「キラチャレ」へのチャレンジ、お待ちしています!
【キラチャレ2024 オフィシャルサイト】
【キラチャレ2024 X】
【キラチャレ2024 Instagram】
https://www.instagram.com/kirachalle
【キラチャレ2024 TikTok】