俳優の髙石あかりが20日、新宿ピカデリーで行われた映画『私にふさわしいホテル』の完成披露上映会に出席した。

髙石は、先月29日に2025年度後期のＮＨＫ連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロイン決定が発表され、日本中にその名が知れ渡った注目の俳優である。

髙石は、昨年第15回TAMA映画賞で最優秀新進女優賞を受賞すると、今年は、ドラマ『墜落JKと廃人教師 Lesson2』(MBS/TBSドラマイズム)でのヒロインや、映画『新米記者トロッ子 わたしがやらねば誰がやる！』(8月9日公開)、アニメ映画『きみの色』(8月30日公開)など、注目作品に続々と出演。

直近では、映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(9月27日公開)や、映画『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』（11月1日公開）に出演するなど、続々と出演作品が公開され、朝ドラのヒロイン決定後も、勢いを増し続けている。

本作は、新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典（滝藤賢一）の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった文学史上最も不遇な新人作家・加代子（のん）が文壇への返り咲きを狙う文壇下克上エンタテインメント。

主演ののん演じる加代子が憧れの「山の上ホテル」に宿泊した際、部屋の上階に東十条が宿泊していることを知ると、大学時代の先輩で編集者の沿道の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文永氏の原稿を見事落とさせる。そこから加代子と東十条の因縁のコミカルな対決が見どころの本作。

本作で、髙石は滝藤賢一演じる東十条宗典の愛娘・東十条美和子役を務めた。

華やかな柄が入ったレッドのシースルードレスに身を包んだ髙石が登壇すると、ニッコリと笑みを見せながら「よろしくお願いします！」と爽やかに挨拶。

東十条家での会話劇の応酬のシーンについて、短いシーンの中で自身が演じた東十条美和子のキャラクターを出すのは難しくはなかったのでは？と投げかけられた髙石は「短いシーンだからこそ、登場した瞬間の目であったり、会話をしている途中の父への怒りの目線とか鋭さを増すことができた演技ができたのかなと思います」と振り返った。

セリフが飛び交うシーンということで「会話劇が楽しかったなという思い出があり、皆さんと休憩中もすごく仲良くお話してくださって楽しかったです」と充実の撮影を回顧。

2013年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロイン・アキを演じたのんは、髙石にとって朝ドラヒロインの先輩となるが、2人は本作で初共演となった。

のんと、父親役の滝藤との初共演について「いつかご一緒したいと思っていた方々だったので、本当に夢みたいでそれを直接伝えさせていただくことができて贅沢な時間でした」と噛み締めるように言葉を紡いだ。

自身の下剋上したエピソードトークを披露するコーナーで髙石は「ビリからセンターーに！！」とフリップボードに記入。

昔、ダンスを習っていた時のことに触れ、「多くの習っている方たちがいて、 上手い方たちが前に出て、私は1番下手だったので1番後ろにいたのですが、必死に練習して最終的には 1番前のセンターに呼んでいただけるようになれました！」と話すと会場からは拍手が沸き起こった。

最後に作品を楽しみにしている方々へ「この作品の中の『怒りはパワーになる』という言葉がすごく好きなんですけど、本当に悔しさって糧になったりとか、明日への頑張ろうという糧になるなと思って。この作品では怒りや 悔しさというものが笑いに変わっているので、是非楽しんで帰っていただければなと思います」と呼びかけた。

本舞台挨拶では主演ののん、田中圭、滝藤賢一、原作者の柚木麻子、堤幸彦監督も登壇し、満員の会場を盛り上げた。

映画『私にふさわしいホテル』12月27日（金）全国ロードショー。

《作品情報》

タイトル：『私にふさわしいホテル』

監督：堤幸彦

原作：柚木麻子「私にふさわしいホテル」（伸長文庫刊）

文庫刊)

出演：のん、田中圭、滝藤賢一、田中みなみ、服部樹咲、髙石あかり、

　　　橋本愛、橘ケンチ（EXILE）、光石研、若村真由美

脚本：川尻恵太 音楽：野崎良太(Jazztronik)

主題歌：奇妙礼太郎「夢爆ダンス」（ビクターエンタテインメント）

製作幹事：murmur 

配給：日活/KDDI

 (C) 2012 柚木麻子／新潮社　（C）2024「私にふさわしいホテル」製作委員会　

公式HP：watahote-movie.com

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