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【安斉かれん】シンガー・ソングライターとしての才能を感じさせるファースト・アルバム

安斉かれん

【安斉かれん】シンガー・ソングライターとしての才能を感じさせるファースト・アルバム

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3月29日、安斉かれんさんが自身初となるアルバムを2枚同時にリリースしました。1枚は新曲を中心にした「躁(さわ)がしくて鬱(う)っとうしい情緒不安定な↑↓アルバム」という『ANTI HEROINE』。もう1枚は「デビュー時のサイバーパンクとY2Kを先取りしたサウンドと世界観をコンパイルしたヒストリカルなアルバム」という『僕らはきっと偽りだらけの世界で強くなる。』。どちらも国内外から数多くの豪華クリエイターが参加しています。この2枚について安斉さんご本人の声も交えつつ、音楽ジャーナリストの伊藤なつみさんにレビューしていただきました。すでにアルバムを聴いたという人も、「安斉かれんって、ドラマでアユ役やってた人でしょ?」という人も、まずはお読みください!
 
 
安斉かれんの才能あふれる『ANTI HEROINE』
 
 

あるアルバムについて原稿を書く時、たいていの場合、1曲か2曲ほど飛び抜けて好きな曲があり、最初のうちはその曲ばかり30回だったり50回だったりリピートしながら原稿の大半を書き、そこからアルバム全体をBGMにしながら原稿をまとめていく。もちろん、それ以前に個々の曲についてはきっちり聴き込んでおく。
 
しかし、安斉かれんの『ANTI HEROINE』には困った。原稿の方向性を定めて一気に書かせてくれるような、集中力を高める曲を1つに絞れないのだ。飛び抜けて好きな曲が幾つもある一方、強烈な中毒性を放つ楽曲にも魅了され、なかには想定外の世界までブッ飛ばしてくれる痛快なナンバーもある。つまりは最高な15曲が詰まっているのだ。既にデジタルリリースされた曲もあるが、ここには別ヴァージョンとして収録されたものもあり、1つのコンセプト作品として聴ける充実の内容となっている。
 
安斉かれん – ANTI HEROINE – Concept Movie

彼女のことは、「avexからデビューしたシンガー」ということと、「浜崎あゆみのドラマで主役を演じた」ということくらいしか知らなかった。そして、取材日の8日前にアルバムの音資料が届いた時に、そこに並んだ曲のタイトルを見て、世代差もあるし、私が理解できるかなぁと、不安を覚えた。ただ、自分が大好きで何度も取材してきたチャーチズや、チャーリーXCXが提供した曲があると知り、どんな音楽話ができるのかな、という楽しみは当然あった。最初はBGMとして聴きながら印象に残った曲をチェック。そして2周目に歌詞を見ながら聴くうちに、そこに書き込まれたダブルミーニングやトリプルミーニングなどがツボとなり、驚かされ、感動へと深まっていく。1曲で二度美味しい。でも実は聴き込むほどに『ANTI HEROINE』は、三重も四重も楽しくなる。すぐにアンチヒロインの虜になってしまった。
 
 
こういうのも私だよ
 
 

同時発売の『僕らはきっと偽りだらけの世界で強くなる。』に収録された曲は新曲を含む既発曲が中心であり、『ANTI HEROINE』には前述のドラマの収録を終えてから、もっと自分らしさを出してみようと書き始めた曲が中心だ。安斉かれんはアルバムタイトルについて説明する。
 
「まず、世間一般にいうヒロイン像っていうのは、黒髪だったり、清楚だったり、正統派な感じを思い浮かべると思うんですけど、人によってヒロインは違うと思うし、私のヒロインはドキンちゃんなんです。それに『ハリー・ポッター』はハリーの視点で映画が進んでいるからああなっているけど、デスイーターだったり、たとえばドラコ・マルフォイから見たら全然違う映画になるし、違う目線から見たら、その人の違う人生もあるじゃないですか。世間が思う正統派のヒロインがTwitterでちょっとイメージと違うことを呟いた時とか、それもその人の正義だったりするのに、世間が思い描いていたのと違うからと、見えていなかったことにされたりする。このアルバムは、世間から思われている安斉かれんって、“それだけじゃないよ”っていうのを伝えたくて、今回いろんな曲調だったり、すごい尖った歌詞を書いたりして、“こういうのも私だよ”って意味を込めて、アンチヒロインというタイトルにしました」。
 
その意図は、オープニングの「へゔん」から伝わっていた。エヴァネッセンスを想起させるゴシック的な聖歌隊のコーラスから始まるこの歌は、どこか心の声、告白を思わせる。歌詞で “to heaven”を“2 heaven”と表記しているように、世界/セカイ、私/ワタシを二項対立として見るならば、世界(現実の世界)/セカイ(社会、もしくは虚構の世界)、私(今いる自分)/ワタシ(社会が見ている自分、もしくは虚構の自分)と解釈することは可能だろう。
「トラックを聴いた時に、最初のメロディ部分でめっちゃ天に昇っていきそうだなぁと思って。その印象を受けて、人って普段は信じていなくても、何かある時に“神様マジお願いします”って、すがったりするじゃないですか。ものとしては見えていないけど、自分の空想の中や、感情の中でお願いします、みたいなこと。それについて書きました」。
 
「へゔん」Visualizer

 
 
感覚的なのに緻密な歌詞
 
 
安斉かれんの魅力のひとつに、感覚的なのに緻密な歌詞がある。ダブルミーニングや韻を踏むフレーズなどはどの曲にもあるので、敢えて書き出さないが、中毒性の強いナンバーの筆頭はというと「おーる、べじ♪」だろう。衝動に駆られた鋭い感性から生まれたこの曲の完成時の様子を、その時の驚きを思い出すようにして担当ディレクターが話す。
 
「デモ段階で歌詞がうまくはまるかどうか、キーを合わせるためにも、作ったばかりの歌詞で2テイクだけ録音したんです。後日、録音し直すつもりだったんですが、本人とも話し合って、それをほぼそのまま本番テイクとしてリリースすることにしました」。
 
トラックに刺激されて出てきた歌詞が感覚的だったゆえ、一発で録ることでその魅力が倍増したのだろう。安斉かれんが、その歌詞について説明する。「理不尽に何か言ってくる大人とかいたら、“なんか野菜が喋ってんな”みたいな感じに思っておけば、人生そんな悩むことないよ、みたいな歌詞です(笑)」。
 
“言葉の行き先を想像しない~”の歌詞については、「ツイッターとかSNSで、受け取り側がなんて思うだろうと想像することなしに、何でもかんでも書く人っているじゃないですか。そういう人のことを赤ちゃんだと思うから、言葉の行き先を想像しないベイビーを見つけたら、全員野菜だと思うっていう話です」と話す。
 
私は“どこでもココロの監視カメラがクルクル/今、どこ、あたしのバイタル正常どこ?”や、“ほら、ごらん、そうやって行けるよ。”の表現を変えていくところが特に好きで、キャラが暴走した、めちゃめちゃ攻めてる歌であり、はちゃめちゃ支離滅裂な楽しさもある。この勢いって若さゆえと言えそうだけど、いくつになっても失いたくないと思ってしまうのは、私だけではないだろう(笑)。
 
さらに、作詞に加えて作曲も担当した「不眠症☆廃天国(Hollywood Edits)」は、こちらも言葉のセンスの良さと運動神経(リズム感)の良さが合致して、すごく感覚なのに、歌詞に一切の無駄がない(でも遊び心はたっぷり)という、彼女の代表作のひとつといえるナンバー。“駄菓子歌詞、甘いコトはキライ!!”や“ミルフィーユ”の比喩など、言葉遊びもふんだんに入っている。『僕らはきっと偽りだらけの世界で強くなる。』に収録しているローファイ・ヴァージョンも好きだが、オリジナル・ヴァージョンで撮影されたMVの世界観も安斉かれんワールド全開だ。
 
「不眠症☆廃天国」Music Video

 
「18の東京feat.初音ミク」も中毒性が強い一曲。初音ミクがfeatされていないオリジナルヴァージョンもあるが、自分はこちらの方がボカロ感、ヴァーチャル感が増していて好きだ。もはや説明不要。リスナーそれぞれの感性で受け取ってほしい。
 
一方で、とびきりキャッチーな「ら・ら・らud・ラヴ」や「夜は未完成」のような恋愛を扱った歌でも新しい一面を見せる。前者では初めて歌詞を共作し、自分以外の人が書いた歌詞で歌ったという。
 
「“夜な夜な思い耽るSunday night”とか、“何だかんだ笑って過ごせてしまうの/弱さ見せないアタシ素敵だな”とか、すごい自分ぽいと思って。自分だと、自分らしいところをちょっとカッコつけちゃったりするんですけど、そういうのを他の方が書いてくれるというのが良かったんです」。
 
後者の「夜は未完成」には椎名林檎を想起するような大人っぽさもあり、まるで短篇小説を読んでいるかの如く、映像も浮かびやすい。ストーリーテラーの術にも磨きがかかり、“すぐに他の人の話はやめて”という1行で女子たちを大いに共感させたかと思うと、“変わらない物ばかりでも/変わりたい私がいるのだから”というフレーズで立ち止まらせ、自分自身を見つめ直させてしまうのだ。
 
「ら・ら・らud・ラヴ」Visualizer

 

Dメロは心の部分、さらに引き立つサビのキャッチーさ
 
 
Dメロのこだわりも忘れてはいけない。「へゔん」のモノローグは言うまでもなく、前述の「夜は未完成」、続く「ちゃんと世界線」での“歯止め効かせた感情だったら/ほら、また自分見失う…辛いね/保険かけた行動は、もうとっくのとうにさよならしたよ/何度でも、生きていくんだ”など、サビに来る前にグッとくる歌詞を持ってくることで、歌詞の完成度、さらには曲全体を引き立てる役目を果たしている。
 
「気づいてくださってありがとうございます。なんか個人的にDメロ好きなんですよ。他のアーティストさんの曲を聴いていても、Dメロが良い曲だと、めっちゃいいな!ってなる自分がいて(笑)。だからDメロには心の部分とかを書いたりします」。
 
もちろん感情を深め、加速させるのはDメロだけではない。「Secret Love」にある“すれ違うたび押し寄せる鼓動”というフレーズでは、“鼓動”と歌うところからサビに向けてクラッピングが増して速度を上げ、背中を押すように盛り上げていく。いったいどこまでが感覚で作っていて、どこまでを言葉のセンスと合わせて緻密に詰めているのかわからないほど、楽曲の完成度が完璧なのだ。
 
「Secret Love」Music Video

 
 
歌詞とメロディの見事な融合は、自分らしい歌が増えるにつれて歌唱力にも反映されている。これまで歌ってきた恋愛ソングは、キーが高いと明るくキャッチーになるからと高くなる一方だったが、「恋愛周辺(Demo)」からはキーを下げて歌っている。ハイトーンで歌唱力を磨いてきた成果もあるのだろう、サビの“そう、ひどく『曖昧』なんだよなあ/って、言い出さないようにするからさ”の歌詞とメロディラインがジャストフィットして、美しく伸びやかに歌われている。もちろん『曖昧』は、2番では『I /MY』に意味変だ。
 
つい口ずさんでしまうサビのキャッチーさで言えば、UKの元ギャル、チャーリーXCXが曲提供した「現実カメラ」での“りある📸 りある📸”のリアルカムポップ感、一方でB級SF映画のサウンドトラックが大好きという同じくUK出身のチャーチズが提供した「ギブミー♡すとっぷ」は、 “don’t wanna ✋”がクセになって耳にへばりつく。この曲は実は前向きな姿勢を歌っている。最初は怖かったり弱かったりしたものも、応援してくれた人たちがいたり、自分自身を見失わなかったりしたことで、強くなってきた現状を歌っているのだ(Nistとは、彼女のファンであるKalenistを指す)。ダウナーな曲調に、ネガティヴからポジティヴへ転じていくような歌詞を組み合わせるとは、ユニークだ発想だ。
 
 
シンガー・ソングライターとして
 
 
アルバムを聴いていて、特にメロと歌詞のノリがすごくいいな、言葉の乗せ方が印象的だな、と思う曲のクレジットを見ていたら、かれん本人が作曲しているものだった。たとえば「GAL-TRAP」の、“毎日で、ズレてく僅かに/名付けられない歪む感情”や、  “言葉よりも先、涙が出るのは/擦れる個々に暮れる想い/ズレる心、捨て去る色(カラー)”だったり、1回目の“ワタシのラブハート”での言葉を投げつけるような歌い方に惹きつけられる。この曲は、彼女が主演したTVドラマ『M 愛すべき人がいて』(2020年4~7月)の放映後、最初のシングルとしてリリースされた。作詞の面で早くから才能を発揮していた彼女に、制作スタッフが管楽器やピアノを演奏できるのだったら、曲を作れるのではないか?と思い、とりあえず提案してみたという。前述の担当ディレクターが話す。「1回作ってみようかって、スタジオに入ったら、1日でこの曲ができたんです。とにかくメロができるのが早い。いつも鼻歌で何か歌っているからかもしれないけど、異常に早いですよ」。
 
歌のセンスは、この初の自作曲の細部からも感じ取れる。その“マイハート”の歌い方は、最初のデモからあったもので、あとからもう少し綺麗に歌ったものをレコーディングするつもりが、やっぱり最初の音を使うことになったそうだ。“捨て去る色”は、最初は“捨て去る殻”だったが、色(カラー)に変更し、殻とカラーとを掛けている。安斉かれんは、「『GAL-TRAP』に割と自分が出ていると思う」と話すが、歌詞はもちろんのこと、歌い方もそうだろう。
 
「GAL-TRAP」Music Video

 
「不眠症☆廃天国」や「YOLOOP」もいいな、と思っていたら、こちらも作詞作曲を担当。しかも、2曲同時に作ったという。なんてこった。
「『不眠症☆廃天国』って、結構柔らかい曲じゃないですか。その反動でちょっと真逆のめっちゃロックな曲をやりたいなってなって、その横で『YOLOOP』のギターをダダダッて感じで作って、これじゃね?ってなって、じゃぁ『YOLOOP』も作ろうってなりました(笑)」、と本人が説明する。
 
不眠症の姉妹曲と呼べそうな2曲だが、そのノリの良さからか『不眠症☆廃天国』には“駄菓子歌詞”などの言葉遊びや掛け言葉に加え、“パナパナな世界”という「かれん語」も飛び出している。
 
「これも感覚からで、眠れない夜って、なんかふわふわしているじゃないですか。そのふわふわしている世界を表せる日本語がないから、パナパナって作っちゃった感じです」。
 
『YOLOOP』にいたっては、知る、散る、KILL、CHILL……と続くが、そもそも曲名も夜のループだからYOLOOP(ヨループ)、こちらも不眠症に悩まされていた頃に生まれた「かれん語」である。もはやそういった言葉だけでなく、音からも拾える遊び心など全部書き出すのは無理なので、そこはみなさん自身で見つけてクスッとしたり、意味深いなと思ったりしてもらえれば。
 
 
2枚同時発売したその先に
 

 
このアルバムで最初にハマったのは「未来の音」だ。私は安室奈美恵さんの「Contrail」という曲が大好きなのだけど、それが透けて見えたからかもしれない。その話をしたところ、担当ディレクターが当時共同で「Contrail」の担当もしていたそうで、今回サウンド面で「未来の音」のリファレンスとしていたという。
 
しかし、安斉かれんは、やはり只者ではなかった。「未来っぽい曲を書いてほしいと言われたんですけど、この曲を書く時に未来をキラキラしたものに思えなくて。だから、“見たい未来を妄りに観ない/居たい未来に期待しない~(中略)/って言うコトを嫌いになりたい”って、未来なんか見たくないっていう自分を嫌いになりたいっていう、ちょっと前を向きたいという意味を込めています」と、話す。
担当ディレクターは「このトラックを聴いた時に、インスピレーションとして、なんか未来について書いてみればって言っただけなんですけど、意外に未来否定みたいな曲が上がってきて面白かったです」と笑う。ちなみにその後、「未来の音」を着想元としてショートムービー「イマジナリー・フレンド」が完成している。
 
「未来の音」が鐘の音から始まるため、自分的にはこれをラストの曲にして「へゔん」に繋げてもいいと思うのだけれど、「YOLOOP」で終わるところがロックでいいなぁ、と思う。
 
取材の最後に、今の気分でいいので、これから安斉かれんを知る人に向けて名刺代わりに数曲選んでほしいとお願いしたところ、「不眠症☆廃天国(Hollywood Edits)」、「私はドキンちゃん」、「おーる・べじ♪」、「恋愛周辺(Demo)」を悩みながらあげてくれた。ドキンちゃんは、冒頭に書いたように、安斉かれんがなりたいと話すヒロイン像だ。このドキンちゃんのお馴染みのテーマソングはというと、インダストリアル・ロック系のノイズ音から、乙女なハモンドオルガンやストリングス、ツリーチャイムの音色などまでミックスした、隅々まで凝りまくったアレンジの楽曲になっている。
 
そして、同時リリースとなった2枚のアルバムについて語ってくれた。
 
「『僕らはきっと偽りだらけの世界で強くなる。』の方は、未だ自分らしさを出せていないというか、全然未だ世間を知らなかったし、1曲1曲やることに追われていて、今思えばエモくて、それはそれで自分なんですけど……。自分発信だったり、ちょっとずつ自分の色が出てきたりして、人って徐々に変わっていくじゃないですか、その変わった先が『ANTI HEROINE』になっています」
 
ずっと「音楽をやりたい」と言い続けてきた安斉かれん。この2枚のアルバムを手に、ここからさらに臆することなく、魅力的な楽曲を次々と発表してほしいと思う。


1st album『ANTI HEROINE』


1st album『僕らはきっと偽りだらけの世界で強くなる。』

先行シングル Visualizer
第1弾「恋愛周辺(Demo)」
https://youtu.be/MOeFQWEqhUg
テレビ東京【水ドラ25】「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」EDテーマ

第2弾「ギブミー♡すとっぷ」
https://youtu.be/Co46h4a8XfI

第3弾「おーる、べじ♪」
https://youtu.be/niyy3DvRgfE

最新作「私はドキンちゃん(Cover)」
https://youtu.be/yIPWLwgdlRw

【安斉かれんオフィシャルWEB】
https://kalenanzai.com

【安斉かれんオフィシャルSNS】
https://linktr.ee/kalenanzai_official

 

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記事情報

伊藤なつみ

ライター

伊藤なつみ

音楽&映画ジャーナリスト、編集者。デヴィッド・ボウイ、マドンナ、ビョーク等から坂本龍一、安室奈美恵、椎名林檎、インディーズ系まで取材超多数。tricotのデビュー5周年記念書籍『爆女』の編集ほか、活動は多岐にわたる。イラストはギタリスト岡愛子画伯によるもの。