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山田尚子監督オリジナル最新作「Garden of Remembrance」2023年リリース決定!! イメージビジュアル解禁
“アヌシー国際アニメーション映画祭”にて発表
ステージレポート&監督コメントも到着

2022.06.16



このたび、監督・山田尚子のオリジナル最新作「Garden of Remembrance」が2023年にリリースされることが決定!イメージビジュアルも解禁に。さらに、山田監督からのコメントに加え、本情報が発表されたアヌシー国際アニメーション映画祭でのステージレポートも到着しました。

■監督・山田尚子 オリジナル最新作「Garden of Remembrance」2023年にリリース決定!
イメージビジュアル解禁&監督コメントも到着

山田尚子監督のオリジナル最新作「Garden of Remembrance」(ガーデン オブ リメンバランス)の情報が解禁となりました。山田尚子はTVアニメ「けいおん!」にて2009年に監督デビューを果たし、数々の社会現象を巻き起こす大ヒットを創出。2016年に公開された「映画 聲の形」では同年の日本映画全体の興収ベスト10入りを果たし、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞ほか名だたる賞を多数受賞、さらにアニメ映画祭として世界最大の規模と長い歴史を誇るアヌシー国際アニメーション映画祭にて長編コンペティション部門入選を果たすなど業界内外共に注目を集め続ける気鋭の監督です。

このたび解禁された「Garden of Remembrance」は、山田監督のオリジナル作品で、アニメーション制作はTVアニメ「平家物語」でもタッグを組んだサイエンスSARUが担います。キャラクター原案を務めるのは漫画家・水沢悦子(漫画「花のズボラ飯」作画担当 ほか)、音楽は『可愛くてかっこいいピチピチロックギャル』として活動するシンガーソングライター・ラブリーサマーちゃんが書き下ろします。解禁されたイメージビジュアルに描かれているのは、3輪のアネモネの花。山田監督は、本作品について「きみ」と「ぼく」と「おさななじみ」が登場するとコメント。”考えたり、思ったりする気持ちは、どこに行くのだろう。出来うる事ならば、望む限り消えずにずっと在っていてほしい。(コメント抜粋)”と本作に込める想いを寄せました。

監督:山田尚子コメント
考えたり、思ったりする気持ちは、どこに行くのだろう。まるで空気のような形で残るのかな、あるいは全く消失してしまうのかな。
出来うる事ならば、望む限り消えずにずっと在っていてほしい。
「きみ」と「ぼく」と「おさななじみ」は、誰かにとっての何かなのだと思います。


■“アヌシー国際アニメーション映画祭” WIP(Work in Progress)ステージレポート到着!!
山田尚子(監督)&チェ・ウニョン(プロデューサー)が登壇!!

アヌシー国際アニメーション映画祭にて、現地時間の6月15日(水)14:00~(日本時間は6月15日(水)19:00~) Salle Pierre Lamyで開催されたステージ「WIP」に山田尚子監督・サイエンスSARUのチェ・ウニョン プロデューサーが登壇しました。WIP=Work in Progressは、現在制作進行中のプロジェクトについて、MCとのトーク形式で制作者が自ら作品を語るスペシャルステージ。毎年開催されているアヌシーの注目イベントで、本年度は世界中から選ばれた15人の監督陣が登壇しています。限定約150席の参加チケットは事前予約受付開始から数分で予定数終了。会場の熱気が高まる中で参加者の大きな拍手と歓声に迎えられステージがスタートしました。
今回のWIPでの発表作品は、「Garden of Remembrance(ガーデン オブ リメンバランス)」。山田監督のオリジナル作品で、2023年にリリースされることがWIPのステージ開催に合わせて解禁となりました。

本プロジェクトの始まりは“音楽”とのこと。音楽を軸にしたショートフィルムを制作しないか、とウニョン氏が山田監督に声を掛けたことがきっかけでこの企画が立ち上がったといいます。まだ楽曲については何も決まっていない中、音楽が好きで様々なジャンルを聴くという山田監督が挙げたのが、“無敵な女の子という感じがする”と語る、ラブリーサマーちゃん。自身の作品を「女性的なフィルム」と評されることが多いがいまいちピンときていなかった、という山田監督が、逆に「女の子らしさ」に正面から取り組んでみようと思い選んだアーティストが彼女だといいます。本作のコンセプトついても、2人で出し合ったキーワードをまとめる形で1つのポエムを作成。そこから監督がフィルムを、ラブリーサマーちゃんが音楽を創り上げている、という制作過程の裏側が明かされました。

本作に登場するキャラクターについては、山田監督の希望で漫画家の水沢悦子氏にオリジナルのキャラクター原案をお願いしたとのこと。水沢氏の描く女の子の魅力を「生きている女の子らしい匂いを感じる。言うならば寝起きのヨダレの匂いのような生活感のある女の子をすごくキュートに昇華して描かれている」と語る山田監督。キャラクターデザインにおいては「とにかくムチムチにしてください」というオーダーを重ねたという山田監督ですが、本作のテーマが「誰かが誰かを想っている、心の行き場はどこなんだろう」というクールなものであるため、背景やキャラクターについては対照的に「きれいで可愛い色」と「おいしそうであること」に特にこだわっている、と話しました。
ここで、制作過程のフィルムの一部を世界初公開!約1分20秒の映像が上映され、会場が一気に「Garden of Remembrance」の世界に彩られます。上映が終わると共に大きな拍手が沸き起こりました。

最後は山田監督が「アヌシーに来れて本当に嬉しいです!これからも頑張って作品を作っていきますのでよろしくお願いします!」、ウニョン氏が「まだアヌシーでお会いしましょう!」と客席に呼びかけ、それに応える歓声の中でステージは幕を下ろしました。


作品情報
「Garden of Remembrance」 2023年リリース!!
<STAFF>
監督・脚本:山田尚子
キャラクター原案:水沢悦子
音楽:ラブリーサマーちゃん
制作:サイエンスSARU

・公式サイト:gor-anemone.com
・権利表記:ⒸGarden of Remembrance -二つの部屋と花の庭-製作委員会
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