ALL CONTENTSアーティスト・作品一覧

TRIPLANE

non no発売記念企画!TRIPORTERSオフィシャルインタビュー 「川村健司(Guitar)」

2015.02.13

-今日はよろしくお願いします。
 私がケインさんのインタビューをお願いした理由ですが、
 今の私は41歳でして、そろそろ人生の先が見えて来る歳だと考えています。
 その上で、サラリーマンから音楽業界に転身したケインさんは、
 どのような考えをお持ちなのか。そこに興味がありました。
 
僕の方が年下なのですが、大丈夫ですかね?(笑)
よろしくお願いします。
 
--早速ですが、今回のアルバムはスケール感が大きい曲が多いですね。
 その中でも[1.羽根]は今までのTRIPLANEに無い曲だと思います。
 
実はこの曲は、初めての共作でして。
僕がイントロ、Aメロ、Bメロ、間奏を作って、
兵衛に持っていったんですよ。
そしたら兵衛も「これいいじゃん」となって。
 
最近洋楽を良く聴いていて、TRIPLANEでも洋楽っぽいことをやってみたいと思いまして。
それでこの曲を作ったんですよ。
今までの兵衛が作ったメロディーとは、ひと味違うと思います。
 
--確かに今までのTRIPLANEの曲と比べて、広がり感が違うと思いました。
 
今までのTRIPLANEは、J-POPを基軸とした音楽だったので、
色々な物を構築していく、詰め込む音楽が多かったんですね。
その中で、もっと広がっていく曲があればいいなと。
例えばアリーナで演奏したい曲というイメージで、この曲を作りました。
 
--他の曲だと[4.Jelly][5.Running Star]は、
 TRIPLANEらしい曲だと思います。
 
そうですね。アルバムの前半の曲は従来型というか、
TRIPLANEらしい曲が揃っていると思います。
特に[4.Jelly]は、メンバーからもスタッフからも、
TRIPLANEの良さが出ている曲と言われていますね。
 
[3.柊]は何か感じませんでしたか。
 
--[3.柊]は、サビの展開が面白いと思いました。
 「先が読めない」展開でしたね。
 
やはりそう思いましたか。それには理由がありまして。
TRIPLANEの曲の作り方ですが、
まずは兵衛が、メロディー以外の箇所を作ります。
それから各メンバーが音を作って、最後にメロディーを兵衛が作ります。
 
この曲はメロディーも無い状態で「ゆったりしたバラードで」だけ言われて作りました。
普通に弾いても面白くないので、そこは色々考えて作りまして。
兵衛に渡した後に、できあがった曲を聞いたのですが、
歌とギターのメロディーが、違うラインで流れていまして。
いつもとはちょっと違ったTRIPLANEが聞けると思います。
 
[8.HUTCH]なんかは、Designの流れを受けている曲だと思いますか。
 
--そうですね。ギターが前に出てきて、うるさい曲かと思っていると、
 メロディに乗って、綺麗にまとまっている曲で。
 やはりTRIPLANEの曲だな、という感じがします。
 
一番好きな曲は、何でしたか。
 
--私は[1.羽根]ですね。
 今までに無いパターンで、広がり感があるところが好きです。
 
それは良かった。
今回はチャレンジしてみたのですが、この曲のように、TRIPLANEの世界を広げられたらいいと思っています。
やはりTRIPLANEは、「ココロ晴れたら」「君に咲くうた」「Ⅴ」の様に、聞きやすいイメージがあると思います。
ただそればかりをやっていても、自分たちの成長が無いので、
良いところを生かしつつ、変化を付けていきたいですね。
 
--ここからはアルバム以外のことをお聞きします。
 音楽は「正解」が無い世界と思ってまして、
 その中で曲作りをするというのは、難しいことだと思うのですが、
 そこで気をつけている点はありますか。
 
曲作りは0から1を生み出す作業でして、
正解が無い分、自分で決めなければなりません。
自分で物差しを持つ必要があります。
そこには自分が今まで生きてきた道、人生が反映されると思います。
 
その点、兵衛は0から1をまとめるのがすごく上手いと思いますし、
TRIPLANEの他のメンバーは、昔の同級生と言う事もあり、
方向性がブレることが無いですね。その点が素晴らしいと思います。
 
--音楽には、自分の人生が反映されると仰いましたが、
 ご自身のスキルアップ、もしくは視野を広げる努力はされていますか。
 
色々な事をやっています。
今では写真とデザインですね。過去には銀細工やマジックもやってみたりしました。
 
僕はサラリーマンからメジャーデビューするバンドに飛び込んだこともあり、
個としての色が無かったんですね。
当時は「個をもっとアピールしろ!」と、良く怒られてました(笑)
ですから、その頃から気になることはなるべくやってみるようにして、
自分の個になるまで、続けるようにしています。
やってみて、無駄になることはないと思っていますので。
 
--ケインさんは、普段は腰が低い方のようにお見受けしますが、
 ライブパフォーマンスは、メンバーの中で一番激しいと思います。
 あのパフォーマンスは、どこで身につけられたのですか。
 
大体は他の方のライブを見に行って、そこで勉強したものですね。
自分でやってみると、最初は型にハマらない感じがあるのですが、
やっていくうちに自分のものにしましたね。
 
僕って腰が低いように見えますかね?(笑)
 
--ラジオの中での発言とか、今のインタビューしているときも含めて、
 腰が低い方と感じます。
 
そうですか(笑)
これは僕が尊敬する先輩が居ましてね。その方に色々と勉強させてもらったので、
その影響かもしれません。
 
--今日はありがとうございました。
 
--インタビューを終えて
ケインさんの人柄に触れて感じたのは、努力家で、真摯な方であることです。
音楽の幅、ご自分の幅を広げるため、様々なことにチャレンジされているところ
が、勉強になりました。
また、私のつたない質問にも丁寧にお答えいただきまして、そこからも真摯な姿勢が伝わってきました。
このような機会をいただきまして、ありがとうございました。
 
 
【インタビュー】
会員番号4307 和田 篤さん
 
もどる