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【俳優グループ・イケ家!を徹底解説】 芝居・筋トレ・麻雀・釣り…多趣味な俳優・近藤廉の目指すものとは?!

2019.11.27
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俳優グループ「イケ家!」のメンバーながら一番の体格を誇り、舞台にドラマと活躍中の近藤廉さん。現在はテレビ東京で放送中の「ミリオンジョー」に出演中で、12月5日からは朗読劇「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」の再演も始まります。そんな多ジャンルで奮闘中の近藤さんに、今回は趣味の一つである釣りにチャレンジしていただきました! 都内の釣りスポットでバス釣りに挑んだ近藤さんですが、果たして……?


わずか1時間ではバスはかからず……



近藤さんに来ていただいたのは、都内のど真ん中、赤坂見附にある釣りスポット「弁慶橋フィッシングクラブ」。釣り堀もあるし、ボートでお堀に出てバス釣りを楽しむこともできるというナイスな場所です。学生時代からかなり釣りに親しんできたという近藤さん、さっそくボートで出撃!



都会のど真ん中、周囲にはビルもたくさん建ち並ぶ中で、真っ昼間から魚釣りというのもなかなか乙なモノですが、さすが近藤さん、慣れた手つきでルアーをスロー! 木々の枝の間もシュッと通すあたりはカッコいいっす! ただ、なかなか食いつかず……。まあ、撮影のために用意された時間は1時間ほどで、そんなにすぐ釣れるもんでもないですよね。時間いっぱいトライしてみましたが、結果は残念……。



「せめて魚を持った画を!」ということで、残りわずかな時間を使って釣り堀でのエサ釣りにもトライしてみましたが、こちらはもっと時間がなく……。せっかくの腕前を発揮できる状況でなく、すみません! ただ、ピーカンの真っ昼間に街中で釣り糸を垂らすという非日常空間はお楽しみいただけたようで。では、インタビューに移行しますか(笑)。


過去最大の獲物は70cm級のヒラマサ!


──釣り、お疲れ様でした!

近藤 釣れなかったっすね~(笑)。いやぁ、寂しい~。やる前は「釣ってやるぞ!」って感じだったんですけど、釣れない時間が長かったので、「あらぁ~……」ってなりましたね。

──短時間でしたしね。

近藤 そうですね。学生の時は長い時間かけて釣ってましたからね。バス釣りの時なんかはほぼ1日かけてやってましたから。

──今もプライベートではよく釣りに行かれるんですか?

近藤 今はそんなに行けなくなってしまったんですが、夏場に大学の友達と集まって海釣りに行ったり、半年に1回ぐらいは大学のあった印旛沼の方に行ったりしてます。

──一番好きなのはバス釣りなんですか?

近藤 学生の時は、ちょっと時間が空くと印旛沼に行ってバス釣りしてましたね。自転車で5分とかだったので、友達と行く感じで。その後は海釣りが好きになって、シーバスとかシーラを釣るのがが面白くなりました。シーラって、海の上を飛ぶし、背びれで釣り糸を切りにくるんです。




──すごくダイナミックですね!

近藤 頭がいいんですよね。もう戦いでした(笑)。切られないような糸があるんですけど、それをどれだけ長めに取れるかっていう争いでした。

──今までで一番デカい獲物は?

近藤 ヒラマサですね。70cmぐらいだったかなあ。ヒラマサは回遊魚で、館山港に来てるという話があったので「これは行くしかねえ!」って行ったら釣れて。メタルジグっていう、メッチャ飛ぶルアーがあるんですよ。それをとりあえず遠くに投げるんです。回遊魚っていっても、そんなに近くまで来るわけではないので、沖の方に投げないといけなくて。

──その大物は食べたんですか?

近藤 食べました! 大学の食堂に持っていって、そこのオジチャンにさばいてもらって。館山は海がキレイなので、食べられるんですよ。シーバスなんかも白身のフライにしてもらったりして。

──刺身じゃないんですね。

近藤 いや、自分で釣ったモノを生で食べるって、ちょっと怖くないですか?

──そういうものなんですか?(笑)

近藤 そのオジチャンに「血抜きだけはしてこい」って言われてて、頭の後ろをバッと切って血抜きするんですけど、クーラーボックスの中が血だらけになるじゃないですか。「これ、生で食べるのはちょっとイヤだな」と思ってフライにしてもらいました。

──ではいつか、この弁慶橋でもリベンジしていただいて(笑)。というところで、まずは現在出演中のドラマ「ミリオンジョー」の話題から始めたいんですが、この作品は漫画が原作なんですよね。

近藤 そうなんですよ。でも僕、これまで漫画ってほとんど読んでこなかったんです。



──そうなんですか!

近藤 小っちゃい頃から外に遊びに行くのが大好きで、漫画に接することがあまりなくて。兄はゲームとかいっぱいやってて、友達とかも家に来てみんなでゲームやってるんですよ。それが気になるんですけど、「来んな!」って言われて追い出されて、それもあって外でばっかり遊んでた感じです(笑)。

──そんな人が、今回は「漫画家のアシスタント」の役じゃないですか(笑)。しかも作品自体が漫画を巡る話だし。

近藤 そうなんですよ!(笑) 僕は「ミリオンジョー」という超人気漫画の作者のアシスタントで「城戸」という役なんですけど、もともと原作にはいないキャラクターなんです。ですけど、僕は違う方に似ちゃってるんですよ。

──というと?

近藤 萩原聖人さん演じるチーフアシスタントの「寺師」が、原作では大柄な男で、僕はむしろそっちに似てるんじゃないかと。ただ、「城戸」は自分も漫画家になりたいという目標を持ちながら真加田という人気漫画家のアシスタントをやって、チーフの寺師さんも尊敬しているという点では、通じるものがあると思ってます。というか、僕は麻雀で萩原さんをリスペクトしているので、ちょうどいいんじゃないかと思います(笑)。

──ああ、萩原さんとはお互いに得意な麻雀でつながってるんでしたね。

近藤 はい、麻雀を一緒にやらせてもらったり、すごくよくしていただいているので、萩原さん=寺師へのリスペクトはすでにあるので、これは役作りに生かせるなと思って。だから撮影でも楽しくやれたかなと思います!


なぜか筋肉ボディな漫画アシスタント?


──撮影で思い出しましたが、動画サイト「Paravi」では放送開始と同時に最終話まで一気に公開されてるんですね。ということは、開始前に全話分の撮影を終えてたってことですよね。

近藤 そうなんです。だから撮影はかなりタイトでした。僕は日数が多くなかったからそこまででもなかったですけど、メインキャストの方たちはすごく大変だったと思います。

──ですよね。最近はちょっと増えてきてるみたいですけど、今放送中のドラマがラストまで見られてしまうって、すごいことですよね。

近藤 そもそも先がすごく気になる話ですからね。1話ごとに次々にたたみかけてきて、全然落ち着くことがないですから。「これ、どうなるの?」って思うことがメッチャ多いんですよね。最初に台本をもらった時から、止まらなかったですから。一気に読み終えちゃいました。だからテレビではそろそろ終盤というところですけど、「気になりすぎる!」っていう方はParaviで一気に見ていただくのもいいと思います(笑)。

──撮影はどんな感じだったんですか?

近藤 空いた時間は萩原さんと麻雀の話をしていました(笑)。シーン替わりの待ち時間になると、スマホで麻雀を見ながら「これ、どう思う?」って聞かれて。

──えっ、芝居の話は?

近藤 芝居については「もうちょっと軽くいけ」みたいなアドバイスはいただいたりしました。

──他のキャストとは?

近藤 主演の北山宏光さんとはシーンが同じ日があって、その時は普通に話しかけてくださって、すごく気さくな方でした。僕は「キスマイBUSAIKU!?」というテレビ番組がすごく好きで、中でも北山さんが面白いなと思っていたんです。それでドラマの現場に行ったら、北山さんがいるだけでパッと雰囲気が明るくなるし、すごいなと思いました。



──放送も進んでいる中ですが、ご自身の出来はどうでしたか?

近藤 僕、レギュラーでのドラマ出演が2回目なんです。前回が「マジで航海してます。~Second Season~」で。その時のことを、僕はマジで後悔してるんです・・・。

──タイトルに引っかけたみたいになってますけど、マジなんですね(笑)。

近藤 そうなんです。なぜかっていうと、お芝居を始めて間もない頃で、「ドラマの現場ってこんななんだ!」ってすべてが初めてだったんですね。それまでは舞台をやっていたんですが、ドラマは監督の指示を受けて、テストして、その場で演じるという流れで、初めてのことでとても苦戦しました。

──ドラマの場合、常に部分、部分を撮っていって、それを集めてまとめるわけですからね。

近藤 そうなんです。芝居云々というより、僕がやらなきゃいけないこと……芝居ができないならできないなりに現場を盛り上げるとか、もっとできることがあったんじゃないかと思って。後にオンエアを見ても、「何か普通でつまんないな」と思って、それが自分的にショックでしたね。そこで後悔したので、「ミリオンジョー」では前回より成長した姿を見せられるようにという意気込みでいました。だから決まった時に、うれしいというよりは「やってやんなきゃ」というプレッシャーの方が大きかった気はします。

──そのプレッシャーの中で、実際にどうでした?

近藤 今オンエアされたところまで見ていると、「いい感じかな・・?」と自分では思っているんですけどどうでしょう(笑)。見てくれている人に、自分の気持ちなりちょっとでも伝わっているものがあればいいなと思っています。

──ちなみに、毎回すごくピッチリした服を着てますよね?

近藤 そう!(笑) 漫画を描くのにその筋肉は必要なのかっていうキャラなんです(笑)。城戸というアシスタントは肉体派というか、おそらくかつて、漫画以外で何か厳しいトレーニングを受けてきたんだろうなと自分の中で考えています(笑)。

──ホントに漫画には必要ない要素ですよね(笑)。

近藤 絶対いらないですね(笑)。ただ、監督さんも「その体は出していこう」って言ってくださって、ああいう形になりました。僕を含めたアシスタント3人が、いいバランスになってると思うんですよね。「やっぱり真加田先生のところのアシスタントはとんでもないのが揃ってるな」って業界内でも言われるような感じで(笑)。

──ちょうどテレビでのオンエアは物語も佳境に入ってくるところですね。

近藤 この後も「えっ!?」って言うようなことがたくさん起きますので、楽しみにしてほしいですね。皆さんから感想をもらうのも楽しみです。待ちきれない人はParaviでぜひ(笑)。


朗読劇では一人十役!


──今回、ドラマでの経験をさらに積んだわけですが、ここからはどうしていきたいですか?

近藤 自分らしさというか、与えられた役に自分なりのニュアンスを足していきたいと思ってるんです。僕は見た通りぽっちゃりですけど、今までは「普通の芝居」を心がけてたんですね。でも、それって見てて面白くないなと思って。前回、abemaTVの「恋愛ドラマな恋がしたい」っていう恋愛リアリティーショーに出させていただいた時に、スタッフの方から「イケメンだけの俳優じゃないし、自分の持ってるものをもっと生かして、自分らしい芝居をしなさい」って言われたんですね。それが僕の中でグッときて、「確かにな」と思ったんです。自分の人間味というか、役では見えないところも、もっともっと作っていきたいし、見ていて面白いと思ってもらえるお芝居をしていきたいですね。作風にしてもコメディが大好きなので、コメディ系のものにたくさん出演できたらなと思います。

──なるほど。その体型といい、個性というか人と違う武器は持っているわけで、それをどう生かすかですよね。「イケ家!」の中でも、飛び抜けて個性的なわけじゃないですか(笑)。

近藤 見た目から明らかに一人違うので、おいしいんですよね(笑)。でも、このおいしさに甘んじていてはいけないなと思ってます。それはずっと念頭に置いてますね。イケ家!の他のメンバーは確かにイケメンで、それぞれにみんな頑張っていますが、イケ家!の舞台では僕は好き放題やらせてもらってます(笑)。脚本家の方も分かってくださって、僕のところだけセリフがないんですよ。



──勝手にやれと(笑)。

近藤 はい。でも舞台の上では、笑いを取る自信はあるんですよ。周りからは「何をやるかは先に言ってくれ」って言われるんですけど、僕としては舞台上で共演者も笑わせたいんですよ。それが舞台の醍醐味だと思うし、「コイツ、何やってんの?」っていう状況を作りたくて。毎日アドリブのあるシーンがあったので、毎日見に来てくれる人も楽しませられるし、それは僕にしかできない強みかなって思っていました。──もう一つ、12月5日からは朗読劇「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」の再演も始まりますね。

近藤 前回の初演の時は、別作品のミュージカルと時期が重なっていたのもあり、それでおろそかになったというわけではないんですが、「もっと伸びしろはあったな」と、実際思っちゃったんです。そこが悔しかったので、今回もう一回やるにあたっては、もっとパワーアップした自分を見せられたらいいなと思ってます。特に僕は、一人十役をやってるんです。


──そうらしいですね。十役って、すごいですね!

近藤 脚本家さんが登場人物を増やしたくて、とりあえず書いていったようなのですが、出演者は決まっているので、増えた分を僕にガツンとぶつけたらしくて。でも僕が生かせるのはやっぱりこれだなと。舞台上では前列に4人、後列に僕を含めて3人がいるんですけど、後列が僕の役目としていいんだなと思ったんですね。主役ではないんですけど、物語に深みを与えていく役割というか。それが僕の仕事になってくるのかなと、その時にすごく思いました。

──しかも朗読劇なので、衣装やメイクで役の違いを表現することもできないわけですよね。

近藤 そうなんです! しゃべるだけで演じ分けるのはけっこう難しかったですね。ただ、笑いどころもたくさん作っていただいているので、声色の使い分けどうこうよりも、とりあえず10個の役を楽しんでみたら、それぞれの役なりに楽しめるところがけっこうあったんです。シリアスにガッと入り込めるところもあれば、吹っ切って笑えるところもあって。そこは見てる人から、「面白い」って言っていただけました。だからもっともっと、メリハリの効いた芝居ができたらいいなって思ってます。

──朗読劇の経験から得られたものってありますか?

近藤 セリフの量が多いのですが、読んでる感じになると噛んじゃったりとかするんです。

──確かに!

近藤 それを何回かやっちゃったんですよ。噛むと「僕魔法」の空気感が壊れちゃうんですね。それはやっぱり壊したくないので、お芝居にあたっても立ち稽古に臨む以前の演技に対する見方が変わったと思います。朗読劇だと立つ以前に気持ちを作っていかないといけないんですけど、その段階がちょっとレベルアップできたというか。それによって、立った後もレベルアップできてるんじゃないかと思います。


役者に麻雀に、そしてグルメレポーターもやりたい!


──そういったものも全部含めて、「近藤廉」としてはどう進んでいきたいですか?

近藤 この年末から来年の春ぐらいまでの間に、舞台に3本ぐらい出演させていただくのですが、一つの作品の中で自分の役がどう生きていくのかというのをすごく考えて臨みたいと思っています。その中で自分らしさをもっともっと出していきたいなと。しっかり稽古を積んで自分のお芝居を作り上げていって評価してもらいたいなと思って。大きい舞台でも小さい舞台でも、お客さんの前に出たら絶対に楽しませるっていうことを忘れずに頑張りたいなと思ってますね。

──役者としても舞台もありテレビもあって、さらに麻雀にも真剣に取り組んでますよね。さらに筋トレもしっかりやっていると。やることはいろいろありますけど、一番力を入れていきたいのは?

近藤 m……もちろんお芝居です!



──今、一瞬「ま……」って言いそうになりませんでした?(笑)

近藤 ちょっと危なかったですけど(笑)、お芝居です! 年末に放送される「天 赤木しげる葬式編」というドラマにも出させてもらってるんですよ。福本伸行先生(「カイジ」などで有名な漫画家。麻雀漫画も多数)原作の作品に出させてもらい、嬉しかったです。

──それはいいですね!

近藤 今、Mリーグという麻雀のプロリーグが立ち上がったり、芸能人の麻雀番組なんかもあるので、お芝居の一方でそういう番組のリポーターとか、麻雀にからむ仕事にもチャレンジしていきたいですね。あと、グルメ関係の仕事もしたいんです。

──うってつけなようでもありますし、「まんま」な気もしますが……(笑)。

近藤 この前、ある仕事でトンカツを食べる様子をすごく褒められたんです。食べただけで(笑)。焼肉とかも大好きなので、そういうお仕事もお待ちしてます(笑)。

──ちなみになんですが、今は自分で適正体重だと思ってますか?

近藤 そうですね。今、ちょうど100kgなんですよ。100kgって、何かよくないですか? 絞ってしまったらイメージが変わってしまうし、これ以上増量するとパフォーマンスに影響が出てしまうので。なのでトレーニングはしつつ、100kgをキープしていきたいと思ってます!



 
撮影 長谷英史


イケ家!
official HP:https://avex.jp/ikeya/

近藤廉
埼玉県出身 24歳
2012年 全国高校総体インターハイ円盤投げ優勝。
ニックネーム:れんちゃん
主な出演作:MBS/TBS「まじで航海してます-Second Season-」(2018)、・ミュージカル「HARUTO」(2019)、
AbemaTV「恋愛ドラマな恋がしたい3」(2019)

Twitter:https://twitter.com/RenKondo0120
Instagram:https://www.instagram.com/ren10130718/


☆出演情報
ドラマパラビ『ミリオンジョー』 出演中
テレビ東京 毎週水曜夜1:35~

朗読劇「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」
12月10日(火)~15日(日)@品川プリンスホテル クラブeX
https://avex-management.jp/lp/magical-reading2019re

ドラマパラビ「天 赤木しげる葬式編」
テレビ東京12月28日(土) 24:55~26:50  

舞台「コロッケ」
2020/1/9(木)~13(月・祝)@萬劇場
https://ticket.corich.jp/apply/103983/010/

舞台「バレンタイン・ブルー」~Xアベニューに吹く風は素敵なメロディを連れてくる~
2月18日(火)~25日(火) 12時@博品館劇場
http://no-4.biz/valentineblue/


撮影場所:弁慶フィッシングクラブ
東京都千代田区紀尾井町4-26
http://maidokun.com/benkeifishing/
高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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