前作の応援上映の模様をこのコラムで紹介しましたが、
【過去記事】知る人ぞ知る、超話題作を解説! 忙しい人にもオススメ、漫画でわかる「キンプリ」
http://avexnet.jp/column_detail.php?id=1000090
お待たせしました!
ついに、キンプリ新作『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』が公開です。
「これは、じっとしていられない!」ということで、公開直前ではありますが、菱田正和監督に見どころを聞いてきました!
と、その前に過去記事のマンガでも少し触れていますが、キンプリとはなんなのかを簡単に説明します。
『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』は2016年1月に公開された『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の新作にあたる劇場アニメ作品。前作はプリズムエリートと呼ばれる熱狂的なファンを中心に応援上映が盛り上がり、興行収入は8億円を突破! 動員数48万人と“キンプリ現象”を巻き起こしました。
これだけ聞くと順調に聞こえる話ですが、実は前作の公開時点では新作の制作ができるかわからない状態でスタートしていたんです。ファンやスタッフ、キンプリを愛するみんなの想いのおかげで、やっと『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』公開までたどりついたんですね。
新作が作れるかわからなかった前作から1年半…「やっとみんなと楽しめる」
「新作はそもそも、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』を作ったときに、前後編で作ろうという話があったので、構想自体は2~3年前からありました。
ご存知の通り、この先が上映できるか?というのがまったくわからない状態で作っていたので、1作で終わっても仕方ないなと思いながら前作は作っているという感じでした。
前作だけで終わったら「ふざけるな」という人が何人もいたと思うんですけど、『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』はこれで一区切りになっているので満足してもらえると思います。僕は前回楽しみきれなかったんですけど、今回はみんなと楽しめるなって思います」
Over The Rainbowの3人の物語を作りたかったんです
「Over The Rainbow の3人の物語が作りたいからこそ、シンがでてきたんですよ。
この3人だけで60分の物語を作れと言われれば作れたんですけど(前作のタイミングで)、たぶんその時に作る物語は、中身のないものというか、そんなにドラマチックにならない60分で終わってしまう可能性が高かったんです。
僕たちはこの3人の成長する物語を作りたかったので前作はこの3人の出処は我慢させて、新入生7人をクローズアップして今作に賭けたという感じでしたね」
ここでちょっと前作のおさらいをしてみましょう。
エーデルローズ新入生のシンちゃんがわかりやすく解説してくれていますよ。
キンプリといえばやっぱりプリズムショー、プリズムジャンプ
シンちゃんの解説でキンプリが気になって、これから観てみよう!という人のために、プリズムショーがなんたるかを監督にうかがいました。
「ありきたりな定義だけ言っておくと、ファッション・ダンス・ミュージックとフィギュアスケートを融合した新しいエンタテインメントショーです。
簡単に言えば、フィギュアスケートショーの大会最終日にエキシビジョンがありますよね。規定のジャンプやスパイラルをやったりとかではなく、お客様を楽しませるために作られてるプログラム。それをモデルにして、そこにプリズムジャンプというまったくわからない(笑)、僕もいまだによくわからない新しい技を追加して、その素晴らしさで優越を競うってことになっているという感じです。
お客さんが心を動かされたら、得点が高いっていうことですね」
さすが、監督、わかりやすいですね。
今回のプリズムショー、もちろん全部オススメなのですが、その中でも、アレクのジャンプはやはり外せないんだとか。本編を観るときは、技の名前もしっかりチェックしてくださいね! 監督のこだわりが詰まっていますから!
豪華声優陣が出演!
実は今作は新キャラクターに豪華声優陣が出演しているんです!
なんと!太刀花ユキノジョウの父親の太刀花菊右衛門役に山寺宏一さん、十王院カケルの父親の十王院百次郎役に堀内賢雄さん、真田常務役に遊佐浩二さん、プリズムショー協会会長役に三宅健太さん、MCタック役に千葉進歩さん。
そのあたりを監督に聞いてみると…
「僕はキャストに関してはほとんど口を出してないんです。前作のときエーデルローズ7人のメンバーについては、みんなでオーディションをしてそこで意見はいいましたけど。
山寺宏一さんが出るって聞いて、本当にびっくりしました。僕にとっては、最高レベルの人なので。
僕は『ヤッターマン』のときにお世話になっていて、本当に本当にお世話になっているので、よっぽどのことじゃないと僕から山寺さんにお願いするのはありえないことなんですよ。
周りの人達が、やっぱり菱田は山寺さんを呼びたいんだろうと僕の心を汲んでくれて、
キャスティングしてくれたんです。
現場で山寺さんに会ったときは緊張して汗が止まらなかったです」
無駄なところがない、すべて凝縮されています
どうしてもここは見てほしいという部分も聞いてきました。
「全部なんですよ。とにかく切りたくなくて、あらゆる手を駆使して、凝縮させて入れたんです。
なので、色んなシーンが一瞬で通り過ぎていくと思うんですけど、これは何回も劇場に通うかDVDを買って止めてみるかでとにかく全部観てほしいですね。
エンディングなんて特に。わからないこともいくつかあると思うんですよ、あの中に。
本当は物語の中に組み込みたかったけど組み込めなかったものもいくつかあって、
組み込もうとすると2時間になっちゃうんですよ。でも最初、この物語は60分で作れって言われていたんです。コンテを書き終わったら77分くらいあって、「もう無理です。僕はダメです」って言ったら、69分まではどうにかしてくれるっていうので、そこからどうにか泣く泣く切って…なので、無駄なところがなく、すべて凝縮されています。
そのへんもパズルのように補完しながら観ていただけるといいなと思っています」
新たな非日常の世界を観たい人にぜひ観てもらいたいな
「前作を作るにあたって、シンが言っていた「毎日をなんとなくつまらないなーって思っている人に教えてあげたい。世界は輝いているって!」というセリフがまさに僕が言いたかったことなんです。今作は映像的にも内容的にも、かなりボリュームアップしている状態になっています。応援上映に足を運んでもらえれば、応援してる人をみるだけでも楽しめますので、新たな非日常の世界を見たい人にぜひ覗いてもらいたいなって思います」
作中には、長年のファンだからこそ楽しめる部分もいっぱい散りばめられています。
キンプリからスタートしてTVシリーズを遡ってみたり、応援上映で楽しんだりと、いろいろな楽しみ方ができるのがキンプリなのかもしれません。
実際に筆者はキンプリから観始めてTVシリーズを遡って鑑賞し始めた人ですが、繰り返し観たくなるし、もっと知りたくなる不思議な中毒性がキンプリにはある気がします。そして世の中が楽しく見える! 冗談ではなく、これは本当です(笑)。
本当は描きたかったけど描ききれなかったストーリーが、エンディングの一瞬に込められていたりするので、最後の1秒までたっぷりとご堪能ください!
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【KING OF PRISM -PRIDE the HERO- 公式サイト】
http://kinpri.com/
公式Twitter:@kinpri_PR
【KING OF PRISM ラジオ】
http://hibiki-radio.jp/description/kinpri_srt/detail
【チケット情報】
・ご当地ビーチシリーズユニット前売券(地域限定、2枚綴り)
北海道・東北地区限定 ユキノジョウ&レオ
関東・甲信越地区限定 シン&カケル
中部・東海地区限定 コウジ&ミナト
近畿・中四国地区限定 タイガ&カヅキ
九州・沖縄地区限定 ヒロ&ユウ
価格:3,000円(税込)
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・KING OF PRISM -PRIDE the HERO-のキービジュアルの前売り券(全国共通)
価格:1,500円(税込)
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・アニメイト限定通常前売鑑賞券(全2種)
AGF2016で登場したマリンパーティーver.の「Over The Rainbow」と「エーデルローズ新入生」のチケットケースのセット
価格: 各1,878円(税込)※なくなり次第販売終了となります。
取扱い:全国アニメイト(一部店舗を除く)、アニメイトオンライン、ムービック通販
ライター
荒木翔子(アラキショウコ)
J-POPからアニソンまでジャンルにこだわりなく聴くタイプ。女子向けの恋愛マンガ、アニメ、ゲームも好き。ハマると散財するタイプなので厳選したものを楽しんでいます。