TRIPLANE
CDジャケットへの想い - Message from Yusuke Oura(Unitegraphica:Art Director)
2013.01.24
Message from Yusuke Oura(Unitegraphica:Art Director)
僕自身、5thアルバム『Ⅴ』で関わらせて頂いたきっかけでTRIPLANEを知り、TRIPLANEの音楽を聴き、TRIPLANEが好きになった。
毎回のテーマでもあるのだが、良い音楽をビジュアルで伝えていくというのは、TRIPLANEを知らない人たちにどのように手にとってもらうか?である。
これからTRIPLANEを知ってもらう為のアルバム。知らない人が気になるインパクト。出発点はここだ。
今回の『SINGLES 04-12』をデザインするにあたり何度も今までの曲を聴き、時にはメンバーやスタッフの方々と飲みに行き、会話を重ねた。
たくさんのアイディアが浮かんだ。
例えばQRコード案。より簡単にたくさんの人たちに耳にして欲しかった。
例えば卒アルの集合写真案。メンバーが小学生時代からの付き合いであるところを表現したかった。
例えば“音楽がトイレに流される”ビジュアル案。時代に流されて行く音楽への比喩。でもTRIPLANEの音楽は時代に流されないと。
もう一度インパクトに立ち戻った。インパクトと音楽性を追求して考えた。
原点。最終的には人間の「原点」であるアダムとイヴをモチーフとしてそれを表現した。彼らは禁断の果実を食べたことにより与えられた苦難はあるが、人生というスパイスを得て多くの楽しみを得た。同じように、ここにある何事にも「原点」がある。そしてふとした瞬間に「原点」に戻り考えることが大切だと思う。TRIPLANEをこれから知る人たちも知っている人たちも、このCDを手にした人たちがTRIPLANEの音楽を得て、TRIPLANEが表現するふるさとや恋愛、友人との「原点」を思い、大切にして欲しいと考えた。
リンゴを持ち、TRIPLANEの10年間の作品でいっぱいの男女。
『SINGLES 04-12』のジャケットは、TRIPLANEというリンゴを食べた、みなさんです。