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「神戸」の魅力を再発見する「KOBE Re:Public Art Project」三東瑠璃+大植真太郎による振付・演出のコンテンポラリーダンス・パフォーマンス作品 『TOUCH ~ふれる~ 』神戸公演 神戸の歴史的建造物が点在する新港地区の倉庫で、2月22日から上演

2023.02.13



神戸市経済観光局が主催する「KOBE Re:Public Art Project(以下:同プロジェクト)」は、三東瑠璃+大植真太郎+ nouseskouによる振付・演出のコンテンポラリーパフォーマンス作品「TOUCH -ふれる-」の公演を、神戸の歴史的建造物が点在する新港地区の倉庫で、2月22日から行います。

今回の上演は『神戸の多様な“風景”、“場所”、“建物”がアートとなりうる』という考えのもと、昨年11月~12月に神戸市内で実施した、様々な分野で活動するアーティストが、独自の視点やアプローチで、新たな神戸の魅力(周遊観光資源)を発掘するリサーチ活動の内容を踏まえたものです。

大正15年に建てられ、神戸の発展を支えてきた港湾倉庫にて、同プロジェクトのメインキュレーターであり、作品の共同製作者でもある森山未來氏が、プロデューサーに立ち位置を変えて、神戸在住の若手ダンサーも起用し、リ-クリエイションしています。

▷ 上演概要
神戸の歴史的建造物が点在する新港地区。その場所に、大正15年に建てられた巨大倉庫は、神戸の発展にみならず、日本の貿易を支えてきた歴史的建造物で、取り壊しが決まっています。
今回、“時”の記憶を孕むこの巨大な倉庫空間で、神戸の風をテーマとするコンテンポラリーダンス・パフォーマンスの上演を行います。
刻々と移り変わる微かな光や音、佇まいが、この空間で静かに立ち上がることに、耳を傾け、遥かな時をも感じていただくことができる作品です。

▷ 『TOUCH ~ふれる~ 』 神戸公演
開催期間:2023年2月22日~2月24日(14:00-20:00)
開催場所:KOBE Re:Public Art Project特設会場(神戸市中央区新港町7)
※時間は予定/入退場は自由/予約不要/無料でご覧いただけます
振付・演出・出演:三東瑠璃、大植真太郎、nouseskou 
音楽:内田輝
アンサンブルダンサー:金愛珠、秋田乃梨子、川崎萌々子、楠田東輝、小松菜々子
衣装:YANTOR  https://yantor.jp
シューズ提供:アシックスウォーキング
舞台監督:大田和司 照明:三浦あさ子 音響:西川文章
制作協力:NPO法人DANCE BOX

過去の公演につきましては、こちらをご覧ください(https://touch-fureru.com/
同プロジェクトの特設ページも合わせてご覧ください(https://koberepublic-artproject.com/

▷ コメント
森山未來(同プロジェクト:メインキュレーター、「TOUCH -ふれる-」神戸公演:プロデューサー)
「TOUCH -ふれる-」は2022年初頭、まだCovid-19が猛威を奮っていた時期に制作された。風の流れを受けて空間は変容し、環境の変化により人の動きも流動的になる。そうやって出逢いと別れを繰り返し、社会が、あるいは都市が生まれる。そういった俯瞰的な見方ができる作品であり、KORPAのコンセプトに限りなく近接する「風」を主題とした今作を、スパイスの香りがかつての活況を想起させる廃倉庫、旧住友倉庫で行う。これまでも、これからも吹き抜け続ける神戸の風を受けて、どのような関係性が生まれ、変容し、さらには都市を作り上げていくのだろうか。
以前に書いたステートメントを一部抜粋して引用する。
『「風の時代」とは、ものを所有する時代からしない時代へと移行するとされる、近年、西洋の占星術の中で使われる言葉である。しかし、そんな言葉を用いなくともインターネットの目覚ましい進化により、他者とのコミュニケーションはより流動的になり、言葉はクラウドの世界に溶けて、今人類が滅亡したとすると、私たちのコミュニケーションの痕跡はどこにも残らない、とさえ言えるほどだ。 ー中略ー 個人と他者が断絶しているかのように感じられる昨今。その狭間を、とどまることを知らず流れ続ける「風」を感じながら、失われつつある「他者との接触=個人(自分自身)に 触れる」試みとなるパフォーマンスとなることを志向している。』
※本公演に森山氏の出演はございません

▷ プロフィール
【ダンス】 三東瑠璃 (Ruri Mito)
5歳からモダンダンスを始める。生きることが踊ること。
質の高い作品を目指し、身体と向き合い続けている。
国内外で、ダンサーとして活躍。
様々な振付家の作品に出演する一方、
自身が振付した『Matou』は国際的に評価されている。
ダンスカンパニー《Co.Ruri Mito》主宰。
代表作に『住処(2018)』『MeMe(2019)』『Where we were born(2020)』
『ヘッダ・ガーブレル(2021)』『TOUCH-ふれる- #1(2022)』がある。
「踊る。秋田」にて土方巽記念賞受賞(2017)。
令和2年度文化庁芸術祭新人賞受賞(2020)。
2020-2022年度公益財団法人セゾン文化財団セゾン・フェローⅡ。
HP: http://rurimito.com
Twitter: https://twitter.com/rurimi10
Instagram: https://www.instagram.com/ruri310/

【ダンス】 大植真太郎 (Shintaro Oue)
京都府出身。
17歳で渡独し、バレエ界で若手の登竜門といわれる
ローザンヌ国際バレエコンクールでキャッシュ プライス受賞。
ドイツ(ハンブルグバレエ団)、オランダ(NDT)、
スウェーデン(クルベリーバレエ)等、有名なバレエ団で
ダンサーとして活躍し、世界30カ国以上のステージに立つ。
振付家としても、ハノーバー国際振付コンクールにて最優秀賞、スカンジナビアグランプリ賞など、国際振付けコンペにて受賞多数している。ダンスという枠にとらわれない破天荒な発想を併せ持ち、類いまれなる才能を評価されている。近年、舞踏家 笠井叡から「ユリアヌス大植」と名前をもらう。
HP:https://www.cslashompany.com/

【ダンス】 nouseskou
本名 山本 晃 (ヤマモト コウ)。
アーティスト名 nouseskou。
京都アンダーグラウンド HIP HOPカルチャー出身。
ストリートダンスと現代アートを融合させたダンスチーム
nouses (ヌゥス・ヌース)を展開。
現代音楽の一つであるMusique concrèteの手法を取り入れた音源制作を自身で行い、concrèteと位置付ける独自のダンスジャンルを確立させる。ストリートダンス世界大会・コンテンポラリーダンス世界大会の両ファイナルへの出場、Switzerland・Franceでの公演など、ジャンルを超えて活動中。


内閣府 JSTムーンショット型研究開発事業目標1研究開発プロジェクトイメージムービー「身体的能力と知覚能力の拡張による身体の制約からの解放」 ドラマトゥルク・パフォーマンス (2021)、清水寺奉納パフォーマンス 総合ディレクター 森山未來「Re:Incarnation」振付・ドラマトゥルク (2021)、森山未來 出演PV 「PASSION / 作曲 原摩利彦」振付 (2020)、森美術館 塩田千春展 『魂がふるえる / くちないし』 出演 (2019)、THE SUPER TOUR OF MISIA 出演 (2018)、Groove’N’Move Festiva 出演 (2017 Geneva, Switzerland)、OSAKA DANCE DELIGHT VOL.33 2nd PLACE (2017)、OSAKA DANCE DELIGHT VOL.31 3rd PLACE (2015)
HP:https://nouseskou.com/

【音楽】 内田 輝 (Akira Uchida)
2004年:音楽大学卒業後サックス奏者として活動。
2008年:ピアノ調律を吉田哲氏に師事。
国内外のジャズピアニスト達の調律を担当する。
2015年:鍵盤楽器製作を安達正浩氏に師事。
14世紀に考案されたクラヴィコード (鍵盤楽器) の製作を始める。
2021年 清水寺のプロジェクト「feel kiyomizudera」の一環で役目を終えた舞台板からクラヴィコードを製作し奉納する。 https://youtu.be/S_7CcJNZ3-8
自ら楽器を作り、音を調律し、音楽家であること、この流れから音を響かせたいと思っている。『音のワークショップ』を全国で開催。
HP: https://akira-uchida.jp/

【衣装】
YANTOR
YANTORはデザイナーの坂倉弘祐(1986年山口県生まれ)とパターンメーカーの吉田賢介(1983年東京都生まれ)が、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業後、2008年に設立したファッションブランド
ファッションを土地・身体・衣服の関係性から生まれる状況的なものとして捉えており、「SITUATIONS」をコンセプトに、写真、映像、インスタレーションを用いて、2009年からコレクションの発表を開始する
YANTORは土地の習慣、気候、宗教に適した素材や土着的な技法によって作られる布や民族服の構造に着目し、継続する文化と、変化していく現代の技術や環境を照らし合わせ、「布を纏うように」という起源的な感覚を現代に織り込んだユニセックスのコレクションを提案している
2013年より、特定の地域をテーマにコレクションを制作し、地域の人々とファッションをツールにコミュニケーションをとるプロジェクト[ ONE by ONE ] を発表
過去にインド・ヴァラナシ、コルカタ、チベット文化圏のラダック、ミャンマー・インレー湖などでプロジェクトを行う
HP :https://yantor.jp/

▷ 「KOBE Re:Public Art Project」について
メインキュレーターに森山未來を迎え、これまでの枠組みに捉われない、新しい形のパブリックアートを創出する試みとして、2022年9月にスタートしました。
様々な分野で活動するアーティストが、神戸市内のアーティスト・イン・レジデンスに一定期間滞在し、テーマである『人新世』に基づいて散策(リサーチ)しながら、アーティストによる視点やアプローチから、地域に新しい価値を生み出し、新たな神戸の魅力(周遊観光資源)を発掘することを目的としています。

▷ リサーチ活動について
2022年11月から12月にかけて実施した、アーティスト・イン・レジデンスの仕組みを活用したリサーチ活動では、現代美術作家をはじめ、建築家、音楽家、写真家、ダンサー、料理人、演出家など、様々な分野で活動するアーティストが、神戸各地に滞在し、地元をよく知るコーディネーターとの散策や、地域の魅力や課題について対話などを行うことで、神戸にひそむ魅力的な資源(ヒト、モノ、コト、バショ)の数々に、アーティストの新たな視点を掛け合わせ、新たな神戸の魅力(周遊観光資源)を発掘する貴重な機会となりました。

▷ エイベックスについて
エイベックスは、音楽、アニメ・映像、デジタル・プラットフォームの3つの主要事業を展開する日本最大級のエンタテインメント・カンパニーです。東京、北京、シンガポール、ロサンゼルスなどに拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。企業理念である「エンタテインメントの可能性に挑みつづける。人が持つ無限のクリエイティビティを信じ、多様な才能とともに世界に感動を届ける。そして、豊かな未来を創造する」のもと、「Really! Mad+Pure」をタグラインに掲げ、多様な地域・分野で“愛される”IPの発掘・育成を目指しています。
なお、本プロジェクトは、エイベックス・エンタテインメント株式会社が神戸市より受託した、パブリックアートによる観光誘客事業「KOBE Re:Public Art Project」となります。
 
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