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『KIDS B HAPPY presents “EXILE B HAPPY SHOW 2025”〜ビューティフル・ネーム〜』@大阪・オリックス劇場 5.3(土)オフィシャルレポート

EXILE B HAPPY
EXILE B HAPPY

5月2日(金)と3日(土・祝)の2日間、大阪・オリックス劇場で『KIDS B HAPPY presents “EXILE B HAPPY SHOW 2025”〜ビューティフル・ネーム〜』が行われた。

EXILE B HAPPYは、LDHのキッズエンタテインメントプロジェクト「KIDS B HAPPY」から誕生した音楽ユニット。 “音楽を通して全国各地の子どもの夢を応援する”べく、リーダーのEXILE TETSUYA(EXILE/EXILE THE SECOND)、ボーカルの吉野北人(THE RAMPAGE)、中島颯太(FANTASTICS)、パフォーマーの小森隼(GENERATIONS)、浦川翔平(THE RAMPAGE)、木村慧人(FANTASTICS)と、グループの垣根を超えて子ども好きのメンバーが集まった。

ライブは“3歳以上小学生以下”も対象にした子ども向けの内容で、普段LDH主催のライブへの参加が難しい未就学児も来場できる「こどもチケット」を導入。大阪公演には、2日間3公演で800名を超える子どもたちが来場した。

EXILE B HAPPYにとって、大阪での単独公演は今回が初。今回のステージは、2024年4月27日に東京・昭和女子大学 人見記念講堂で行われた内容をブラッシュアップし、4月2日に配信リリースされた最新曲『ビューティフル・ネーム』を軸にしたストーリーと新たな演出を加えて上演された。また、昨年も大活躍したEXILE NESMITH(EXILE/EXILE THE SECOND)と、今回初参加の中務裕太(GENERATIONS)が友情出演した。本記事では、5月3日のファイナル公演をレポートする。

3月にアキレス腱を断裂し休養していたTETSUYAは、本公演が活動再開発表後の初の公の場となった。本番前の囲み取材で「つえがなくても立って歩けるようになりました」と笑顔で話してくれた彼は、公演ではオープニングのお芝居とラストの『MONING SUN』に登場。全身でのパフォーマンスはしないものの、立って歩き、上半身のみのダンスで元気な姿を見せてくれた。

TETSUYAは今回の演出について「扉を開けたら“夢の国”」と形容していたが、まさに会場に入った瞬間から子どもが笑顔で楽しめるような、さらには公演のストーリーにじわじわと入り込める工夫が随所に散りばめられていた。ロビーには今年も「ボーネルンド」の遊具が登場。本編にも登場する大道芸人がバルーンアートを作ったり皿回しをしたりと、子どもたちを楽しませる。EXILE B HAPPYのメンバーのイラストの「ぬりえ」ができるブースも大賑わい。ステージの上にもフォトスポットが設けられ、メンバーも立つ板(=ヒーローのいる夢の国)で記念撮影ができる仕組みになっていた。今は観客として来ている子どもが、本当にこの場所に立つかもしれない“夢がいつしか現実になる”という、公演でも印象的なメッセージを形にしていたのはさすがだった。

また「ビューティフル・ネームをおしえて!」と題して、自分の名前をシールに書いて身につけるという企画も。本公演では“名前”を意識する場面が多くあったが、子どもだけでなく大人も、自分の名前の大切さや存在を認識する機会になっていたのではないかと思う。

公演は、NESMITH演じる“紙芝居おじいさん”の登場から幕を開けた。下校のチャイムが鳴り響き、小学生の会話が流れる。話題は「公園で紙芝居をする一輪車に乗ったおじいさんがいるらしい」という都市伝説。その伝説通りのおじいさんの格好をしたNESMITHが、ステージを一輪車で颯爽と走り抜けていく。NESMITHが紙芝居を準備するところに現れたのは、車いすに乗ったTETSUYA。「見て見て、色々ありました。でも安心してください。元気ですよー!」と立ち上がって笑顔で挨拶した。寸劇ではTETSUYAが「どっちが速いか勝負しましょう!」と提案し、五輪の車いす VS 一輪車で対決! 結果はNESMITHの勝利。TETSUYAは「3回やって3敗したぜ」と言いつつも楽しそうに笑い、「大事な用があって。これを一刻も早くあいつの元へ届けないと」とステージを去る。

やがて始まった夢にまつわる紙芝居。映像と音楽、キッズダンサー・B HAPPYSによるパフォーマンスが心地良い演出で、オーディエンスはゆったりと夢の中へいざなわれていく。NESMITHが「いつだって、君たちの夢を見守り応援するヒーローがいる。そんなヒーローたちに会ってみたくはないかい?」と呼びかけると、「はーい!」というかわいらしい声が会場から上がる。子どもたちが合言葉の自分の名前を口々に叫ぶと、ヒーロー、すなわちEXILE B HAPPYの吉野、中島、小森、浦川、木村がステージに登場した。

一気にテンションアップし、大歓声に湧き上がる会場。カラフルなセットと照明の中、B HAPPYSと一緒に『MORNING SUN』を明るく披露した5人は「『EXILE B HAPPY SHOW』へようこそ! まずは皆さんの大きな声を聞かせてください!(吉野)」とコール&レスポンスから『Choo Choo TRAIN』へ。世代を超えて親しまれる特大アンセムでなおもひとつになる。浦川と木村が客席に降りて通路を駆け回り、ダイナミックなダンスを魅せると、言わずもがな会場は大興奮の嵐に。子どもたちも楽しそうにメンバーとハイタッチ! メンバーの歴史が詰まったEXILEの『掌の砂』で中島は「この手の平には夢や希望、ハッピーが詰まっています」と、客席と手の平をかかげて気持ちを交わし合った。

ここでDJ Sho-hey(浦川)によるDJプレイが炸裂。GENERATIONSの『HELLO!HALO!』や三代目 J SOUL BROTHERSの『KICK&SLIDE』、THE RAMPAGEの『24karats GOLD GENESIS』など、EXILE TRIBEグループのアッパーチューンをつなぎ、スクラッチもきかせてゴリゴリに盛り上げた。『WON’T BE LONG』では、小森が巨大バルーンを手に花道から登場。曲が始まると4つのバルーンが客席を飛び交う。しばらくすると巨大バルーンの中から色とりどりの風船がはじけ、大人も子どもも大喜びで笑顔を咲かせる。

DJ Sho-heyがさらに盛り上げようとするも、どうやら機材が不調の様子。すると突如、NESMITH扮する悪役“デビル・ザ・ネスミス”が登場。子どもたち以上に悲鳴を上げる浦川に戸惑いつつも「俺はな、音楽とか歌、ダンス、名前ってやつが大っ嫌いなんだよ!」と、皆のダンスエネルギーと名前を吸い取ってしまう。そこに現れたのは、“お祭り好きな一族の末裔”でTETSUYAからでんでん太鼓を受け継いだ、“太鼓のけいちゃん”こと木村慧人! 客席と一体になってでんでん太鼓を鳴らし、“ダンスの神様”こと“ユータマン”(中務)を召喚した。スモークの中から現れた中務の圧巻のダンスと、パフォーマーによる最高にクールなソロダンスで、会場の熱気は最高潮に! B HAPPYSを含む総勢26名のダンスでデビル・ザ・ネスミスも降参し、無事に名前とエネルギーを取り戻すと、『Y.M.C.A.』で再びひとつになった。

怒涛の展開で垣間見える息の合ったパフォーマンスは、メンバーの関係性にも裏打ちされていた。吉野が「楽屋でずっと仲良く喋っている雰囲気がステージでもしっかり出て、それが伝染して子どもたちもファンの皆さんも喜んでくださっているのが伝わる」と話していたように、メンバー間には終始信頼感と穏やかな空気が漂っていた。

続いてはボーカルの出番。吉野は「皆さん楽しんでますか?子どもの皆も楽しんでるかな?」と呼びかけて返ってきた返事に「かわいい……」と頬を緩める。中島は「ここからは僕たちの歌声でハッピーを届けていこうと思います」とEXILEの『Yell』に続き、「EXILE B HAPPYが皆さんのヒーローになればいいなという想いを込めて(吉野)」と、同じくEXILEの『HERO』を2人でカバー。夢を与えるヒーローの彼らも、かつては夢を追いかけるキッズだった。彼らにとってはこの公演こそが夢を叶える場所のひとつ。普段は違うグループで歌う吉野と中島のツインボーカルは新鮮で、子どもたちも静かに聴き入るほどの美しいハーモニーを響かせた。

再びパフォーマーも登場し、「皆さんにも生まれた時から美しい素敵な名前があって、それは本当にかけがえのないものだと思います。皆さんの未来に希望を込めて(吉野)」と、今回の公演で初披露となる最新シングル『ビューティフル・ネーム』を全員で歌い上げた。

続くメドレーでは、中務も一緒に披露した『Kiss you』、THE RAMPAGEの『Dream On』、『仮面ライダーガヴ』の主題歌になったFANTASTICSの『Got Boost?』を投下。サビの“ガヴガヴダンス”では、客席もしっかり隣の人と手を合わせてひとつになる光景が生まれていた。EXILE THE SECONDの『Going Crazy』では“デビル・ザ・ネスミス”ことNESMITHもジョイン!「皆さんさっきはごめんなさーい! 一緒に遊んでいいですかー?」と仲直りして、EXILE B HAPPYの『ぐるぐるドリーム』を思い切り華やかにパフォーマンス。会場を満開にしたタオル回しとパフォーマーの客席降りで大興奮のオーディエンスは、EXILEの『銀河鉄道999』で見事なウェーブを巻き起こし、とびきりの思い出を作りあげた。

楽しい時間ももうすぐ終わり。中島に「今日けいちゃんどのくらい楽しかったですか?」と振られた木村の「10慧ちゃん!」も飛び出し盛り上がると、「このプロジェクトに欠かせない大切な1曲」と『BE HAPPY』を優しくパワフルに歌唱した。

ラストの曲を前に小森は「うわ〜、ちょっと待って寂しいな!」とステージに座り込む。「俺も寂しい」と木村、浦川、さらに吉野も座り込み、立っているのは中島という状況に。「それでは聴いてください!」と強行突破しようとしてオチをつくり(笑)、「残ってるパワー、全部僕たちにぶつけてハッピーにしていきましょう!」とNESMITH、中務、大道芸人、BE HAPPYSも呼び込み、オールキャストで『MORNING SUN』を大合唱。TETSUYAは車いすなしで歩いて登場し、元気な姿を届けて来場者を安心させた。

とびきりポジティブでハッピーな空気で包み込み、大団円を迎えた『KIDS B HAPPY presents “EXILE B HAPPY SHOW 2025”〜ビューティフル・ネーム〜』。ヒーローに出会い目を輝かせていた子どもたちは何を感じ、どんな夢を描いただろうか。メンバーは、ステージ上ではTETSUYAの不在に不安もあったというが、「TETSUYAさんと一緒にいられるステージがこんなに楽しいものだと改めて感じた(小森)」と語り、TETSUYAも「EXILE TRIBE、LDHという枠全体で見てもEXILE B HAPPYに可能性を強く感じた。それは一歩引いて見たからこそ」と振り返る。次なる活動が楽しみで仕方ない。


文=久保田 瑛理


▼Release Information
EXILE B HAPPY
4/2配信「ビューティフル・ネーム」
Download & Streaming
https://exilebhappy.lnk.to/beautifulname

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