GENERATIONSのボーカル・片寄涼太が8月6日に初のソロアルバム『Bouquet』をリリースした。2020年にm-floの☆Taku Takahashiが手掛けた「Possible」で初のソロ曲をリリースした片寄涼太。それから5年、その間に自身が主演したドラマ『運命警察』の挿入歌「運命」やドラマ『推しが上司になりまして』のオープニングテーマ曲「Dance the life away」をはじめ、これまで発表してきた曲を収録するとともに、☆Taku Takahashiと再びタッグを組んだ新曲「Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi (m-flo)」と、土岐麻子がプロデュース/作詞で参加する「Smoky Town Rain」など、アルバムでは新たな魅力を発揮。そんな個性あふれる楽曲の数々を花に見立て、1つのブーケとしてまとめ上げたのが、初のソロアルバム『Bouquet』だ。今回はそんなアルバム『Bouquet』を制作するにあたって片寄涼太自身が思い描いていたことをたっぷり語ってもらった。
ニューアルバム『Bouquet』は5年間の幅広いソロ楽曲の花束
──8月6日に初のソロアルバム 『Bouquet』がリリースされます。まず、このアルバム・タイトルについて、どんな想いを込めて名付けられたのでしょうか?
片寄 このアルバムの2曲目に収録されている「Possible」という楽曲をリリースしたのが2020年で、そこから5年ぐらいの間にやってきたソロ活動の楽曲をひとまとめにしたのがこのアルバムです。1曲1曲が濃い曲ばかりで、そういったジャンルの幅広い楽曲を1つにまとめるとなった時、どういった形にしたらいいだろうと考えて、だったら花束にしてしまえと思ったんです(笑)。個性の強い1曲1曲を1つのものに花束としてまとめることでさらに美しく見えるんじゃないかというイメージが湧いてきて、『Bouquet』というタイトルが思い浮かびました。
──今おっしゃった初ソロ楽曲「Possible」に引き続き、今回のアルバムにはm-floの☆Taku Takahashiさんが手掛けた「Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi (m-flo)」が1曲目に収録されています。「Possible」と今回の新曲「Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi (m-flo)」は片寄さんにとってどんな楽曲ですか?
片寄 「Possible」は自分のソロ活動の方向性を定めてくれた1曲だったなと思っていて。いわゆるアーバンなシティポップの曲で、男性のか弱さみたいなところを歌ったものが当時はトレンドだったんですけど、それがまさに自分の好みでもありましたし、ソロならではの新しい一面を引き出していただいた曲だなと思っていました。
制作するにあたってTakuさんと打ち合わせさせていただいて、今回のソロアルバムでもう1曲ご一緒したいですということをお伝えしたら快く受けてくださいました。それから楽曲作りが始まったんですけど、今の自分が持っているソロ曲にはどんな楽曲があるのかをお話して、じゃあテンポの早い曲をやろうということで「Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi (m-flo)」が生まれたんです。「Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi (m-flo)」はこのアルバムに勢いをもたらしてくれる楽曲です。
──Takuさんからはこの曲を歌うにあたってどんなコメントをもらいましたか?
片寄 「Possible」の時、ソロで歌うからこそいろんなシチュエーションや場面の展開がないと飽きちゃうよね、という話を伺ったんですよね。「Possible」はそういう狙いを持つ曲として作っていただいた、ということは当時聞いていたので、今回の「Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi (m-flo)」は自分なりにいろんな表情を1曲の中でお見せしようというところを意識して歌いましたね。それはGENERATIONSで活動している時ももちろんそうなんですけど、ボーカル2人で歌う時とはまた違う、ソロならではの面を見せるということは自分なりに意識していました。
──ご自身でも、そこに5年分の成長や進化といったものが感じられたのでは?
片寄 そうですね。でも「Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi (m-flo)」という曲自体が、いい意味で“究極の2択”という意味を持つ曲なんですよ。人生にはそういう選択をしなくてはいけない時がありますよね。楽曲を聴くと恋愛的な要素も感じられますけど、それだけではなくて、人生の中では絶対的に「Stay or Go」、選択を迫られる瞬間ってと感じているのですが、そういった瞬間を歌うのには、この5年という時間が自分には必要だったという気がします。その時間の中で様々な経験を経てこの楽曲が自分のところに来てくれたんじゃないかなと思いますね。
歌詞とトップラインはRyohei Yamamotoさんが書いてくださったんですけど、その歌詞を体験した時、輝きってそういうことだよなと感じました。自分自身もポジティブになれる楽曲ですし、このアルバムそのものにもまた新たなスタートという“Stay or Go”という意味を持たせてくれる、そういう力強いメッセージを込めた1曲になったかなと思います。
──「Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi (m-flo)」という曲の中で、片寄さん自身が一番好きなポイントはなんですか?
片寄 もともとデモはツーステップのリズムじゃなかったんですよ。僕がレコーディングした後にTakuさんがもう1回トラックをさわるという前提でレコーディングしたんですけど、やっぱりTakuさんといえばツーステップじゃないですか。なので僕から「ツーステップにしたいです」と提案させていただいてああいう曲になったので、そこが1番気に入っています。(レコーディング時と)大きくは変わらないですけど、デモにはあの軽やかさはなかったので、結果的により自分好みなサウンドに仕上がったなと思いますね。
──新曲「Smoky Town Rain」は土岐麻子さんが作詞とサウンドプロデュースを務めていますが、土岐さんと言えばジャズが根底にある方ですし、曲自体もとてもしっとりとムーディな曲調が今までになく新鮮さを感じました。
片寄 土岐さんとご一緒するというのも、僕としてはすごくうれしい出来事でしたね。僕自身、土岐さんの音楽性はもちろんのこと、日本語のよさを感じられる曲にしたいなと思っていて。言葉数は少ないんだけど行間の情緒を感じさせる、いわゆる昔の歌謡曲みたいなものに今の僕がソロとして挑戦したら面白いんじゃないかと思って生まれた曲なんですよ。(曲が)上がった時はすごく音楽性の高い曲だなって思いましたし、歌うのがとても楽しみでした。
──歌詞の文字数以上の情報量が楽曲に詰まっていて、聴いていて情景が浮かぶようでした。それは片寄さんが歌い方だったり声のトーン、表情の見せ方をこの曲に合わせて変えているからなのかなと感じました。
片寄 専門的な話になっちゃうんですけど、楽曲自体、ABサビでどんどん転調したりして、音楽的な展開を自分の中になじませるまでにはけっこう時間がかかったんですよ。そのため、レコーディングに向けてけっこう練習して臨んだので、そういった時間もすごく貴重でしたね。実際に歌ってみると、GENERATIONSの時とはまた違う一面が引き出されたなと思って、とてもお気に入りの1曲になりました。
──この曲においても好きなポイント、好きな歌詞、もしくは注目して聴いてほしいポイントはありますか?
片寄 サビが終わって間奏がけっこう長く続くんですけど、ああいう間奏って今の楽曲には全然ないんですよ。でもそれをあえて作っているからこそ、そこに聴いていただく方の想いが乗っかるんじゃないかなと思っています。ぜひ思いを馳せる時間をこの曲とともに過ごしていただけたらうれしいですね。
──サブスク全盛の時代にあえて、ですよね。それはこのアルバム全般に感じました。
片寄 特にこの曲はそういう、時代に逆行した曲を作ってみたいという想いがあったんです。
聴いた誰もに夢や目標を持ってほしいというメッセージを込めた「朝日のように、夢を見て」
──アルバムにはもう1曲、新曲として「朝日のように、夢を見て」が収録されています。こちらは片寄さん自身が作詞に参加されていますが、歌詞を考えるうえで思い描いていたことはなんですか?
片寄 この曲はちょっと特殊な作り方をしていて、この「朝日のように、夢を見て」というワードをテーマとして掲げてから、曲の制作をスタートしているんです。実際、デモを上げるまでに和田昌哉さんとけっこう密に打ち合わせをして、曲に込めたメッセージを伝えながらデモ作りをしていただいたんです。その結果、自分らしいメッセージが詰まった1曲になったなと思っています。
タイトルがまず先にあって、そのテーマに沿ってデモを作っていただいて、そこから僕が歌詞を書いて、という順で出来上がった曲なんですけど、デモをいただいた時にはすでに自分の中で曲の理解度が深まっていたので、素直に歌詞が書けましたね。
──タイトルが先にあったというお話も納得するくらい、美しくて心に残るタイトルだなと思いました。このタイトルを思いついたきっかけはなんですか?
片寄 元旦に初日の出を見るのが好きで、そこからインスピレーションをもらうことが多いんです。朝日を見ることだったり、自然の美しさを受け止めることって誰にでもできることだけど、今ってそういうことを忘れがちな時代な気もしていて…。この曲の歌詞の中にも「スクリーンの中で呼吸を忘れてる」という表現があるんですけど、今の時代って自分自身も含めて、気づくとそうなってしまっている。だからこそ、そういったところに目を向けてみない?というメッセージを込めました。そして、「朝日ってきれいだよね」という誰もが素直に受け止められるような気持ちがめぐりめぐって、この曲を聴いた人に夢や目標を持ってほしいというポジティブなメッセージが届いたらいいなという想いが自分の中に生まれました。ソロで、このタイトルで、この曲を作りたいという想いが強くあって、半年間ぐらいかけて作った曲です。
今振り返ると、歌詞を書くということはやはり勇気のいる作業ではあったなと思います。実際に歌詞に使った言葉ですけど、「進んでいこう、正しく」の“正しく”という表現も、正しさって人の数ほどあるし、正義を押し付けるようなことは違うのかなって思ったりもして…。すごく悩んだんですけど、でも本来の正しさって、みんなそれぞれ実は気づいていたりするのかなとも思って、“正しく”というワードは入れたかった。そういうことを相談しながら曲を作っていったので、そこは難しくもあり、楽しさでもありましたね。
──ここで言う“正しく”は、あなた自身が思うままに進んでいけばいいんだよ、という意味での“正しく”なのかなと感じました。
片寄 そうですね。人って悪いことをしたり、ちょっと後ろめたいことをすると、どこかに違和感があるじゃないですか。それって実は正しくない道を行っていることに気づいているんですよね。実は自分が一番その答えを知っているはずなんだけど、人は時にそういうことから目を背けたり、気づいたらSNSの海に溺れていたりするので……なので、自分の本来の正しさを取り戻そうよ、というメッセージがこの曲にはあったりします。
──最後に収録されている「Pray – for Bouquet」も作詞に参加されているんですよね。
片寄 そうです。でもこれはもともとGENERATIONSの楽曲なんです。僕が歌詞を書いた「Pray」いう楽曲があって、『Bouquet』というアルバムのための「Pray」ということで、「Pray – for Bouquet」というタイトルになりました。清塚信也さんとのコラボレーションで、片寄涼太ソロバージョンとして今回やらせていただきました。清塚信也さんのピアノ伴奏はこのバージョンのみなんですよ。
──伴奏は清塚信也さんのピアノだけというシンプルさで、片寄さんの声がより引き立って、贅沢な1曲になったと思います。ピアノだけでいく、というのもまた思い切った選択だったと思いますが、ピアノを清塚さんにお願いすることになった経緯は?
片寄 清塚さんとはお仕事で出会ったんですけど、そこからプライベートでもお会いするようになり、アルバムを作るにあたって一緒に曲を作りたいんですとご相談をしたら快く受けてくださいました。レコーディングは僕も清塚さんと一緒にスタジオに入って始めたんですよ。だからすごく緊張感がありましたし、その分、ライブ感も感じていただけると思います。アルバムの最後にちょっと毛色の違う、エピローグ的な楽曲として存在感を放っていますよね。(伴奏は)ピアノ1本ですけど、だからこその贅沢さを感じてもらえたらとても嬉しいですし、何より僕自身が1番贅沢さを味わいました。清塚さんの美しいピアノに引っ張っていただいたり、包まれたり、背中を押されるような感覚になったり…。1曲の中でいろんな感覚を感じながらレコーディングできたのが、とてもいい体験でした。(レコーディングは)一発撮りを2、3回やって、その中から一番いいものを収録させていただきました。ライブなので曲を切ったり繋げたりができなくて、めちゃくちゃ緊張感がありました(笑)。でも、本当に貴重で贅沢な体験でしたね。
──昨年、発表した時にも話題になりましたが、「今夜はブギーバック」のカバーもインパクトがありますよね。
片寄 もともと自分もすごく好きな曲で、いつかソロでやりたいなという構想は2、3年前からあったんです。その流れで去年、この楽曲を改めてやりたいと思った時、ちょうどリリースから30周年のタイミングだったんですよ。しかも僕もちょうど30歳になった年だったので、これはもう今やるしかないと思ってカバーをさせていただきました。プロデューサーのShin Sakiuraくんとはもともと交流があって、しかも彼と僕は同い年なんですよね。それで「すごいタイミングだよね」ってめちゃくちゃ盛り上がって(笑)。女性ボーカルでラップを入れたい、といったアレンジのイメージを伝える形で制作していきました。
eillさんとのコラボは想像以上というか、歌の引き出しが素晴らしいなと思いました。ご自身では「私はラップはあまりやらない」とおっしゃっていて、最初は断られそうな雰囲気だったんですよ。でも蓋を開けてみたらめちゃくちゃ素晴らしい仕上がりで、コーラスの積みもたくさんアイディアを持ってきてくださって。僕もちょっとラップっぽい感じでやらせてもらったので、新たな引き出しを開けつつ、みんなで盛り上がりながらレコーディングに臨めたのが楽しかったですね。
この曲がもう30年も前のものだということにちょっとゾッとするんですけど、今の時代に今の時代にカバーしてみたかったんです。いろんな方がこの曲をカバーしていて、それこそ加藤ミリヤさんのバージョンは僕らも若い時に聴いていました。その中で、男性メインで女性ラップというスタイルは意外と今までやってないな、逆に今の時代っぽいなと思ったんですよね。それを僕たちがやらせてもらえたというのは嬉しかったです。
ソロアルバムの魅力を伝えるライブやイベントが目標。ソロでフェスにも出たい!
──今回のアルバムで、今まで挙げた曲以外でお気に入りの曲はありますか?
片寄 いろいろあるんですけど、これも昨年リリースした「tenkiame」という楽曲ですね。僕にとって初めてのパッケージシングルの曲でもありますし、メモリアルな曲です。ライブの最後にみんなで一緒に歌えるパートがある曲があったらいいなと思って作ったので、ライブで一体感のあるシーンを想像しながら聴いてもらえたらいいなと思っています。他の楽曲もいろんな盛り上がり方ができそうですけど、「tenkiame」はみんなで1つの輪になるみたいな感じがこの曲のよさかなと思うので、そんなイメージで聴いてもらいたいですね。
──いろんなジャンルの楽曲が詰まった、まさに集大成的なアルバムになっていますよね。
片寄 ソロ活動をはじめて5年というのもありますし、「運命」や「Dance the life away」のように自分が出演したドラマの曲も収録されていて、1曲1曲が強くて濃いんですよ。思い入れも印象も強い。そういう意味では聴きごたえがあると思っています。今回、集大成としてひとまとめにできたことが嬉しいですね。受け取ってくれる方も、いろんな思い出とともに「なんだか懐かしいな」とか、「この曲の時はこうだったな」とか、いろいろ思い出してくれたら嬉しいです。
──そういう意味でも、『Bouquet』というアルバム・タイトルはぴったりですよね。それに初回盤のブックレットにはエッセイが随所に盛り込まれていて、どれも素敵でした。
片寄 以前、作詞家の小竹正人さんと『ラウンドトリップ 往復書簡』という書籍を出させていただいたことがあって、その時に1年半ぐらいずっとウェブでコラムを連載させてもらったんです。そこで文章を書くことが好きだと気付きました。ソロアーティストとして自分の表現になるかもしれないという想いもあり、今回エッセイを用意してみました。あとは単純に、アルバムに付属するブックレットって、たまにそういう文章が入っているものがあるじゃないですか。それもあって、1ページ1ページが楽しいものになればいいなという想いが強くて。デザイナーさんにその思いの丈を語ったら、めちゃくちゃ気合の入ったブックレットに仕上げてくれました。
──歌詞の文字組みも、全部が斜めになっているページがあったり、作り手のこだわりを感じます。
片寄 そうなんですよ。デザイナーは美術大学でデザインを勉強してきた子なんですけど、すごく面白いですよね。歌詞のページに1曲ずつそれぞれ別のお花のグラフィックが入ってるんですけど、このお花は、実は僕が選んでいるんですよ。この楽曲にはこのお花を、と1つずつ選んだのをうまくデザインに落とし込んでくれて、そういった表現もすごくクリエイティブだなと思いました。「今夜はブギーバック」のページは意外性があって、これはこれで好きだったりするんですよね。曲をイメージした花は、最初は色で選んで、最終的には花言葉も調べて、意味がおかしくならないように選びました。自分で言うのもなんですけど、めちゃくちゃいいですよね。そして、この10本のお花をブーケとしてまとめてくれたのがジャケットのデザインなんですよ。しかもスリーブをかぶせると花束に見えるようになっていて!スタッフのみなさんとデザイナーチーム、カメラマンチームによって、最高にいい作品ができました。
──普段はグループとして活動されている分、ソロとしての活動は、すべてを一人でこなさなければいけない大変さもあったんじゃないかなと思ったんですけど、アルバムへのこだわりを伺っていると、きっとものすごく楽しみながら作られたんだろうなと思いました(笑)。
片寄 そうですね。アルバムのデザインをしてくれた彼らは大変だっただろうなと思いますけど、何度かソロの仕事でご一緒してきたからこそ、信頼を持ってこの作品を任せられました。アルバムの実物がデザイナーのところに届いた時、「すごいのが出来上がりましたよ!」って連絡が来たので、本人も満足してくれてよかった、彼を巻き込んでよかったと思いましたね(笑)。
いろんな方のお力をお借りして、自分のソロアルバムのためにいろんな力が集結した、そういう意味でもまさにブーケな作品になりました。
──今年3月にはGENERATIONSのメンバーがプロデュースした楽曲を6ヶ月連続でリリースする企画「PRODUCE 6IX COLORS 」の第2弾として、『気づいたことは』 というシングルをプロデュースされていますよね。タイミング的に作業を並行せざるを得なかったと思うのですが、その経験の中で感じたことはありますか?
片寄 GENERATIONSの楽曲はまた違う人たち、違うブレインで進んでいたので、そっちはそっちで楽しみながらやらせてもらいました。GENERATIONSと自分のソロって明確に切り分けられているんだなというのは、それぞれをやりながらより強く感じましたね。GENERATIONSとしてリリースする曲をプロデュースするスケール感と、僕自身がソロとして初めてのアルバムでやることというのは、いい意味で線引きされていたなと。
ものごとを俯瞰で見ながら、どういう人に協力してもらって、どんなエッセンスをどういう形で入れてもらうか、というプロデューサー的な発想は同じかもしれないですけど、ソロのプロジェクトにこういう人たちが加わったら面白いだろうなっていうのは、また別物なんですよね。
──ソロアーティストとしての片寄さんの魅力はどんなところにあると思いますか?
片寄 今回ソロアルバムを作ってみて、音楽性は深いんじゃないかと個人的には思っていて。音楽が好きな人のアルバムだろうな、という感じはするんですよね。音楽とか芸術の力をすごく信じているアーティストなんだろうなと、自分では思います。そういったところに共感してくれる人が集まって、このアルバムを楽しんでくれたら理想ですね。
──ソロ・アーティストとして今後の目標、夢はなんですか?
片寄 せっかくアルバムをリリースしたので、その魅力をお伝えできるようなイベントやソロのライブをいつかどこかで自分らしくやりたいなっていうのが1つの目標ですね。さっきちょっと話にも出ましたけど、自分のソロの音楽性や可能性を感じ取ってくれる人に出会うために、ソロでフェスに出てみたいです。GENERATIONSとはまた違うフェスに出ていくことで、また違った出会いもあるだろうし、そこから出会いが広がっていくのかなと思うので。ソロ活動をきっかけに出会える人を増やしていきたい、という想いがありますね。
撮影 長谷英史
『Bouquet』リリース記念アート展覧会「The Vase for Bouquet」開催
The Vase for Bouquet
会期:2025年8月7日(木)~8月30日(土)※日曜定休
時間:18:00~24:00 ※1.5時間毎の入れ替え制
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
入場料:無料(事前予約制)、ワンドリンク制
申込URL:https://wallalternative-thevaseforbouquet-08060830.peatix.com
※入場事前予約の受付は7月31日(木)16:00から先着にて受付けます。
※入場時にドリンク代1,500円+税をいただきます(キャッシュレス決済のみ)。片寄涼太とともにセレクションしたナチュラルワインなどをお楽しみください。
Bouquet
片寄涼太 (GENERATIONS from EXILE TRIBE)
GENERATIONSのボーカル片寄涼太初のフルアルバム! 昨年8月、自身初のソロパッケージシングルのリリースから約1年。 片寄涼太のパーソナルなアイデアをふんだんに詰め込み、GENERATIONSで見せる表情とは全く違った楽曲や映像を収録したアルバム! さらに、『Bouquet』に収録される楽曲「Smoky Town Rain」のプロデュースと作詞は土岐麻子氏が担当!
詳細を見るGENERATIONSのボーカル片寄涼太初のフルアルバム! 昨年8月、自身初のソロパッケージシングルのリリースから約1年。 片寄涼太のパーソナルなアイデアをふんだんに詰め込み、GENERATIONSで見せる表情とは全く違った楽曲や映像を収録したアルバム! さらに、『Bouquet』に収録される楽曲「Smoky Town Rain」のプロデュースと作詞は土岐麻子氏が担当!
詳細を見るライター
尹秀姫(ゆんすひ)
出版社勤務を経て、現在はフリーの編集・ライター。たまに韓国語の通訳・翻訳も。K-POPを中心にさまざまなアーティスト・俳優にインタビューしています。