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【ミリオン再生合唱団】番組史上初4チーム同点優勝!ミリオン再生合唱団が語る「リベンジの先にあった“青春”」

ミリオン再生合唱団
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【ミリオン再生合唱団】番組史上初4チーム同点優勝!ミリオン再生合唱団が語る「リベンジの先にあった“青春”」

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12月22日に放送されたフジテレビ『オールスター合唱バトル7』。我らが「ミリオン再生合唱団」は前回、初めて優勝を逃した悔しさを乗り越えて、再び頂点に返り咲きました! しかも今回は、奇跡の4チーム同点優勝! そこに至ったメンバーの思い、再び優勝できた理由などについて、財部亮治さん、杉本琢弥さん、おかのやともかさん、Beverlyさん、そして楽曲のアレンジを担当したまーびろさんの5人に伺いました!

「今回は、するべくしてした優勝でした!」(杉本)

──まずは、優勝おめでとうございます!

全員 ありがとうございます!

──優勝の感想を、お一人ずついただけますか?

財部亮治 練習の時から優勝する気で頑張ってきて、いろんな皆さんが引っ張ってくれて、「よし、絶対優勝するぞ!」と。で、1曲目でなかなか渋い点数を取ってしまって、けっこう気持ちが下がっちゃったんですけど、でもその後にみんなで話し合って、「2曲目はミリオンがメチャメチャよすぎて、これははさすがにミリオンよりは点数低いでしょう」となる戦略で2曲目も全力でやろうとなって。僕らは完璧に全力を出し切ってたんですけど、他のそのチームもやっぱりよかったので、まさかあんな結果になるとは思わなかったんですよね。普通にステージ上に立ったんですけど、心の中では「ステージ上に立てただけでもいいや」みたいな空気感が流れてたんですよ、正直。そしたら驚きの優勝で。「いける!」とかじゃなくて、「マジで?」みたいな。4チーム優勝という結果になって、初めてステージ上が変な意味で一丸となったみたいな(笑)。

──確かにそんな感じでしたね(笑)。

財部 もう、みんなで謎にハイタッチしだすっていう(笑)。うれしかったんですけど、驚きの方が強かったですね。でも前回は優勝を逃したので、「絶対優勝!」って言ってて優勝できたので、とりあえずは皆さんに「ありがとうございます」ですね。頑張りました!

杉本琢弥 僕は前回、初めてミリオン再生合唱団で負けるという、優勝以外の成績というのを経験したんですけど、今回はBeverlyもそうだし、前回悔しい思いをしたメンバーにプラス、今まで経験を積んできたメンバーで、本当にベストメンバーというか、最強の布陣で挑んだなというのがあって。だから、するべくしてした優勝だったんじゃないかなと思います。それを今回、練習全てに対して思いました。それプラス、やっぱり『オールスター合唱バトル』のレベルがメッチャ上がってるんだなというのを本当に感じて。だから自分たちの優勝も嬉しいし、他のチームの皆さんも、それこそ本当にするべくして優勝されたんだなというのもあったので、今までで一番平和な優勝だったなというのを感じました。

財部 そうだね!

杉本 ステージ上でもいつものようにはギスギスせず(笑)、悔しいとか嬉しいも、良くも悪くもあんまりなくて。でもそれは本当に、全体的なレベルが向上したからなのかなとも思いつつ、本当に嬉しかったです。

おかのやともか 私は、ミリオン再生合唱団が発足した初回に参加させてもらって以来、久しぶりの参加だったんですけど、もう今回は最初の練習からみんなの気迫が全然違って。「絶対優勝」っていう言葉へのこだわりがもう、全く違って感じられて、自分もすごくスイッチが入りましたね。私は正直、「いい演奏さえできれば優勝はついてくる」っていう考え方の人間ではあるんですよ。でも「優勝」にこだわらないと、結局自分たちの歌も想いもいろんな世界に届いていかない、みたいなところも、たぶん、3回目、4回目のメンバーとかはすごく感じてたのかなと思ってて。自分もそこにすごく気持ちが引っ張られていきました。練習も、かなりストイックに詰めてたし、全員が全員、本当に自主性を持って練習してたところが全く今までと違ってて、そこもすごく刺激を受けたし。でもそういう、「優勝」への思いとこだわりが強すぎたあまり、ちょっと個人的にも、みんなもそうだったかもしれないんですけど、1曲目がちょっと力みすぎちゃったというか。

杉本 分かる!(笑)

おかのや ちょっと気合を入れすぎて。自分も今までいろんなステージを経験してきてはいたんですけど、あの時は全然いい歌が歌えなくて、そこがすごく悔しくて。それで、みんなでそういう気持ちも含めてシェアして、2曲目を歌う前にみんなでリハーサルを1回やったんですよ。円になって歌ったんですけど、その時に、みんな泣きながら歌ってて。それは悲しい涙とかつらい涙じゃなくて「みんなと歌えて本当に楽しい」っていう気持ちが溢れながら歌ってて。大人になってからこんな気持ちを感じつつ、そしてシェアしながら歌える仲間って本当に尊いなと思ったんです。そんな気持ちをそのままステージに持ってったら、本番もものすごいいい合唱ができて。そこに「優勝」っていう言葉もついてきたので、すごく感慨深かったというか、前回の優勝とも全く違う感覚の優勝でしたね。本当にどのチームもそういうドラマをそれぞれが持っていて、それをこの場にぶつけてきてるんだなというのをすごく感じて。だから、4チームが同点優勝ではあったけど、すごくそれを納得してしまうような今回の合唱バトルだったなと感じています。

Beverly 今回は初めて優勝して、前回は……ちょっと英語でいいですか?(と、以下はまず英語で話し、その後に日本語でその意味を話したもの)前回、初めてチームに加わった時は優勝できなくて、その時はすごく苦しかったんです。みんな、「Beverlyがいるからすごく力になる」って言ってくれて、そのプレッシャーもあって。優勝できなくて、メチャクチャ苦しかったし、次は呼ばれるのかなと思っていたんですけど、また呼んでもらえたので、よし、これは本当にリベンジのために頑張りたいと思いました。そして、今回はまーびろさんの素敵なアレンジがあって、それも優勝できた要因の一つだと思っています。みんな本当にリベンジしたくて真剣だったし、みんながお互いのことを好きだし、みんな本当にハングリーだったから勝てたと思うし、そのことは本当に誇らしいです。特に、みんなが言っている「青春」という言葉。その言葉は知ってるけど、本当はどういう意味かわからなかったんです。英語にはその意味にピッタリくる言葉がなかったので。マネージャーが説明してくれたんですけど、私はこのチームにこそその言葉を感じて、もっとみんなのことが好きになって、私自身もすごくハッピーになりました。

まーびろ 僕は、めちゃくちゃホッとしました。嬉しいというよりも、ホッとしたという感情の方が強くて。というのも、今回一番最初の工程、「アレンジ」を一から作らせていただくという話をもう4月中旬とかにもらってて。

財部 そんなに早かったんだ!

おかのや 前回が終わってすぐ、ぐらいだよね。

まーびろ 「次にやろうとしている合唱バトルで、こういうことをやろうとしてるんだけど、アレンジどう?」みたいな話をいただいて、その時点でOKを出したんですけど、いざ振り返ると、けっこうヤバい選択をしたなと。人の人生を背負うというか、それぐらいの覚悟を持って臨まないといけないなと思って臨んだ合唱バトルだったので、そこで優勝できて、本当に心の底からホッとしたっていうのが、一番大きい感情でしたね。だって、何言われるか分かんないですからね。「(番組全体を担当する)木島タロー先生のアレンジじゃなかったから優勝できなかった」とか言われたら、もう圧倒的に僕の責任問題になると思っていたので。いや、大変だったなというところもありつつ、でもこの20人だからできたっていうのが本当にメチャクチャ嬉しかったですよね。僕がアレンジを渡して、ただ歌うんじゃなくて、それを20人なりに解釈してくれて。みんなが一人一人譜面を読み込んでくれる、その工程一つ一つが嬉しくて、やっぱりホッとしたと同時に、メチャクチャ泣ける大会だったなと思いましたね。

おかのや あんなに泣いてるの、初めて見たかもしれない(笑)。私は彼と歴が長いんですけど……もう何年? 10年ちょいなんですけど、あんなに泣いてるまーびー(以下まーびろの愛称)見たことないなっていうぐらい、すごい感情が溢れ出てて。

まーびろ すごく泣きましたね、あの1日は。たぶん、解放されたというか、ホッとした感じもすごくあって。もう半年ぐらい、ずっとそればっかり考えてましたからね。一回、アレンジの中でもスランプがあって、いろいろあった中でのことだったので、余計にホッとしましたね。

──仕事を果たせたという開放感があったんですね。

まーびろ いや、途中から仕事じゃない感覚でできたのもよかったかもしれないですね。やっぱりともかが言ってたように、大人になってからこういう感情を味わえる機会もないじゃないですか。だから本当に楽しもうというか、そういう目線でいろいろ取り組めたのがよかったのかなと、今は思ってますね。

「僕は練習の時の、あの緊張感が大好きでした」(財部)

──1曲目の『Soranji』と2曲目の『愛をこめて花束を』の歌唱を拝見して、通して思ったんですが、どちらの曲も、歌詞が皆さんのシチュエーションにものすごくハマってたじゃないですか。だから、気持ちが上がりすぎちゃうんじゃないかと。実際、入場の時から皆さんの顔がヤバくて。

財部 えっ、そうでした?(笑)

──ヤバかったですよ。すでに目が真っ赤な人もいたりして。100%実力を出さなきゃいけない場で、そうやって気持ちがすごく上がるものがいいのかどうか、という問題ってあると思うんですが、実際にはどうでしたか?

おかのや いやでも、アーティストとして他のアーティストの曲を歌わせていただく時に自分たちがただただカバーしてたわけでは、もちろんなくて。自分が一人のアーティストとして、自分の言葉でちゃんと解釈して歌にのせるということは、 カバー楽曲を歌唱するメンバーも多いからこそ、すごく大事にしてる部分だと思うんですよね。だからそういった意味で、自分の信念と全く違う曲を歌うとなると、ちょっと演じなきゃいけないところもあると思うんですけど、今回の2曲はすごく自分たちの信念に合った曲だったし、今回のミリオン合唱団のシチュエーション的にもすごく共感できる楽曲のメッセージだったのは、良かったんじゃないかなと思います。曲順も含めて。

杉本 本当にそう!

おかのや 1曲目の、孤独な『Soranji』から始まって、2曲目で自分たちの愛をみんなに伝えよう、一人一人の声を花束にして届けようというメッセージもすごく自分たちにスッと入ってきて、歌に乗せられたんじゃないかなと思いますね。

──今回、練習期間の中で、かなり殺伐とした時期があったんですよね。

おかのや ありましたね(笑)。あのあたりはちょっと空気がヤバかったんですよ!

財部 いや、空気がヤバかったというより、僕はもう本当に大好きな空間というか、あの緊張感が大好きで。練習以外の時はみんなもう和気あいあいとしてるんですけど、練習が始まったらパキッとなるのが、僕は大好きだったんですよ。特に今回は、それこそともかもそうだし、KIMIKAも帰ってきて、ペルピンズを筆頭に本当に各リーダーたちが率先して引っ張ってくれて。あの空間で「やる時はやる」っていうのが出来上がってたから。みんな本気で音楽をやってたっていうのが、やっぱりプロだなと思って。そこに対して、さらにリスペクトが強くなったなというのが僕はあったんです。その空気が苦しいっていうメンバーも、もちろんいたにはいたんですけど、その苦しさも乗り越えてのあの曲だったと思うので、僕はメチャメチャ素敵な空間だったなと思います。

おかのや 時間がない中で、どこを優先してやるかみたいな感じだったので。

杉本 アレンジもメッチャ複雑だったからね。

おかのや みんな本当に忙しい中で時間を合わせて集まってて、そもそも全員がなかなか集まれない状態の中でやってたんですよ。だから初回の練習前に、みんな自分で自分のパートをレコーディングしてましたからね。練習に入る前に、自分でちゃんとアレンジを解釈してきてねっていう意味でレコーディングをして合わせて。

まーびろ 初回である程度の音源があったからね。

おかのや そう。それって本当に当たり前じゃないなと思ってて。だってレコーディングをみんな家でサラッとできるわけでもないと思いますし。本当はね、もちろんみんな仲良く……もちろん仲良くはしてたんですけど、和気あいあいとした雰囲気でとか、「終わった後、毎回みんなでご飯行こうよ!」みたいな、そんな時間が取れたら、そんなに嬉しいことはないですけど、時間がない中で優勝に向けて、今やれる優先順位は何だろう?みたいなことを、たぶんみんながみんな、ちゃんと考えてやってたからこそ、っていうのはあったんだと思います。あと、あの殺伐とした雰囲気みたいなのが映像に残っているのも、ちゃんと思いを伝えてくれたからなんですよ。

──ああ、なるほど。

おかのや 普通は、たぶん言えないと思うんですよ、「私はもっと楽しくやりたい」とか、「練習がちょっと怖い」みたいな意見が出たのも、上下関係がないミリオンだからこそなのかなと思って。

──確かに、気を使わないといけない大御所がいたりすると、言えないでしょうね。そして、先ほども少し話に出ましたが、Beverlyさんは前回、3回目からの参加ですよね。しかも初参加の時は優勝できなかったというのもあって、立場的なプレッシャーがすごくあったんじゃないかと思うんですが。

Beverly メッチャありました!(笑)。「Beverlyが入ったら、もう大丈夫!」って言われたんですけど、正直な話、合唱の経験もあまりないし、ハモも得意じゃなくて。だから「Beverlyはハイトーンボイスができるから大丈夫!」って言われて、すごく嬉しかったんですけど、同時に勉強しないといけないことがたくさんあって、それをしないとみんなの邪魔になっちゃうから。私が得意なところもあるけど、苦手なところもたくさんあるから、それをちゃんとやらないとというのはありました。それこそまーびろさんの素晴らしいアレンジは本当にいい意味で細かくて、そこが私にとってはすごく難しくて。というのは、私はいつも1人で自由に歌ってるから。でもこのチームではKIMIKAちゃんもいるし、ともかちゃんもいるし、みんなで分からなかったらすぐ聞くっていうチームだから、全然大丈夫でした。もちろん緊張感とかプレッシャーはあったけど、みんながいるから乗り越えられたなと思います。

──そこは普段の活動と違いますよね。

Beverly 全然違って、そこは本当に難しかったです。あるパートをメッチャ激しく歌うと、みんなの声が聞こえないとか、私の声がちょっとうるさいとか、そういうところもけっこうあるので。でも、練習する前に自分のパートをレコーディングしてくださいって言われて。そのおかげで練習の時に「ここはこんな感じです」と一方的に言われるんじゃなくて、質問コーナーになったんですね。「ここはこんな感じでいい?」って聞けたから、メッチャいい流れになりました。

おかのや Beverlyはもう完璧なんですよ! 完璧なのに、「ちょっとともかちゃん、聞いていい? ここなんだけどね……」ってアレンジについて質問してくれたりして。謙虚に歌を詰めていく姿勢が本当にプロだなと思って、私はすごく刺激を受けました。細かいフレージングとか、どういうニュアンスで歌えばいいかとか、発声のこととかもすごく細かく詰めていってて、みんなすごく刺激を受けたと思います。フワッと歌ってちゃダメなんだなって。

──その大元にあるのが、『Soranji』の「20声」というアレンジだったと思うんですが、まず単純に、「20声」を作るのを大変でしたよね?

まーびろ 大変でしたね(笑)。そもそも「20声」という選択をするかどうかというところで、練習時間とかも全然変わるんですよ。それを踏まえた上で、三声、四声にした方がクオリティが最終的に上がるんじゃないかっていうのはちょっと思って。でも、それだと木島先生がやっても同じことになっちゃうので、僕がアレンジするっていう意味をどこかに見出したいなと思ったときに、20声というところにトライするのが一番いいのかなとは思いました。

──でもその分、自分に負担というか、労力がかかるわけで。

まーびろ そうですね(笑)、20パート作るわけですから。それは大変でした。

おかのや ただの20パートじゃないんですよ。まーびーのアレンジの凄さって、「パートA」じゃなくて、「パートBeverly」を作るというか。

まーびろ そう、人に合わせて作りますね。僕を除いて19人分の、ストリートライブの映像だったり、TIKTOKの動画とかを全部見漁る期間というのを作るんです。2週間ぐらい、その人を調べる期間みたいな。だから、アレンジするよりもそっちの時間の方が長かったと思います。1人1日取っても19日、2週半ちょっとかかるわけなので。でもそれぐらいのことをした方が、面白いだろうなと思って臨みましたね。

財部 ソロパートを歌う時も、たぶんまーびーの中にその人の歌ってる絵がもうすでに出来上がってて。だから僕とかに話す時も、「いや、らべさん(以下財部亮治の愛称)、ここは裏声とかじゃなくて、もうめっちゃ力強く歌ってほしいんですよ」って。それをみんなそれぞれにやるぐらいの勢いで。でも、そこまで計算して作ってるのに、この合唱バトルの難しいのは、やっぱり合唱としての戦いだっていうところなんです。その中で「ここは止まろう」とか、「ここはユニゾンがいい」とか、戦略的なものもアレンジにぶち込まないといけないんですよ。ただ「この曲をキレイに歌ったら素敵だよね」だけじゃなくて、それプラス、優勝するためにはいろんなエッセンスが必要で。だから、まーびーはめちゃくちゃエグいことやってるんだろうなと思ってました。

おかのや 聞き手を最後まで飽きさせないようにね。

杉本 あとすごいなと思ったのが、柔軟性です。僕も作詞作曲をやるから分かるんですけど、やっぱり作ったものには自信があるから、 「ここはこうで」っていうのがあるんですけど、全体で話してる時のまーびろさんって、「そっちがいいかもね」と言う案が出たらメッチャ変えてくれるんです。歌になった時の修正を自分で柔軟にされるから、僕はもうマジでエグっ!と思って。「マジすげえ、この人!」っていうのはずっと練習中から思ってました。

まーびろ 自分では、そこはあんまり意識してなかったですね。

──そうなんですか?

まーびろ はい、僕は全然変えた方がいいと思ってるタイプなので。

おかのや いや、無理だね。もうすでに自分の中で完成させてるんだもんね。

財部 「これで行かせてよ」ってなるよね。

杉本 ぶつかりますからね、普通は。

まーびろ 確かに(笑)。僕の中では、まず100点を作るんですけど、そこから20人分の100点が上乗せされていくような感覚なんです。そうすれば100点よりも、その20人だったら1000点が目指せる、っていう感覚だから、そこからどんどん上乗せして。だから楽譜からはけっこう変わるんですけど、ニュアンスとかも、特にともかはもう僕のを何百曲も歌ってくれてるから、「こういう風に歌ってほしいんでしょ?」っていうのを全部理解してくれるので。その上で、「こっちの方がニュアンス的には揃うんだよ」「ああ、揃うよね」っていう会話とかもできて。それを今度はKIMIKAがしてくれて、とか。そうやって20人全員でニュアンスの話を詰めてくれたので、僕が発言しなくても……というか、発言しない方が一番理想的な形になるというか。僕が発言しちゃうと100点で終わっちゃうんですよね、その作品が。でも、みんなが一人一人意識を持ってと意見を言ってくれたら、100点以上の点数が出るという考え方なので。

──みんなが上乗せしてくれた方がいいわけですね。

まーびろ もちろんです。こんな才能のある方々のアレンジができてるわけなので。その成果が、たぶん今回の結果につながったと思います。 

──ただ、その「20声」にチャレンジした1曲目が、ちょっと点数が伸びなかったじゃないですか。ものすごい必殺技を出しているのに……審査員の方からは「ワンボイスも欲しかった」みたいな評価もあったじゃないですか。あの時はどう思ったんですか?

おかのや でも、納得といえば納得なんですよね。「20声だから、四声より素晴らしくなる」ってことでは全くなくて、むしろリスクの方が大きいというか。そもそもメチャクチャ難易度を上げてるし、20声だからこそ、一人一人の声や個性が生きるというところはもちろんポジティブなんですけど、要は散らかるというリスクもあって。音も違えばリズムも違うし、四声の方がまとまって聞こえるし。同じパートの人が多い方が、まとまって聞こえるものですからね。しかも一人一人が自分の声とか歌に対してかなりの思いを込めて歌うとなると、その20声が散らかる可能性もまたぐっと上がるし。

「私も財部さんを見てると、白塗りしたくなりました(笑)」(Beverly)

──確かにそうですね。

おかのや あとちょっと技術的な話になっちゃうんですけど、一番の敗因はバランスだと思うんですよね。あのマイクを使った環境で、どれだけバランスを取って、お客さんというか、審査員の方に届けるかというのが、そこは本当に難しくて。だから生声で、みんなで円になって、真ん中に審査員の人たちがいたら絶対優勝できたと思うんですけど。笑

まーびろ マイキングとバランスが一番難しいよね、本当に。現場一発だから。

おかのや 当たり前なんですけど、5人で1パートを担当するよりも、その5人で5パートある場合は、それぞれのマイキングが必要なわけですよ。それに、その人の音が前に出てくる場面とか、引っこむ場面とか、エアリーに歌う場面とか、それが20人分あるわけで。

杉本 1人1人にPAが欲しかったよね。

まーびろ ね!本当にそう!

おかのや 細かいことを言うと、それぞれの持ってる声の特徴と、マイクとの相性もあるじゃないですか。だから正直、そこだったんじゃないかなとは思うんですよ。演奏が悪かったとは全く思ってはいなくて。

──そこは事前に準備するのが難しい部分ですしね。

おかのや 今回初参加したオペラチームもやっぱりマイキングが難しくて苦戦していたと言っていたので。そもそもマイクを使わない人たちだから。

杉本 だから、本当にそのレベルなんですよね。練習でも、ペルピンズがわざわざマイクを用意してくれて。そこまで考えないと、もう合唱バトルは勝てないんですよ。

財部 そうだよね。でも僕は、1曲目の点数が伸びなかったのはどうして?って考えた時に、シンプルにもう、「分からない!」しかないんですよ。毎回レベルが高くなってきてるし、でもマイクのこともしっかり考えてやってるし。「何でやねん!?」みたいな感じで。詳細な分析ができないぐらい、たぶん頭がパニクってたんじゃないかなと思うんですけど。それぐらいレベルが上がってるなという感じです。

──そういえば……1曲目の時、財部さんはいなかったですよね?

財部 1曲目ですか?(笑)いた気がしますけど、僕。

──2曲目から、いつもの白塗りの人が出てきたなと(笑)。

財部 まあ確かに、2曲目から白塗りで登場したんですけど、いろんなチームの方から「戻ってきたね」って言われたし、メンバーからも「やっと安心します」って言われました。ついに「安心する」まで行ったのかなと思いました(笑)。

──1曲目が白くなかった理由は何だったんですか?

財部 あれはやっぱり、『Soranji』のテーマ的な問題ですね。前回は2曲目の『Story』を歌う時に、やっぱり白塗りを取ったんですよ。白塗りだと、どうにも気持ちが入らなくて。やっぱりバラードになると、気持ちが乗らないんですよね、なんか難しいんですけど。2回目に出た時に、頭の片隅に「何でやねん!?」って気持ちがあって。ちょっと「しんど!」みたいな気持ちというかね。それで3回目の時に、「『Story』の時はちょっと白塗り取らせてください。その方が僕はいいパフォーマンスできると思うんです」ってお願いしたんですよ。で、今回は『Soranji』と『愛をこめて花束を』で、いやー『Soranji』どうしよう……みたいな。それをいろんな人に相談したら、プロデューサーの方とかに「それは本当に財部さんがやりたいようにしていいと思うよ。ただ、『Soranji』は白じゃないかもね」って言われて、「ですよね!」って(笑)。でもやっぱり、でも白塗りしたから2曲目はいいパフォーマンスできたんです。

全員 おお~(笑)

おかのや 白塗り加点(笑)。

財部 塗ると一段階、いい意味での「どうでもいいや感」が出るんですよね。「何とでもなれ感」というか、本当にギアが入るというか。だからといって、1曲目はギアが入ってなかったというわけじゃないんですけど。でも今回は2曲目の方が明るくて、「愛情を皆さんに届けます!」っていうマスコットになりきったので。

おかのや 本当に、歌っててあの顔がチラチラ見えるんですよ。真剣に歌ってるんですけど、「この人何やってんだろう?」とふと思っちゃって(笑)。でも、それでちょっと安心できるところはやっぱりあるから。

財部 そう、みんな言うんですよ。「安心する」って。「これは社交辞令なのか?」と思いながら。

おかのや いや、ガチで(笑)。

──ここはBeverlyさんに聞きたいところですよね。そんな、白塗りの人と一緒に歌うことなんて、普段はないじゃないですか。実際、どう思ってるんですか?

Beverly 私の故郷のフィリピンにもそういうキャラクターはいないけど、すごく歌うまいし。財部さんのインスタを見てると、私もやりたくなります(笑)。

財部 この前、連絡が来たんですよ!「私も白塗りしたいです」って(笑)。

おかのや 次は白塗りが2人?(笑) 白塗りで、あの高い音出したらヤバいよね(笑)。

財部 してほしくないけど、一番見たいかも(笑)。

おかのや そのうち、「白塗り合唱団」になっちゃうんじゃないの?(笑)。

杉本 怖い怖い!(笑)。

「まーびーはみんなに『いつもの自分には乗り越えられないアレンジ』を書いてくるんです」(おかのや)

──まあ、それはそれとして(笑)。しかし2曲目の『愛をこめて花束を』は、逆に一体感がハンパなかったですね。歌っていて、皆さんも相当感じてたんじゃないですか?

杉本 気持ちよかったですね。

おかのや こんなに気持ちのいい合唱ってあるのかなって。だって、自分たちの演奏で自分たちが涙してるんですよ、良すぎて。「こんなことある?」みたいな。

杉本 「マジすげえ!」ってなってましたね。

まーびろ そうだね。

財部 さっき言ってたように、1曲目の後の休憩の時にみんなで円になって一回歌って、ちょっとそこで涙して。その時ぐらいからすごく気持ちが上がって、「みんな大好きだよー!」みたいな感じの、メチャメチャ幸せな空間がずっと流れてるっていう感じでした。  

──だったら、全力が出ないわけがないですね。しかもそこには、「合唱の力」というのもありますよね。

おかのや それもそうだし、今回自分が感じたのは、まーびーのアレンジで、もちろんみんなに合ったパートを与えてくれてるんですけど、いつもの自分だとちょうど歌えないくらいの、一段階上の難易度のアレンジを書いてくるっていうね。仕掛けてきたんですよ、この人が(笑)。

まーびろ そうなんですよね。簡単にできることはさせないというか。Beverlyとか、メチャクチャ言ってたよね。メチャクチャ不安な顔してて。

Beverly そうだよ! 私ができなくて、「ちょっと教えてもらっていいですか」って言ったら、「いや、できるよ」って(笑)。すごくチャレンジングでした。

おかのや たぶんみんなそうだったんですよ。だから「合唱の力」ももちろんあるんですけど、今回は自分の歌との戦いでもあるなというところはかなりあって。みんながそれぞれ、自分の歌としっかり向き合って練習してきてたし、リスペクトできる仲間だからこそ、歌に関して自分が苦手だ・できないと悩んでいる部分に関して、「教えてほしい」と、BeverlyやKIMIKA、参加してるメンバーに相談できたっていうのが、すごく今回は大きかったです。

Beverly 分かる!

おかのや 普段は一人で歌うことが多いし、しかもプライドを持ってやっている歌に関して、「できない」って人に相談することはなかなかできない空間で生きてることが多いんですけど、本当に自分がリスペクトしてるメンバーたちだからこそ、弱みも曝け出せて。たぶん普通の関係だったら「いや、できてるじゃん、全然大丈夫だよ! 何でそんなに自信ないの!」ってさらっと励まされちゃうと思うんですけど、そうじゃなくて本当に真摯に悩みを聞いてくれて、発声とかメンタル部分も含めてアドバイスをしてくれたんですよね。。しかもそれは一方的でもなくて、Beverlyもそうやって聞いてくれたりとか、そういう交換をしながら一緒に歩んでいったし、自分も自分と向き合いながら、歩んでいったみたいな、そういうバックグラウンドもあったんですね。だからこそ、円になってみんなの顔を見ながら歌った時に、みんなへの愛っていうのが、ただの仲いい愛とかじゃなくて、リスペクトと感謝と、っていうところの愛が本当に深まって、感極まった、みたいなところはすごくあったんじゃないかなと思います。

杉本 あの円はマジ良かったな。

財部 メチャクチャ良かった! あの円、あれだけメッチャ練習して、それでやった円がもうメチャクチャ良かった!

おかのや バリトンチームも、別でチーム練してたよね。バリトンチームってけっこう難しくて、すごく低いパートなので、ちょっとでも音がずれると一番不協和音になりやすいパートなんですよ。

財部 とおるすさん、じんじんで、みんなで頑張ってね。

おかのや また、じんじんもすごかったよね。じんじんは初回のミリオンチームからずっと参加していて、歌をメインに活動してる方ではないけど、めちゃくちゃストイックに、どういう風にパフォーマンスしたらいいかとか、歌のこととかも、たくさんいろんなメンバーに相談したりしてて、しかもムードメーカーでもあるので。終盤の練習で、半分に分かれて歌ったりしたんですよ。お互いに見合って歌う、みたいな時に、もうじんじんがうますぎて。たぶんじんじんが練習する姿もそうだし、実際にどんどん歌やパフォーマンスが良くなっていってる姿とかにも、みんなメチャクチャ刺激を受けてたよね。

財部 この4回目のミリオン再生合唱団は、ペルピンズとKIMIKAとおかのやさん、この4人が率先して引っ張ってくれて。で、僕の中ではさっき言ってたあの殺伐とした空気感っていうのは、メチャメチャ有意義なものだと思うんですよ。限られた時間の中でどれだけできるのかっていう、メチャメチャ有意義な話し合いをしていて。でもそんな中、バリトンチームって、平和なヤツしかいないんですよ(笑)。全体は正直、めっちゃバキバキなんですけど、バリトンチームはホワーッとしてる人たちがいっぱい集まってて。「ね、そうだよね、頑張ろう!」みたいな感じになるんだけど。なんですけど、4回全部やってきた中でも、今回はダントツで「とはいえ、ちゃんと僕たちが土台引っ張らないといけないから」みたいなのもありつつ。その使命感とか、いろんなものを感じながら、じんじんも過去3回と比べるといつも以上に、僕に歌い方を聞いてきたりして。僕に聞いてるってことは、たぶんまーびろにも聞いてるし、とおるすさんとか、リーダーのKENさんに声の出し方とか息遣いの仕方とか、本当に細かいところまで聞いててて。それを共有して、バリトンはバリトンで表現をつけよう、みたいな話をできたから、打ち上げでメチャメチャ「いや、今回バリトンいいね」って言い合いました(笑)。

おかのや ホントによかったよね。

財部 今回優勝したのって、マジでメチャメチャ難しいことやってんなって思うんですよ。正直、とてつもなく、不可能を可能にしたなっていう感覚なんですよ、僕の中で。前回、優勝できなかったじゃないですか。その時って正直、絶望感が半端じゃなかったんですよ。1曲目が終わった後に。

杉本 ヤバかったよね。

財部 「はいはい、終わったー」みたいな感じだったんですよ。「もう無理じゃん、もういいや、ヤケ食いしよう」みたいな感じで。

杉本 メッチャしてた!(笑)

財部 1曲目が終わった瞬間に、悔しい気持ちを誤魔化すために、みんながもうバカ食いし出して。

おかのや 2曲目を歌う前に?

財部 そう。「もう終わり終わり、はいはい」みたいな感じになっちゃって。ヤバかった、ずーっと食べてた。ストレスでね。で、他の合唱団の人たちが歌ってる時も、「すげえ~」みたいな。最後の点数が出るときも、別に祈ったりとか全然なくて、ワーって手とか挙げちゃって。もうそのステージにいなくて、お茶の間と一緒みたいな感じで。

杉本 あの時は、俺ら「お茶の間さん」だったよな。

財部 でもやっぱり2曲目になった瞬間に、結局、メッチャ悔しいのを隠してた部分がバーって出て。結局、2曲目はいいパフォーマンスはできたけど、それまでだったんですよ。正直、今回も1曲目が終わった瞬間って、感覚は一緒だったはずなんですよ。他のチームと比べて、かなり点数が低かったから。でも、今回は前回みたいな絶望がなくて、それもプラスに変えていって。それを休み時間の時に共有して、「よし、まだいけるわ!」っていう、マジで針に糸を通すような希望しかないものを、マジで頑張って。それで掴んだ優勝だったから、あの場では「すご!」っていう驚きの方が勝っちゃったけど、いったん家に帰って落ち着いたら、改めて「すご!」って思って。「待て待て、あそこで優勝するの? すごいな!」みたいな。今回はメチャメチャいい、意味のある優勝だったと思うし、やっぱりその途中の気持ちをああやって整理できたのも、各チームが「よし、頑張ろう!」みたいになったのはメチャメチャでかいなと思います。

──いいリベンジができたわけですね。

財部 いいリベンジでしたね。しかも今回は本当に……毎回すごい人たちが集まってるんですけど、特に今回は女性メンバーがマジ、オールスター来たなって感じだったんで。

杉本 分かる! もう日本代表みたいなね。

財部 ともかが帰ってきたぞ! KIMIKAが帰ってきたぞ!Beverly続投やぞ! ゆうりも来るぞ! みたいな(笑)。

杉本 サッカーで言ったら国内組だけじゃなくて、海外勢もみんな来たぞ!みたいなね。

財部 1曲目の点数は、優勝した中で俺たちが一番下だったのか。

おかのや そうだよ。4チームの中では一番下だったの。2曲目はほぼ満点だったね。それで優勝したってことは、ウチらの2曲目が優勝したっていうことね(笑)。

「4チーム同点優勝には、僕は満足できていません。次は1000点を出します!」(まーびろ)

──では最後に、この優勝経験を生かして、今後どうしていきたいかを、お一人ずついただけますか?

財部 えっ、「今後どうしたいか」ですか? うーん、何だろう?

──いやいや、この質問は毎回最後に聞いてると思いますよ(笑)。

財部 ホントですか? ああ、アレですか? 僕が「文化祭やりたい」みたいな。

──それです(笑)。

財部 まだできてないんですよね、文化祭が。ちょっといろいろ難航しまして。本当は今年の秋ぐらいに文化祭をやりたいなと思って、会場も見つけてたんですけど、結局まだできてなく。だからちょっと、このオールスター、日本代表を集めて、どこかでやりたいなっていう気持ちはまだ根底にありながら頑張っております。やっぱり、僕たちだけの青春じゃなくて、見てくれてる人たちにもこの青春を届けたいなと思いますし。それこそ昨日、古着屋さんに行って、「普段どんなことされてるんですか?」みたいな話してたら、「え、白塗りしてる人ですよね?」って言われて。がいて。ヤバい、バレた?と思って。やっぱりけっこう見てる人がいるんだなと思いましたね。その人が言ってたのは、ミリオンの楽曲からはめちゃめちゃパワーをもらえるし、テレビの前でもう本当に泣いてたと。「だからお会いできてメチャメチャ嬉しいです。青春をこっちも感じます」みたいなことを言ってくれたから、やっぱり頑張ろうって、ちょっと思いました。文化祭、やります!

杉本 僕は前回の大会が終わって、そのちょうど次の日が地元の熊本に帰る日だったんですけど、メチャクチャお父さん世代とかまで声かけてくれて、「メチャクチャ良かったよ!」みたいな。それだけ全世代の人、そして全国の人に希望を与えられてるのも嬉しかったです。普段アーティスト活動をやっていると、練習とかインプットの部分に対しては、あんまり時間を割けないんですよ。僕は舞台も経験していて、そこでもそうだったんですけど、特に今回思ったのは、あれだけの練習期間、濃密な時間を過ごして、本番一発のためにやるっていうことの尊さですよね。僕はアーティストとしてお金をもらっているのに、ステージに立って、どうしてこれができてなかったんだろうっていうのを最近すごく感じ始めてて。それを、あの青春を通してしっかり初心に帰れたというか、「だよな、音楽って」と改めて思って。人に何かを伝える、披露する、それを練習するって、こういうことだよなっていうのを、思い出させてくれることも含めて青春だなっていうのがあるので、それをまた自分のアーティスト人生にも生かして、また呼んでもらった時に、成長した自分でまた帰ってきて、またみんなと一緒に、毎回やっていきたいなと思ってます。

おかのや 私は普段、ユニットで活動してたり、アーティストのサポートコーラスをやったり、誰かと歌うことが多い中で、やっぱり自分1人でもいちアーティストとして輝いていたいなという気持ちもあって、そのことをペルピンズのKAZさんに相談してたんですよね。それで今回、「じゃあ、おかのやともかとして戻っておいでよ」って言ってくれたのがきっかけで、また今回参加させてもらったんです。初回の時は「20人いるから、今の自分で大丈夫」っていうような感覚があったけど、今回は本当に、一人一人が輝かなければ勝てないというような感覚をすごく感じて。だから改めて、今回の合唱バトルで、みんなから吸収させてもらったこともたくさんあるし、一人のアーティストとしてもっと堂々と歌えるようになりたいなって、みんなの姿を見て改めて感じました。引き続きおかのやともかとしてもそうですし、自分のソロプロジェクト“tokanoya”のアーティスト活動もやってるので、改めて自分と向き合って練習や制作も頑張りたいと思いますし、また大きくなった姿で、もっと魅力的な自分になって、またこの20人の一人としてジョインできるように頑張りたいなと思いました。

Beverly 私もらべさんみたいに文化祭というか、ライブをみんなでやりたいなと思って。もちろんそれぞれソロアーティストも多いし、たぶんライブすると、2時間3時間くらいできるし。みんな集まったらファンベースもけっこういると思うし。このミリオン再生合唱団に参加させていただいて、合唱をもっと好きになって、音楽の別の側面を皆さんに見せたいなと思いました。ライブもしたいし、それを全国でやりたいです。あとはジャンル的に、みんなでゴスペルを歌いたいです。それぞれ強くて、歌がうまいから。

おかのや いいね! ゴスペルやりたいですね。ライブもめっちゃ良くない?

財部 そもそもあの合唱、テレビだけではもったいないから。生で聴きたいですよね。

おかのや ちょっとKAZさんに相談しましょう。

まーびろ いままでは、あまり目標っていう目標を持たずに、目の前のことに対して一生懸命やっていくのがベストだなと考えていたんですけど、それは間違ってなかったなと。今回の合唱バトルを通して、目の前のことに、自分が100%以上の熱量を注ぎ込めるか、っていうのは本当に大事なことなんだなと改めて思ったので、2年後、3年後を見るんじゃなくて、もう目の前の、アレンジされたその1曲に対して、もう150%、200%っていう、自分のできることのリミッターを解除できるような、そういう仕事も積み重ねていきたいなと思っています。あと今後、ミリオン再生合唱団としては、今回の4組同点優勝にはちょっと納得いってないんで。

全員 おお~!

まーびろ そうですね、木島タローに勝ちたかったっすね、やっぱり。ちょっとヌメッとしてる感じがまだあるので。さっき、いろいろ柔軟に対応してくれるとかって言っていただいたんですけど、心の奥底では「絶対負けたくない」っていうのはあるので、リベンジという意味では、同点優勝だからリベンジという言葉は合わないのかもしれないですけど、リベンジとしてもう一回、今度はもう1000点出すつもりで。木島タローという、もう僕が合唱バトルを通してめちゃくちゃリスペクトをしている、もはや師匠みたいな存在に勝ちたいという気持ちで、先に1000点満点の合唱を提供できたら、嬉しいなと思ってます。

──今後にも期待しています。ありがとうございました!

また、ミリオン再生合唱団が番組で披露した楽曲を再び歌唱したYouTube動画も公開されているので、ぜひチェックしてほしい。

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【番組概要】

タイトル:『オールスター合唱バトル7』

放送日時:2025年12月22日(月) 19時00分~21時54分

<出演者>

MC:DAIGO、松井玲奈

審査員:宮本亞門、新妻聖子、錦織一清、古坂大魔王

HP:https://www.fujitv.co.jp/gassho_battle/

Tver:https://tver.jp/series/sr7js21jnm

本編に入りきらなかったTVer限定動画も公開中!

(2026年1月4日(日)23:59まで)

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【財部亮治】

“万能型音楽クリエイター”

福岡出身のシンガーソングライター。

SNS総フォロワー120万人を越える音楽系インフルエンサーとして活動。

2023年秋からTikTokも本格的に投稿を始め、インドネシア、タイ、台湾、韓国などをはじめ、多くの国からも反響がありインドネシア・ブラジル・マレーシアなど海外フェスにも出演。昨年2024年はフジテレビ「オールスター合唱バトル」にてミリオン再生合唱団の一員として2度の優勝を果たす。

YouTube:https://www.youtube.com/@RyojiTakarabe

X:https://x.com/Ryoji_Takarabe

Instagram:https://www.instagram.com/ryojitakarabe

TikTok:https://www.tiktok.com/@ryojitakarabe

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【おかのやともか】

“東京を拠点に活動するエンパワーリングシンガー”

多彩な声色を自在に操り、ジャンルを超えて歌いこなす実力派アーティスト。

その魅力はSNSでも広がり、総フォロワー数 約60万人、動画総再生回数は3億回を突破。

2023年には、自身のソロプロジェクト tokanoya(とかのや)が始動。

肩の力を抜いて楽しめるサウンドと、聴く人の心を解きほぐす等身大の歌詞が多くの共感を呼ぶ。

シンガーとしての活動以外にも、アーティストのサポートコーラス、CMソングの制作/歌唱、SNSコンサルティングなど、多岐にわたるフィールドで才能を発揮している。

YouTube:https://www.youtube.com/@tokanoya

X:https://x.com/tokanoya

Instagram:https://www.instagram.com/tokanoya/

TikTok:https://www.tiktok.com/@tokanoya

TikTok(るーとも):https://tiktok.com/@ru_tomo

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【まーびろ】

“唯一無二のコーラスアレンジャー”

数々のシンガー/グループ/コンテンツへのアカペラ・コーラス編曲を手掛け、

その総再生数は1億再生をゆうに超える。

近年はアレンジ業に留まらず、

フジテレビ系「ハモネプハイスクール」/「全国ハモネプ大リーグ」のアドバイザーや、

2025年夏放送のアカペラを題材にしたアニメ「うたごえはミルフィーユ」への参画等、

メディアへの出演やサポート、グループプロデュースや音楽作品のコーディネートにも着手し活動の幅を広げている。

YouTube:https://www.youtube.com/c/MAVICHANNEL0201

X:https://x.com/maaaviro_P

Instagram:https://www.instagram.com/maaaviro0201

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【Beverly】

フィリピン出身。2017年日本デビュー。

アメリカ・アジアなどの音楽祭で数々の受賞歴を持つ。

突き抜けるようなハイトーンと耳に心地よいシルキーボイスを持ち合わせた世界レベルの実力派シンガー。

ドラマやアニメ、仮面ライダーやゲーム音楽、CMなど数多くのテーマソングを担当。MVやSNSでの動画総再生数は1000万回を超える。

近年は小室哲哉氏、YOSHIKI氏のツアーボーカルなどを務め活躍の場を広げている。

YouTube:https://youtube.com/@beverly_official

X:https://x.com/beverly_avex

Instagram:https://www.instagram.com/beverly_official_

TikTok:https://www.tiktok.com/@beverly_avex_official

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【杉本琢弥】

熊本県出身のシンガーソングライター。

2023年メジャーデビュー。TikTokでは、『熊本の彼氏』として熊本弁での彼氏感

をテーマに動画を投稿し、フォロワー数は現在116万人を突破。

今年TBSラジオにて冠番組「杉本琢弥のVAVAVA」がスタートし、現在、主演映画

『熊本の彼氏』が公開中。アーティストだけに留まらず俳優、モデルなどマルチ

な活動で活躍の幅を広げる。

現在ライブハウス&ホールツアー「RE:MAKE」を開催中。ファイナル公演は2026

年1月15日にSHIBUYA LINE CUBE(渋谷公会堂)にて開催!

YouTube:https://www.youtube.com/@sgmttky_sw

X:https://x.com/sgmttky_sw

Instagram:https://www.instagram.com/sgmttky_sw/

TikTok:https://www.tiktok.com/@sgmttky_sw

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【「muchoo」について】

エイベックスの音楽系YouTuberに特化したエージェンシー。

音楽に”夢中”なクリエイターがより活躍できる環境を提供するとともに、彼らから生まれたコンテンツを通して、多くの人々がより一層音楽に”夢中”になれる世界を目指します。

公式サイト:https://avex.jp/muchoo/

X:https://x.com/avex_muchoo

Instagram:https://www.instagram.com/muchoo_official/

記事情報

高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。