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JUN (from U-KISS)

「アイドル、アクター、今はラッパー」進化し続けるJUN (from U-KISS)にインタビュー

2019.10.30
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音楽
インタビュー
2011年からavexと手を取り合って日本活動してきたU-KISS。その愛すべき末っ子・JUNが今回、ソロアーティストとなって日本に帰ってきた。11月6日にリリースするシングル「My Way (feat. Reddy) (Prod.Sway D)」は、これまで彼がやってきたアイドル、俳優、そしてラッパーというすべての活動への自信と、自分の手で進むべき道を切り拓いてきたという自負を感じる。憧れの人だったというReddyとのコラボで本気のHIPHOPに挑んだ、JUNのアーティストとしての魅力に迫る。

今の僕だからこそ歌える曲です!



──11月6日にリリースする「My Way (feat. Reddy) 」はJUNさんにとってどんな曲ですか?
 
JUN 僕は今、いろんなところで活動しているのですが、それも全部ひっくるめて、これから歩いていきたい道を自分で決めて歩いている最中だよ、ということを表した曲です。特に気に入っているのは「アイドル、アクター、今はラッパー」っていう冒頭のリリックですね。これまでいろんなところで活動してきたという自信と、そこは誰にも負けないぞっていう気持ちを表しています。といっても、本当に自信があるかというと、そんなことはないんですよ。周りで僕を支えてくれる人が、いつも僕を褒めてくれるので、そういう時は自信を持てるようになりますね。だから、「僕ってすごいでしょ」っていう自信はないです。今回、コラボしたReddyさんも、レコーディングしている時に「ラップうまいよ」って僕を褒めてくれて、それは自信になりましたよね。自分に自信が持てるようになるのは、きっと自分の音楽に確信が持てるようになった時なんじゃないかなって思います。自分が作る音楽、もしくは自分がやっている仕事について確信が持てたら、それがきっと自信につながるんじゃないかと。つまり、自分のことを心配しなくてもいいようになった時、かな(笑)。
 
──今回、Reddyさんとのコラボはいかがでしたか?
 
JUN レコーディングをReddyさんのチームのスタジオでやったんですが、そこで僕を迎えてくれたReddy兄さんがもう最高にカッコよかったです! とにかくカッコいい人なんですよ。僕のことをすごく理解してくれて、気遣ってくれるやさしい兄さんでした。レコーディングスタジオに入った時、「ここに僕が来るなんて!」って、感激しましたね(笑)。写真もたくさん撮りました。Reddyさんと、プロデューサーのSway Dさんとも。Reddyさんはすごくいい兄貴でした。もともと僕が兄さんのファンだからっていうのもあるかもしれないけど、兄さんの何てことのない行動ひとつひとつがカッコよく見えちゃうんですよね。コラボする前からReddyさんの曲はたくさん聴いていたけど、実際に会って話をしてみたら、目の前の人の口から出る声が、僕が今までずっと聴いてきたReddyさんの声そのもので、すごく不思議な感じでした(笑)。僕にとってはまさにアイドルなんですよ。
 
──そんな憧れの人、Reddyさんとコラボが決まったと聞いた時の感想は?
 
JUN はじめは夢かと思いました。嘘だと思ったし、ドッキリなのかな?って(笑)。会社の人は、僕がReddyさんのファンだってことは知らなかったんですよ。ただ、僕の声と合いそうなラッパーだと思ってお声がけしたみたいで…。ものすごい偶然だし、運がよすぎですよね。
 
──Reddyさんのどんなところが好きですか?
 
JUN ファッションと、ラップスタイル。カッコいいけど、流行に媚びない、独自のスタイルなんですよ。長く活動してきた中で、確固たるものを築いた人。まさに“マイウェイ”ですよね。
 
──ではある意味、「My Way」という曲はReddyさんとのコラボだからこそ生まれた曲とも言えそうですね。
 
JUN Reddyさんもプロデューサーも、しっかりとした考えを持っている方なので、僕たちの話をもっともよく表せる曲として「My Way」が生まれたんだと思います。今の僕だからこそ歌える曲だとも思うし、今まで生きてきて、感じたことをこの曲に込めたかったんですよね。そういう意味では、満足してます。ただ、歌詞に関しては満足度は10%ですね。でも、これから90%を埋めていけばいいだけですから。
 
──次は20%?
 
JUN 15%になるかもしれないし、12%になるかもしれないし(笑)。それは誰にもわからないけど、今はまだ10%の出来ですね。


自分で曲を作りたい。今、いろいろ勉強中です。



──プロデューサーのSway Dさんとの仕事はどうでした?
 
JUN すごく面白い人でしたね。Sway Dさんもやさしくて、感謝してます。兄さん、愛してます! レコーディングもすごく短い時間で終わったんですよ。普通なら1曲につき2~3時間はかかるところを、今回は日本語と韓国語のレコーディングを合わせて3時間で終わっちゃいました。それくらい、レコーディングはスムーズでしたね。それだけ短い時間で音楽プロデューサーにOKをもらったというのは、僕にとってはすごく光栄なこと。レコーディング中のSway Dさんは(モノマネしながら)「ここはこうしてみて」「もう少し違った感じはできる?」「それで行こう!」これだけ(笑)。
 
──実はSway DさんはJUNさんについて「曲の理解度が高い」と褒めていたそうなんですが、そんな「My Way」の聴きどころは?
 
JUN アイドルとしてのJUNではなく、アーティスト・JUNの姿を期待しながら聴いてほしいです。実はHIPHOPは好きなジャンルだし、これから挑戦していきたいジャンルでもあるので、それをいち早くみなさんに聴いていただけると思うとうれしいですね。あたたかく迎えてくださればうれしいです!
 
──これからは自身で作った曲もリリースしていきたいですか?
 
JUN ハイ! やりたいと思って、今もいろいろ勉強中です。実は話が進んでいるものもあったりして、方向性が決まりさえすれば、早いうちにみなさんにもお披露目できるんじゃないかなと思っています。が、それがいつになるかは今のところまだ全然決まってません(笑)。
 
──実はHIPHOPが好き、という話ですが、普段はどんな曲を聴いてますか?
 
JUN Jay Parkさん、crushさん、DEANさんのようにラップだけじゃなく、メロディもある曲が好きですね。自分で作る曲はディープでダークな曲が多いです。明るい曲も作ってみたけど、僕の声にはダークな曲のほうが似合う気がするし、あとは単純に、僕の好みですね(笑)。
 
──今後コラボしてみたい人はいますか?
 
JUN Reddyさんとまたご一緒したいですし、SKY-HIさんともコラボしてみたいです。SKY-HIさんもAAAというグループ出身なんですよね。今、ソロとしても自分の音楽をやっているというところがすごくカッコいいと思いますし、いつか機会があれば一緒にやってみたいです。それから、僕が個人的に仲のいいバンドのI Don't Like Mondays.さん。日本のバンドなんですけど、ドラマーのSHUKIさんと仲良しなので、いつかは一緒に曲を出してみたいなと思ってます。
 
──バンドとのコラボも面白そうですね。JUNさんは何か楽器が弾けるんですか?
 
JUN 最近は楽器が弾けなくてもコンピューターがあれば作曲できちゃうんですよ(笑)。でも、弾けたらカッコいいですよね。やるならギターをやりたいです。いつかライブでギターを弾きながら歌えるようになりたいですね。


日本で僕の絵の展示会をやりたいです!



──最近はどのように過ごしていますか?
 
JUN 最近はドラマ「ミスター期間制」の撮影が終わって、新しいドラマの「グッド・キャスティング」の撮影に入りました。で、その撮影をしていて、気づいたら日本に来ていたという感じです(笑)。
 
──日本でやってみたいことは?
 
JUN 今年の夏に韓国で僕の描いた絵を合同展示会で展示してもらったんですけど、いつかは日本でも展示会をやりたいですね。あと、モデルとしてファッション・ショーにも出てみたいし、いつか日本のドラマにも出てみたいです。でも日本語をだいぶ忘れてしまって…。韓国でずっとドラマとかミュージカルの台本を読んでいたから、日本語を使う機会がなくて。だから久しぶりに日本に来たら、日本語が出てこなくて正直不安です。
 
──これからの活動予定は?
 
JUN これはあくまで僕個人の考えですけど、これからはよりいろんな活動をしていきたいと思ってます。音楽のカラーもひとつにこだわらず、こんなジャンルもこなせるんだ!っていうのを見せていきたいですし、会社ともそういう方向で話し合ってます。なので、期待していただいてもいいかなと(笑)。
 
──2019年も残り少なくなってきましたが、今年中に果たしたい夢は?
 
JUN やりたいことはもうほとんど叶えちゃったので、あとは健康だけですかね。でもこれは本当に大事なことなんですよ! あとは、今やっている仕事を、ストレスなくやり続けたいというのが一番ですね。僕は常々アーティストでいたいと言ってますけど、状況が許してくれる限り、今の人生を生きていきたいですね。もちろん、やりたいことだけやってればいいというわけじゃないですよ。いかに効率よくやりたくないことをやれるかも大事ですよね。ごはんを食べる時も、嫌いなものは早く食べて、好きなものは最後まで取っておくタイプなんです(笑)。そっちのほうが仕事する時も幸せですよね。嫌いなことはとっとと終わらせえて、残ったものは好きなことだけって、幸せじゃないですか。僕は夏休みの宿題も早々に終わらせて、残りはまるまる遊んでました(笑)。
 
──ではこれからのJUNさんの夢は?
 
JUN 昔は、世界的に有名な人気者になりたかったけど、今はただ自分がやりたい音楽を見つけて、その道を進みたいです。絵を描く時も、曲を作る時も、自分の感情を込めたり、自分の話をするのが好きなんです。なので、僕の絵を観たり、曲を聴いたりした人が、この時の僕はこうだったんだな、というのを感じ取ってもらえるようなアーティストになりたいです。
僕はいつもメモをしているんです。たとえば今日だったら、「久しぶりに日本に来て幸せ。自分についての話をインタビューしました」というメモを書くだろうし、そのメモを見て描いた絵はきっと、幸せな感じの絵になると思います。メモは日記みたいなものですね。だから、メモを元にした作品が増えていくことは、僕の歴史が積み重なっていくのと同じなんです。
ただ、展示会で初めて僕の絵を観た人からは、意外だったって言われました。案外暗い絵を描くんだねって(笑)。普段、あまり愚痴や悩みを言わないんだけど、絵には全部、出るんです。でも、絵を描く時が一番、自分に正直になれるし、僕も自分の過去の絵を見て、この時の僕は辛そうだなとか、その後は幸せになったんだなとか、その変化も感じられて面白いですよ。
次の目標は、さっきも言ったけど日本で展示会をしたいですね。その時その時に自分の話をするように絵を描いていきたいから。もしかしたら全部暗い絵になっちゃうかもしれないけど(笑)。
 
──最後にメッセージをお願いします。



JUN こんにちは、avex所属のJUNです。いつもJUNのことを気にかけてくださって、心から感謝してます。ファンのみなさんに向けて、インタビューを通して自分の話をできるのは幸せです。昔より成長した姿をお見せできるのがうれしいですし、昔だったらこんなふうにインタビューできなかったと思うから。
僕は素晴らしい人ではないかも知れないけど、ただこの仕事が好きで続けてきた結果、ここでこうしてインタビューを受けています。みなさんも、がんばってくださいという言葉は好きじゃないから、自分を振り返ってみてくださいね。自分が一番大事です。そして身体に気をつけて、今年も元気に過ごせることを願っています。
そして、日本で仕事ください!(笑)これ絶対書いてくださいね! 
最後に、ここまで僕の話を読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました!

 
撮影 吉田みちこ



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尹秀姫(ゆんすひ)
WRITTEN BY尹秀姫(ゆんすひ)
出版社勤務を経て、現在はフリーの編集・ライター。たまに韓国語の通訳・翻訳も。K-POPを中心にさまざまなアーティスト・俳優にインタビューしています。
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