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DANCE NATION UNITE

新たなダンスシーンの幕開け! 次世代を体現したDANCE NATION UNITE 2020レポート

2021.03.26
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avexが運営するダンススクール、「avex dance master」受講生の一年の集大成として、毎年末に開催されるDANCE NATION。コロナ禍という大きなピンチに開催が危ぶまれていたが、無事に「DANCE NATION UNITE」として開催される運びとなった。

今回のイベントは、これまでのDANCE NATIONとは一味も二味も違う。今年は“つながり”をテーマに、『“それぞれの形”で参加し、“それぞれの場所”から応援する。』というコロナ禍ならではの新しい発表の形を提案。「DANCE STAGE」と「DANCE THEATER」の2つの企画を通して、次世代のダンスイベントを体現した。

観客をはじめ、出演者やスタッフにもエンターテインメントの在り方や重要性を改めて考える機会を与えてくれたDANCE NATION UNITE。さっそく前代未聞の内容をお届けしよう!


2つの企画を同時進行!さらにチームのストーリーを4ヶ月にわたって発信

コロナ禍という前例のない状況での開催となったDANCE NATION UNITE。新型コロナウイルス感染症拡大予防のための対策をしながら、avex dance master受講生やインストラクター、イベントに関わるすべての人の思いを届け、熱意を感じ取ってもらうにはどうするべきか。

そこでavex dance masterが用意したのが、「DANCE STAGE」と「DANCE THEATER」の2つの企画だ。2020年12月5日(土)に豊洲PITにて開催されたステージ形式の発表会がDANCE STAGE。今年はリアルタイムでのオンライン配信を行い、会場でリアルに応援するだけでなく、それぞれの場所から応援するという試みがなされた。

もう1つの企画であるDANCE THEATERは、ダンスナンバーを映像作品に仕上げるという初の試み。2021年2月下旬より、YouTubeチャンネル『【公式】エイベックス・ダンスマスター』で公開が開始された。DANCE THEATERに関しては、後ほど詳しく触れていきたい。

さらに、DANCE NATION UNITEに出演するチームに密着するYouTube番組「DANCE TV」では、DANCE STAGEとDANCE THEATERの2つの企画に携わる人やチームのストーリーを2020年11月から4ヶ月にわたって発信している。ダンサー兼振付師である“えりなっち”をMCに迎え、出演する全47チームを順次公開しているので、こちらもぜひチェックしてほしい!

こうしてコロナ禍ならではのリアル+デジタルを融合した新しい形のダンスイベントを開催する運びとなったのだが、イベント開催に至るまでには大きな悩みもあった。


イベントを開催しない選択肢もあった…

世界中が未曾有の危機に大混乱した2020年。あらゆるイベントが軒並み延期となり、やむなく中止せざるを得ない状態に陥った。DANCE NATIONも例に漏れず、イベントを中止する選択肢もあった…。しかし、それはavex dance master受講生はもちろん、受講生の家族やインストラクター、関わるすべての人にとって受け入れられない選択だった。

DANCE NATIONは、avex dance master受講生の一年の集大成だ。難しい振付、厳しい先生、憧れの先輩に食らいつき、必死の思いで踊り続けた受講生が成長を披露する大切な場所。同時に、卒業する仲間と踊る最後のイベントでもある。

コロナ禍での開催となったDANCE NATION UNITEには、avex dance master受講生を想う大勢の大人たちの協力と努力があったことは言うまでもない。これほど多くの大人の心を動かしたのは、他でもない受講生たちだ。「開催できて運が良かった」のではなく、受講生たちが一心不乱に努力してきた結果が現れたのだと感じた。

DANCE NATION UNITEのテーマソングは、5人組ダンス&ボーカルグループDa-iCEの「DREAMIN' ON」に決定! この楽曲はTVアニメ「ONE PIECE」の主題歌であり、仲間や夢を持つことの大切さや一歩前に進み出す勇気がテーマとなっている。疾走感のあるメロディーとDa-iCEの花村想太が作詞した力強いメッセージは、受講生の夢を追う姿や、仲間とともにナンバーを作り上げていく姿に重なる。



過度な密集を防ぐために3部構成のステージを用意!

今年のDANCE NATIONでは、関東にあるavex dance masterを4エリアに分けてナンバーを作ることにトライしている。これはDANCE NATIONが始まって以来、初となる取り組みだ。また、例年はインストラクター陣によるナンバーを披露しているが、今年はDANCE STAGEを3部構成にしたためイントラナンバーはなし。その代わりに、DANCE STAGEのラストでは各講師がステージに上がり、受講生たちに愛あるコメントを送った。これまで当然だと思っていたことが当たり前ではなくなり、支えてくれる人たちのありがたみを改めて感じることができたDANCE NATION UNITE。DANCE STAGE、いざ開幕!



誰もが「さすがエイベックス!」と唸るようなレベルの高いナンバーが続く中、ひときわレベルの高いダンスを見せつけたのが「DANCE NATION DANCERS TOKYO」だ。彼らは小学3年生~20歳まで、各学年がバランスよく集まった30人のチーム。コレオグラファーは多くのアーティストのダンサーを務め、デビュー実績もある“KIDO”。無駄な力や不要な癖を削ぎ落とし、基礎を重視したダイナミックな振付には、見ていて思わず感嘆の声を上げてしまうほど。白のスウェットにゆったりしたパンツ、スニーカーというシンプルな衣装が似合うのは、そこに確かなスキルがあるからだ。それにしても、DANCE NATION DANCERS TOKYOのユニゾンは恐ろしいほど美しい。年齢差と身長差を感じさせないユニゾンに仕上げるには、一体どれほど練習を積んだのだろうか。


エイベックスならではのハイレベルなパフォーマンスが続く!



出演者と来場者の入れ替えを行い、2部が開幕。1部に引き続き、大人顔負けの堂々としたダンスを披露してくれる受講生たち。なかでも観客の目を釘付けにしたのが「DANCE NATION DANCERS CHIBA」だ。こちらは小学1年生~18歳まで集まった総勢30人のチーム。ダンスの世界大会で数々の功績を残すコレオグラファー“HIRO”が率いており、とにかくキッズのレベルが高い。序盤にスポットを浴びながら踊る4人の軽やかな足さばきには、観る者を惹きつけるパワーがある。ターンをしてもまったくブレない芯は、avex dance masterの基礎レッスンを繰り返し受けた受講生たちの努力の賜物だろう。クラブやランニングマンといった基本的なステップを疎かにしない健気さ、一瞬たりとも目を離す隙を与えないほど複雑な構成、マスクをしていても伝わるダンスに対する熱意にぐっときた。



3部のオープニングを飾ったのは「DANCE NATION DANCERS SAITAMA」だ。女子だけで構成されたこのチームは、初出演のメンバーから上級者まで総勢15人で構成。率いるのは、ソウル・ロック・ワックを得意とする“NAOMI”。クールなポージングから始まるナンバーは、90‘sスタイルを彷彿とさせる衣装が観る者の心を躍らせた。驚いたのは、ヒップホップ、ガールズヒップホップ、ワックと1つの作品の中にさまざまなジャンルを織り交ぜていること。一糸乱れぬユニゾンと舞台に立つ喜びを噛みしめているような表情に、思わず顔がほころぶ。


ついにフィナーレ!トップレベルのメンバーがインストラクターの夢を叶えた



DANCE STAGEの大トリを飾ったのは、99-02年まで、SPEED、HITOEの専属ダンサーとして全国を同行。ストリートでのパフォーマンスやアンダーグラウンドなダンスシーンにも精通している“SATORU”率いる「DANCE NATION DANCERS KANAGAWA」。ほぼ全員がSATORUの生徒であり、トップクラスの受講生たちだ。赤い照明が当たる中、舞台上に出てきたメンバーたち。その瞬間、ダンスに人生を懸けた正真正銘のダンサーだ、と思った。一糸乱れぬユニゾン、会場を即座に自分たちの色に染める独特の空気感、音で遊んでいるかのような音ハメ、うまく見せようと力まずいい意味で肩の力が抜けた踊り方は、並大抵の練習では身につかない。このメンバーの中でソロを勝ち取るのは至難の業だ。先生の指導に泣いた日もあっただろう、仲間たちと何度も練習と話し合いを重ねただろう、痛む足を引きずってスタジオに通ったかもしれない…。SATORUが涙ながらに「夢を叶えてくれた」と語った通り、フィナーレにふさわしいハイレベルなナンバーだった。


ハイクオリティーな映像作品はアーティストのMVさながら!選抜チームが登場する「前夜祭」も要チェック


DANCE STAGE開催の前日、2020年12月4日に公開された「前夜祭」も忘れてはならない。前夜祭はavex dance masterの選抜チームが登場する動画だ。さすが選抜チームと誰もが唸るほどハイクオリティーなダンスナンバーを映像作品化して公開することで、DANCE STAGEへの期待度をぐっとアップさせた。まだ前夜祭をチェックしていない方のために、前夜祭の見どころを紹介しよう!

前夜祭のオープニングを飾ったのは、数々の輝かしい実績を誇る“タイガー”率いる「Little Dream Team」。厳しいオーディションと練習を重ねた、4歳~小学2年生までのリトルキッズ世代の選抜チームだ。小さな体をダイナミックに使い、80sをテーマにした哀愁漂うダンスを披露。緩急を意識した見せ方、アップとダウンのリズムの取り方、アイソレーションのアレンジは、繰り返し行った基礎練習の賜物だろう。

次に紹介されたのは、avexが社をあげて参画しているプロジェクト『D.LEAGUE』の「avex ROYALBRATS」だ。D.LEAGUEは日本発・世界初のプロダンスリーグであり、“RIEHATA”プロデュースのavex ROYALBRATSは、avexが所有する精鋭チーム。驚くべきは、元avex dance master受講生も所属している点だ!遊び心のあるRIEHATAスタイルのパフォーマンスと圧倒的な実力は、ダンスに詳しくない人でも感嘆の声を上げるだろう。

続いて、コレオグラファーに東方神起や安室奈美恵など、数多くの有名アーティストのバックダンサーや振付で活躍している“YWKI”を迎えたdinoは、K-POPアーティストのMVを彷彿とさせる完成度の高い作品を見せてくれた。この動画が初のお披露目となったダンスラップユニットBluzeは、カリスマ性溢れるラップ&ダンスと高いプロ意識を感じさせる。

そしてトリを飾ったのは、コレオグラファーに安室奈美恵や倖田來未など実力派女性アーティストから数多くの支持を受ける“MITTAN”を迎えたShorty!!だ。スタイルの良さを活かしたセクシーな振付を、色気たっぷりに表現したメンバーたち。衣装チェンジ後は難しいヒールでのダンスに挑戦し、女性らしさと芯の強さを全身で見せる。JAZZ FUNKやHIPHOP、フロアダンスなどあらゆる要素を取り入れた難しい振付を完璧に自分のものにしたShorty!!。確かなダンススキルと観る者を惹きつける表情で個性を表現した彼女たちは、まさに同性の憧れの的と言えるだろう!



DANCE NATION UNITEの熱はまだまだ続く!新企画「DANCE THEATER」がスタート



DANCE NATION UNITEが放つ熱は、まだまだ続く。2021年2月より、avex dance master初となる新企画「DANCE THEATER」がスタートした。DANCE THEATERはダンスナンバーをアーティストのMVさながらに撮影し、映像作品に仕上げるという新たな試みだ。現在はYouTubeチャンネル『【公式】エイベックス・ダンスマスター』にて、day1からday4まで合計30チームが登場する4本の動画と、avex vocal master受講生が出演する「Extra」が公開されている。トーンを落とした照明、チームの色が出たハイセンスな衣装、受講生への愛溢れるカメラワーク、そして何より自信と喜びに満ちた瞳から目が離せない!それでは、DANCE THEATERの熱量をそのままに私が特に印象に残ったチームを紹介しよう。

day1では計7チームの映像作品が紹介された。初出演となるキッズが半数以上所属する「スポーツクラブNAS新川崎(キッズチーム)」。さぞかし緊張していると思いきや、弾ける笑顔が画面いっぱいに広がりひと安心。続いて、クールなパフォーマンスを見せてくれたのは「東京マリン 西新井スイミングスクール」。入門クラスと初級クラスの受講生がベースになっているとのことだが、芯があり、無駄な癖がついていないダンスは初心者レベルを優に超えている。


day2では計6チームが登場。初代DANCE NATIONから参加している「フィットネス健倶楽部」。物が踊り出す様を表した、ストーリー仕立ての映像作品だ。スモークを焚いた薄暗い空間で音を楽しみながら踊る受講生たちは、まさに人間から隠れてダンスを楽しむ人形のよう!


day3では計9チームの映像作品が公開された。衣装チェンジを経てキュートな笑顔を見せてくれたのは「スポーツクラブNAS 瀬谷」。スポーツクラブ内を踊りながら移動していくキッズダンサーたちは、幼いながらも立派なエンターテイナーだ。楽しい演出に目が行きがちだが、1つの音も余すことなく表現するリズム感は並大抵の練習では身につかない。この弾ける笑顔を支えているのは、膨大な練習量に他ならない。


day4では計8チームが登場。DANCE THEATERの最後を飾ったのは「avex dance master Yokohama」だ。屋外で撮影すると出演者の視点がバラついたり、観客に伝えるエネルギーが分散したりすることがあるのだが、このチームにはいらぬ心配だった。屋外という開放感が23人のエネルギーを爆発させたのか、受講生たちはレッスンより何倍も輝いて見えた。


全作品を通して、映像作品に仕上げるまでの苦労や努力がうかがえた。ステージで踊る時とは違い、映像作品はカットごとに細かく分けて撮影しなければならない。パフォーマンスのモチベーションを維持するのは相当大変だったはずだ。また、撮影クルーに囲まれながらダンスを踊るのは、ステージに立つ高揚感とはまた違った緊張感があっただろう。DANCE THEATERという貴重な体験によって、受講生たちはまた一歩ダンサーとして成長できたのではないだろうか。

映像作品化されたダンスナンバーとあわせて公開されたのは、avex vocal master受講生が出演するExtra。選抜メンバーがDANCE NATION UNITEのテーマソングに起用されたDa-iCEの「DREAMIN' ON」のカバーを披露した。透き通るような歌声、白を基調とする衣装、爽やかな風吹く海辺がフレッシュな映像作品を形作っている。貴重なレッスン風景やレコーディング風景も盛り込まれているので、歌手志望のキッズはぜひチェックしておきたい!



コロナ禍で“新しい発表の形”を提案した「avex dance master」


スポーツクラブを中心として、全国に約170店舗展開しているavex dance master。エイベックス直営のスクールであるエイベックス・アーティストアカデミーが開発したJSDA(日本ストリートダンス協会)公認のダンスプログラムを採用しており、カリキュラムが全国で統一されていることが特長だ。それによってすべての受講生が着実に、段階的にステップアップできる。

また、avex dance masterにはエイベックス・グループ直結のオーディション情報が提供されるので、受講生はCMおよびTV出演、アーティストのバックダンサーなど、さまざまな場所で活躍できるチャンスがある。

さらにavex dance masterは、受講生が日頃の成果を発表できるさまざまなイベントを開催している。世界最大級のダンスイベント「DANCE NATION」をはじめとして、エリア最大級のダンスイベント「DANCE KINGDOM OSAKA」、法人単位の発表会「Dance Fes」など、夢のような豪華なステージが用意されている。

このようにプログラムもイベントのスケールも、提供されるエンタメ情報の数も一般的なダンススクールとは一線を画すavex dance master。初めてのダンススクールに迷っているキッズ、さらにスキルを上げてレベルアップを望むダンス経験者、インストラクターや振付師を目指しているダンサー。avex dance masterは、夢を追うすべてのダンサーを全力で応援している!


リアル+デジタルの融合によって新たなダンスシーンの幕が開いた!


まだまだ熱の冷めないDANCE NATION UNITE。コロナ禍での開催にはたくさんの苦労があり、協力があり、喜びがあった。2006年から続くダンスイベントの歴史が途絶える可能性もあったが、リアル+デジタルを融合させるというアイデアと万全の対策によって、見事に次の年に繋げることができた。

間違いなく出演者全員が主役だった。しかし、DANCE NATION UNITEはこれで終わりではない。

最後の企画として、YouTubeチャンネル『【公式】エイベックス・ダンスマスター』で「後夜祭 フィナーレ」が公開予定!(公開日は、DANCE NATIONのHPやエイベックス・ダンスマスターのSNSで発表致します)
今のうちにチャンネル登録をして、DANCE NATION UNITEの締めくくりとなる「後夜祭 フィナーレ」の公開を待とう!



このDANCE NATION UNITEの熱はさらにエリアを広げ、関西最大級のダンスイベント「DANCE KINGDOM」へと続いていく。こちらも従来の発表会形式の開催ではなく、「DANCE KINGDOM THEATER」として2021年5月に映像作品の公開を予定している。テーマは「a step forward(一歩先へ)」。コロナ禍から抜けた先には新しい世界が待っているという意味を込め、ステージとは違った、また新しい体験や感動を「DANCE KINGDOM THEATER」を通して体感できる内容となっているのでこちらもぜひお楽しみに!!



【DANCE NATION UNITE 2020 Official site】
https://d-nation.info/
 
【avex dance master Official YouTube】
https://www.youtube.com/channel/UCkDPJ6IqwycwxiMhZox3-gg
 
【Da-iCE Official site】
 https://da-ice.jp/
 
【avex ROYALBRATS】
https://home.dleague.co.jp/teams/tah0/
 
【avex dance master Official site】
https://dancemaster.avex.jp/
 
【avex artist academy Official site】
https://aaa.avex.jp/
 
【avex dance master Official Instagram】
https://www.instagram.com/avexdancemaster/?hl=ja
 
【avex dance master Official Twitter】
https://twitter.com/avexDanceMaster

 
奥平 望
WRITTEN BY奥平 望
1991年生まれ。東京にてタレント活動後、4歳から続けるジャズダンスをベースに数々のショーに出演。

現在は犬を愛でつつフリーライターとして活動中。

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