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【飯豊まりえ】舞台『ハムレットQ1』で吉田羊演じるハムレットの恋人役に 「羊さんの思いをしっかりと受け止めて演じたい」

2024.05.11
飯豊まりえ



モデルで俳優の飯豊まりえが10日、渋谷・PARCO劇場にて行われた舞台『ハムレットQ1』の初日公演前舞台挨拶に登壇した。

シェイクスピアの四大悲劇のひとつに数えられる『ハムレット』。本作は、Q1版・Q2版・F1版と三種類の原本があり、現代ではQ1版はQ2版の原型で、 Q2版は草稿、 F1版が当時の劇団保管演出台本で、Q2版を参考に制作されたとも言われている。

今回上演されるのは、現在もっとも上演されているF1版の約半分の長さとなり、物語が凝縮され畳みかけるように展開される疾走感のあるドラマが魅力の戯曲であるQ1版となる。

演出は、2021年上演の『ジュリアス・シーザー』(吉田 羊主演/PARCO劇場)で、古代ローマの史実のスケールはそのままに現代と地続きの人間ドラマとして描き出し、高い評価を得た森 新太郎。翻訳を手掛けるのは、シェイクスピア劇全37作品の翻訳を達成した松岡和子。シェイクスピア戯曲を知り尽くした松岡の新訳で上演する。

本作で飯豊は、吉田羊演じる主人公のハムレットの恋人オフィーリアを演じる。
飯豊は12年に女優デビュー。以降、ドラマや映画、CM、バラエティ番組など多数出演。モデルとしても『Oggi』専属モデル、『MORE』レギュラーモデルとしても活躍中。近年の主な出演作は、【映画】『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)、【ドラマ】『何曜日に生まれたの』(23・ABCテレビ/テレビ朝日)、『ちむどんどん』(22・NHK)、『岸辺露伴は動かない』シリーズ(20、21、24・NHK)など多方面で活躍の幅を広げている。

舞台に登壇した飯豊は、本舞台に対して、「舞台の経験が少ないということもあり、何もかもが新鮮でシェイクスピアという作品自体が、心情やキャラクターの思いが既に書かれているので、そこに救われました。カンパニーの共演者の皆さんとの時間の全てがすごく大切で、千秋楽を迎えたらどんな気持ちになるんだろうとワクワクした気持ちです」と、引き締まった面持ちで回答。

本舞台でのお気に入りのシーンについて聞かれると、吉田羊演じるハムレットとのシーンを上げ、「ハムレットの狂気の部分を見てしまって、悲しみに溢れてオフィーリアも変わっていってしまいます。大切に、羊さんの思いをしっかりと受け止めて演じたい」と噛みしめるように語った。

また、印象に残った稽古中のエピソードについては、「皆さんが毎日、可能性を確かめていくという構築の中で、毎日色々なことが掘っても掘っても新しく出てくるというのは、自分が出ていないシーンでも稽古を見ていてすごく楽しかったです!」と日々の稽古の充実ぶりを明かした。

本作で主演を務める吉田羊は、「自分自身や身近な方を投影していただいて、こういう人いるなということで、どこか自分事として楽しんでいただけたらと思います。キャラクターが孤独で悲しく、切なく、人生で何かしら失いながら生きている人たち地だが、その先にある救いというものに向かって、舞台上に広がる美術セットや音響、照明など幻想的な世界観も楽しんで見ていただけたらと思います。」と劇場全体で作品の世界観を楽しんでもらいたいと呼びかけた。

舞台『ハムレットQ1』は、5 月 11 日(土)より 6 月 2 日(日)まで東京・PARCO 劇場にて、さらに大阪、愛知、福岡の 3 都市にて上演予定。


〈公演情報〉
PARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1』

作:ウィリアム・シェイクスピア
訳:松岡和子
演出:森新太郎

出演:吉田 羊 飯豊まりえ 牧島 輝 大鶴佐助 広岡由里子 吉田栄作 ほか
公式サイト: https://stage.parco.jp/program/hamletQ1
ハッシュタグ: #ハムレットQ1
企画・製作:株式会社パルコ

 
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