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【MA55IVE THE RAMPAGE】普段会えないような人たちにも会いに行ける、MA55IVEのライブはご褒美タイム

MA55IVE THE RAMPAGE
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【MA55IVE THE RAMPAGE】普段会えないような人たちにも会いに行ける、MA55IVEのライブはご褒美タイム

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THE RAMPAGEのメンバーから5人が参加するヒップホップユニット、MA55IVE THE RAMPAGEが、1年ぶりの2ndアルバム『EMPIRE CODE』をリリース! 「MA55IVE UNION」プロジェクトを元に、さまざまなアーティストとコラボを重ねての楽曲が詰め込まれた一作になっています。このアルバムやそれに伴うツアーについて、メンバー5人にお聞きしました!

5人という少人数ならではの“フッ軽”さが、MA55IVEの一番の強み!

──MA55IVE THE RAMPAGEとしては、この「avex portal」には初登場となるので、まずはどういうユニットなのかというところをご説明いただけますか?

L MA55IVEは、もともとはラップをしたいメンバーが集まって始まった活動なんですが、そもそもTHE RAMPAGEのホールツアーでラップをするコーナーがあったりして、そこで(浦川)翔平と僕と(鈴木)昂秀と、あとボーカルの川村壱馬がやってたんですね。そこから山彰(山本彰吾)もラップをしたいって言ったりとか、(神谷)健太がもともとボーカル志望でもあったりしたので、じゃあラップから始めて、どんどんボーカル活動も始めていけたらいいねということで、どんどん仲間内で募っていって。そこからHIROさんが「もうラップグループとしてやっていったらいいんじゃないか」と言ってくださって、けっこう長い間下積みというか、ライブで経験を積んだ後にグループとして正式決定させていただいて、その上で「MA55IVE」という名前をVERBALさんとHIROさんから命名していただいて始まったラップグループの活動です。

──「MA55IVE THE RAMPAGE」としてスタートしてからもう5年になるんですよね。この活動をやっていて、THE RAMPAGEと一番違いを感じる部分はどういうところですか?

鈴木昂秀 やっぱり、人数が1/3というところですかね。その分フッ軽さがあるというか、このMA55IVEもプロジェクトとしては大きいんですけど、その中でもやっぱり人数が5人というのもあるし、僕らは楽曲を作るにしろライブを作るにしろ、すごく自分たちでクリエイティブをしているグループなので、やりたいことをわりとすぐにやらせていただけたりとか、「それやってみようよ」って言ってくださる方々がたくさんいるので、いろいろ試せるグループだなというのはありますね。

──何かを始めたい時に、素早くやれるというか。

鈴木 そうですね。本当に形にしやすいですし、その表現をすぐにファンの方に見せられたりとかっていうのは、THE RAMPAGEとの大きな違いなのかなとは思います。

神谷健太 僕も一緒なんですけど、やっぱり人数ですよね(笑)。

他4人 多すぎ?(笑)

神谷 まあまあ、それで慣れちゃったのもあるんですけどやっぱり人数という点でまるっきり違いますね。活動してる時の感覚も違いますし、何においても人数というのは、感じます。

YAMASHO 小回りが利きますよね。MA55IVEだとZeppとかライブハウスにも立てるので、普段会えないような人たちにも会いに行けるっていう、そこのよさはあるかもしれないです。

浦川翔平 機動力と円滑さじゃないですかね。作品という形にもしやすいですし、ファンの人たちの声もすぐ形にできるというか、「こういうのやってほしい」っていうのをプレゼントコーナーでやってみたりとか、そういうこともできますし。先ほど会場の話が出ましたけど、自分たちの地元に行ったりみたいなことも16人だったらけっこう大変な作業になってくるんですけど、MA55IVEだと5人ならではの動き方ができるんですよね。そういうところがTHE RAMPAGEとの違いで、ファンの皆さんもちょっと違う味を楽しめると思うし、活動の見え方を変えることができるというところが、全然違うかなと思います。

L 僕は、自己プロデュース力がより試される場所なのかなと思ってますね。やっぱりTHE RAMPAGEでの活動では、規模が大きくなって「もっとこっちに寄っていかなきゃいけない」とか、形を大きく変えることはできないということもあったりするんですよね。その点、MA55IVEは機動力を生かせるというか。「今回はもっとこうしてみようぜ」「こういうビジュアルでいってみようぜ」というのもけっこう身軽にやれるというか。今回のジャケ写やアー写にしても、THE RAMPAGEだとこういうビジュアルとか撮れないと思うんですけど、そういうことにも挑戦できたり、新たな自分たちを生みやすい環境でもあるのかなと思います。僕らの意見がより通りやすい場所でもあったりするので、自己プロデュースをどんどんやっていける場所なのかなと思ってますね。

──今回の2ndアルバム『EMPIRE CODE』では、今年展開されている「MA55IVE UNION」プロジェクトの一環として、さまざまなアーティストの方がフィーチャリングという形で共演されていますよね。この共演者の方々は、5月の主催イベント『MA55IVE BASE presents UNLIMITED 01』の出演者が多いですが、その時からアルバムへの流れができていたんでしょうか?

YAMASHO いえ、アルバムの話はまた別というか、もう少し後からですね。まず僕らがやっている『MA55IVE BASE』という番組と連携して、ライブをどうするかというのを考えて。結局、その番組に出演していただいた皆様も、僕らとつながりがあったり、僕らが個人的にファンだったりするアーティストさんだったので、そこから逆にアルバムを組み立てていったという流れですね。

──では流れとしては番組からライブ、そこからのアルバムということなんですね。

YAMASHO 番組を始める時に「MA55IVE UNION」プロジェクトも一緒に立ち上げさせてもらって、最初は4月末にCrystal Kayさんとのシングル「REEEMINDER! feat. Crystal Kay」をリリースしたんですね。それを点で終わらせないために、ちゃんとストーリーを作るためにも一つのプロジェクトを立ち上げたいなと自分が思って相談して、この「MA55IVE UNION」プロジェクトという形になったんです。そうすることによって、いろんな人に声をかけやすくなって。「こういうプロジェクトがあるんですけど、参加していただけないですか?」っていうので集まってくださった皆様で、アルバムを作っていったという形ですね。

アルバム全曲解説! 各曲に込められた思いとは?

──ではアルバムの収録曲について、1曲ずつお話しいただけますか? まずはタイトル曲でもある「EMPIRE CODE (Produced by AK-69)」ですね。重厚なトラックに、決意表明的な内容の歌詞が乗っていますが。

神谷 AK-69さんにプロデュースしていただくというのは決まってたんですよ。新しいツアーの1曲目にしたいという趣旨は最初にお伝えしていて、だから「帝国を築き上げる」という意味のフレーズが入っているんですけど、「EMPIRE CODE」という題名が来た時に、まさしく僕らが思い描いてたというか、想像していたものと完全に一致していたので、さすがAKさんだなと思いました。レコーディングにはAKさんにディレクションにも入っていただいたんですが、歌詞も“AKさん節”が光るところが何ヵ所もあって、そこを僕らなりの解釈、僕らなりの歌い方でやると同時に、AKさんのディレクションで少しAKさんらしさも入ってると思います。僕らのファンの方はもちろん楽しんでいただきたいですし、AKさんのファンの方にも、どこかAKさんが匂ってくるようなスパイスがあると思うので、そこもいろんな方に楽しんでほしいですね。やっぱりAKさんのファンの方とかって、すごくラップとかに耳が肥えてらっしゃる方ばかりだと思うので、そういう方々にも刺さるような曲に、僕たちがどんどんしていかなければならないなと思います。この曲を出して「はい、終わり」じゃなくて、ここからまた、これを持って僕らがどういう活動をしていくかとかが問われるし、この曲とともに僕らも成長していければなという曲になっていると思います。

──そのお話を伺うと、「ライブの1曲目」というところはすごく想像しやすいですね。2曲目は「BREAK IT OUT feat. SPRITE」。タイのラッパー、SPRITEさんとの共演ですね。

L はい。タイでももうかなりスーパースターのSPRITE君を今回フィーチャリングさせていただいたんですけども、THE RAMPAGEでタイに行く機会がすごく多い中で、MA55IVEもそういう海外も視野に入れながら活動していきたいなっていう話をスタッフさんとしていく中で、いつかタイに行った際にMA55IVEでもライブとかパフォーマンスできる機会を作っていきたいという話になったんですね。その中で、日本とも関わりがあるSPRITE君というアーティストはどうですか?というご提案をいただいて、ぜひやってみたいという話からコラボレーションが決まりました。SPRITE君もすでに日本のアーティストの方とコラボしてたりしてたので、すごく快く受け入れてくれただけじゃなく、向こうのレーベルの方々が音源とかも出してくれたんですよ。それもすごくちょうどよく、僕らとの間を取ってくれたという感じのもので。そこまでコアすぎず、かと言ってライトすぎず、すごくいいバランスでヒップホップ色の強い楽曲になったと思いますね。

──タイ語が入るところが新鮮ですよね。

L ですよね。さすがに和訳をみないと意味は分かんないんですけど(笑)。フロウが独特で、タイの香りが感じられて、すごくいいエッセンスになっているし、かなりカッコいいなと思います。全体の歌詞も、胸の内にある炎を解き放っていくんだという力強いメッセージがこもった楽曲になっているので、そこが僕らともマッチしていて、すごくいい曲になったなと思っています。

──3曲目が「分かんだろ? feat. P-CHO, YAMASHO」。フィーチャリングでメンバーの皆さんのお名前が入ってる曲は、作詞や制作から全面的に参加されているということですよね。

YAMASHO そうですね。これはイベントのために作ったんですけど、そのイベントからアルバムを作るってなってたので、この一曲を自分が初披露して、「これがアルバムに入りますよ」っていうのを盛り上げるためにも、そういう取り組みをしたらメッチャおもろいんじゃないかなというので、P-CHOさんと、NAOtheLAIZAさんと作った一曲です。

──ガッツリとJ-ラップですよね。

YAMASHO はい。自分もメッチャ日本語ラップが好きなので、リリックもちゃんと全部自分で作って歌わせてもらいました。

──4曲目が、「BEAT JUNCTION feat. SWAY」。この曲は完全にラウドロックですよね。「~風」とか「~調」ではなく、そのものというか。

YAMASHO MA55IVEって、ミクスチャーというか、そういう曲調が人気なんですよ。「No.1」とか「RIDE OR DIE」もそうなんですけど、ロック調の曲がやっぱり映えるというか。リリックについては、これまでは「テッペン獲る」系が多かったので、あんまりそういう感じじゃなくて、もっとラフに「音の上で遊ぶ」っていうテーマを決めて、ちょっと自由にやってみようかっていうのをSWAYさんと話して。それでこのリリックが出来上がったので、逆にトラックはガッツリロックに寄せました。もうそっちに全振りして、みんなそれぞれバース作って、持ち寄ってできた曲です。すごくいい曲だし、ライブで初披露したんですけど、メッチャ盛り上がりました。

──5曲目が「Changer feat. PKCZ」ですね。

浦川 今回、PKCZさんと2曲やらせていただきまして、これと「Times feat. MA55IVE THE RAMPAGE」の2曲なんですけど、こちらが「Times」の元ネタになった曲なんですね。「Times」はこれの最速サンプリングみたいなことをやらせていただいてて。この楽曲はリキッドファンクで、すごく気持ちいい曲で、聴けば聴くほどスルメな楽曲になってます。歌詞はBBY NABEさんという方に、自分らの中でMA55IVEに対して大切にしている言葉であったり、生きてる中での座右の銘だったり、そういう大切な言葉をそれぞれがブワッと投げて、そのメンバーそれぞれの言葉を1から10までのカウントとともに入れていただいてるんですね。ライブでやった時に、ファンの人たちが「1、2」みたいな感じで一緒にカウントしてくれるんですけど、僕らはマイクを持ってるからどんどん指が足りなくなっていって(笑)。でもライブではメッチャみんなに刺さってた楽曲だったので、これからも大事な局面とか、道が開けるような局面で使われていく楽曲になるだろうなと思いますね。

──この5曲目から、少しペースダウンしていますよね。

浦川 ですね。それまでのヘビーな流れから、一回肩の力を抜いてっていう感じですね。

──そして6曲目が「Universe feat. SKRYU, TAKAHIDE」。

鈴木 この楽曲は、僕がトラックを作って、歌詞も書かせていただいたんですけど、最初、SKRYUさんが番組にゲストで来ていただいた時に、前回作った「ガーベラ」という楽曲をすごい好きだと言ってくださって、そういうハッピー系なものから、逆にダブトラップとか、いろいろデモを作らせていただいた後に、この楽曲を選んでいただいて。デモは全部自分が歌ってたんですけど、歌割りとかを振ったところを全部、SKRYUさんが自分で書き直してくれたんですね。「Universe」というタイトルは「宇宙」とかそういう意味なんですけど、別の世界線で自分たちが落ち込んでる時とか、「それでも前向いていこうよ」っていうメッセージだったりっていうのを、各々の感覚で歌詞に落とし込んだ楽曲ですね。

──ラップのラインがすごく面白いですよね。

鈴木 そうですね。自分のバースもそうなんですけど、SKRYUさんのキャラというか……本当に素晴らしいし、韻の踏み方とかもメッチャおしゃれで。一緒にレコーディングさせていただいたんですけど、その中でもすごく勉強になりましたし、メッチャ面白いなと思いましたね。当日に歌詞を考えてきてくださったのを、僕もそこで初めて聴いて、そこでやっとその楽曲が完成したなっていう気持ちでしたね。

──レコーディングの当日に、最後のピースがハマったみたいな。

鈴木 はい。ここをこうしようとか、ああしようというのを2人で話し合いながら考えました。

構成にはストリーミングとサブスク時代も意識!

──次が7曲目、「Feel the vibe feat. May J., JAY’ED, KENTA」。

神谷 作曲も知り合いの作家さんに頼んだんですけど、僕は平成の曲が好きなんですよ。例えば西野カナさんとか、加藤ミリヤさんとか。で、今のこの時代だからこそ、そういう楽曲を作りたいなと思って。僕は今30歳なんですけど、ターゲット層は今の中高生とかではなくて、どちらかというともっと上の方たち、40代とかの方たちに懐かしんでいただけるような曲が作りたかったんです。でも、そこに今の時代の音楽もちょっと入っているような、新しいものにしたいっていう依頼をして。歌詞の内容は、May J.さんとJAY’EDさんと3人で考えて、時間がかかったんですけど、ちょっと前向きになれるような歌詞を三人で考えました。

──May J.さんの声がまず聞こえてくることもあって、このアルバムの中でも「歌の心地よさ」みたいなものをすごく感じていたんですが、今の説明を聞くと「なるほど」と思いました。

神谷 オートチューンとかもかけてないですしね。自分でやりたいこと、このアルバムだからできることをやりたいなと思って。たぶん、みんな各々個性があって、自由にやらせていただいたという感じですね。

──8曲目が、「Time 2 Get Up feat. WISE, SHOHEI」。

浦川 アルバムではエイベックスさんから「TERIYAKI BOYZのWISEさんとコラボどうですか?」というご提案をいただいて、自分も昔からTERIYAKIさんのレコードとかすごく聴いてたので、ぜひ!と。「慌ただしい日々からの逃避行」的なテーマで、自分も2000年代初頭のJ-POPや洋楽の雰囲気を落とし込みたいなというので、Nellyの「Ride Wit Me」とかThe Black Eyed Peasとかの楽曲をリファレンスで投げたりして、またWISEさんが昔から一緒にやってるAILIさんという方にトラックを作っていただいて、曲を進めていきました。曲の中にも自分たち2人のエッセンス、グルーヴをすごい大切にしようよって言いながらバースを蹴って、2人でちょっとドライブに行ってるような雰囲気のサビと、途中途中には花火の音とか車のエンジン音とかのSEを入れたりして、歌詞の情景をさらに想像できるようにもしました。そういうところにもこだわりつつ、さすがにゼロ年代の曲の長さだと5分とかいっちゃうので、ちょっとそれを現代に寄せて3分前後じゃね?みたいになって、盛り上がりとかをあえて削って、ラストの終わり方をちょっとフェードアウトにしてレコードチックにしたりとか、随所にこだわりが入ってます。

──なるほど。アルバム全体で3分台の曲が多いなと思っていたんですが、そういうところも考えられているんですね。

浦川 やっぱり今ストリーミング時代で、5分、携帯の画面に留まらせるのってなかなか厳しい時代ですよね。だいたい2分半とか3分ちょいとかの曲が多いので、それもこれまでのSNSとかいろんな知識を生かしながら、曲尺は相談させていただきました。

──歌詞の世界がちょうど夏の終わりという感じですね。

浦川 はい。もともとは夏休み真っ最中ぐらいの感じだったんですけど、リリース時期に合わせて歌詞も途中変更したり。「ひぐらし」とかもそれで夏の終わりっぽく入れてみたりといろいろ変更もあったんですけど、キレイにまとまりましたね。歌い方も、バースはいつもけっこうキンキンした感じでハイに行くんですけど、ここはちょっと落として、WISEさんのフローとケンカしない感じ、2人で一緒にいる感じをあえて出して、サビでコントラストを出すみたいな感じの構成にしています。

──次は「NASTY feat. ELLY/CB, L」ですね。

L これは兄弟での楽曲ということで、どういう曲にしていこうかっていう話の中で、もともと二択があったんですよ。一方は、兄弟ならではでしか歌えないような楽曲、歌詞を表現していこうかという話があって。でも僕ら兄弟はそういう、ちょっと詩人チックな感じではないので(笑)、もう少し僕らのルーツであるHIPHOPだったり、クラブってものを出していこうかと。やっぱり僕らはクラブ出身というか、ダンサーとしてもクラブを軸に活動してきた中でメジャーシーンに行ったので、そこのルーツを大事にしつつ曲を作っていきたいねっていうところから、もうがっつりクラブダンスミュージックみたいな感じの楽曲を作ろうという方向に決まりました。

──なるほど。

L やっぱりこの兄弟でやるからには、US HIPHOPっぽいものをやっていこうっていうので、クラブで遊んでるような楽曲を作っていきました。ただ、内容的にはすごくパーティーソングではあるんですけども、曲の録り方とかも被せはなしで一本で録っていくとか、制作にはけっこうこだわってますね。今回、兄にディレクションをしてもらったんですけど、そのディレクションがかなり細かくて、僕的にはもう修行をしているような感覚でした(笑)。でも勉強になる部分もありましたし、「兄弟だからこそ、声が似すぎてもよくないよね」というので、少しニュアンスを変えたりとかもしながらやっていきました。

──ただ、トラックはけっこうヘビーですよね。

L 音楽を聴く時って、もちろんイヤホンで聴くことも多いんですけど、僕ら兄弟は車で聴くのがめっちゃ好きで。車でボンボンボンボン流しながら聴きたいタイプなので、それをイメージして、低音は絶対響かせようと決めてました(笑)。

ツアーでは「音楽」そのものを楽しんでもらいたい!

──その次が「適当にやっちゃって feat. DOBERMAN INFINTY」。

鈴木 次は適当にやっちゃって(笑)。

YAMASHO ヤバいタイトルだ(笑)。

──曲そのものはすごくポップな「夏曲!」ですよね。

YAMASHO これはもう、ドーベルさんとのコラボ曲をアルバムに入れるんだったらパーティーチューンだよなってなって。やっぱりドーベルさんってけっこうそういうイメージがあるので、そこに乗っかろうということで、LIKIYAさんと話してたんですよ。なのでマイアミベースのトラックを作って、もうあとはドーベルさんの色に僕らが乗っかるみたいな形でバースも書かせてもらって。で、この「適当にやっちゃって」っていうフレーズは、KUBO-Cさんがソファに寝転びながら出したものなんですよ。レコーディング中に鍵盤前で、ほぼ寝ながら言ってました(笑)。ふざけて言ってたんですけど、「それよくないですか?」ってなって。

──実際に、適当に出てきたフレーズなんですね(笑)。

L そうですね、採用されるとは思ってなかったと思います(笑)。

──でもこの内容って、皆さんの飲みでの様子が思い浮かぶような……。

L 僕らはドーベルさんの飲む機会がけっこう多かったりするので、先輩後輩みたいな感じで。それで「いつものノリで作りましょう」みたいな感覚がけっこうここに入ってる感じですね。

──それで、終始楽しい雰囲気になっているわけですね。しかし、10曲目にこれが来て、その次の最後の「REEEMINDER! feat. feat. Crystal Kay」でアルバムがしっとり終わる感じが面白いなと思いました。

神谷 m-floさんが、「m-flo loves」というシリーズをやっていて、「MA55IVE UNION」プロジェクトとちょっと似てるところがあると思うんですけど、その一環でCrystal Kayさんと「REEEWIND!」っていう曲を出されてて。それのオマージュというか、現代版に変えた作品がこの「REEEMINDER!」ですね。

鈴木 「MA55IVE UNION」プロジェクトの一番最初に作った楽曲でもありますし、こうやろうというきっかけにもなった楽曲で、今回のアルバムにも収録させていただくことが決まっていたので、その一番最初に作った曲をあえて逆に一番最後に持ってくることによって、この『EMPIRE CODE』というアルバムの締まりがキレイにまとまるんじゃないかということで、この順番にさせていただきました。

神谷 最初は「適当にやっちゃって」が締めになるはずだったんだっけ?

YAMASHO そうだね。「REEEMINDER!」は2曲目ぐらいだったよね。

浦川 けっこう早めでしたよね。

YAMASHO 「MA55IVE UNION」プロジェクトの曲のナンバリングを僕が最初に振ってて、「EMPIRE CODE」が「0」なんですよ、本当は。そこからいろいろ振っていった中で、やっぱり「REEEMINDER!」は始まりだから、ケツに持ってきた方が締め方的にはいいよなっていう話になって、ケツに落としたって感じですね。

──これで11曲全部についてお話しいただきました。で、先ほども少し話が出たジャケットですが、すごく個性的でミステリアスですよね。これはどういうコンセプトなんですか?

YAMASHO MA55IVEにとって、THE RAMPAGEがこの地球上に存在する第一グループじゃないですか。MA55IVEでいろいろと進めていく時に、やっぱりTHE RAMPAGEとは差別化したいよねというのはずっとみんなで言ってて。だからもう別の惑星というか、地球じゃないところのグループでやった方がいいよねということで、最初のシングルの「INVADERZ」ができたりして、侵略していくとか、別惑星から来たんだよっていうのを見せていくイメージがあったりして。

──なるほど。

YAMASHO 前回のアルバム『M5V』は、僕らが生み落とされてこの地球上に存在するというイメージなんですけど、この『EMPIRE CODE』は逆にファンとか応援してくれてる皆さんに、このMA55IVEがいる惑星に来てもらうっていうイメージなんですね。その時の僕らの形がこれですよっていう。もうそれこそ宇宙っぽいというか、ビジュアルもそっちに寄せて。THE RAMPAGEとはまた違った惑星で、その星で僕らが新たな帝国を作り上げている途中っていうのが『EMPIRE CODE』なので。逆にMVは全く別の世界観になってるんですけど、それはすごい荒廃したエリアで、僕らが一から帝国を作り上げていくっていう流れになっていて。

──そういうことなんですね。

YAMASHO この、マントみたいなのを着てるじゃないですか。背中には「MA55IVE UNION」プロジェクトのロゴがあって、それを汚してるんです。そこには勝手な裏テーマがあって、「MA55IVE UNION」プロジェクトというのは紀元前とかにすでに存在していたと。それを僕らがもう一回、この「MA55IVE UNION」プロジェクトというものを立ち上げて、『EMPIRE CODE』を引っ提げて新たな帝国を築き上げていくというものなんです。

──壮大ですね!

YAMSHO だから背中のロゴを汚したり、ちょっとダメージを入れたりとかしてて。そういういろんな意味も込めてのジャケットなんですよ。この後ろにあるピラミッドみたいなヤツも五角錐なんです。五角形でピラミッド状になっているのが、この5人を表していて。いろいろ調べて、作り上げました。

──そして18日から、10ヵ所11公演のツアー『MA55IVE THE RAMPAGE 2nd LIVE TOUR 2025 “M5V” ~EMPIRE CODE~』が始まりますね。このツアーをどういうものにしたいかを、最後に伺えますか?

鈴木 今回、アルバムを引っ提げたツアーをやらせていただけるということで、前回の『M5V』とはまた違った世界観というか、より自分たちのやりたいものだったりとか、伝えたいものをもっと引き込めるような世界観にして、グレードアップさせたライブになるんじゃないかなと思ってます。その各々の制作した楽曲が、既存のMA55IVEの楽曲とすごいマッチするんですよ。昨日もちょうどリハしていて、自分たちも本番が楽しみですし、ファンの方々はたぶんより見入ってもらえるライブになると思います。そこで自分たちがどう盛り上げていくかとかも、今後のMA55IVEのその活動とかにも関わってくるものだと思うので、すごく楽しみですね。

神谷 僕らは本体のTHE RAMPAGEの活動も並行してやっているので、MA55IVEに関しては、ツアーを回ったり、1時間半とか2時間のステージをやるっていうことがあまりないんですよね。これを機に、ファンの皆さんとMA55IVEの音楽を楽しみたいですよね。MA55IVEの音楽は、過去の作品もそうだし、今回のアルバムもメチャメチャいいものが出来上がっているので、ファンの皆さんと一緒に、ただ純粋に何も考えないで楽しめたらいいなと思ってます。ただ音楽を楽しむ空間、エンタテインメントをみんなと一緒に楽しむ、そういう空間にしていきたいです。

YAMASHO THE RAMPAGEを好きでいてくださる人って、たぶんTHE RAMPAGEも好きだし、それこそ今流行ってる他の音楽も好きだしっていう人がわりと多いと思うんですけど、MA55IVEはけっこうそこを拾ってあげられるグループなのかなと思うんですよね。THE RAMPAGEだと、今は例えばZeppみたいなライブハウスに行くことって中々ないですけど、MA55IVEはそういう場所でライブを見る楽しみを逆にファンの人たちに教えてあげられるというか。いつもアリーナでやってることだけが全てじゃなくて、本当にもっと身近に音楽を感じられる部分でもあるし、皆さんが聴いてるものを自分たちがそういう場所で発信していくことの意味ってメッチャあると思うんです。今回はライブハウスでバンドも入れたりしてるので、本当に音楽っていうものをファンの皆さんに聴いてもらって楽しんでもらいたいと思うし、そこは「僕らも同じ感じですよ」というのが伝わるといいなと思います。ちゃんと音楽として成立するグループなんだっていうのを感じてもらいたいし、そういうツアーに今回はしたいですね。

浦川 私たちはマイク持ってて踊れますけど、普通のダンス&ボーカル・グループのライブというよりは、3ピース・バンドも入っていて、ちょっとバンドマンチックなライブにもなると思いますし、自分ら一人一人のファンというよりは、音楽のファンになってもらえるようなライブになると思います。

L 既存のイメージとかそういうものを取っ払って壊して、新たなものを提示していきたいっていうのが僕らのテーマの中にもあるんですよね。LDHのファンの中にも、THE RAMPAGEのライブとかを見に来て、「本当はもっとこう叫びたいのに」とか、「本当はもっとこう乗りたいのに」とかっていう人もたぶんたくさんいるけど、その中では周りに合わせなきゃ、みたいな人もやっぱたくさんいると思うんですよ。でもMA55IVEのライブに来た時は、もう自由に音楽に触れて、ぶち壊れてほしいなというか、新たな音楽に乗って楽しんでほしいなという思いが強いので、そこをテーマにライブができたらなと思います。

──ライブも楽しみですね。ありがとうございました!

撮影 長谷英史

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記事情報

高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。