NEWSニュース

【うぴ子】来年のNEW YEAR GIG 2024は積み重ねて来た経験や課題点を 全て集約させた“ベストオブうぴ子”的なライブにしたい

2023.11.18



SNSでの誹謗中傷、ジェンダーレス社会、ウクライナ情勢等、現代の社会問題にスポットを当てた歌詞が話題のシンガーソングライターうぴ子。
彼女の2023年のライブ活動を振り返ると共に年末年始のワンマン公演を控えた今、来年以降の活動へのビジョン、今の心境をじっくりと語ってもらった。
 
ー先ずは11月4日、急遽配信リリースされたライブアルバム「Live in Tokyo」ですが、このタイミングでの配信解禁は驚きました。
 
うぴ子:そうですね、元々この作品は数量限定で2022年12月にCDアルバムとしてリリースしたのですが、お陰様で即完売しまして。その後もこのアルバムの再販を望む声が絶えず。でも私の中ではCDもグッズもそうなんですけど、いつまでも同じ商品を売り続けるということに抵抗があるんですね。なので、配信リリースという形でお届けすることにしました。ちょうど年末12月24日にはアコースティックライブの「弾き語り忘年会2023」もありますし、これを聴いて予習して来てもらえたらなと。
 
ー改めてこの音源を聴いてみていかがですが?
 
うぴ子:この音源はライブの一発録りではありますが、CDを作るタイミングでミックスダウン、マスタリングという最終工程の音質調整に凄くこだわったので、とにかく音が良い。特にヘッドフォンで聴くと本当に会場で聴いているような感覚になると思います。
 
ーまたこのライブアルバムが収録された会場で年末にアコースティックライブを開催しますが、同様の内容になるのでしょうか?
 
うぴ子:いえ。あのライブが開催された2022年8月からかなり新しい曲も増えたので、新曲中心の内容になると思います。チケットは完売しましたが、取れた方々は楽しみにして頂けたらと。
 
ー今年はNEW YEAR GIG、初のディナーショー、初の東名阪クアトロツアーとワンマンライブを精力的にやって来られましたが、振り返っていかがでしたか?
 
うぴ子:はい、今年はライブ活動という面ではかなり充実した年でした。先ず忘れられないのが1月に開催したNEW YEAR GIGですね。
私はアーティスト活動を始めたのが2020年8月だったので、それまで声出しOKのライブってやったことがなかったんですよ。だからコールアンドレスポンスというか、オーディエンスの歓声というものをどうやって求めたら良いのだろうかと。そしてお客さん側もこの3年間の声出しご法度という習慣に慣れて来ているので、いきなり今日からOKですよと言われても戸惑うのではと思ってました。
 
ー結果的には地鳴りのような歓声の大盛り上がりのライブでした。
 
うぴ子:そうですね。結果的には、このライブから取り入れた「my life」という曲での会場全員の大合唱コーナーで、私もお客さん側も3年間の我慢から解放された感じでした。やっぱりMCの間に掛け声を貰うのは嬉しいし、本来私のお客さん達はかなり声を出すタイプの人達だと思うので。ライブってステージからの発信に対して客席からレスポンスがあって初めてエンターテインメントとして成り立つんだなって体感しました。このライブはDVD、Blu-rayとして発売されていますが、この時のお客さんたちの嬉しそうな顔は忘れられないですね。
 
ーそして、その後ご本人が以前から熱望していた初のディナーショーを東京、大阪で開催しました。
 
うぴ子:はい。音楽活動を始めてからずっと週2回のペースで定期的にYouTube生配信をやらせてもらっていますが、いつかこれを生でやれたらなと思っていまして、ようやく実現出来た感じです。毎回生配信はお酒を飲みながらやらせてもらっていまして、乾杯コールから始まるんですけど、多分画面の向こうでリスナーさん達も飲みながら観てくれているんだろうなって思うんです。これをリアルで出来たのは楽しかったですね。
 
ーもっとステージ上で飲んでも良かったのでは?
 
うぴ子:そうなんですけど。酔ってMCで失言するのが怖かったです(笑)
 
ー夏にはこれまた初の東名阪クラブクアトロツアーがありました。
 
うぴ子:ライブハウスツアーはアーティスト活動を始めてからの夢でした。そして各地ともクラブクアトロって素晴らしい会場で、ホールとはまた違う独特の雰囲気で、サポートメンバーのバンドの方々と共に“ライブ感”を作り上げるためにはどうしたら良いかを考えました。
今までとはオープニングの雰囲気もガラッと変えてノリノリでライブがスタート出来るように工夫したりと、修行になりましたね。
そして色々と課題というか改善すべき点も多く見えてしまったなという反省もあります。
そうそう、あとは名古屋公演の後にスタッフさん、サポートメンバーの兄貴達と初めての打ち上げをやったんですよ。それもコロナ禍あるあるだと思うんですけど、ここ数年間は何となく打ち上げとか飲み会って自粛ムードがあったと思うので、初めての打ち上げはめちゃ楽しかったですね。
 
ーそして9月には念願だった東南アジアへの長期旅行に行ってましたね?
 
うぴ子:はい。1ヶ月かけてタイ、ラオス、カンボジア、フィリピンと渡って来ました。旅の色んなエピソードはかなり長くなってしまうので省くとして(笑)一番印象的だったのがフィリピン セブ島での路上ライブですね。本当は行った先々の国でゲリラ路上ライブを考えていたのですが、治安とか色々あって出来なくて。最後の訪問国フィリピンのセブ島でも私たちが滞在した地域はあまり治安が良くなくて、路上ライブはあきらめていました。
 
ーでも最後にようやく良い感じの路上ライブが出来たと。
 
うぴ子:そうなんですよ。最後のチャンスを探しにコロンストリートという更に治安が悪い地域を歩いていたら偶然路上ライブをやっている人達がいて、成り行きで私が飛び入り参加することになり(笑)急遽セッションで「レット・イット・ビー」を歌いました。今YouTubeにその時の映像が上がっています。更にはウクライナ情勢に対する反戦歌のオリジナル曲「世界中のライフル銃をギターに持ち替えたなら」を披露しました。現地の方に翻訳サイトのスマホの画面を見せて、この楽曲の歌詞の意味を事前にMCで伝えてもらった後で演奏しました。そうしたら言葉が通じないはずなのに現地の聴衆の人達が、拍手喝采の大絶賛してくれて。
 
ー音楽が言葉の壁を超えたんですね?
 
うぴ子:本当そう。この時の模様も近日中にYouTubeにアップします。今度海外で路上ライブする時は、この曲の英語バージョンを作って披露したいです。
 
ーそして年末までは学園祭や各地のイベントへの出演、ワンマン「弾き語り忘年会2023」があって、来年は1月27日に恒例の「UPIKO NEW YEAR GIG 2024~This is my life !~」があります。
 
うぴ子:はい。来年のNEW YEAR GIGは2023年に経験した沢山のライブの良いとこ取りというか、これまでうぴ子が積み重ねて来た経験や課題点を全て集約させた“ベストオブうぴ子”的なライブにしたいと思います。それはライブの構成や観せ方はもちろん、衣装、物販のやり方、グッズのラインナップも含めたところで。そのために今からスタッフ、サポートメンバーの兄貴達と協議を重ねているところです。一夜限り一部構成の一発勝負なんで、来た人に絶対に後悔させない内容にしたいと思うし、これが今年からの私です!っていう、~This is my life !~というよりは~This is UPIKO now !~って感じでしょうか。
 
ーこの来年のNEW YEAR GIG以降のビジョンを教えてもらえますか?
 
うぴ子:そうですね、現状この後のライブの予定は決まってなくて。来年はとにかくこまめに音源の配信リリースをやりたいと思います。今、まさにこれまで発表してきた楽曲をアレンジしてレコーディングしている最中なんですが、それらを連続リリースするという、とにかく来年はリリースイヤーです。そして久々にオリジナルアルバムをリリースしたいと思っています。そしてアルバムが納得の行く形でリリース出来たら、再度新たな観せ方でライブ出来たら良いな。そういった意味では来年のNEW YEAR GIG 2024の後は暫くこの形式でのワンマンはお休みになるかもしれない。だから是非とも第一期うぴ子の集大成となる1月27日のライブは観てもらいたいと思っています。
 
 
TEXT BY 桜咲也
 
 
もどる