こんにちは。6月に入って関東地方も梅雨入りしましたね。
気温は高くなくてもジメっとしていたりと季節の変わり目で困るのが私服のファッションではないでしょうか。
男性はシャツやTシャツ1枚になることも多いと思いますが、なかなかカッコよく着こなせないものです。
ということで、今回のコラムはそんな男性に向けてファッション企画「アーティストと行く代官山ショップ巡り」といたしました!!
お付合いいただきますアーティストはこの方。
アーティストの“平井 大(ひらい だい)”さん。
昨年、ハワイアン・ミュージック特集をした際に紹介しましたので、覚えている方も多いかと思います。
あのディズニーとコラボした平井 大の登場で実は今アツい!? 知ってるようで意外と知らないハワイアン・ミュージック
http://avexnet.jp/column_detail.php?id=1000042
実は昨年からビーチカルチャーがキていて、西海岸系のファッションに注目が集まっています。
そこで今回はハワイアンだけでなくビーチカルチャーを音楽の基礎に持つ平井さんに実際にショップで選んでコーディネイトしていただきました。
では早速、代官山を巡りましょうと言いたいところですが、その前に…。
上のスナップにご注目下さい。なんと、平井さんの全て私服なんです!!
ストライプのシャツに白いデニムとシンプルなコーディネイトなのですが、ハットやバンダナ、インディアンジュエリーといった小物が平井さんの世界観を見事に成り立たせていますね。
インディアンジュエリーは昨年より人気のアイテム。ハットは、カスタムハットメーカーの「Nick Fouqeut(ニック・フォケット)」と「ファッションへのこだわり」が伝わってきます。
んー。カッコいいですよね!!
1軒目:西海岸生まれのセレクトショップで「シンプルな大人カジュアル」を
1軒目に伺ったショップは代官山駅の近くに昨年オープンした商業施設「ログロード代官山」にあるセレクトショップ「Fred Segal MAN(フレッド シーガル マン)」です。
「Fred Segal」はライフスタイル複合セレクトショップで、初の海外出店としてオープンしました。
ここからは平井さんのインタビューを交えながら、進めてまいりましょう。
–「Fred Segal」は今日着てきていただいた私服にも雰囲気が近いですね。
平井)代官山のお店には来たことがなかったのですが、実はロサンゼルスの店舗へ伺ったことがあるんです。
–そうでしたか。日本の店舗はいかがですか?
平井)向こうの(ショップの)良い雰囲気を残しながら「日本っぽさ」というか、商品の陳列も綺麗で見やすいのが良いですね。
いま、ビーチカルチャーのショップが増えているんですけど、「Fred Segal」はビーチカルチャーの最先端だなぁと感じました。
–いつもどのような服を選ぶことが多いですか?
平井)シンプルな服。(ホワイトのTシャツを選びながら)Tシャツにデニムなんてコーディネイトが出来るものが多いです。
–今日もお持ちですが、サングラスもよくかけられますか?
平井)そうですね。夏は特に。「Fred Segal」にはサングラスも色んな形が揃っていて、気になっちゃいますね(笑)
うん。コーディネイト決めましたよ!!
–おぉ、早いですね!! では、2階のテラスで撮影をお願いします!!
ホワイトのポケットTシャツ5,000円/チャンピオン、デニム55,000円/サイモンミラー、肩にかけたチェックシャツ25,000円/アレックスミル、サングラス33,000円/オリバーピープルズ(全てフレッド シーガル、全て税抜き表示)
その他、平井大私服
ホワイトのポケット T シャツにややアタリの入ったビンテージ加工のデニムを合わせたアメリカンカジュアルの王道。ここで差を出すには「サイズ感」と「自分らしさ」。
こだわりのアイテムをコーディネイトに入れることで平井大さんらしさがシッカリ出ていますね。爽やかなイメージの強い先程の私服に比べると、「男らしい」感じで私物の小物が「より」アメリカンな雰囲気が全面に出ていますね。
うーん。素晴らしい!! ショップをコーディネイトしたスタイリストにも同行してもらっていたのですが、スタイリストさえ舌を巻く(笑)程のコーディネイトを見せていただきました。
2軒目:セレクト・ビンテージショップで「雰囲気満点のカジュアルスタイル」を
2軒目はセレクト・ビンテージショップ「RUMHOLE/beruf (ラムホール ベルーフ)」へ。
「RUMHOLE/beruf」はアメリカから買い付けたビンテージウェアだけでなく、リフォームしたウェアやオリジナルブランド、さらにセレクトしたブランドをも扱うショップです。
ウェアはもちろん、アクセサリーや革靴なども多く取り揃えています。
中に入ると、平井さんの目が一瞬にして輝き出しました!
–こちらの「RUMHOLE/beruf」さんにいらっしゃったことはありますか。
平井)いやー。初めてなんですけど、ちょっとテンション上がってます(笑)
–「RUMHOLE/beruf」さんにお願いして良かった(笑)
平井)古着って、けっこうシッカリ探さないと良い物がなかったりするじゃないですか。でも、手に取った服の全てが良くって。選りすぐりな物が揃っているのは嬉しいですね。
僕は個性的なものを選んでしまうんですけど(笑)「Fred Segal」さんも「RUMHOLE/beruf」さんも僕の好みにピッタリのものばっかりで。
–買い物する時は「これを買おう」と決めて、ショップに行かれるのでしょうか。
平井)そうですね。基本的には。ただ、色んなショップを巡って最終的には違うものを買っちゃったりしますよ(笑)
(ビンテージのボーリングシャツを指さして)あー、このシャツはカッコいい!!
–ビンテージっぽさが良く出てますね。では、こちらでコーディネイトされますか。
平井)そうしましょう!!
ビンテージ ボーリングシャツ【1950’s~1960’s】9,000円、ロングタンクトップ2,000円、12ozストレッチワンウォッシュテーパードデニム18,000円/ワイアット。
アメリカンオプティカル ビンテージ サングラス【1940’s】22,000円、シルバー ターコイズ クロスペンダント10,000円、マルチカラー ストーン ネックレス6,000円。
■右手:ナバホ ビンテージ シルバーバングル【1980’s】12,000円、■左手:ビンテージ ウォッチ【1940’s】70,000円、ワンポイント ターコイズ ブレスレット6,000円(全てラムホールベルーフ、全て税抜き表示)
その他、平井大私服
※ビンテージ商品は全て1点物となりますので、記事公開時に店舗に在庫がない場合がございます。
うーん。またも、シッカリと決まってカッコいいですね!!
先程と同様に白とインディゴの組み合わせではありますが、ハットとベルト、そしてボーリングシャツのブラウンでバランスをとっているのが「上級者っぽい」ですね。
さらに、今回はネックレスやブレスレットで多めにターコイズを使用することでアメリカンネイティブ感が増して、平井大さんの世界感がより出ている印象です。
こちらのコーディネイトも音楽だけでなくファッションにもスタイルを持った平井さん「だからこそ」のものとなりましたね。
やはり、音楽とファッションというのは関係があるものなのでしょうか。ショップ巡りの後に、平井さんへインタビューを行いました。
平井 大インタビュー:音楽とファッション
–今日伺った2店舗とも気に入っていただけたようで良かったです。
平井)いま、ビンテージで四角い時計を探しているのですが、ちょうどイイのが「RUMHOLE/beruf」さんにありまして無くならない内に行こうかな…と(笑)
–コーディネイトで使用した40年代の時計ですね。あれはカッコよかったです。服を選ぶ時にご自身の音楽と紐付けることはありますか。
平井)うーん。やはり「ビーチカルチャー」と「アメリカンカジュアル」この2つが(自身の)根源にあると思います。自分で選んだ服をミュージックビデオで着用することもありますからね。
–どのようなことをイメージして服を選ぶのでしょうか。
平井)楽曲の雰囲気と聴いてほしい音と、もちろん今僕が着たい服とが合致するようにと思っていますね。
例えば、「Life is Beautiful」のMVでは、今「サーフロック」と呼ばれる昔からあるカントリーだったり「昔の良いものを取り入れよう」と思いまして、バンドメンバーにはビンテージウェアを着てもらったりしています。
僕は「音楽は古いけど新しいもの」ということを意識しているので、それに合った感じに落し込んでいます。
僕の楽曲で新しい宇宙とかがプリントされた服とか着てたら「ちょっとオカしい」ですし(笑)
–バンドメンバーの方の服も平井さんが選んでいるのでしょうか。
平井)全員で下北沢行って、選びましたね。
–今日もお持ちになっているハットにハマったキッカケは何だったのでしょうか。
平井)うーん。最初は寝癖を直すのが面倒だから(笑)
でも、今はNick Fouqeut(ニック・フォケット)に会いに行って、カスタムオーダーするぐらいハマってますね。
–お父さんの影響で音楽も始められたと伺っていますが、ファッションもそうですか。
平井)父がサーフィンやスケートボードが好きだったので、そういうビーチカルチャーを学びましたかね。
デニムなんかもそうかな。でも、父は高いのを持っているですが穿かせてくれないですよ(笑)
–それは残念です(笑)では、楽曲の話もお聞きしたいのですが、先程も話に出た楽曲「Life is Beautiful」がジャワカレーのCMになりましたね。
平井)書き下ろしの楽曲なのですが、成人して5年。人前で音楽をするようになって10年目なので、今までと違った「大人の余裕」というのを表現しました。
今までガツガツやっていたことをもう少し余裕を持って「何もないところに対する贅沢さ」を感じてもらいたいと。それが現代の日本に足りないことだと思ってるんです。
時間に追われて自分が何のために働いてるのか疑問に思ったりする時に、聴いてもらっってリラックスしてもらえる1曲になっていると思います。
-そして、アルバム『Life is Beautiful』が6/15に発売されるわけですが、1曲目は「Faraway」という曲だったのに驚きました。
平井)生きていると楽しいことばかりではなくて。でも、そんな辛いことでも後々振り返ってみると、実は楽しかったり。「人生のあり方」と言ってしまうと大げさですが、アルバム全部を通して「人生楽しいなぁ」「人生っていいなぁ」と思ってもらえたらと。
–今回のアルバムで最も自分らしい曲というのはありますか。
平井)今回のアルバムは1曲ずつ自分に偽りを持たずに作りたいなと思ったんです。「今だったら、こういうのがウケるかぁ」みたいなと考えて作ることもあったけど、今作は全体として一番自分が表現できてると思います!!
なので、アルバム一枚を通して聴いていただいて、僕の人生観だったり、僕が感じ取ってきた文化だったりを共有しれもらえればと。
–今回はインスト楽曲「Locals Only」があるのですが、なぜインストをアルバムに入れたのでしょうか。
平井)イントロやアウトロではなくて、完成した1曲としてインストを入れたかったんですね。
スタジオに入って、バンドメンバーと一緒に作った曲なので雰囲気を感じてもらえたら嬉しいです。
言葉では伝わらないから伝わること。言葉がないから伝わる情景が上手く表現できていると思います。
–今までの楽曲を聴いていて、平井さんが全てアレンジまでやっていた印象だったのですが。
平井)今までは僕が打ち込みをしたりしてアレンジまでしていましたが、今回は僕のルーツにあるウクレレも、ギターもアコースティックサウンドだからアコースティックサウンドを表現したかったんです。
今回僕が作ったのは携帯に入れた原曲だけです。それをバンドメンバーとシェアして楽曲を仕上げました。
–バンドメンバーと楽曲を作り上げてみて、どうでしたか。
平井)いい部分でアンバランスになったかなと。完成され過ぎた楽曲はいいんだけど、聴いてみると面白くなかったりするかもしれないから。不安定なものにある美しさが出せたんじゃないかな。
–どんな時にアルバム『Life is Beautiful』を聴いてほしいと思いますか。
平井)基本的には自由に聴いてほしいと思っています。カフェでも、自宅の何気ない時間でも良いです。もちろん、これから夏なので海に向かう車の中でも。
ご自身のライフスタイルに合わせて、楽曲が溶け込んでくれたらいいなと。
–そして、アルバム『Life is Beautiful』を引っさげてのツアーが始まりますね。
平井)既にリハーサルが始まっていまして、アレンジや雰囲気などライヴでしか楽しめないことが多いので、同じ空間で皆さんと楽しめたら良いなと思っています。
【平井大 Live Tour 2016 ~Life is Beautiful~】
https://hiraidai.jp/contents/41569
–初めてライヴも映像化されてますよね。
平井)そうなんです。今回のアルバムに付いているDVDで初めての映像化です。また、YouTubeでも短尺版がUPされていて全世界の方に見ていただけるのはアーティストとして、とても嬉しいです。
-最後にコラム読者の方へメッセージをお願いします。
平井)ホントに自由に聴いていただきたいです。皆さんの生活に楽曲が溶け込んでいただけることが(音楽の)醍醐味だと思っていて、楽しい会話の脇に、皆さんの素敵な思い出の中に僕の音楽があったら嬉しいです。
今日はありがとうございました。
-プロフィールにアメリカンクラシックカーが大好きと伺いました。次は「クラシックカー選び」でご一緒させてください(笑)
平井)いいですね!! ぜひ、お願いします(笑)
夏はもう目の前!!
ぜひ、アーティスト“平井大”の今が詰まったアルバム『Life is Beautiful』を聴いて、ファッションにはビーチカルチャーとアメリカンカジュアルを取り入れて、「夏を自由に楽しむ準備」をしてみては。
【平井 大 OFFICIAL SITE】
http://hiraidai.jp/
【平井 大 Live Tour 2016 ~Life is Beautiful~】
https://hiraidai.jp/contents/41569
【平井 大オフィシャルtwitter】
https://twitter.com/hiraidai
【平井 大】 “LUCKY BAG”シリーズ第7弾EP「片隅のファンタジー」が本日リリース!
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ライター
雜賀信之助(サイカシンノスケ)
プロデューサー。PRイベントや映像制作、キュレーションサイト『和食ラボ』等の運営・進行管理を担当。