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フィルターなどのエフェクト機能を持つデジタルカメラに対して生まれた、何の処理もしないカメラを指す『現実カメラ』というレトロニム。今回、安斉かれんが吐露したのはその先にある気持ち…。
自分らしくあるためにSNSという仮想現実をたくましく生きる人々にとっては、もはや、加工されたスマホ内の写真こそがもう一つの自分の現実になりつつある現象を描いている。
どんどんと曖昧になるリアルとバーチャルの境界線を行き来するZ世代にとって『現実カメラ』とは、フィルター無しのリアルを撮影するカメラのことだけを指す言葉ではなく、もう一周回って、エフェクティブな投稿によって生まれる仮装現実な “もう一人のジブン” から逃れられない “気持ち” を刺すレトロニムなのかも知れない。