バレンタインデーも近づいてきたこの時期、エイベックスから初のリリースとなる新曲「君のためなら死ねる」をリリースした少年Tさん。「こじらせバレンタインラブソングの究極系」と謳い、槇原敬之「もう恋なんてしない」などの名曲にも携わった本間昭光さんとの共作である今作は、どのようにして完成したのか……と思って何気なく伺うと、驚愕の答えが!
東京に染まって変化
──このコラムコーナーには初登場ということで、プロフィール的なことからお聞きしたいと思います。音楽活動は2010年からということですが、最初のきっかけというのは?
少年T 中学2年生の時に、文化祭みたいな催しで弾き語りをするということになって、ギターを練習したのが発端です。そこから路上ライブをやったりし始めたんですが、北海道なので寒くて、2回ぐらいでやめて。それからはネットに活動の場を移したというのが、文化祭から1年後ぐらいのことでした。
──ネットに投稿するようになってからは?
少年T だんだん聴いてくださる方が増えてきたんですが、ネットだったので、どういう方々なのかは見えなかったんですね。だいたい5年ぐらい前に北海道から上京して、そのあたりからレーベルや事務所の方たちと一緒に音楽をやるようになって、合計で8年ぐらいは他のレーベルで音楽活動をしていました。一度フリーになって、今回エイベックスさんからリリースさせていただくようになったというのが、簡単な流れですね。
──その間にアニメの主題歌を担当されたり、他のアーティストに楽曲提供をされたりしたわけですね。その中で特に転機になった出来事というのは?
少年T 何でしょうね? ただ音楽が好きでやっていたらこうなったという感じなので、あまり将来のこととかは考えてなくて。同人でCDを出して手売りしたりしたんですけど、それを買ってくださる方がいて初めて、「あ、音楽ってお金になるんだな」と思ったんです。そこが転機だったのかもしれないですね。
──仕事になるのかと。
少年T はい。音楽でメシ食うなんて、頭おかしいと思ってたんですけど、そこからは「ちゃんと音楽をやっていれば、食っていけるかも。じゃあ音楽をずっとやっていこう」と思えるようになりました。
──ただ、全員が食っていけるわけではないですよね。その中でご自身がここまで来れたのは、何がよかったんでしょう?
少年T 今でこそ、ネット文化って入れ替わりが早いと思うんですけど、僕はサブカルチャーという畑で最初ひっそりとやっていて。そのサブカルチャーの歌い手という畑の中で、「みんなで頑張ろう」って言って何十人かの仲間たちと一緒に音楽を作りながら切磋琢磨し合っていけたのがよかったのかなあとは思いますね。一人で黙々とやっていたら、絶対ここまでにはならなかったと思うので。
──その中で、作詞・作曲はいつ頃からされていたんですか?
少年T 高校1年生の時に軽音部に入ったんですが、そこで「バンドとかやってみたいな」と思って、曲作りも始めました。
──少年Tさんの音楽性は「こじらせ」などと表現されることも多いですが、そういった個性が生まれてきたのはどのあたりからなんでしょう?
少年T メロディーから作ることが多くて、詞も抽象的で。それはそれで好きだったんですけど、「自分が具体的に言うとしたらどうなんだろう?」という感じで考えるようになったんです。今回の曲で言うと、「I love you」が今の僕なら「君のために死ねる」になるみたいな。やっぱり東京に来てからこうなってきた感じですかね。北海道にいた頃は、こういうことは言ってなかったと思います。東京に染まったと言っても過言ではないんじゃないでしょうか。
──それは「都会の毒に染まった」的な?
少年T ポイズンですね。そう言っていいかもしれません。北海道の人って、言い方が悪いですけど、「古き良き」にすがりがちなイメージがあったんです。もちろん人によると思いますけどね。そこに住んでいた僕は、東京に来て感動したんですよ。ごはん屋さん一つにしても、食べてもらうためにいろいろ工夫してたり、流行りとかもあるじゃないですか。パンケーキだったりタピオカだったり。そのサイクルの速い感じに驚いたんですね。土地のせいなのかは分からないですけど。でも東京に来て、いろんな人と接したり話したりして、自分の頭の中もだんだんと変わっていきました。自分の中でそういう変化を感じながら過ごせたのもよかったと思います。
一見甘々、でも中身はキモさ満載……「君のためなら死ねる」
──ご自身で思う、現在の自分の一番の持ち味というのはどういうところでしょう?
少年T うーん……難しいですね。いつもそれを求めてアーティスト活動をしているんですけど、なかなか難しくて。言うならば……「マジメ系クズ」という感じですかね。
──「マジメ系クズ」!
少年T クズと言っても人を傷つけるとかそういうのではなくて。こういう歌詞って、自分にしか書けないなと思いますし。自分でも思うんですけど、僕って、お付き合いした人が親に紹介しても差し支えないタイプだと思うんですよ。“いい子”もできるというか、マジメそうに見えるというか。でも中身は全然そんなことはなくて、その腹黒さが自分の魅力かなと思います。
──その腹黒さが、歌詞の世界に表現されていると。
少年T そうですね。ただ、こういうのってなかなか難しくて、いつも「自分のウリって何だろう?」と思いながら仕事してるんですけど、ピッとくるのがなかなか見つけられないんですよね。それを求め続けていくのがアーティスト活動なのかなとは思いますね。それを現時点で言うと、「マジメ系クズ」、あるいは「腹黒い」なのかなと。
──それが生かされた作品世界という意味では一貫していると思うんですが、そこは意識しているんでしょうか。
少年T はい。じゃあストレートなラブソングが書けるかっていったら、僕は、それをやるのは他のアーティストでいいと思うんですよ。そこで自分の味を出すのであれば、こういう方向性かなあと思いながら、いつも書いてます。
──なるほど。というところで新曲の「君のためなら死ねる」なんですが、1月16日に「ちょっとだけ聞かせてあげる」ということで、ツイッター上で10数秒のみ公開されましたね。
少年T 僕自身もこの曲に関しては、メロディーもすごくポップだし、アレンジも本間昭光さんという大先輩の方にやっていただいて、本当にどこに出しても恥ずかしくない曲だと思ってるんです。歌詞を変えれば、本当に王道アイドルが歌っても差し支えないというか。それぐらいいい曲だと胸を張って言えるんですけど、曲のストレートでポップな感じと、歌詞の自分なりに皮肉を効かせた、毒を吐いたような感じが、いい感じの対比になってると思うんですよ。曲の甘々な感じと、ビターな歌詞とで。公開した分では歌詞は入っていないので、そこはフルで聴くのを楽しみにしてほしいなと思いますね。
──その歌詞なんですが、極端な話、何行かだけ隠せば、甘々なラブソングとしても成立するものだと思います。そこに数行加わるだけで、「端から見ているだけの相手に対する恋心」の歌になっているわけですよね?
少年T まさにそうですね。実際はすごくキモいんですよ、ストーカー気質という感じで。でもそれをポップに歌えたらいいなと思って作りました。
──この歌の主人公本人にとってはストレートな思いを歌っているのが、一歩引いてみるとすごく“キモい”という。このあたりに少年Tさんの個性が集約されていますね。
少年T はい。「あなたのことがすごく好きです」というのを、自分だったらどう表現するんだろうなと思った結果が「僕の心臓に君のその名前を書いて」になるんですけど、この「自分なりのI love you」についてはすごくたくさん考えました。別に付き合ってもいない、何ならしゃべったこともないかもしれない相手に愛を伝える、そしてそこには「同じお墓に入るのは僕だ」って言えるぐらいのキモさがあるというのを意識して書きました。
──「君のためなら死ねる」というのは昭和の劇画「愛と誠」でも使われていたように、古風なフレーズですよね。
少年T 一番最初は、「月が綺麗ですね」というところで考えていたんです。「I love you」を自分なりに言うなら何だろうなあと考えた時に、「死ねる」以上のものはないと思って、これにしました。
──またこの歌詞は、既発曲「いつか君はそいつと別れるに決まってる」ともうまくつながってますよね。そこも意識はされている?
少年T 確かにそうなんですけど、2つの曲には自分の中で明確な違いがあって。「いつか君はそいつと別れるに決まってる」を作った時は次々に言葉が出て来て、自分の中で膨らませていった感じなんですね。だから言葉が入りきれなくて、ちょっとラップというかセリフっぽくなってたりするんですけど、「君のために死ねる」はそれとはちょっと違っていて、いらない言葉は全部削ぎ落として「愛を語るならシンプルな言葉でいいんだ」という気持ちで作ったんです。だから、洋楽の歌詞を和訳したみたいな感じになってるんですけど(笑)。日本語特有の、言葉を並べてこねくり回す感じではなくて、直訳みたいなシンプルな歌詞を意識しました。
“大先輩”本間昭光さんとの驚愕のやりとりとは?
──先ほど名前が出ましたが、本間昭光さんが参加されていて、その分ポップさが増していると思うんですが、本間さんとの作業はいかがでしたか?
少年T 本間さんはすごく優しい方なんですよ。最初、僕がコードとメロディーをポーン!と送って、それに「こうした方がいいのでは」というアドバイスをいただいたんですけど、僕は僕でいちクリエイターとして負けたくないという気持ちがあって、そのアドバイスを無視して、それとは全然違う方向のものをまたポーン!と投げたんです。そしたら「すごくいいね!」って言っていただいて。それにもまたアドバイスをいただいたんですけど、それもまた無視して違う方向のものを送ったら、また「いいね!」っていただいて。
──それはすごい(笑)。作曲のクレジットがお2人の連名になっている陰に、そういうやりとりがあったんですね。
少年T はい。本当に僕に気を使ってくださって、なるべく僕のメロディーを消さないように、一緒に作ってくれました。
──しかし、大先輩の本間さんを相手に、すごく度胸がありますね(笑)。
少年T 時間もなかったし、本間さんもお忙しいでしょうから、お手を煩わせるわけにもいかないという僕なりの思いもあって、2~3往復分をすっ飛ばして「こうなるだろうな」というのをお送りしたわけなので。そしたらシンプルですごくいいものになりました。
──なるほど(笑)。最終的に完成したアレンジの印象はどうでしたか?
少年T 本間さんも早い段階からアレンジの構想を練ってくださっていたし、「シンプルでいいものを作る」というのが共通認識としてあったので、本間さんのくださったものを聴いた時には「おお、メッチャいい!」と思いました。で、そのアレンジをまた無視して、新しく自分で打ち込んでポーン!と送り返しました。
──マジすか!
少年T そしたら本間さんから電話がかかってきて、「このニュアンスも入れよう」と。それで最終的にいい感じになりました。だからすごくご迷惑をおかけしたというか、端から見ると僕が本間さんの作品を踏みにじったみたいになりかねないんですが(笑)。
──お聞きしていると、本間さんの心の広さで成り立っているような(笑)。
少年T ホントにそうですね(笑)。「本間さん、これ怒るだろうな」と思って送ってましたから。怒られたら、「すみません、じゃあ“もとい”で!」って言ってたと思います(笑)。やっぱり大先輩なので、本間さんの顔を信じて。
──最初から信じましょうよ(笑)。
少年T そう思います(笑)。まあ僕としても、言われるがまま動くというのもシャクなので。ただ、許してくれるだろうなというのもあったんですよ。言葉で言ってたら怒られてたかもしれないですけど、ちゃんと形にして送ったので。そこは僕も誠意を持って、パンチを繰り出しました。
──最終的なアレンジは、少年Tさんの仕事と本間さんの仕事がいい形で融合したものになったということですか?
少年T その認識で間違いないと思います! 本間さんもそうおっしゃるはずです。最終的には、頭をタテに振られていたので、大丈夫だと思います。
──「大丈夫」でいいんでしょうか(笑)。
少年T 大丈夫です! だって、僕の曲だもん(笑)。
──なるほど(笑)。今回、エイベックスから初のリリースということになりましたが、その点は意識しましたか?
少年T いえ、そこは全然意識はしてなかったです。ただ、エイベックスのスタッフの方々も、最初からすごく愛を持って接してくださっていて、僕の考えや意見を尊重してくださったので、すごく自由に作らせていただきました。最初の会議の段階から「こういう曲にしたい」という明確なイメージがあったので、そこは共有して進むことができました。今回は「バレンタイン」とか「僕なりの」というのもあったので、エイベックスの方たちが僕にどういう曲を求めているかというのを確認して、そこの大枠は外してないと思います。
──レコーディングなど実際の作業では、エイベックスらしさを感じる部分というのはありましたか?
少年T そこは、会社とかレーベルというよりも、やっぱり「人」なんだなあと感じました。いつも優しくしてくれて、ありがたいですよね。僕も褒められて伸びるタイプなので、優しくしてくれてよかったです。
──まあ、基本アーティストには優しいとは思いますが(笑)。
少年T そうでしょうけどね(笑)。そういえば最初に「あ、素敵な会社だな」と思ったことがあって。ちゃんと僕のこととかをいろいろと調べてくださっていて、僕がやりたいこととかを汲み取ってくださっていたんですよね。そういうところで、ちゃんと一緒に作品を作ってくださる方々なんだなと思えたんですよね。自分の温度感とか熱量とかをちゃんと受け止めてくださって……例えば本間さんのアドバイスを無視して違う方向のものを送るのにも、そこに僕の熱量はあるんですよ。そういうのもちゃんと汲み取ってくださっていて、ありがたいなと思ってます。
──バレンタインデーの前にリリースされるわけですが、どういう人々に届けたいですか?
少年T 曲って、特に歌詞なんてなかなか耳に残ることなんてないと思うんですけど、この曲ってアレンジも今の流行をしっかり汲み取ってると思うんですよ。シンプルで、なおかつ言いたいことがハッキリしているという。曲自体、3分で終わるシンプルな曲だし、ポップで楽しい曲なので、楽しく聴いてほしいです。あとは、僕はこうやってネガティブなこともポジティブに変換してきたので、こういう考え方をできる自分が、今はすごく好きなんですよ。ラブソング一つにしても、「こういう考え方があってもいいんじゃないかな」とも思うので、片思いしてる人、恋をしてる人に聴いてほしいですね。バレンタインの“負”の部分を感じてほしいです(笑)。そういうバレンタインもあるんだぞと。
──確かに歌詞は“負”ですもんね。
少年T “負”のバレンタイン、“暗”のバレンタインですよね。ただ、パッと見の印象は“明”に思えるかもしれないので、そこを合わせて楽しんでいただければなと。
今年はヒット曲を作りたい!
──今回、カップリング曲がCD版には2曲、ミュージックカード版にはタイプごとに1曲ずつ収録されています。まずは「歌い手」ですが、こちらはHoneyWorksさんの作詞・作曲によるものです。これは少年Tさんの方から依頼されたんですよね?
少年T はい、こちらからお願いしました。自分のことをよく知ってる人に曲を書いてほしいと思ったんですね。その時に、クリエイターとしてお世話になっているHoneyWorksさんにお願いしたいなと。HoneyWorksさんのライブとかツアーにボーカルとして参加させていただいたりしてたんですけど、そういう経緯もあって、ちゃんと自分の歌だったりとか人間性も知っている人に書いてほしいと思って、そういう発注をしました。
──それは「自分のことを書いてください」という発注だったわけですね。
少年T そうですね。そこから「歌い手」というところにスポットを当てていただいて。でも、僕だけではなくて、僕が住んでいる畑である「歌い手」というところに広くスポットを当てていただいたなあと。僕のファンの方とかはにはすごく伝わると思うんですよ。それって、歌い手の冥利に尽きるというか。だからこの曲が来た時には、僕のキラキラした部分をちゃんと見て作ってくださったんだなという印象でした。
──この詞の中で描かれている「HoneyWorksさんから見た自分」と、ご自分で思う自分の姿にギャップを感じる部分というのはありましたか?
少年T 曲が来た時には、ちょっと感じた部分はあったんです。それが何かというと、歌っている時の自分って、やっぱりちゃんと歌ってるんですね。僕自身も輝いていたいし、みんなが見たいと思える自分でありたいと一番思う瞬間が、歌っている時なんです。今みたいに誰かと話す時、自分の言葉で何かを伝える時というのは、嘘偽りない自分を表現するんですけど、歌っている時はちゃんと“アーティストとしての自分”でステージに立っていたいなと思うんです。だから、この曲のキラキラしたところにはハッとさせられたというか。こうあるべきだと思うし、ツアーで回っていた時に僕もこういう風に見えていたんだなとか、聴いてる人がこういう風に聴きたいんだなとか、こういう風に伝わってたんだな、というのを、この曲から感じました。
──だからこそ、この歌詞はストレートな愛情に近いものに溢れていると感じられます。逆にそれを自分で歌う時には、どんな気持ちで歌ったんでしょう?
少年T 明確に、一つ意識していたことがあるんです。僕はあまのじゃくというか、そのままのことをやりたくないというのがずーっとあるんですね。誰かの思い通りの自分でいたくないというか。だから、普段はこの歌詞みたいなことは言えないんですよ。もちろん僕も思ってはいることなんですけど、それが表現できるというのは、曲のいいところだなと思って。だからこの曲には、それをちゃんと言葉にして言える機会をもらえたというところですかね。
──自分の中にあるにはあるけど、人が書いてくれた歌詞だけに、素直に表現できるという。
少年T そうです。「感謝の気持ちをファンに向けて書け」と言われたとして、書くには書けるけど、もっと自分らしいというか、ツンデレみたいな感じのニュアンスが入っちゃうと思うんですよ。自分ではここまでストレートには書けないと思うので、すごくありがたいなと思いました。
──もう一曲が「CHE.R.RY」のカバーです。この楽曲を選んだ理由は?
少年T YUIさんが好きで、ラブソングでというのがまず一番ですね。エイベックスさんとの打ち合わせの中で「バレンタインのリリースだし、関連のある曲をカバーしませんか」というご提案をいただいて、いくつか候補が挙がった中で、僕としては「CHE.R.RY」一択だったんです。テーマからするとこれしかないと思って。
──ただ、ピアノでしっとりとしたアレンジになっていますよね。これについては?
少年T 原曲がすごく素敵だし、1曲目の「君のためなら死ねる」、2曲目の「歌い手」が楽しくて派手な曲なので、3曲目のこれは原曲に敬意を表するという意味も込めて、YUIさんの歌い方もすごく好きなのでそこも生かしたいしということで、シンプルなアレンジにしました。
──では、カバーする上で意識したのは歌い方の部分ですか?
少年T はい、そうですね。真似したところもあるんですけど、ただそれだけじゃなくて、トータルで自分なりに歌えたかなと思います。
──さて、ここからはどういう活動をしていきたいですか?
少年T 今回のシングルが皮切りになればいいなと思っています。これまではいっぱい言葉を詰め込んだ曲を作ることが多かったんですけど、今回ここまでシンプルな曲にしたということは、自分の中でも意味のあることだと思っていて。「伝わればいいな」と思って作ったので、自分自身もいろんなことをやっているんですけど、そこから精査してシンプルに生きられたらいいなと思ってます。でも、その「シンプル」っていうのが一番難しいじゃないですか。そんなにキレイに削ぎ落として生きられたら苦労もないというか。先ほどの質問にもありましたけど、自分らしさというのはまだ見つけられてないと思ってるんですね。なので、そのためにはまだまだいろんなことを吸収しないといけないなあと思ってるので、ラブソング一つにしても、悩みに悩んで作って、そこから減らすという作業ができるようになりたいですね。だから今のところは、いろいろ挑戦してみたいなと思っています。これから舞台とかもやるんですけど、そういう活動とかもいろいろやっていきたいですね。
──いろんな活動から吸収していきたいと。
少年T そうできたらいいですね。今年はライブとかもたくさんやりたいですし、だからこそ、こういう曲もどんどん歌っていきたいですね。やっぱりみんなの前で歌ってこそですから。
──その上での目標みたいなものってあったりしますか?
少年T 「ヒット曲を作る」ですかね。本間さんに負けないぐらいの、生意気言えるぐらいのヒット曲を作れるように頑張ります!
──あれ? 本間さんにはすでに生意気言ってるんじゃなかったでしたっけ?
少年T 確かに言ってますね(笑)。そこに「T君が言うんだったらしょうがないな!」という説得力を持たせられるように、頑張ります!
あやかれ!少年T×ピューロランドLIVE~長い物には巻かれろ編~
開催日 2022年2月11日(金・祝)
サンリオピューロランド 1階 エンターテイメントホール
公演時間
【1部】開場13:30 開演14:00
【2部】開場16:30 開演17:00
料金 前売券:¥11,000(税込)
※サンリオピューロランドデイパスポート、来場予約とイベント入場料が含まれています。
※指定席となります。
※3歳以上のお子様からチケットが必要となります。
https://www.puroland.jp/spl-event/syounen-t/
【少年T Twitter(少年T/佐香智久)】
https://twitter.com/syounen_t_sako?s=20
【少年T Twitter(スタッフアカウント)】
https://twitter.com/Syonen_t_Staff?s=20
【少年T YouTube】
https://www.youtube.com/channel/UCsbrAfOmHndBaoWHJlLF78w
【少年T Instagram】
https://www.instagram.com/tomohi_t/?hl=ja
【少年T TikTok】
https://www.tiktok.com/@tboydayo?
ライター
高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。