『いぎなり10周年ライブ』大阪・山形・埼玉──メジャーデビュー後も貫くいぎなり東北産らしさ

2025年7月9日、結成10周年を前にして、グループ初の日本武道館公演でソールドアウトの会場を熱狂の渦に巻き込んだいぎなり東北産。そのステージで、avex traxからのメジャーデビュー決定が発表されるという、まさに夢のような展開を見せつけた。
そして、ついに彼女たちの10周年イヤーが幕を開けた。
結成日の8月9日から始まる一連のイベントは、彼女たちの歩んできた10年間を祝福し、そして未来へと歩みを進める特別な意味を持つものとなった。ここでは、8月9日の『10周年記念式典』(YouTube生配信)および大阪、山形、埼玉で行なわれた『いぎなり10周年ライブ』についてお伝えしたい。
8月9日『10周年記念式典』(YouTube生配信)
結成10周年の記念日当日。いぎなり東北産の9人は、初お披露目の地である大阪へと向かった。予定されていた『いぎなり10周年記念特典会』の前に『10周年記念式典ゆる生配信』と題して、特典会の会場から生配信を実施。このタイミングで重要な発表が続々と飛び出した。
配信では、メジャーデビューシングル「らゔ♡戦セーション」の詳細が明かされ、レトロフューチャーをテーマとした新衣装も披露される。だが、この日最も印象的だったのは、5周年イベント時に仙台・EBeanSに埋めたタイムカプセルの開封だろう。当時の自分たちが10周年を迎えた自分たちに向けて書いた手紙を読み上げる企画は、まさに時を超えた感動のドラマだった。大阪まで輸送されたタイムカプセルから取り出された手紙に込められた想いが、式典を厳かに、そして温かく彩った。
8月10日『いぎなり10周年ライブ』大阪公演
翌日、大阪・オリックス劇場で開催された『10周年記念ライブ』は、まさに彼女たちの新たな幕開けを感じさせるステージとなった。日本武道館ワンマンライブの興奮冷めやらぬ中、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2025』での音響トラブルをアドリブとチームワークで乗り切った記憶も新しい。その熱狂を彷彿とさせるパフォーマンスが大阪でも展開された。
「(メンバー)みんなと過ごした10年間。1分1秒全部が宝物でした。一度きりの人生で、みんなと出会えてよかった。これからも大好きないぎなり東北産が心から笑って、その笑顔でたくさんの人を救って行きましょう!」
本番直前の円陣で、リーダーの橘花怜が10周年への決意を咆哮に込める。この時点で、会場の熱気が一段階も二段階も上がった。
ライブは伊達花彩の「みんな、ほんまおおきに。いぎなり東北産やで。」という関西弁による煽りからスタート。「あーぐれす」で9人は晴れやかな顔を見せ、客席に笑顔やウィンクを振りまく。まさに10周年のワンマン初めにふさわしい華やかな幕開けだ。
序盤から「うぢらとおめだづ」「テキーナ」「ハイテンションサマー!」「おのぼりガール」など、ライブの鉄板曲が並び、10周年のお祭りモードで大盛り上がり。特に「うぢらとおめだづ」の最後、吉瀬真珠の”いつもの台詞”が「あんなぁ、あなたと目が合うだけで、もうダメになっちゃいそうなの。それくらい、あなたのことが……あかん。好き。」と関西弁で放たれた瞬間、皆産(いぎなり東北産のファンの総称)の誰よりも大興奮して何度も奇声を発していたのが、ステージ上の橘花怜だった。
「私たちは、東北を中心に活動している……メジャーデビューグループです。」
最初のMCでは、メンバーが初めて口にしたフレーズに大歓声が起こる。そして久しぶりの”生まれ故郷”凱旋ともいえる彼女たちは、10年の思い出を披露していく。「キャプテンは昔怖かった。」「移動が全部ハイエースだった。」「10周年の思い出は、タイでゾウに乗ったこと。今度はトナカイに乗りたい。」など、いぎなり東北産らしい、ゆるい思い出が客席を楽しませる。
ライブ中盤には、この日別件で立ち会えていないキャプテンEO(いぎなり東北産チーフマネージャー)からの感謝の手紙がサプライズで届けられる。ゼロの状態から付いてきてくれたメンバーたちへの感謝とともに、「avex産、この子たちはやればできる子なので、よろしくお願いいたします。褒められて伸びるタイプと言ってます。」という売り込みと、自身はマネージャーではなくトップヲタを目指すという謎の宣言を行なう。もっとも、「(キャプテンの)弱みをいっぱい持ってるからマネージャーを辞めさせない。」という方向性で、メンバーは一致団結するのだった。
大阪公演で最も注目を集めたのは、メジャーデビュー曲「らゔ♡戦セーション」のライブ初披露だろう。avexとのタッグによって生まれたこの楽曲が、果たして皆産に受け入れられるのか。期待と同じくらい不安を抱えた、運命の初パフォーマンスの瞬間だった。
東北訛りのグルーヴを散りばめ、ミラーボールも似合いそうなダンス・チューン「らゔ♡戦セーション」。メンバーは緊張を覚えながらも、新しいいぎなり東北産のステージを展開してみせた。観客もペンライトを振って応え、振りコピして一緒に踊る姿も見られた。総じてオーディエンスからの反応は上々だった。ここからこの曲と、メジャーデビューしたいぎなり東北産がどんな進化を遂げていくのか、注目したいところだ。
「ほんまおおきに! 大好きやで。」── そして、葉月結菜の関西弁での締めが、この日の大阪公演を象徴する一言となった。
8月17日『いぎなり10周年ライブ』山形・リナワールド
いぎなり東北産の年に1度の壮絶なお祭りといえば、結成8周年からは会場を山形・リナワールドに移して、オーディエンスに溺れさせるほどの水量を浴びせる周年イベントだろう。10周年の今年は大阪公演と同キャパの観覧申し込みが殺到したとのことで、まさにプラチナチケット状態となっていた。
地元の人間が「こんなに人が入っているのを見たことがない。」というくらい超満員の会場。「山形にようこそ!今年で一番暑い夏にするぞー!」と山形県産の藤谷美海が煽り、「ウィンターのアゲアゲバッコーン!(灼熱ver.)」で幕開け。そして会場が待ちわびたその瞬間は、1曲目から始まってしまう。桜ひなのが「雪合戦の始まりだ〜〜!!」のフレーズに合わせて放水銃で放水開始。伊達花彩も制御できていない水量で客席を襲う。オーディエンスは最初からびしょ濡れで大興奮だった。
「1年ぶりのリナワールド。1番子供になれる日なので、ツインテールにしてきました!」と語る葉月結菜に続き、「水も滴るいい女こと、吉瀬真珠です。みんなをいい女といい男にしたいと思います。」と吉瀬真珠。さらに「可愛くメイクしてくれた女の子たちもびしょびしょにしたいと思います!」と、北美梨寧は茶目っ気たっぷりにリップサービス。「日頃の疲れや上司へのつらみ、社会のいろんな気持ちを水で洗い流していきたい。」「このライブが人生で1番楽しい時間なので、バカ騒ぎしようねー!」と、桜ひなのや伊達花彩が水に託す思いを語れば、「大人になると考えなきゃいけないことが増えるけど、この時間だけは何も考えずに”楽しい”を思い出せる。幼い気持ちで、いっぱい水に濡れて楽しんでいこう。」と、橘花怜はこのイベントの特別な意味を語る。
「人魚みたいな衣装なので、エラ呼吸で頑張ります。」というウィットに富んだ律月ひかるっぽい可愛らしいコメントから、「山形県内の水をすべて使う勢いでぶっかけていきたいと思います!」「思う存分楽しんでいきたい……溺れさせてもいいですか?」という藤谷美海に安杜羽加のスリリングな(?)発言まで。
これだけで、この日がどんな1日になるかが容易に想像できた。
ちなみにこの日のメンバーの衣装は、当然メジャーデビュー衣装……ではなく、リナワールドのオリジナルTシャツをスタイリストがリメイクしたものにショートパンツ。これはこれでいぎなり東北産らしさを感じさせると同時に、今後の展開も見越しての理にかなった格好だ。
イベントでは撮影可能曲「沼れ!マイラバー」でメンバーが客席を回り、「TOHOKUちゃんぷるー」で夏の日差しを存分に浴びた後、「おのぼりガール」「ハイテンションサマー!」のアッパーな2曲で序盤の山場が襲来。「ハイテンション!」の熱狂的コールに染まる頃には、ステージ上手下手の4本の水銃がフル稼働。プールの水もバケツや杓子、水鉄砲で散布される。気づけばステージ上には虹が見える奇跡的光景が広がっていた。
また、昨年我々を圧倒したガトリング砲タイプの放水銃は、今回は客席最上段の立ち見エリア横に隠されていた。ステージに注目していた人たちは、背後から藤谷美海に「山形県内の水を全部ぶっかけられる勢い」でスナイプされる。言ってしまえば2025年のリナワールドも死角なしだった(水に濡れない席がないという意味で)。
「恋はじめ」では、ステージに縁日みたいな小道具がいくつも準備され、スーパーボールすくい成功者がかき氷を食べられるという夏祭り企画をこちらも撮影可能タイムとして実施。スーパーボールを客席に投げ入れ、かき氷を頬張り、他メンバーに食べさせる姿や、スーパーボールがすくえなさすぎて頭にポイを差し始める藤谷美海まで、SNSにはいぎなり東北産の様々な表情で溢れたことだろう。
9人のメドレーコーナーでは、それぞれが電動噴霧器や水鉄砲など思い思いの散水アイテムを手に、生誕イベントでセレクトした曲をパフォーマンス。なお、るんちゃんはうさぎ天使魔法少女なので、水を散布しようとしても即座にシャボン玉になってしまっていた。
前年は初めて馬(?)が投入された「トーホク・ラブ・ストーリー」では、今回はパンダの乗り物でみうお君とユナちゃんが優雅にドライビング。なおステージでは、みうお君がギャル好きすぎて、壁ドンしたギャル杜の上を這い回るような仕草を見せてしまい、ギャル杜に本気で嫌がられて水鉄砲の餌食に。そんな3人の熱演にスタンディングオベーションが沸き起これば、そのまま客席で鑑賞していた橘花怜と律月ひかるがステージに上がって、今度はこのふたりのユニット曲「ぱんださん」を披露する演出も盛り込まれた。
メジャーデビュー曲「らゔ♡戦セーション」歌唱の後には、未来の自分に向けた手紙を金庫に保管する儀式が執り行われた。
収められたメッセージも一部が明らかにされ、「1年後の私。今日は2025年8月17日。花彩が1年で1番好きなリナワールドでの周年ライブがあるよ。」という可愛らしい書き出しから、諸般の事情により以下を省略せざるを得ないもの。「1年後のひかるちゃんへ。幸せならOKです。ひかるちゃんより」というネットミーム的メッセージ。「1年後の桜ひなのさんへ。きっと今よりも可愛くなってるかな。いろんなことがあったけど楽しんでいる! もっと幸せになるために、今の私が頑張るからね。」といったしっかりしたメッセージまでが、キャプテン・EOの手で金庫に保管され、1年の眠りについた。
後半は予想通り、期待通りの大放水祭り。タオル回し曲「飛ぶぞ!」でも放水は止まらない。むしろタオルを回させてそこに水を浴びせ、タオルを使用不能にするという皆産への試練だったのかもしれない(何のために?)。
さらに、今年はシャンパンファイトならぬマグナムボトルのサイズ感のスパークリングウォーターを用いたファイトも発生。そしてそのままラストの「あーぐれす」まで放水につぐ放水。思えば、メジャーデビュー後初のリナワールドは、いぎなり東北産の出初式のような光景でもあった。
エンディングでは、本イベントお決まりの、拳をツンと伸ばして強く強く突き出すような仕草と大合唱が巻き起こるBGMとともに、メンバーそれぞれが感想を述べる。ステージの彼女たちだけでなく、すべての観客の清々しい表情が、忘れられない夏の思い出になったことを物語っていた。
……と、綺麗に終わるはずがない。けたたましく「伊達サンバ」が鳴り響くと、山形県の水源を枯らす勢いの水量が全投入されて会場は阿鼻叫喚。急遽アンコールで「天下一品 〜みちのく革命〜」まで流れ、今年もみんなで仲良くプールに入り、ずぶ濡れになりながらも存分に10周年の夏のリナワールドを楽しみ尽くした。
「10周年イベントありがとうございました! 10周年を9人で迎えられたことが本当に嬉しいです。この大好きな瞬間を今年も9人で迎えられたのは、みんなが私たちに出会ってくれたからだと思います。ずっと一緒にいてくれてありがとうございます。私たちはTシャツ短パンから始まって、水をかけたり、プール入ったりもしてきました。それでもずっとこうやって好きでいてくれて、これが東北産らしさだと思います。これを貫かせていただけるこの環境にも感謝しています。これからもみんなの夢が叶い続ける、夢の続きになればいいなと思います。東北産らしさを忘れずに、これからももっともっと新しい夢を、青春を広げていけたらいいなと思っています。本当に本日はありがとうございました!」
8月22日『いぎなり10周年ライブ』埼玉公演
8月を通して行なわれた10周年ライブの最後を飾ったのは、埼玉・大宮ソニックシティ大ホールでの公演だ。
大宮ソニックシティといえば、首都圏の中規模ホールの中でも錚々たるアーティストがツアーに組み込んでくる代表的なホールのひとつ。しかし感慨深いのは、いぎなり東北産にとって、いつの間にか中規模のホールワンマンは、年に一度の”大一番”を掲げなければ成立させることができないようなものではなくなっていた、ということ(たとえば2022年の大一番ライブは、中野サンプラザと仙台サンプラザホールで開催された『サンプラ大一番 いぎなりメジャーデビュー』。また今回の10周年ライブの会場となった大阪オリックス劇場も大宮ソニックシティも、どちらもキャパで比較すると中野サンプラザより大きい)。つまり9人が積み重ねてきた活動のひとつひとつが、今につながっていることを実感できる。
今回の『いぎなり10周年ライブ』には、10周年のお祝いというだけでなく、そんな側面も持ち合わせていた。
開演時間を過ぎて、いつもの「出囃子」で会場が暗転する。「いぎなり東北産10周年ライブラスト、大宮! いけるかー? 東北産のこと、お祝いできるかー?」と、葉月結菜が煽れば、色とりどりのペンライトが2階席の奥まで揺れている。そしてハッピースマイル全開な伊達花彩を中心に、本公演も「あーぐれす」からスタート。この曲は9人の笑顔が弾けるポジティブソングだが、同時に、この曲もそうだし、続く「服を着て、恋したい」のような可愛い系の曲でも思うことだが、桜ひなのを中心とした、いぎなり東北産メンバーのさり気ないウインクの上手さについては、一度しっかりとどこかで語りたいという気持ちにさせられている皆産もきっと多いことだろう。いずれにせよ『いぎなり10周年ライブ』は、大阪や山形に引き続いて、埼玉も序盤から大盛りあがりだ(厳密に言うと、山形の盛り上がりはちょっと特殊だったが)。
「私は何より、この9人と10周年を迎えられたことが本当に心から幸せに思います。そんな幸せな10周年のライブ、これが最後ということで、みんなでいっぱい笑って、楽しい1日にしたいと思います。」── 安杜羽加
ところで、大阪公演では、関西弁の「……あかん。好き。」に会場全体が錯乱状態に陥った「うぢらとおめだづ」ラストに控える吉瀬真珠の台詞だが、本公演では「10年間、そばにいてくれて、ありがとう。これからも離れられないように……こっちきて、ぎゅーして? あなたのことが、大好き。」というもの。大阪と比肩する破壊力抜群な言葉の連続に直面して、埼玉では安杜羽加が膝をついて感謝の気持ちを捧げたり、橘花怜は大阪公演に続いて奇声を発して大興奮していたり(そして、謎にこのふたりがハイタッチを交わしたり)。また、吉瀬に手を差し出して返事を求める告白スタイルの藤谷美海がいたりと、客席以上にステージ上が大混乱に陥っていた。
ライブ中盤には、いぎなり東北産のドラマティックな魅せ方で心を鷲掴みにされるセットリストが組まれる。「Symphony」からの「背徳のエビデンス」、そして「Whatever」。バラードからロックチューンと曲調は異なるものの、ステージ演出と相まって、9人がフォーメーションを組んで”魅せる東北産”を展開すると、観客はステージから視線が外せなくなり、ただただ息を呑む。
「かわいい」とか「かっこいい」とはまた違う彼女たちの求心力。強いて言うなら、それは圧倒的主人公感だ。ライトに照らされて熱唱する姿は、そのままアニメや漫画の世界に放り込んでも成立するような強烈な存在感を放つ。そしてその集合体がいぎなり東北産なのだと気付かされてしまう。
企画コーナー「いぎなりイントロドン」で、メンバーと皆産の東北産愛と耳の良さを試されたのち、メンバーは客席に散らばってくまなく回りながら「ツンデレラ」と久しぶりの「TOHOKU FUNKY RAIL」を撮影可能タイムとして披露。向けられたスマホやカメラひとつひとつにポーズをとっていくかのような観客とのコミュニケーションで、会場にいた誰もが高い満足感に満たされたことだろう。
後半は、メジャー1stシングル「らゔ♡戦セーション」の歌唱から。歌詞や曲調だけでなく、”いいね!”のハンドジェスチャーが組み込まれた葉月結菜ポーズをはじめとして、振り付けの点でも見どころが多いこの曲。本公演中にも唐突に自分たちの好きな振りを観客に伝授するなど、彼女たち自身、この曲のお気に入りポイントがいくつもありそう。そんなポイントやこだわり、楽曲にまつわる秘密は、すでにスタートしている「「らゔ♡戦セーション」リリース記念イベント」にて語られるかもしれない。
新曲に続いたのは、皆産にとってのアンセム「天下一品〜みちのく革命〜」。それは10周年の彼女たちの足取りであり、何万回も倒れても諦めなかった追憶のように響く。会場からのコールが熱を帯びるほどに、彼女たちの中に灯される自信の炎を感じられる曲だ。
このままライブはエンディングに向けて、猛烈な勢いで一体感を描いていく。そして「妄想方程式」や「リライトガール」も組み込まれた終盤のセットリスト。まばゆいばかりのライトに照らされてステージを笑顔で躍動する彼女たちの姿に客席から振られるペンライトの光と寄せられる歓声が、何度目かのいぎなり東北産の10周年の祝福を奏でる。
埼玉公演は、大阪や山形よりもいぎなり東北産の様々な魅せ方や、彼女たちのルーツ・東北要素を存分に盛り込み、メジャーデビュー曲や昨今のあざとかわいい曲を押さえるなど、過去から未来へと力強くつながる、今のいぎなり東北産を表現した『いぎなり10周年ライブ』になっていた。
「自分たちが惚れた、好きになった“東北産らしさ”をここまで貫けるのは、本当に出会ってくださったすべての方のおかげだし、許してくださってるavexさんにも感謝の気持ちです。これからも東北産が頑張ったら、みんなともっと楽しいことをいっぱいできると思うから、どんどん前に進んでいけるように頑張っていきたいです。みんなとこうやって10周年を迎えられたことがとっても幸せです。これからも、20周年、40周年、60周年、140周年とか。140まで生きれるようにお祈りしてるから。皆さんにももう呪いがかかってますので(笑)、みんなで出会えたからには、一緒に楽しい時間をずっとずっと紡いでいけるように頑張っていきたいと思っています。本日も会いに来てくれて、本当にありがとうございました。」── 橘花怜
取材・写真・文:Yosuke TSUJI