今月12日に公開された映画「推しが武道館いってくれたら死ぬ」に出演&主題歌も担当し、24日にはメジャーデビュー後初のシングル「Change×Chance」をリリースした、4人組ガールズグループ・@onefive。先月にはEX THEATER ROPPONGIにて初の声出しありのワンマンライブを開催するなど、怒涛の展開を見せている。
そんな彼女たちにシングルの聴きどころや映画のこと、ワンマンのことなど、話を聞いた。
「生まれて初めて髪を染めて、パーマもかけました」(MOMO)
──今回、全員が高校を卒業するタイミングで「Change×Chance」をテーマにビジュアルが一新されましたね。
GUMI 初めて髪を染めたのですごく新鮮でした! ひとつ大人になった感じがして、心機一転、新しい一歩を踏み出せたというか。ずっと黒髪だったので、染めたかったんですよね。あと、前髪を切りました。気に入ってるんですけど、ちょっと普段の生活だと恥ずかしいかな(笑)。
MOMO 私も生まれて初めて髪を染めて、パーマもかけました。朝起きたら、ふわふわ、くるくるってなってるのがすごく新鮮。毎日鏡を見ながら感心してます。去年の夏にドラマ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の役柄で短くはしたんですけど。やっぱり髪を染めたり、パーマをかけると雰囲気が全然違いますね。ちょっとお人形さんみたいな可愛らしい感じがして、お気に入りです。
KANO 私も初めてのカラーリングで、ちょっとスパイスの効いたパーマをかけてもらいました。それと、今まではポニーテールにすることが多かったんですけど、今はツインです。こういうかわいらしい髪型って新鮮だし、最初の方は恥ずかしかったんですけど、いや、今もちょっと恥ずかしいんですけど(笑)。でも、いろんな髪型にさせてもらえるのは楽しいです。
SOYO 私はカラーリングの経験はあったんですけど、今回は“ブルーブラック”っていうちょっと上級者のおしゃれな色に挑戦してみました。光に当たったら青く光るんです。キュートさとオリエンタルさのミックスって感じで、いい感じの雰囲気が出てるんじゃないかなって思います。
──衣装も変わりましたよね。
MOMO みんな同学年で中3から活動してるんですけど、今まで制服の衣装は着てこなかったんですよ。この3月で高校を卒業するタイミングで“あえて”ということみたいです。お気に入りです。
KANO @onefiveは衣装を選ぶ時に統一感とかを重視して選ぶことが多いんですけど、今回も2人ずつスカートとジャケットが同じものになっています。個性はあるけど、「ここはお揃い」っていうところがあるので、注目して見ていただけたら面白いんじゃないかなと思います。
いつか武道館のステージに立てるように頑張りたい(KANO)
──今月12日に出演&主題歌を担当した映画「推しが武道館いってくれたら死ぬ」が公開され、24日には4曲入りメジャー初シングル「Change×Chance」が発売されます。このシングルについて、各曲の聴きどころなどを教えてもらえますか? まずはその映画の主題歌となった「Chance」から。
KANO 聴くとテンションやモチベーションが上がる曲で、すごく好きですね。チャンスがある時、チェンジする時とかって、結構勇気がいると思うんですけど、「思い切ってやってみよう」って、背中を押してくれるような曲です。
──「これから夢に向かっていく」という内容で、皆さんの今の状況にリンクしているような印象を受けました。
MOMO そうですね。それに映画の内容にもすごくマッチしている歌詞だなと思います。映画ではオタクとアイドルの関係性が描かれているんですけど、応援する側の気持ちや、アイドルの「夢に向かって頑張る姿」に結構重なる部分が多いと思います。エンディングで流れるので、映画の内容と重ね合わせたりしながらも、聴いてほしいなって思います。
SOYO 映画に初めて出させていただいたんですけど、あまり実感が湧かなくて。でもスクリーンに映ってるのを見ると、本当に私たちが実在してるっていうか、「スクリーンの中で生きてる人たちがいる」って感じて。私自身、ワクワクしたし、感動したし…最高な映画だなって思います!
GUMI 私たちは「ChamJam」っていうアイドルグループのメンバーを演じたんですけど、ChamJamの絆や、ファンの方同士の絆が感じられて、本当にいい映画だなと思いました。そんな作品の主題歌をやらせていただけたことは本当にありがたいことだし、この「Chance」と映画を結びつけて、たくさん聴いてもらえたらいいなって思います。
──グループの目標として「ワールドツアーのファイナル公演を武道館で行う」ことを掲げています。“推し武道”の影響はありましたか?
KANO 作品に関わる前からいつかライブをしたいなっていう気持ちはあったんですけど、“推し武道”に出会ってから、よりその気持ちが強くなりました。なのでいつかそのステージに立てるように頑張りたいなって思います!
MOMO 影響は大きいですね。作品に出演して、ファンの皆さんのありがたみを改めて感じることもできましたし、目標に向かってみんなで頑張っているChamJamの姿を見て「私たちも頑張らなきゃ!」って刺激ももらえたし。たくさん良い影響を受けました。
「メンバーとは小6から数えて、7~8年、一緒にいます」(GUMI)
──「未来図」は22年10月から放送されたドラマ“推し武道”の主題歌でしたね。
GUMI ドラマのストーリーがこの曲の歌詞にすごい当てはまるなって思います。メジャーデビューするまでの葛藤というか。そういう気持ちを越えてこれからどんどん進んで行く私たちのことが分かってもらえるような曲になってると思います。
──「Ring Donuts」は過去から未来に繋げていくことを歌った曲ですね。
SOYO オシャレな感じの曲調で、大好きな曲です。この曲は過去も大事にしながら進化して、チェンジして前に進んでいく、私たちの今が描かれているような気がします。
──“絆”がキーワードになっている曲ですよね。皆さんはメンバー同士の絆を感じますか?
GUMI 感じます! 昨日もみんなでピアスをあけに行ったり、普段から面白いものとかあったらLINEを送り合ったりしてます。
KANO 家族みたいだよね。
SOYO 友達を通り越しちゃってる感じ!
GUMI 前にいたグループ(さくら学院)は小6からだから、もう7~8年、一緒にいることになります。学校の友達よりも一緒にいるんですよ。土日は基本一緒だし、泊まり込みで練習したりもします。辛い時もずっとそばにいたって感じです。
──最初から4人の仲は良かったんですか?
GUMI 小6で出会った時から考えると、結構関係性は変わったかな。気を使わなくなったっていうか。例えば一緒にいても、喋らずにそれぞれ好きなことをやってても全然平気だし。
MOMO そうだね。今までは学校があったし予定も合わせづらかったけど、みんな高校も卒業したので、「一緒に遊びに行きたいね」って言ってます。
「ワンマンは@onefiveチームとして、ひとつのチームになれたなって」(SOYO)
──「Last Blue」はどんな曲でしょう?
MOMO @onefiveの曲って、今まではユニゾンで歌うものが多かったんですけど、この曲はソロパートが多くて、それぞれの歌声がよく聴ける構成になっています。メンバー個々の歌声の魅力が最大限に生かされた曲になってるなって。歌詞は失恋というか、恋人と別れた後の女の子の気持ちを歌ってるんですけど、なんかこう、吹っ切れて思いっきりはっちゃけて楽しんでる感じがして。そこが私たちが普段4人で盛り上がってる時の様子とすごく似ているような気がしますね。ライブでもみんなで一緒に楽しめる振り付けがあったり、「NA NA NA NA NA」ってパートは一緒に歌えるところなので、ぜひ一緒に歌って、楽しんでほしい曲です。
GUMI ラップのパートがあったり、いつもと違う感じの曲ですね。一番ボイトレした曲でもあります。英語の箇所の発音をいちから習ってやってみたり。私たちの歌の中で、自分の中では一番クオリティを上げれた曲なんじゃないかなって思ってます。自分のラップパートがお気に入りです。
KANO このシングルの収録曲は、聴くと全部前向きになれるような曲ばかりなんですけど。この曲は特に自分に自信を持てるような、ポジティブになれる曲です。私も落ち込んだ時に聴いたりしてるので、皆さんもこの曲を聴いて自信を持ってくれたりしたら嬉しいです。
SOYO メンバーひとりひとりの歌い方だったり、歌詞への思いの乗せ方だったりに注目してほしい。その違いを楽しんでもらえたらって思います。
──今年4月にはEX THEATER ROPPONGIにて初めての声出しアリでのワンマンライブが開催されました。
GUMI ライブに向けて初めて合宿もしたし、初めてイヤモニもつけましたし…そういう初めてのことがたくさんありました。本当にいっぱい準備してきたので、新しい私たちの挑戦を見せられたことがすごく嬉しかったですね。皆さんと一緒になってライブを盛り上げられた感触があって、それがすごく印象的でした。
MOMO ライブが終わった後、あっという間だったなって、強く感じたんです。長い間準備をしてきたのにこんなにあっという間に終わっちゃうんだ、っていうのが率直な感想でした。でも、本当に楽しめました。私たちの熱量を超えるような皆さんの熱量を感じて、それに私たちも感化されてライブを盛り上げる、っていうサイクルがあって、会場にいる全員でライブを作り上げている感覚がありました。しかも、お客さんに助けてもらうんじゃなくて、私たちがライブを引っ張っていくっていう感覚もあって、それがすごく楽しくて。これからの@onefiveのライブはどうなっていくのかなって、未来のことを想像できるような、ワクワクがたくさん詰まったライブでした。
KANO ライブ自体久しぶりだったので、本当に緊張しました。新しいことにいくつも挑戦して、学んだことが多かったですね。「こういう時にこうやって、お客さんに喜んでもらいたい」とか、お客さんのことをいつも以上に真剣に考えることができたので、グループにとって大きな一歩を踏み出せたんじゃないかなって思います。
SOYO @onefive色の出たライブだなと思ってて。レッスン場とかでは当然お客さんの顔も見れず想像で練習するんですけど。実際にステージに立つと、私たちのお客さんに会いたかったっていう気持ちと、お客さんの私たちを応援する気持ちがぶつかって、声出しもOKになってるし、すごくいい雰囲気で。舞台監督さんや照明さんや、いろんなスタッフの皆さんとも今回は特にコミュニケーションが取れてて、@onefiveチームとしてまとまってひとつのライブができた感じがして。ひとつのチームになれたなっていうことを感じました。
「音楽以外のことにもどんどんチャレンジしていきたい」(MOMO)
──映画出演、ビジュアルチェンジ、ワンマンライブ、シングルリリースと、目まぐるしい展開が続いています。今後、@onefiveとして目指していきたいことは何でしょうか?
GUMI ワンマンで初めて声出しOKのライブをして、これからどんどん広い会場でやれるようになっていければいいなって思いました。花道のあるステージだったり、トロッコに乗ったり、皆さんに喜んでもらえることを、これからどんどんしていきたいなって。
MOMO “推し武道”で演技のお仕事をさせて貰えたので、そういう音楽以外のことにもどんどんチャレンジしていきたいです。音楽をやっているからこそできる表現もあるし、そういったことから刺激を受けて@onefiveの活動に還元できることもあると思うので。@onefiveをもっともっといろんな方に見てもらえるように、今までやったことのない、いろんなことに挑戦してみたいです。
KANO ライブっていう、ひとつのもの、時間をみんなで共有する機会は、これからどんどん増やしていきたいです。と同時に、お客さんひとりひとりとの交流というか、ひとりひとりとちゃんと向き合う機会も持てたらなって思います。
SOYO これから夏になってくるし、フェスにもたくさん出て行きたいなって。あとは今月下旬から来月上旬まで、東京、千葉、大阪、名古屋と、各地でシングルのリリースイベントを行います。初めてのオープンスペースで、誰でも観られるところもあるので、ぜひ観に来てほしい!
MOMO 名古屋飯をまだ1回も食べてないんですよ! だから今回は名古屋でひつまぶしが食べたいです(笑)。
「Chance×Change」
2023.5.24 ON SALE
「推しが武道館いってくれたら死ぬ」ドラマ・映画主題歌 2曲収録!
Blu-rayには昨年のワンマンライブ「@onefive LIVE 2022 -SPOTLIGHT-」も収録!
【@onefive オフィシャルサイト】
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ライター
岡島紳士
アイドル専門ライター。著書、共著は「グループアイドル進化論」「AKB48最強考察」「アイドル10年史」「アイドル楽曲ディスクガイド」。埼玉県主催「メディア/アイドルミュージアム」(12年11月~13年4月)のメインアドバイザー。「バイキング」「スッキリ」「5時に夢中!」などに出演。「アイドル楽曲大賞」コメンテーター。ガールズカルチャーメディア「VIDEOTHINK」を主宰し、吉田凜音「りんねラップ」を生んだE TICKET PRODUCTION「E TICKET RAP SHOW」シリーズを制作。