NEWSニュース

【大塚 愛 インタビュー】初の個展開幕直前!20年間で見えた景色と次の目的地 「ずっとスリルを味わいながら勝負し続けてきた」

2024.07.12
大塚 愛



大塚 愛が、アートの道で新たなステージを突き進んでいる。
今月18日より東京・青山スパイラルガーデン(スパイラル1F)にて、大塚にとって自身初となる個展を開催する。
 


大塚 愛は、2003年にデビュー。『さくらんぼ』、『プラネタリウム』など、多数のヒット曲を生み出すと、アーティスト活動のみならず、楽曲提供や絵本制作、イラストレーション、小説を寄稿するなど、マルチな才能を発揮。
アーティストとして、唯一無二の存在を確立してきた。
 
昨年の9月にデビュー20周年を迎え、大塚自身の誕生日である9月9日には日比谷公園大音楽堂(通称:野音)でアニバーサリー&バースデーライブを開催し、節目のライブを華々しく飾った。
 
近年では、イラストレーターや絵本作家としても活動し、2019年から本格的に油絵を開始。その他、書道やフラワーアレンジメントなどの創造的なクリエイションにも精力的に取り組んできた。
 
今回は、そんな自身初の個展を目前に控えた大塚にインタビューを敢行。
個展開催のきっかけや見どころ、20年間のアーティストとしてのキャリアや、今後の目標について、たっぷり話を聞いた。
 
 
――初の個展開催おめでとうございます!

大塚 ありがとうございます!
 
――今回の個展開催のきっかけは何だったのでしょうか?

大塚 デビュー20周年を迎えさせていただいて、 これまでの20年とこれからの20年を繋げるものとして、デビュー当時から絵本をつけて販売したり、芸術を立体的な感じで展示していたこともあり、気づいたら絵がたくさん溜まっていまして。
昔から、絵本や書道の筆ペンで言葉を書いていたりしていたこともあって、そういうもので1つイベントとして開催出来たらなということを考えていたところ、今回スパイラルさんとのご縁がありましてお願いすることになりました。
 

大塚 愛「Un」

――油絵や書道、フラワーアレンジメントなどを始めたのは、なぜだったのでしょうか?

大塚 デモテープを送る時に、自分で勝手に手作りで絵本は作っていて、従来のアーティストさんとは一味違うんだということをアピールしたくなったのか、ただ単に思い浮かんだからやっていたのか、当時のことは覚えていないんですけど、デビューする前から絵本はその楽曲に対して音だけじゃなくて、絵や物語など違う形でもその曲を表現するということはやっていました。
サインをするにもマッキーペンとかよりも、私は筆の方が書きやすくて、なぜ筆が好きなのかは特に考えたことはなかったですけど、書道を実際にやってみて筆が表す文字が絵のような言葉となって表現できるということが書道なのかなと。
そのような形もとても面白いなと思い、今回実際に先生についていただき、改めて1回字を学ぶというところからアートの書道というものに取り組みました。
 
――2021年、22年には、『e to oto to...~ART×MUSIC~』にて、大塚さんご自身で出品をされました。実際に、自分のアート作品が多くの人の目に触れ、作品が旅立っていくことをどのように受け止められましたか?

大塚 音楽は1曲作ったらCDなどの形となってたくさんコピーされて、よりたくさんの人に渡り聴いてもらうことへの喜びをずっと何年もやらせていただいていたのですが、 絵はこの1点しかないというものを売るとなると、油絵はすぐには完成しないので自分と一緒に長い間生活をしてきた家族が、他の人のところへ嫁に渡るみたいな感覚でしたね。
だから、その分売れた時の喜びとか高揚感もまた音楽とは違う感じでした。
 
――本個展で出品される油絵・書道の作品テーマが、大塚さんご自身の楽曲ということで、個展の見どころを教えていただけますか?

大塚 音の存在価値というか、私の中はいつも絵や情景、動画や映画だったりという結構インストゥルメントから入ってきているので、必ず音楽には映像が一緒についているというのが自分の音楽の立ち位置でもあったので 絵が見えているっていうのは結構自然な感じではあります。
 
――初の個展の会場がスパイラルガーデンということについての心境はいかがですか?

大塚 間違っているんじゃないかとか、調子に乗りすぎじゃないかなという気持ちから迷いがあり。(笑)
しっかり新人としてふさわしい広さで開催した方がいいのではないかという葛藤がすごくありました。
ただ、今回20周年ということがあるので、20周年の重みじゃないですけど、色々な方々が参加してくれて成り立っているということと、デビュー20周年という事を考えたらスパイラルさんぐらいの広さでも、100歩譲ってありかなと思うこともありますけど、未だに大丈夫かなという気持ちは拭えないですね。
 
――これまでアーティストとして活動してきた20年を改めて振り返って、今の気持ちを教えていただけますか?

大塚 ずっと実験と失敗の繰り返しみたいな、ずっとギャンブルしてた感じですかね。
自分の安心できるゾーンを越えていくというか、ある意味失敗するかもしれないしその賭けみたいな、ずっとスリルを味わいながら勝負し続けてきた感じですかね。この20年間、安心感っていう言葉はあまりなかったです。
 

大塚 愛「φ」

――初となる全曲ピアノ・インストゥルメンタルによるミニアルバム『graine』のCDが付属されたパンフレット『AIO ART』が個展会場やオンラインで販売されることについてはいかがですか?(紙質や装丁にもこだわられたと)

大塚 私の作品の中でも、あまりシングル作品を好きという観点ではやっていなくて、 少しインストチックだったり、自分の好きなテイストというものをいつもアルバムに少し入れるという感じで続けてきました。それを全面的に出すということをやらしてあげた方がいいなと当時のマネージャーさんが思ってくれて。15、6年前にピアノのインストをやってみたらどうかな?というお話をいただき、スタジオに入って録り始めていたんです。出産など色々あり一旦止まってしまったのですが、なんとか完成させたいなとは思いつつ、その後もちょっとバタバタといろんなことをやっていたので。
ただ、今回、20周年ということで、もう1回、絵や書道など芸術に特化したもので考えた時に、やっぱり自分らしい音楽の形としてインストであるということかなと思い、下手くそながらにピアノのインストゥルメントをリリースさせてもらうことにしました。
 
――昨年9月の20周年アニバーサリーライブはどのような空間でしたか?

大塚 どんちゃん騒ぎのような感じもあって、 久しぶりに一緒に踊ってくれたメンバーとかも参加してくれたので、 お客さんも含めて全員親戚みたいな感じがありました!
 
――今後のアーティスト(音楽、アート含めて)としての展望や、挑戦してみたいことなどはありますか?

大塚 あまり自分を追い詰めることはなく、でも 刺激はちょっと与え続けて、何が生まれるのかという可能性は置いておきたいなというところで、もっと、より色々なアートや音楽に触れるために実際にその街に行って、自分がどういう化学反応が起きるかやってみたくて。娘がもう少し自立してから長期的に海外に行って刺激を受けてみたいなというのはあります。
 
――最後に、本個展を楽しみにしてくださる方へのメッセージをお願いします。

大塚 1点1点が本当に大切で、妥協することなく煮詰めた作品たちなので、楽しんで観ていただけたら嬉しいです。 もしご縁がありお家に連れて行っていただけることがあった場合は、是非子どもたちをよろしくお願いします!
 
 

<大塚 愛 個展 概要>
・タイトル:AI OTSUKA 20th ANNIVERSARY ART EXHIBITION AIO ART
・日程:2024年7月18日(木)~7月29日(月) 
・会場:スパイラルガーデン(東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F)
・展示内容:油絵・書道・フラワーアレンジメント
・料金:観覧無料
 
<CD付パンフレット『AIO ART』>
7月開催、大塚 愛 初の個展のCD付パンフレット『AIO ART』を限定販売!!
自身の楽曲をテーマに描き下ろした油絵の作品集に、全曲ピアノ・インストゥルメンタル・ミニアルバム『graine』のCDが付属された内容になっております。
 
 「AIO ART」AI OTSUKA
個展パンフレット(24ページ) + CDミニ・アルバム
¥7,590 (税抜¥6,900) 
ピアノ・インストゥルメンタル・ミニアルバム
『graine』(グレーヌ) 
《収録曲》
01. un 
02. deux 
03. trois
04. 河
05. 星
06. 碧
produced, composed, arranged and performed by AIO
7/17配信リリース
■mu-mo shop商品ページ
https://shop.mu-mo.net/avx/sv/list1?artist_id=OHTUK
 
 
<大塚 愛 SNS情報>
・公式X:https://twitter.com/ai_otsuka99
・公式Instagram:https://www.instagram.com/aiotsuka_official
・アート用Instagram:https://www.instagram.com/aioart_official/
 
もどる