10代の女の子の“いま”を歌う大阪出身のフォーピースガールズバンド“GIRLFRIEND”。
2016年のメジャーデビューから約1年。それぞれのパートの表現力やテクニックの向上はもちろん、全員が作詞作曲を手がけるというクリエイティビティに磨きをかけたファーストアルバムをリリース! そのタイトルは『CHOCOLATE』。
「チョコレートってみんな好きやし、スポーツ選手が糖分が必要なときに食べたり身体にもいい。生きていくうえで必要不可欠なものやと思うんです。聴いてくださる方にそんなものとしてずっと長く聴いてほしいという願いをこめて、このタイトルにしました!」という4人はもちろんチョコ大好き! ということで今回やってきたのは『カカオサンパカ 丸の内本店』。
バルセロナに本店を構える、スペイン王室御用達のショコラテリアであるカカオサンパカ。ここに来れば世界のカカオと豊富なフレーバーが楽しめる。普段はコンビニチョコ専門という4人、ここぞとばかりにいろんな味を試食してみました! 今回のアルバム『CHOCOLATE』の1曲目は、チョコレートと恋の魅力を重ね合わせた歌詞が印象的な「甘い誘惑」というナンバー。4人もその甘い誘惑にトロけてしまうのか!?
ショーケースに並んだのはガーナ・エクアドル・ベネズエラ…といった世界各国のカカオで作られた、多彩な味のボンボンや板チョコなどなど。どれも美味しそうで決めきれない雰囲気に「こんないい店、ひとりで入られへん!」と圧倒される4人。
最初に店員さんに差し出されたのは、カカオサンパカで人気の「ロサ アンベルコール」。バラといちごのホワイトチョコにラズベリー味のハート型チョコをあしらった板チョコ。そのかけらを口にした瞬間、「口の中に入れた瞬間、お花の匂いが広がる! 上品!」(MIREI)「風味が柔らかくてすごい! 食感もすごくいい」(SAKIKA)とこれまでにない高級チョコの味に一気にハイテンション!
板チョコレートの「ジントニック」「チアシード ココナッツ」、「ハイカカオニブス」など、独自のフレーバーやトッピングを絡めたチョコレートに、口の中で弾ける食感を楽しむ「スパークルボンボンの「リカルダ」といった個性的な品々に、もう笑顔しか出ない! いつものライヴのときの表情とはまた別のウキウキ感に溢れた表情だ。
MIREI) こんな美味しいチョコ、初めて食べたかも~。見てるだけで幸せやな!
MINA) 大阪の店やったらカフェがあるんやって! パフェとか絶対美味しいやつやん。
-ちなみにメンバーの中で、一番チョコ好きは誰ですか?
NAGISA・SAKIKA) どっちやろ…? ふたりのどっちかちゃう?(MIREIとMINA指差しながら)
MIREI) うん、かもなあ。
NAGISA) MIREIの場合はこだわりがすごいイメージがある。
SAKIKA) いろいろ買ってくるもんな。
MIREI) そもそも甘いものなんでも好きなんで。でもチョコは特に大好き!
SAKIKA) MINAはずーっと食べてるイメージ(笑)。私はそれほどチョコレート好きじゃなかったんですけど、二人の影響で食べるようになりました。それに『甘い誘惑』がチョコレートの歌なので、ずっと歌ってるうちに好きになりましたね。
NAGISA) 幸せやな、普段こんなにいいチョコ食べれへんからな…。
MIREI) 毎日食べれるように頑張ろう!(笑)。
さらに4人がカカオサンパカのチョコレートの奥深さに触れたのは、12カ国のカカオテイスティングセット「KAKAWA」を食べたとき。その名のとおり、南米やアフリカ12カ国の原産地別の板チョコレートをひとつにパッケージ化されたこのセット、まさに今回の『CHOCOLATE』のアルバムのように、同じチョコレートといってもそれぞれ味が違うことに“GIRLFRIEND”の4人はびっくり。
「ガーナは一番よく食べる味やな。でもカカオ80%とかでもこんな甘いんや!」(MINA)、「カメルーンはちょっとスモーキーな感じ! ハムっぽい? 燻製?」(NAGISA)、「ペルーはちょっとフルーティーやな。軽いんだけどレーズンぽい味がする」(SAKIKA)、「ベネズエラは苦味がなくてまろやかな味で美味しい!」(MIREI)と一口ごとに衝撃の味。
そして、最後に宝石のようなフォルムと弾ける食感が特徴の「リカルダ」をいただき、「(ガッツポーズしながら)すごいとろける!」(NAGISA)と口どけの良さにはしゃぎ、徐々に高まる口の中の刺激に「きた? きた? きてるきてる! パチパチしてる! まだ鳴ってる!」(SAKIKA)と大騒ぎ。
ここでしか食べられない、いろいろなチョコレートを堪能させていただき、最後に4人それぞれが、この日いちばん美味しかったチョコをあげてもらった。
MIREI) やっぱり板チョコレートの「ジントニック」かな。初めて食べる味で、ただ甘いだけじゃなくてピリっとくる感じが好き! めっちゃ好きです。
SAKIKA) あたしは「リカルダのラズベリー」かな。口にして広がる味がやばい!
NAGISA) わたしもこの新作(リカルダ)のボンボンの「アーモンド」。わたし「チェケラポッピング!」ってよく言ってるんですけど、食べたときのパチパチくる感じがまさにポッピング! って感じで。自分の合言葉にできるチョコレートがみつけられたなと(笑)。
MINA) わたしは「リカルダのピスタチオ」が美味しくって、めっちゃ衝撃でした。食べてたら途中から口の中でパチパチしだして、その驚きも含めて素敵なチョコでした! いや~、バレンタインとかこんなんもらったらイチコロやんな!
『CHOCOLATE』じゃなかったらタイトルは『OKOGE』に!?
カカオサンパカのチョコレートを味わったところで、今度はメジャーファーストアルバムの『CHOCOLATE』の話をうかがいましょう。インディーズ時代の曲からメジャーデビューシングル「15/Hide&Seek」から最新シングル「キセキラッシュ」まで現在までに発表した代表曲はもちろん、3曲の新録曲を収録。しかも過去の楽曲も再レコーディングと、過去のシングルを持っていてもその進化を楽しめる、まさに「最新の“GIRLFRIEND”」が詰まった1枚。
SAKIKA) 最初に「アルバムが出る」って聞いたときはめっちゃ嬉しかったー!
MIREI) シングルと違う嬉しさがありますね。
SAKIKA) アルバムって一時間くらい入るじゃないですか。だからいっぱい“GIRLFRIEND”の事を知ってもらうきっかけになると嬉しいです。
NAGISA) いろんなジャンルの曲が入っているので、バラエティに富んだバンドだなと知ってもらえると思いますね。
SAKIKA) 今までの曲が全部入っているので“GIRLFRIEND”の歴史を振り返れるっていうか、アレンジもやり直してるので、わたしたちも初期の曲からこれまでを振り返りながらレコーディングしました。
-今回収録曲でいちばん古い曲はどれですか?
MINA) 中学2年生のときに作った「甘い誘惑」ですね。チョコレートの歌で一曲目だから、このアルバムにちょうどいいですね。わたしたちの歴史的にも。
NAGISA) 『CHOCOLATE』以外にもタイトル案はいろいろあったんですよ。
SAKIKA) めっちゃ出てたな! 「おこげ」とか。
NAGISA) あと「アボガド」とか。
-食べ物ばっかりなんですね(笑)。
SAKIKA) 「みんなが好きなもの」で考えていったら、食べ物になっちゃったんですよ。
MINA) 「おこげ」はギリギリまで競いましたね(笑)。ローマ字で「OKOGE」にしたら可愛いかも! っていう。
高まった演奏力や歌詞、今できることは全部やったアルバム!
“GIRLFRIEND”の歴史を追った全14曲。メンバーが演奏するのはもちろん、作詞作曲を手がけた曲も多いだけに思い入れもそれぞれある。ひとりずつアルバムの中から一曲ずつおすすめや「この曲のこの部分を聴いいてほしい!」というポイントを教えてもらった。
NAGISA) むずかしいな~、全部聴いてほしいからな~。
MIREI) わたしは「15」なんですけど、元の音源はシンプルなんです。でも今回再録でめちゃくちゃ変わってレベルが上がりました。ドラムのゴースト(よりドラムにグルーヴ感を出す奏法)がしっかり聞こえるようになって、自分でも気に入ってます。自分でも何度でも聴きたいなって。あと「JUMP」はわたしがメロディ持ってきたんですけど、全体を皆で作っていってお気に入りの曲になりましたね。
MINA) わたしも「JUMP」なんですけど、演奏をみんな凝ったなというのがあって。新録曲だし、成長した“GIRLFRIEND”を見せようと演奏を凝りたいって話になって、わたしはスラップ(ベースを叩くように弾く奏法)をすごい入れてるんです。前からスラップをやりたくて、これは合うなと思ってやったら、去年でいちばん指が痛くなりました(笑)。あと「甘い誘惑」の2番の後の間奏のハモリとか、エコーとリバーブ、ディレイの加減をすごい相談しながら考えて作ったんで、ヘッドフォンでしっかり聴いてほしい!
NAGISA) わたしは「吠えろ」かな。これもインディーズ時代からの曲で、わたしの中で真っ直ぐでレトロなロックのイメージなんですけど、今回録り直してよりレトロロックのテーマに近づけたかなと思います。最初のドラムからギターの歪みとか、自分の中のイメージ通りの曲が作れたのが嬉しいです。
SAKIKA) わたしは「聞いてほしいこと」。新録曲なんですけど、激しい曲が多い中、バラードでしっかり“GIRLFRIEND”が伝えたいことを入れることができた曲じゃないかな。
-「聞いてほしいこと」の歌詞は卒業がテーマですよね。
SAKIKA) 今年、わたしとMIREIが卒業の年なんです。そのタイミングでお母さんへ感謝を伝えたいと思ったんですよ。そういうこと言う機会ってなかなかないんですけど、歌やったら届けられる。それが歌の持ってる力やと思うんで。同じ状況にいる子とか、親に迷惑かけてたなと思いつつ「ありがとう」って言えへん子とかいっぱいいると思うんで、そういう人に聴いてほしいですね。
-演奏面でも人間面でも、いろんな面での成長が感じ取れる1枚になりそうですね。
MIREI) そうですね。最初のころは何にもわからなかったですから。
SAKIKA) 当時はとにかく知識がなくって。音作りやアレンジもそうだし、わからないことがほとんどで、ぜんぶ手探りで。今も手探りなんですけど、今までやってきた経験がアルバムのレコーディングで活かされてる気がします。
NAGISA) 今回のアルバムは、だいたい2ヶ月くらいレコーディングにかけたんです。その間、このアルバムを作るのを通して音作りも自分らで考えることが増えて、実力のなさにも直面して、もっと頑張ろうってのも増えましたし、これを気に…燃えました!(笑)
MIREI) 今“GIRLFRIEND”ができることは全部やった! て感じです。
-これが今の“GIRLFRIEND”の全部だ、あとは聴け! と。
MIREI) あはは、そうですね!
4人の「ミライリスト」は梅干しからワンマン成功まで!?
-さて、今回のアルバムのリード曲が「ミライリスト」。ギターの前奏から高まるエネルギッシュな曲ですね。
SAKIKA) シングルは毎回出すごとに限界を越えていってる気がしてるんですけど、「ミライリスト」は演奏力とかもうひとつ難しい壁にチャレンジして越えられた曲なんじゃないかな。わたしはイントロがすごい好きで、「ここからはじまるぞ!」ってスタートダッシュしてる感じですよね。歌詞でも「夢を箇条書きしたリスト作ってミライを作っていこう」ってすごい前向きな曲で、わたしたちのメッセージも伝わるんじゃないかと思います。
NAGISA) 最初のギターからはじまるイントロはレコーディングでも苦戦して、自分の中の限界を超える曲になりました(笑)。今でも最初のギターリフはめちゃくちゃ怖いんですけど、ライヴでも大活躍する曲だと思うので、頑張りたいと思っています。
MIREI) ドラムの手数がものすごく多くて、自分の身体を痛めつける曲です(笑)。この曲をコピーしたい人はドMな方がいいです! キツいくらいがちょうどいい人にはやりがいがある曲だと思います。わたしも今は楽しめてきました。筋トレやるぞ! くらいに(笑)。
MINA) この曲はアプリゲーム「テイルズ オブ ザ レイズ ミラージュ プリズン」のテーマソングなのがめちゃくちゃ嬉しくって! アニソンってベースラインがオクターブいったりスライドしているイメージがあって、そういう曲がきたらスライド入れまくったろと前から思っていたので、この曲で存分にやっています(笑)。
-アニメ好き・ゲーム好きとしての願望を入れ込んだと。
MINA) そうですね、「アニソンならこのベースライン!」と思ってたので、理想のアニソンができ出来たなと…。
-1人観点が違う(笑)。
MINA) 早く絵がついて流れるところが見たいです!
SAKIKA) 「テイルズ」のテーマソングということで、これを機に知ってくれる人もいると思うので、自信を持って聴いてもらえる曲になりましたね。
-ちなみにこの曲のタイトルは「夢箇条書きにしたミライリスト」というところから来ていますが、みなさんのミライ…というと大げさですけど、2018年の抱負や目標を教えてください。
NAGISA) わたしは去年「もずくを作る」って目標を掲げてたんですけど、もずくは作ることができないってのをラジオに出たときに知って(笑)。
-海に生えてるもずくですよね?どんなものだと思ってました?
NAGISA) 葉っぱみたいなのを梅干しみたいに漬けてできるのかと思ってました! だから今年は梅干しを作るのが目標です!
MINA) わたしはフットワークを軽くしたいです。休日になると「外に出よっかな~」って思うんですけど、結局アニメ見て終わってしまうので…。もっとインプット増やして曲書きたい! 引きこもっちゃうんですよ。
SAKIKA) わたし、家に一日いれないな~。外に出ないと気持ち悪くなるんですよ。意地でも用事を作りますね。
MINA) 連れていってくださーい!
SAKIKA) じゃあアニメ見る時間を無くしてもらって(笑)。
MINA) それはちょっと…(苦笑)。
-次はリーダーのMIREIさん、2018年の抱負を。
MIREI) 2018年は曲をいっぱい作りたいです。それぞれ個人で曲を作ってるんですけど、みんなで演るほうが“GIRLFRIEND”ぽい曲ができ出来るので、みんなで力を合わせてもっと早いスパンで届けられたらなと思いますね。
-リーダーらしい目標! では最後にSAKIKAさん。
SAKIKA) 2018年、とりあえず今の目標は1月からのツアーと、3/24(土)のツアーファイナルなんですけど、わたしたちのこれまでの東京のワンマンの中で、一番大きい箱でやるんです(渋谷クアトロ)。正直、人が埋まるのか不安が大きくて、2018年最初のワンマンやし、成長した“GIRLFRIEND”で立ちたい。こんなに長いツアーは初めてやし、ここが勝負だと思うので、どれだけわたしたちのことを知ってもらえるか、そしてこれまでの集大成が見せれるように頑張りたいです!
『CHOCOLATE』2018/2/21(水)リリース
【CD+DVD】
AVCD-93812/B
¥3,426+税
【CD】
AVCD-93813
¥2,778+税
GIRLFRIEND初の全国対バンツアー(18か所)+ツアーファイナルat渋谷クアトロワンマンライヴ
★対バンツアー(18か所)
2018/1/26(金) TOONICE (香川県高松市)
2018/1/27(土) Double-u studio (愛媛県松山市)
2018/2/2(金) Live House Hearts (埼玉県西川口市)
2018/2/4(日) BAYSIS (神奈川県横浜市)
2018/2/8(木) LIVE HOUSE Queblick (福岡県福岡市)
2018/2/9(金) Django (熊本県熊本市)
2018/2/14(水) HIROSHIMA CAVE-BE (広島県広島市)
2018/2/15(木) CRAZYMAMA 2nd Room(岡山県岡山市)
2018/2/21(水) 神戸VARIT. (兵庫県神戸市)
2018/2/23(金) Music Club JANUS (大阪府大阪市)
2018/2/25(日) KYOTO MUSE (京都府京都市)
2018/3/2(金) SPADE BOX (愛知県名古屋市)
2018/3/4(日) SOUND SHOWER ark (静岡県静岡市)
2018/3/8(木) 金沢AZ (石川県金沢市)
2018/3/10(土) 長野CLUB JUNK BOX (長野県長野市)
2018/3/11(日) Live Hall GOLDEN PIGS RED STAGE (新潟県新潟市)
2018/3/13(火) 郡山CLUB #9 (福島県郡山市)
2018/3/14(水) LIVE HOUSE HOOK SENDAI (宮城県仙台市)
★ワンマンライヴ
2018/3/24(土) SHIBUYA CLUB QUATTRO(東京都渋谷区)
【GIRLFRIEND OFFICIAL WEBSITE】
http://www.girlfriend.band/
【GIRLFRIEND official Twitter】
https://twitter.com/GIRLFRIENDJAPAN
≪取材協力≫
カカオサンパカ 丸の内本店
東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア1F
TEL. 03-3283-2238
営業時間:: 11:00~20:00
http://www.cacaosampaka.jp/
ライター
大坪ケムタ(オオツボケムタ)
アイドル・プロレス・B級グルメから大人方面と一見幅広いようで狭いジャンルを手がけるフリーライター。著作にゆるめるモ!田家大知Pとの共著「ゼロからでも始められるアイドル運営」(コア新書)、「SKE48裏ヒストリーファン公式教本」(白夜書房)など。