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韓国男性グループ初の1億ストリーミングを突破!! 注目のグループ“WINNER”とは?

2018.02.07
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世界的な大寒波に震えたこの冬。世界を“熱く”したグループがいます。
韓国男性グループ初の1億ストリーミングを突破、韓国のグラミー賞とも言われる「ゴールデン・ディスク・アワード」でデジタル音源部門の本賞を受賞。さらに昨年春にリリースした、「REALLY REALLY」は世界21ヵ国でiTunesチャートの1位を席巻する大ヒット!
それが、これから紹介する“WINNER(ウィナー)”です!

4人の見事なバランスで、K-POPの新しい立ち位置を築く “WINNER”が日本で久しぶりとなるアルバム『OUR TWENTY FOR』を2/7にリリース。そして2/10からは6都市10公演の日本ツアー『WINNER JAPAN TOUR2018』~We’ll always be young~を開催、さらに4/28には初の武道館公演も決定し、大活躍のWINNER”。

でも、WINNERってだれ? K-POPってよくわかんないという、そこのアナタ!! そんなアナタにはまず「REALLY REALLY」をオススメします。どうぞ!!


作詞作曲はリーダーのスンユンがメインで手掛け、ラッパーのミンホも共作。長年曲作りを共にしているクリエイター(カン・ウクジン氏)を作曲とアレンジャーに迎えた渾身の一作。ジャスティン・ビーバーをはじめ、世界的にブレイクしている“トロピカル・ハウス”のジャンルを韓国のメインストリームでいち早く採用、やりすぎないEDM感と分かりやすいメロディラインはさすがです。このクールで心地いいダンスサウンドが、ロングヒットとなりました。

ちなみに“WINNER”はずっとこうした音楽のグループだったわけではなく、この曲が“WINNER”の転機になったのでした。


テレビ番組の覇者“WINNER”。
メンバー脱退を経て“新生WINNER”としてブレイク


彼らの事務所は、“BIGBANG”や“PSY”など世界的アーティストを擁するYGエンタテインメント。
2013年に同事務所が企画したデビュープロジェクト番組『WIN:Who Is Next』で、2組に分かれてバトルを行い、勝ち残ったチームがまさに“WINNER”です。

“BIGBANG”から8年ぶりのボーイズグループとして2014年夏に5人組でデビュー、R&Bやヒップホップのメロウな楽曲を中心に、感性に響く良曲を数多くリリースしました。ところで、前記した番組でバトルしたもう一つのチームが“iKON(アイコン)”です。“WINNER”から1年後の2015年秋にデビュー、強いダンスサウンドで“BIGBANGの後継者”という分かりやすさもあり、“iKON”は躍進していきます。

その一方で“WINNER”は、2016年の秋にメインボーカリストだったナム・テヒョンが、健康上の理由でチームを脱退。ヴォーカルグループとしての色が濃かっただけに、“WINNER”の先行きは気になるところでした。

2017年春、4人となって初めてリリースしたのが「REALLY REALLY」でした。これまでの“メロディとヴォーカルワークで聴かせる”部分はしっかりと保ちながら、世界の潮流を取り入れつつ、爽やかに戻ってきたのです。ダブルタイトル曲の「FOOL」ではエモーショナルさたっぷりに“WINNER”の長所を魅せ、“新生WINNER”はポジティブな船出に成功。

夏にリリースしたダンスホール・トロピカルの「ISLAND」、ファンキー・ディスコ調の「LOVE ME LOVE ME」もWINNERカラーを地固め。またK-POPと言えば、キレキレなダンスや凝ったフォーメーションというのが目を引きがちですが、“WINNER”はサウンドに寄り添ったしなやかなダンスが特徴。自然体で流線的な動きはセクシーさを醸し出し、20代半ばのイイオトコ感があふれ出しています。こうした音楽性やパフォーマンスの総合面から、これまでのファンだけでなく、年齢や国を問わず幅広い人々へ届いて行きました。



2ヴォーカル&2ラッパーの見事なバランスに注目! K-POPの新たな分野をひた走る“WINNER”

ここで改めて、4人のメンバー紹介をしておきましょう。
現在“WINNER”は、2人のヴォーカルと2人のラッパーで成り立っています。

<カン・スンユン>

まずヴォーカルの1人でリーダーのカン・スンユン(24)は、“WINNER”に合流する前に、現事務所でソロのシンガーソングライターとして活躍していた経歴を持ち、豊かな作曲センスと、スモーキーヴォイスの圧倒的歌唱力を誇ります。またこの秋の韓国ドラマ『賢い監房生活』で役者としての顔を見せました。

<イ・スンフン>

イ・スンフン(26)はエッジのきいたドライなラップが特徴です。ダンスの才能も豊かで、チームのコレオグラファーとしても活躍。また抜群のファッションセンスをインスタグラムで公開しているのも必見です。

<キム・ジヌ>

ピュアで透きとおった歌声を響かせるもう一人のヴォーカルが、キム・ジヌ(26)。何よりアイドル然とした子犬のようなルックスは目を引く存在で、涼しい系イケメンの他3人とのバランスを1人でとれるくらいの甘い顔立ちは一つの才能。やや天然な性格はバラエティ番組でも人気を呼んでいます。

<ソン・ミノ>

ロウなヴォイスで粘着性あるラップを放つのが、ソン・ミノ(24)。ヒップホップのアンダーグラウンドシーンの出身で、スンユンと共に“WINNER”の曲制作を担うひとり。ソロのラッパーとしてや、“iKON”のBOBBY(バビー)とともに“MOBB(モブ)”というユニットでも活躍中。


“WINNER”の4人は見事なバランスで個々の魅力を極め、K-POPの中で新しい立ち位置を築きました。決して借り物ではない、本人たちの中にあるクリエイティヴが今花開いています。

そんな“WINNER”が、日本で久しぶりとなるアルバム『OUR TWENTY FOR』を2/7にリリース。最新ヒット曲4曲が日本語と韓国語のどちらも収録され、“初めてのWINNER入門”としては打ってつけ。さらに感性をキュンキュン刺激する美メロと歌詞がストレートに届いてくる、日本オリジナル新曲が2曲も収録され、ファンにとっても必聴な1枚です。
そして2/10から6都市10公演の日本ツアー『WINNER JAPAN TOUR2018』~We’ll always be young~を開催。

アルバム『OUR TWENTY FOR』と『WINNER JAPAN TOUR2018』~We’ll always be young~の意気込みをメンバーに答えてもらいました!!



―2017年の“WINNER”の集大成が詰まったアルバム『OUR TWENTY FOR』がリリースされましたね! 「REALLY REALLY」は“WINNER”の代表曲となりましたが、“新生WINNER”としてこの曲をつくるうえで、どんな点を意識しましたか?

スンユン)
2017年より前は、音楽の深さや大人っぽい音楽に集中しましたが、新しい“WINNER”はこれまでの音楽の深さと一緒に聴く人たちみんなに若さを感じさせたかったです。

ミノ)トロピカル・ハウスのジャンルですから、明るく爽快な感じにしたくて、イージーで楽しい感じにメイキングしてみました。


―「REALLY REALLY」も「ISLAND」も、どちらもトロピカル・サウンドが特徴的です。トロピカル・サウンドを取り入れるアイデアは、どんなところから生まれましたか?

ミノ)当時のトレンドでもあったし、スンユンがこれまでの“WINNER”の色から変化をつけるためにこのジャンルを選んで全体的なディレクションをしました。

スンユン)海外ではトロピカル・サウンドが2年前からすでに主流ジャンルとして確立していて、大好きでした! “WINNER”の場合は運よく、よい時期に出会ってたくさん好んでもらったかと思います。


―今回、日本限定新曲の「RAINING」と「HAVE A GOOD DAY」が収録されています。どちらもメロディがとても美しくて胸に響く曲ですね。それぞれの曲で伝えたいこと、聴きどころを教えてください。

スンフン)
「RAINING」は僕がメインプロデュースをしました。“WINNER”のエモーショナルな曲は雨の日に似合うと思っていましたが、実は雨をテーマにした曲がスンユンのソロ曲「IT’S RAIN」しかなく、“WINNER”みんなでも雨をテーマにした曲を歌いたいなと思ってこの曲を作りました。「EMPTY」のようなミディアムテンポのヒップホップ・テイストを改めて“WINNER”のスタイルでやりたくて。

ミノ)「RAINING」は悲しいメッセージとは区別して、ストーリーをつけて細かいことを話しながら、トーンは重くないように、といった感じで頑張りました。「HAVE A GOOD DAY」は僕メインのプロデュース曲で、追慕曲です。昔作った曲ですが、突然の事故で友達が天国へ旅立った時に、その友達を追慕する気持ちで作りました。


―昨年の春に“新生WINNER”としてスタートするとき、心配はありましたか?

スンユン)
一番心配だったのはこれまでの“WINNER”の色をどう守るか、新しい“WINNER”をどういう感じで見せるかでした。既存の“WINNER”も新しい“WINNER”も好きな皆さんが多かったので…。でもメンバーたちでどんな方向になっても幸せだと思って音楽活動していこうと何度も誓っていました。


ー昨年から、ジヌさんのヴォーカル力や存在感が増した気がします。具体的なレッスンや意識の変化はありましたか?

ジヌ)意識の変化というよりは、状況がそうなのでそうなるしかなかったと思います。状況がどうであれ努力したと思いますが、タイミングですかね。レッスンも増やしましたし、個人的に悩みも多かったですが、レコーディングするときにスンユンやミノが僕のヴォーカルの特徴をよく分かってくれて、理解しやすいような説明と見本も見せてくれるので、僕も頑張れました。そうしたことから得られたものは大きいと思います。



―いよいよ日本で久しぶりのツアー『WINNER JAPAN TOUR 2018』~We’ll always be young~が始まります。今回のライヴのこだわりを教えてください。

スンユン)今回のツアーテーマはアルバムと同じで、「YOUNG(若さ)」です! みんなが一緒にいればいつまでも青春だ、というメッセージを伝えたいです。そして今回のライヴは特に、しっかり聴いてもらう音楽と、一緒に楽しめる音楽のバランスがすごくいいと思います!

ミノ)新曲の披露が多いですが、気に入ってくれるとうれしいです。あとは、たくさん踊る“WINNER”という感じ…?
 

―約8か月ぶりの日本で、やりたいことは。

スンユン)油そば食べたい…いっぱい…。

ジヌ)“WINNER”がゲストとして初めてドームに立った、西武ドームへ行ってみたいです。あとお寿司とビールですね。

ミノ)一番はショッピング。あと日本で活動してからずっと行きたかった美術の展示会も行ってみたいし、温泉…今回は…本当に…お願い…(笑)

スンフン)ファンの皆さんとはステージではよくお会いできましたが、ステージ以外でも、より近くたくさん会えるようなイベントをしてみたいと思います。


―ちなみにスンフンさんは、インスタグラムでファッショニスタぶりを披露していますが、冬ファッションのポイントや、アドバイスがあれば教えてください。

スンフン)やはり寒いので、重ね着するレイヤードスタイルをおすすめします。なので、普段着るサイズよりオーバーサイズで着ると良いと思いますよ。


―最後に、日本の皆さんへメッセージをお願いします。

スンユン)僕たちの音楽が皆さんの人生において、散ることのない花を咲かせる種となってほしいです!

ミノ)待ってくれたファンの皆さんも、初めて“WINNER”の音楽に触れる方たちも皆さん元気で幸せなことがたくさんあってほしいです。僕たち末永く音楽をしていきますので、ゆっくりと楽しんでください!

ジヌ)本当に久しぶりに皆さんと会うことで昔も思い出しますし、緊張もします! 頑張ってツアーの準備をしましたので、楽しんでくれるとうれしいですし、素敵なステージを見せられるよう頑張ります。今回のツアーに続いて、日本の活動もさらに頑張っていきたいです。これからも“WINNER”を楽しみにしていてください!

スンフン)久しぶりに日本の皆さんに会うことができるので、本当に心臓がドキドキしています。今回は日本オリジナル曲が2曲も収録されたアルバムも出ましたので、たくさん聴いてください。よろしくお願いします!


『OUR TWENTY FOR』2018/02/07リリース


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『WINNER JAPAN TOUR 2018』~We’ll always be young~
詳細はこちら



【WINNER OFFICIAL WEBSITE】
http://ygex.jp/winner/

 
筧真帆(かけひまほ)
WRITTEN BY筧真帆(かけひまほ)
日韓音楽コミュニケーター。大阪でアナウンサーを経て2004年から3年間ソウルへ移住、語学習得の傍ら現地音楽の取材を重ね2008年から東京へ。韓国アーティストの招聘・日本アーティストの送り出しと並行し、K-POPや邦楽の書き手・喋り手として活動中。
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