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【夢を見たけりゃ目を開けろ】旗揚げから1年!劇団4ドル50セント第2回本公演メインキャストインタビュー!!

劇団4ドル50セント

【夢を見たけりゃ目を開けろ】旗揚げから1年!劇団4ドル50セント第2回本公演メインキャストインタビュー!!

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昨年、秋元 康氏のプロデュースでスタートした演劇集団、「劇団4ドル50セント」。11月22日から始まる第2回本公演「ピエロになりたい」のメインキャスト9名が、10月6日の配信内で発表された。さらに11日には、その中から湯川玲菜と仲美海の2人がダブルキャストで主演が決定。
演技、ダンス、歌のYoutube動画でのオーディションによって選ばれた、メインキャスト9人の、喜びと本公演に向けての決意の声をお送りします!

湯川玲菜
「今は“やってやろう”という気持ちでいっぱいです」

――9人の最後にメインキャスト決定の電話がかかってきた際には、「ヤバー!」と声を上げていた湯川さん。今回の本公演では主役の一人ですが意気込みは?

発表が最後だったので、ずっとドキドキしていました。今回のオーディションは第1回本公演の時とは全然違った気持ちで、“やってやろう”という気持ちで受けていたんですが、それでもやっぱり自信はなかったんです。ファンの方もSHOWROOMのコメントで『来るよ来るよ』『大丈夫だよ』って言ってくれていて、そしたらホントに電話が来て、最初はビックリしました。『えっ、ホントに?』と思って。

すごくうれしかったんですけど、今までメインとかに選ばれたこともあまりなかったので、不安もあります。でも今は“やってやろう”っていう気持ちでいっぱいです。今まで選ばれなくて悔しい思いもしていたので、その分、今までと違った新しい自分を見せられるように挑みたいと思っています。

演出の丸尾丸一郎さんも演技の部分ではまだ認めてくれてはいないと思うんですけど、お芝居で信頼されるようになりたいなと思いますし、 認めていただけるぐらいになりたいなと思いますし、ダンスでもCRE8BOYさんから筋トレをオススメされて、体幹をしっかりした方がいいと言ってくださったので、そういった部分も改善しながら舞台に挑みたいなと思います。

お芝居にも力を入れて、気持ちの面でも成長した姿をお見せできるようにしたいと思います。あと、劇団員みんなで素敵な舞台を作って、また次につなげられるように頑張っていきたいです」

――今回、彼女が演じるのは主演。感情を表に出さない人物を、仲さんとのダブルキャストで演じることが決定しましたが。

あまり感情を表に出さない無表情な女の子の役なのですが、普段劇団員といる時はひたすら笑っているので、『無表情にできるかな?』って思いました。劇団員にはいつも笑わされていて、すぐに笑ってしまうので、いつもの自分は捨てないといけないですね。普段から表情に気をつけたいと思います(笑)。ダブルキャストですが、同じような印象を与えるような役にならないように気をつけたいです。せっかくのダブルキャストなので違いを見せることにこだわっていきたいと思います

仲美海
「一皮むけた、新しい私を見てください!」

――決定の一報を受けると、動揺のためか笑ってしまっていた仲さん。まずその理由は?
 
何がそんなにおかしかったのか分からないんですけど、驚きが大きすぎてそうなってしまって、笑いが止まらなくて(笑)。自分でもビックリしました。ホントに選ばれる自信がなかったので(笑)。今回のオーディションで、他のみんなの動画とか見たら1ミリも自信がなくて……「メインキャストになりたい」という気持ちは強かったんですけど、自信はなくて、選ばれる予定じゃなかったのでおかしくてしょうがなくて(笑)。最初「私なの?」と思って、あとから「そうか、私かぁ……ワーオ!」みたいな。ホントに驚きしかなくて、まだ実感が湧いてないです。

演技、ダンス、歌とありますけど、一番はやっぱり演技なので、そこには集中していきたいと思います。でも今回の課題のダンスがすごく難しかったので、ダンスももっと踊れるように頑張りたいです。
 
やっぱりこの劇団の醍醐味って、“成長”だと思うんですよ。その過程がすごく見えるので、成長した姿を見てほしいというのが一番です。それから、一番年下だし今まではみんなに頼ってきた部分もあったんですけど、メインキャストに選ばれて責任もあるし、重さもすごくかかってくるので、一皮むけた、成長の過程の先にある私、新しい私を見ていただけたらなと思います。

――仲さんは湯川さんとダブルキャストで、主演を演じます。それについては……。
 
とても意外でした。『こんなに素晴らしい人がいる中で、なぜ私なの?』ってすごく不思議に思いました。“何者感”と“かっこよさ”を合わせた印象の役なので、役に合わせにいこうとせずに、自然に役になじむようにしていきたいです。そもそも無表情でいること自体が苦手ですし。ダブルキャストですが、それを意識しすぎて役作りを焦らないようにしたいと思います。

本西彩希帆
「求心力を身につけて舞台に上がりたい!」

――決定発表を事務所で待っていた本西さん。「冗談じゃなく自信がなくて……」と決定に驚きを見せていましたが、「属性がネガティブ」という彼女の決意のほどは?
 
第1回本公演のオーディションでは、芝居も歌もダンスも自分で納得のいく動画を撮って提出することができたんですが、今回は歌とダンスは決められた場所、みんなの前で決められた回数をやるという形に変わったので、それだけでも緊張してしまって。私は歌もダンスも芝居も、この劇団に入るまでやったことがなくて、芝居も自信がないし、属性がネガティブでマイナス思考だから、全然ダメで。年下の子たちがすごく落ち着いてやっていて、「何で自分ってこんなにダメなんだろう」と思って、終わった後に大泣きしました。今回はもう提出した時点で、自分の中で希望がなかったんです。でも、少しは信じたいなというところがあったけど、みんなの動画を見たら『無理だ』と思って、すごく諦めてました。
 
決まった時は驚き5、うれしさ2、不安3みたいな感じでしたね。選ばれたからにはしっかり結果を残さなきゃいけないっていうのと、いいものにしないといけないっていうのと、稽古が始まったら『選んでいただいたのに、これぐらいしかできないじゃんって思われないようにしないと』というので、やることがどんどんどんどん出てきて、『ああ、不安だ……』って思っちゃいました。

丸尾さんやクリエイティヴディレクターの近山さんがコメントで評価してくださったのは、もともとがすごくできなかったからなので、下がらないように頑張ります(笑)。「まだできるんだ」「まだできるんだ」って驚いてもらえるような感じになりたいですね。見た目、いい意味でも悪い意味でも普通なんで(笑)。“いい意味で”だけ普通って言われるように頑張ります。
 
劇団としては、熱量と、新たにこの稽古の中で私たちのウリを見つけられるように、全員で、毎日本気でいろんなことに挑戦していけたらいいなと思います。個人としては、お芝居のスキルが上がったなと思わせたいし、この人がしゃべると全員がそっちを見ちゃう、みたいな求心力を身につけて舞台に上がれるようになりたいなと思います
 
――彼女が演じるのは、「お金持ちのお嬢様」の役。それについては……?
 
自分と遠いようで近い役だな、仲良くなれそうだと思いました! 何も知らずに親に学校に入らされたことが、何も知らない状態で芸能界に入った自分と似てるなという印象を持ちました。お金持ちの娘と聞いてイメージするのは縦髪ロールヘアーなんですが(笑)、役どころを理解して、この子ならどうするか、自分だったらどうするかを常に考えて、役に寄り添うことを忘れないようにしたいです」

福島雪菜
「ファンの方に恩返しできるような、素敵な公演に」

――「今回はもしかしたらダメかもと思っていた……」という福島さん。決定の連絡に思わず「おー!」と声を上げてましたね。
 
前回の本公演では選んでいただいたんですけど、今回はホントに選ばれると思ってなくて。『新しき国』から週末定期公演を通じて、成長できたかって言ったらあまり成長できたとは思ってなかったので、選ばれてホントにビックリしました。
 
ダンスのための筋肉が足りないということを、週末定期公演の時にもCRE8BOYさんに言われていたので、今回のコメントでもそこを指摘されて、ホントに足りないんだなあと思いました。今回だけの問題だったら、練習を積めばうまくなるのかもしれないですけど、これまでもずっと同じことを言われてきたので、根本的な課題ということですよね。今回、短期間で身につくかは分からないですけど、ちゃんとダンスも意識して、向上できるように頑張ろうと思います。
 
歌もけっこう苦手で、課題動画でも不安がしっかり顔に出てるのを自分でも思ってたんですけど、ファンの方からも『自信を持って歌えば大丈夫だよ』というコメントをいただいたので、不安を顔に出さずにハッキリと歌えるようにしたいと思います。
 
私自身については、もちろん演技も見てほしいんですけど、結成して1年経ったので、私たち全体の成長も見ていただければと思います。いつまでも素人集団とは言っていられないので、どれだけ成長したか、どれだけ素人じゃなくて本格的な劇団になれたかというのを、今までのファンの方にも見てほしいです。そういった意味で、ここまで応援してくださったファンの方々に恩返しできるような、素敵な公演にできたらなと思います」
 
――福島さんの役柄は、「自分の顔が嫌いで、喧嘩っ早い」という性格。ということですが。
 
役の設定に、まず惹かれました。『自分の顔が嫌いで、喧嘩っ早い』。何かかわいいなぁ、そうなった理由は何だろう?って。早く知りたくて、ワクワクしてます!! 旗揚げから今まで、気の強い女の子の役をいただくことが多かったので、それが劇団の中での私のキャラというか『気の強い女の子の役=福島雪菜』みたいな一つの個性になればいいなと思いました。私自身は、自分の顔は……好きになりたいと思います。というか、今まさに自分磨きをして好きになる努力をしてます(笑)。大好きな両親から授かったものでもあるし、表情が好きと言ってくださるファンの方も多いので、好きでいたいです。そして、喧嘩っ早いと思います。どちらかといえば。基本的にはマイペースなんですけど、短気な所もあって。でも、その反面わりと臆病だったりもするので、自分ではよく分からないですね(笑)

長谷川晴奈
「いろんなものを吸収して、新しいものを表現したい!」

――長谷川さんの合格が発表されたのは、9人の中で一番最初。それだけに驚きもひとしおだったのでは?
 
一人目で発表されると思わなくて、SHOWROOM配信で『誰でしょうね~?』という感じでファンの方とお話ししていたら携帯が鳴り始めたので、『え~~~~!』って叫んでしまって(笑)、ホントに、ただただビックリしました。自分が選ばれるとは思ってなかったのでまず驚いて、その後にうれしさがこみ上げてきて、頭が真っ白になってしまってうまくコメントできなかったのがちょっと悔いではありますね(笑)。
 
週末定期公演の時にサマンサ役をやらせていただいたんですが、シャッフル公演も含めて全部で10公演やらせていただいて、そこで自分のお芝居に対して『楽しい』と思えるようになったし、丸尾さんからも信頼をもらえたんじゃないかという気がしていて、それが今回のメインキャストにつながったんじゃないかなと思いました。
 
劇団一、身長が小さいので、振り付け師さんからも「人より大きく身体を使わないと目立たないよ」って言われていて、それはずっと前から気をつけてはいました。今回の課題のダンスでも、飛び跳ねたり体をグッと伸ばしたりする振り付けがあったので、それをちゃんと生かせるように大きく踊ったつもりです。
 
自分の中では、歌とダンスは練習すればできるという気持ちはあるんですけど、お芝居は自分の中で自信なかったというか全然上手じゃないし、やっと分かってきたというところです。でもメインキャストに選ばれたからには、お芝居をさらに伸ばしていきたいし、いろんなことを吸収してどんどん自分の中に取り入れて、新しいものを表現できればいいなと思っています」
 
――長谷川さんが演じるのは、笑顔で本心を隠してしまう女の子。何やらミステリアスですが……。
 
本当の自分を隠すためにいつも笑っているという女子ですが、笑顔の裏に闇を抱えているような感じがしました。『どうして笑顔で本心を隠すのか?』という疑問もあって、深層にあるダークな部分をきっちりと演じなければいけない役だと思いました。初見だと自分に似ている部分があるので、うまく役に入り込めたら、しっかりと自分のものにできそうだなと感じています。
 
私自身は、普段からけっこう気をつかう方で、また人前で弱いところを見せたくない性格でもあります。そのせいか、辛いことや悲しいことがあっても、人前でそんな態度を出さずに笑顔で『大丈夫だよー!』って誤魔化すことがけっこうあるので、本心をさらけ出すことはあまりないかもしれません。そういう意味では自分に似ているかもしれないですね。いつも笑顔でいる役なので、日頃の稽古ではいつも以上にニコニコするように心掛けようと思います(笑)」

蕪祐典
「自分のスキルをしっかり磨いて、本公演の価値を上げたいです」

――発表の際に電話がつながって画面に表示されたのは、普段とは全く違う蕪さんの顔でした。その理由とは? そして劇団全体のムードメーカーとなっている彼が見ているものとは?
 
発表の時は、緊張のために髪が伸びてシワが増えちゃったという設定でカツラを被って顔にマジックでシワを足してSHOWROOM配信をやらせていただいていて(笑)。
今回も選んでいただいてものすごく光栄です。メインキャストに選ばれても選ばれなくても、どちらにしろ本公演で自分がやることは元から決まってるというか、そんなに気持ちは変わらないです。“本公演のために自分にしかできないことは何か”ということを、常に考えていくことだと思っています。
 
審査員の皆さんから一番指摘をいただいたのはダンスの部分だったので、前回は好きなだけ練習して自分が一番いいと思う動画を上げられたんですけど、今回は回数が決まっていて。動画を改めて見ると練習不足な部分もあって、本公演でそれが出るのはタブーですよね。自分のスキルをしっかり磨いて、本公演の価値を上げたいなと思います。
 
全体のことは意識して見るようにしています。劇団員一人一人個性があって違う人間なので、一人一人に対して自分がどういうアプローチでやっていけばいいかを見極めて、新しいメインキャストのメンバーでしかできないことをやっていきたいです。
 
1回目の本公演は劇団ができてすぐで、『素人集団』と言われることが多かったのですが、そこから1年以上が経って、僕らが役者として、パフォーマーとしてどれだけ成長したかというところを見てほしいと思います。それ以前に、作品を純粋に楽しんでいただけるように僕らが努めることが演劇として大事だと思いますね。最初の頃は一人で何でもやろうとしていて、うまくいかなかったこともあったんですけど、第1回本公演とか週末定期公演とかを経て、気持ちの部分もだいぶ変わってきました。舞台って一人で作るものではなく、みんなで作り上げていくものなので、その時その時にどういうものを作るかが醍醐味だと思います。そういう部分も楽しんでもらえるようにしたいですね」
 
――今回、蕪さんが演じるのは、いつも困った顔をしているという役柄。ある意味、実物の蕪さんとは正反対に見えますが……。
 
いつも曇った表情をしている役って、過去に何があったんだよ!と思いました。ずっと困った顔をしているという設定なので、無表情よりも難しいのでは?と。現代だと、よく駅のホームとかで見かけそうな人ですね。おそらく人生が行き詰まっているんだと思います。とにかく何度も台本を読み込んで、その役の人生を考えていきたいと思います

奈波慎剛
「スキル的にも人間的にも、もっと上のステージに!」

――男性キャストとしては一番に名前が挙がった奈波さん。審査員のコメントでは評価される部分もある一方、課題も指摘されました。ご本人はそれをどう受け止めていますか?
 
発表を聞いたときは、単純にすっごくビックリしました。オーディションの動画については不安な部分もあったので、正直自信がなかったんです。前回は選ばれていないので、その時の感じとかプレッシャーとかも思い出しながら待機していました。
 
丸尾さんからは『やっと感情が出せるようになってきた。男性で主役を取れる可能性がある』という言葉をいただきました。『前に出るという姿勢を出せ』と前々から言われていて、そこを強く意識してお芝居していたので、その言葉は単純にうれしかったですね。
 
これからもっと上を目指していかないとダメなんですけど、僕はヒップホップダンスをやっていてジャズダンスはあまり得意じゃなくて。『雑になっている』という指摘がCRE8BOYさんからあって、実際僕もきれいにやれてないところ、手先が伸びてないところがあるのは感じていたので、そこの指摘は受け止めています。でも、ダイナミックに踊れているところは評価していただいているので、その上でキレイに踊れればと言っていただいて、これからの課題だなと。
 
スキル面で自分が何をすべきかというのは、このオーディションで見つけました。この公演は自分のこれからを変える分岐点だと思っているので、悔いのないように、誰が見ても最高だったと思ってもらえるような舞台にしたいなと思っています。劇団員全員でそういう舞台にしていきたいですね。この公演を通して、スキル的にも人間的にも、もっと上のステージに行けたらなと思っています」
 
――今回の役は、「自分のことがよく分からない」という人物。それについては……?
 
自分と育った環境が全く違う役ですが、『自分のことが分からない』という言葉にとてもひっかかり、自分のことについても考え直しました。この役について深く考えていきたいです。
自分に置き換えて考えると、素性や、今まで何をしてきたかはすぐに答えられますが、本当に自分が何者か、どういう人間かを深く考えると、自分でも分からないことがあると思いました。この第2回本公演で本当の自分をもっと知り、役の人生のことも考えて挑みたいと思います
 

前田悠雅
「自分のやり方をしっかり見つけて成長した姿を見てほしい!」

――電話を受けた前田さんは「はっ!」という驚きの表情を見せた後、やや涙のにじむ声で応答。実際に選ばれて、覚悟のほどは……?
 
第1回本公演の時にもメインキャストに選んでいただいて、週末定期公演でも自分の組では座長という立場でやらせていただきました。 だから今回も絶対に勝ち獲りたいという気持ちはもちろんあったので、『選ばれなかったら逆にどうしよう……』という気持ちが強かったんですけど、選ばれたら選ばれたで、何度味わってもうれしくて、感動で涙が出るなあという瞬間でした。
 
今回のオーディションにあたって一番に思い浮かんだのは、第1回本公演のオーディションでの自分でした。その時の自分は意欲的に取り組めなくて、自分としては選ばれちゃいけないと思っていたぐらいだったので、そんな後悔は二度としてはいけないなという気持ちで今回はずっと取り組んできていたので、その自分を奮い立たせるような気持ちでオーディションに挑みました。
 
伸ばしていきたいところは全部なんですけど、芝居の面では特に、今回またメインキャストっていうハードルを与えてもらっている分、私じゃなきゃできないようなものが見せられるようにしたいです。近山さんからは、『私にしかできない色で、私にしかできないようなお芝居、歌、ダンスと、私の解釈として新しくできるものを目標にしてほしい』というものだったんです。前田悠雅にしかできないようなお芝居を、今回与えてもらった役でしっかり考えていきたいですね。今までは丸尾さんに言われたことで精一杯で、ただやることしかできていなかったような気がするので、自分のやり方をしっかり見つけて成長したいなと思います。ファンの方にもそこを見てもらいたいなと思っています」
 
――今回、彼女が演じるのは、「一人だけ秘密を知っている」という特別な立場の存在。それについては……。
 
キャラクター設定からしてそれぞれ個性が強そうで、台本を読む前からワクワクしました。秘密を私だけが知ってる…カッコイイ…!と喜びました(笑)。これまでまっすぐな役が多かったので、新しい引き出しを見つけるチャンスだと思い、気合が入りました。劇団にいる時の私とは反対の人物なので、稽古期間中もあまり一直線にならず、『緩く、適当に、ひねくれる』を頑張りたいです。役として!(笑)
『自分だけが秘密を知っている』というシチュエーションは、今まであまりないかもしれません。秘密は喋りたくなってしまうと思うので、自分から深く探ろうとしないし、いつも自分より周りが情報通な気がします(笑)。役とはいえ、秘密を言えない状況はなんだか窮屈な気がしますが、そんな状況も楽しんだりしてみたいなと思います」

岡田帆乃佳
「幅を広げて、繊細で柔らかいお芝居もお見せできるように!」

――電話を受けて驚きの反応を見せるのはどのメンバーも同じですが、岡田さんはひときわ挙動不審になっていました(笑)。そんな彼女はどう思って臨もうとしているのでしょう?
 
電話がかかってきたときは、SHOWROOMの配信とタイムラグがあったこともあってパニックになって、いっぱいしゃべってしまいました(笑)。
やっぱりみんなを引っ張っていくリーダーという立場で、絶対にメインキャストに入らないといけないというのもあったし、舞台が好きで芝居が好きというのもあったので、特にお芝居に力を入れてやりきりました。
 
お芝居に関しては『強い』とか『太い』とか、みんなから言われるんですが、丸尾さんからは『そこがいいところだから伸ばして』と言っていただけて。ただ、それは伸ばしつつ、私はこの劇団の中でずっとそういう役しかないので、そこから脱却したいという部分もあります。いい部分は確立させて、プラス、幅を広げるために柔らかいお芝居もできるようになりたいなと思います。
 
個人としては、歌とダンスのクオリティを全体的に上げてプロフェッショナルというものを見せたいなと思います。また全体としては、この劇団も1年以上やらせていただいて、週末定期公演も何十回も舞台に立たせていただいていて、もう甘えた言葉は言えないので……。今まではお客さんも、親に近いような目線で見守っていただいたと思うんですけど、これからはもっと成長して良い意味で『遠くなったな』と思ってもらえるぐらい、すごいものを見せたいと思います。 
劇団4ドル50セントのこれからが楽しみだなと思ってもらえるような、パワーアップした、でも熱量は保ったものをお見せしていきたいです
 
――今回の彼女に与えられたのは、ピエロのクラスの先生役。それについてどう思ったかというと……。
 
正直、そうですよね!!! とは思いましたが、本当にうれしかったです!! 先生という、みんなに影響のある大事な役を演じさせていただけるということで、演出家の丸尾さんからも、観てくださるみなさんからも、そしてなにより生徒であるみんなから信頼を得られるような、大きな愛を持った、私にしかできない先生を一生懸命演じようと心に決めました。
 ピエロの養成学校の先生なので、科目でいうと体育の先生のような熱い人という印象です。また、生徒であるみんなに対して大きな愛を持った先生ですが、みんなに夢を叶えてほしい気持ちが大きすぎるあまり、厳しく言ってしまいがち……という、そんなぶっきらぼうな一面も持ち合わせている人なのではないかなぁ?と、勝手な妄想を膨らませています!(笑)
 私は保育園から大学まで、関わってくださったすべての先生に私の夢を応援していただきました。つい先日も、たまたま電車の中でお会いした先生が『また舞台観に行くからね』と言ってくださり、何人もの生徒を抱えているのに一人一人のことを忘れずに応援できる先生ってすごいなと改めて感じました。だから私も今回の先生役はこれまでお世話になった先生への恩返しの気持ちも込めて、みんなが夢を叶えられるために素敵なピエロの先生を演じたいです!!!

こんな9人がメインキャストを演じる第2回本公演『ピエロになりたい』。それぞれが熱い思いと厳しい課題意識を持って、稽古に邁進しています。それがどういう形で本番に結実するのか? 11月22日から全14公演をお見逃しなく!

第2回本公演「ピエロになりたい」
 
公演日程
2018年11月22日(木)~12月2日(日) 計14公演
 
劇場
オルタナティブシアター Alternative Theatre
( 東京都千代田区有楽町2丁目5番1号 有楽町マリオン(有楽町センタービル)別館7F)  
https://www.alternative-theatre.jp/access/
 
 
チケット
VIPシート:12,000円(税込) /一般指定席:6,000円(税込)
http://l-tike.com/4d_50c
※VIPシートは<4.5大特典>付き
・前方席確保
・メンバー直筆サインプレゼント
・非売品グッズプレゼント
・2ショットチェキ撮影
・専用入口
※各劇団員のSHOWROOMからもチケット購入可能です。
※予定枚数に達し次第、受付終了とさせて頂きます。
※メンバー直筆サイン、非売品グッズは当日会場にてお引換ください。
 
主催
エイベックス・AY・ファクトリー合同会社
 
【劇団4ドル50セント official website】https://www.4dollars50cents.com

撮影 長谷 英史

記事情報

高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。